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「カリスマ内定者」なら何を言っても良いのだろうか

随分と前の話だが、このブログで「カリスマ内定者」について取り上げたことがある。この言葉は僕の造語ではなく、実際に「カリスマ内定者100人の告白―大学生が書いた大学生が知りたい就活のホンネ」という本が発売されているのだ。以前の記事では「自分のことを"カリスマ内定者"と言うなんてバカじゃないか」というようなことを書いたのだが、今はこのブログを読んでくださっている方も増えたので、もう少しオブラートに語ろうと思います(笑)


この本の内容を一言で言えば「就活が上手くいった学生のインタビュー集」である。「カリスマ内定者」というタイトルから傲慢なことを言う人も多いのではと感じる方もいるかもしれないが、実際その就活体験記を読み進めると、むしろめちゃくちゃ謙虚な考え方をもって就活に臨んでいた人が大半で、体験記の文章にもその謙虚さが表れていることが分かる。しかし一方で、中には明らかに調子に乗り「いくら"カリスマ内定者"だからって、こんなことを言うのはおかしくないか」と思わせる文を書いている人もいて、この記事で取り上げるのはそのような人の話である。


今回取り上げる「カリスマ内定者」は大手銀行内定の方なのだが、彼の主張の要旨は「マスコミは中小企業に目を向けろというけど、そんな声に耳を傾けてはいけない。まずは大企業を受けるべき。大体、"中小企業に目を向けろ"と言うマスコミだって大企業じゃないか」というもの。断っておくと、この意見自体には同意できて、今後このブログでもこの意見を支持する記事を書きたいと思っているくらいだ。しかし一方で違和感を持つ記述もある。まずはこれ。

やっぱり大企業に行きたいというのは誰もが持つ自然な願望ですよ。先行きの見えない時代ですし。「大きな会社で歯車になりたくない」、「人に使われたくないから起業する」なんて僕から言わせれば負け犬の遠吠えです。

せっかく大手銀行に内定するだけのポテンシャルを持っているのに、驚くほど視野が狭い考え方を持っていることを純粋に勿体無いと思った。とはいっても、この記述はあくまでも前座で、今回の記事で主に取り上げたい記述は次のもの。

大企業に行けばそれだけ大きな仕事にチャレンジできるチャンスがあります。お給料だって安定しています。仕事が出来る人が多くいる環境であれば、それだけ多くのことを学ぶことができ、結果、自分の成長にもつながるのです。

「お給料が安定している」と言うのは分かる。しかし、「大企業に行けばそれだけ大きな仕事にチャレンジできるチャンスがある」、「仕事が出来る人が多くいる環境であれば、それだけ多くのことを学ぶことができ、結果、自分の成長にもつながる」とまだ働いていない段階で断言するのはおかしいのではないか。細かいけれど、「大企業に行けばそれだけ大きな仕事にチャレンジできるチャンスがあると感じた」、「大企業は仕事が出来る人が多くいる環境だと思ったので、それだけ多くのことを学ぶことができ、結果、自分の成長にもつながると思った」と自身の推測を語るのなら話は分かる。しかし、まだ働いていない段階で「大企業に行けばそれだけ大きな仕事にチャレンジできるチャンスがある」、「大企業には仕事が出来る人が多くいる(→だから、自分もその人たちから学び成長できる)」と全てが分かっているかのように断言するのはおかしいのではないかと思う。


僕がこのような考えを持つ背景には、サッカー日本代表の内田篤人選手の著書「僕は自分が見たことしか信じない」における以下の記述がある。

僕が評価や批判をするときには、僕なりの定義がある。それは「自分が経験したことがあること」についてなら、評価や批判をしてもいいというもの。

例えば、僕はJリーグで3連覇した。まだ鹿島しか成し遂げたことが無いことだから、3連覇の難しさを話すことは出来る。欧州チャンピオンズリーグでもそう。ベスト4までいったのは、日本人では僕しかいないのだから、それについて意見や考えを言うことは出来る。

逆にいえないのは、自分が経験したことが無いこと。

僕はこの考え方をすごくフェアなものだと感じた。先の大手銀行内定のカリスマ内定者の例で言えば、彼が「大手銀行の内定をとるために必要な行動、心構え」を語ることはまるで問題ない。それは彼が実際に経験したことだからだ。聞き手は嫌かもしれないけど、別に自慢めいた口調で語っても良いとすら思う。しかし、「大企業で働くのは~だ」と断言するのは、彼が実際に会社で何年か働いた後ではないとおかしくて、いくら"カリスマ内定者"といえどもそこまで語るのは明らかに分不相応だ。
このツイートにあるように、「カリスマ内定者」は何者でもない。「お前は何者でもないから、何も語るんじゃない」というのは間違っていると思うけれど、それでも語ることが適切な話題とそうでない話題の区別はすべきだ。いくら就活の成功者が語った意見と言えども、それを無条件にチヤホヤしないで、批判する余地のある意見はきちんと批判したほうが良いはずだ。


余談だが、就活デモに対して「就職できなかった連中がわめいても仕方がない」という意見が寄せられることがある。しかし、上で紹介した内田選手の基準に照らせば、就職できなかった人であっても、実際に就活をしていく中で不条理な経験をしたことがある場合は、それについて語ることは何も問題ないことになる(勿論、語った意見が反論に晒されることは大いにありえるが、「そもそも意見を語ってはいけない」ということは無い)。大手企業内定者は内定を取るコツについて語ることはできるが、比較的遅い時期まで就活をすることの苦しみを語ることはできない。逆に、就職できなかった人は内定を取るコツについて語ることは出来ないが、大手企業内定者が語れない、就職が中々決まらないことの苦しみ・既卒で就活する苦しみなどについて語る事は出来る。大手企業内定者、就職できなかった人どちらの意見が優れているかを比べることに意味は無く、どちらも現在の就活の実態を浮き彫りにする貴重な声なのだ。


カリスマ内定者により発せられた意見であっても、その意見が筋違いのものなら、チヤホヤしないできちんと批判すべきだとの考えに共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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就職浪人生大量発生の予感~新卒至上主義脱却の際の弊害~

新卒一括採用という慣習への批判の一つとして、既卒者の就職の機会が著しく限定されるというものが挙げられる。また、「既卒者の就職の機会が著しく限定される」ということは、同時に大学生に対して「就職先を見つけないまま卒業したら、人生が終わってしまう・・・」という恐怖心を植えつけることにもつながる。

皮肉にも「大卒予定者の就職難」という問題が顕在化してきたことが引き金となって、大学を卒業した就業未経験者の就職について考える機会が増えたと思う。形だけかもしれないとはいえ、最近このブログで取り上げているソニー・ライフネット生命に限らずそこそこ多くの企業が、大学卒業後3年以内の既卒者を新卒枠に含めて彼らの就職の機会を確保しようとする動きを見せた。勿論、前々回の記事で「吊られた男」さんがコメントしてくださったように「既卒を新卒枠に入れること」が既卒者の就職の機会を確保する手法として妥当かどうか疑わしいのは事実だが、ひとまずは好意的に評価したいと僕は思っている。

一方で、既卒者も新卒採用の募集に応募できるようになったことには問題点もある。既にコメント欄で何人かが指摘してくださっているが、「現3年生」さんの言葉を借りれば「大手企業に入社するために何年も何年も就職浪人する人まで現れるかもしれない」という危険性がある。特にソニーのようにギャップイヤーを明確に認める企業が増えると、卒業後の体験を就活のネタにすることで、大学在学中での就活では受からなかった大手企業の選考に再チャレンジしようとする人が増えるかもしれない。

例えば学情ナビの就職希望人気ランキングを見れば、基本的に多くの学生が「大手企業」を就職先として希望していることが伺える。また、合同会社説明会などの様子を見ても、ブースが就活生で群がっているのは大概大手企業であり、一方で無名の企業のブースには人がほとんど寄り付かない・・・。

短絡的な考えだけれど、「大手企業=質が高い、中小企業=質が低い」という意識が就活生にいつの間にか刷り込まれているのかもしれない。例えば、このブログでも何回か取り上げている「カリスマ内定者100人の告白―大学生が書いた大学生が知りたい就活のホンネ」という本では「内定をもらったのは1社ですが、人気ランキングbest5のところ。量より質ですね」という内定者の声が紹介されている。「誰もが羨む人気企業(≒大手企業)」を質が高い企業と捉え、そのような企業に内定できたことからこそ自分の就活を誇りに感じているわけだ。

就活生が大手病を悪化させる原因の一つとしては、やはり就活生のブランド志向、即ち企業のネームバリューを就職希望先を決定する際の大きな基準にする姿勢が挙げられると思う。そして、就活生のブランド志向を促進させる背景として、就活コンサルタントなどが「大手企業への内定こそが、就職活動における成功だ」という価値観を広めていることが挙げられる・・・ということを以前、大手病にかかるバカ者、大手病をけなす大バカ者という記事でも書いた。

就活コンサルタントの何がクソかというと、彼らは「中小企業にも目を向けよう!」、「会社の名前で就職先を選ぶなんて、そんな甘い考えでよいのか?」と就活生に対して説教をしておいて、自分のホームページではちゃっかり、自分のセミナーの受講生の内定先を「大手○○会社」というように称すること。即ち「自分のセミナー受けると、誰もが羨む大手企業にいけるんだよ!すごいでしょ!これはうちのセミナー受けるしかないよね!」というメッセージをオブラートな表現を使って就活生に伝えていながら、就活生の大手病を「考えが甘い!」といって説教しているわけだ。

就活生のブランド志向が過熱すると、「中小企業に就職することのメリット」という情報が広まっていても、その情報は就活生の目には留まらないだろう。本田直之さん著の「レバレッジ・リーディング」という本で「カラーバス効果」という説が紹介されているのだが、人間は目的があると、自分の持っている目的や課題と照らし合わせて役立つことを要領よく拾うことができるらしい。この説を就活における情報収集の場面にも当てはまることが可能ならば、就活生が「大手企業に入社できるためのノウハウを身につける」という目的の下情報収集を行った場合、大手企業のことに関する情報ばかり手に入れて中小企業のことについては何も学んでいない・・・という状態に陥ることが考えられる。

就活コンサルタントの中には「うちは中小企業を就職先として選んだ人の事例も紹介しているから」という人も居るかもしれないけれど、「大手企業への内定こそが、就職活動における成功だ」という価値観を転換させるという難しいプロセスを経ない限り、就活生の大手病は無くならない。ひいては、就職浪人をして大手企業への再チャレンジをする人の増加を防ぐことは出来ない。「大手企業に入ると安泰だという時代は終わった」という声があるけれど、去年の東京電力の例があっても就活生の大企業信奉は変わらないでいるわけで、もうブランド志向から逃れることは無理なんじゃないかという気がする。

大手病にかかるか否かは個人の意識によるところが大きいので、就活コンサルタントが全て悪いと言うことはあり得ない。また、全ての就活生が大手病にかかっているということもあり得ない。そもそも、どの企業もこの先安泰とはいえない状況下で、相対的に安泰と思われる大手企業を就活生が志望することを責めることなんて出来るのか。一つ確かに思うのは、既卒者の受け入れを進める大手企業が増えていく中で、最終的に大手企業への内定を目論む就職浪人生が増える可能性については考えておかなければいけないということ。近い将来テレビで「就職浪人生が増えているみたいですけど、一体どうなっているんでしょうか!?」という報道がなされるのはあまりにも馬鹿げている。

「大手企業の既卒者受け入れが活発化することに伴い、就職浪人生が増加することの可能性について考えを深めるべきだ」という記述に共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。 
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若手社員の海外派遣充実、「大手病」の深刻化につながる?

昨日の産経新聞に「若手社員を海外へ 国際競争で危機感持つ日本企業 グローバル人材急ぐ(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111119-00000532-san-bus_all)という記事が載っている。新入社員だけでなく、入社数年目の若手社員も積極的に海外に派遣して、語学力・現地の文化の理解などを深めることを図るようだ。


記事の中では、三菱商事が入社8年目までの全社員に海外経験を義務づける新制度を導入したということや、日立製作所が海外への派遣人数を約10倍に拡大し、今年度と来年度の2年間で、30代中ごろまでの社員計2千人をグループから選んで1~3カ月間、海外の現地工場や語学学校、取引先などに派遣する予定などの具体例が紹介されている。その他にも丸紅、武田薬品工業、トヨタの取り組みが紹介されている。中でもトヨタの取り組みが印象的で、記事によると「来年度の新入社員から最大10人を入社前の半年間、米国ペンシルベニア大学に短期留学させる。しかも、授業料、渡航費は会社側が負担」とのこと。至れり尽くせりさに驚く。


しかし、産経新聞を非難するわけではないけれど、記事の中で大手企業の取り組みばかり紹介してしまっては、就活生の目線も、充実した研修を実施する大手企業にしか向かなくなるのではないだろうか。


大手企業を志望する人には「安定志向」というレッテルが貼られがちだけど、実際には、充実した研修を通して自分をより成長させたいという向上心から大手企業を志望する人も多くいるかもしれない。「物はいいよう」と言ってしまえばそれまでだけれど・・・。


思うのだが、大手企業に入社することで「挑戦の機会」と「安定」の両方を手に入れられる・・・という捉え方が出来るのではないか。これが、ベンチャー企業だと「挑戦の機会」だけ。公務員とかだと「安定」だけとなってしまうが、海外研修が充実している大手企業に入社することで、海外研修を通して「挑戦の機会」を得られるともいえるし、会社がじっくり育ててくれるということで「安定」も得ることが出来ると思う人がいてもおかしくない。とにかくお得感があるように見えるという点で、就活生からの支持を集めるのも分からないでもない。


この産経新聞の記事を見たら、「むしろ、なんで大手企業ばかりを目指しちゃダメなの?」という疑問が就活生から発せられてもおかしくなさそうだ。大手病に囚われる就活生はバカだという点に異論はないし、所謂「隠れた優良中小企業」も就活生が自分で調べて探せよという意見も分かるが、新聞やテレビなどのメディアを通して、隠れた優良企業を紹介する取り組みを活性化させることが必要だと思う。

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「大手企業内定者」は、人間性が優れた人たちばかりなのか?

昨日の記事への反響が想像以上に大きく、ただただ驚いています・・・。それだけ、「なんでこんな奴が、大手企業への内定をもらっているんだ。おかしいじゃないか!」という思いを持つ人が多いのかもしれません。


正直、僕も記事を書きながら、そのような気持ちを抱いていた。しかし、昨日の記事で書きたかったのは、あくまでも「面接官の見る目にも限界があるじゃないか」ということなので、その点は誤解のないように。


少し心配なのは、昨日取り上げた出来事をきっかけに、「大手企業内定者ですら、こんなにバカなのかよ。最近の若者は皆終わってる(笑)」という見方をされることである。この意見が正しいか間違っているかは、僕には分からない。ただ、今回の出来事をきっかけに「大手企業内定者だからといって、人間として優れた人とは限らない」というコンセンサスが社会に根付けばよいと個人的には思っている。そもそも「人間として優れた人」の定義すら自分でもよく分かっていないのだけれど、少なくとも他人を勝手に撮影してネットに晒す人が「人間として優れた人」ではないのは明らかだろう。


今回の件に限らず、大手企業内定者だからといって本当に人間として優れているのかという点に疑問を持っていた。


以前、「カリスマ内定者」というバカを崇める、バカな僕たちという記事(http://lingmu12261226.blog10.fc2.com/blog-entry-47.html)の中で、大手企業に内定を得たという事実から、自分を特別な人間だと考えている内定者がいるのでないかという考えを書いた。より詳しく書くと、「カリスマ内定者100人の告白―大学生が書いた大学生が知りたい就活のホンネ」という本が(恐らく)当時内定者の人たちによって書かれているという事実から、自分のことを「カリスマ」だと思っている内定者が存在しているのではないかという内容の文章を書いたのだ。


ややこしいことに、「カリスマ内定者100人の告白―大学生が書いた大学生が知りたい就活のホンネ」という本の本文自体は、謙虚な文章が多い。だから、一読したときは「本のタイトルにカリスマってあるけど、実際は謙虚な人たちだな」と思った。


しかし、本文の前のアンケートを見ると彼らの本性が見られる(と僕は感じた)。以前の記事でも書いたけれど、「第一志望の会社から内定をもらった時点で就職活動を止めましたが、続けていたらあと数社は内定をもらえていたと思います」、「内定をもらったのは1社ですが、人気ランキングbest5のところ。量より質ですね」という記述が見られるのだ。「謙虚さ」が全く感じられない記述だけれど、そんな人たちでも大手企業の「人物重視」の選考を勝ち抜いている、すなわち落とされた数千人もの人より優れた人間性を有していると企業は判断しているわけだ。


さらに、最初のアンケートで「自分はカリスマだと思いますか?」という質問にも、100人中約60人がyesと答えている。多分、「カリスマ内定者100人の告白―大学生が書いた大学生が知りたい就活のホンネ」は就活生向けに書かれた本だと思うけれど、個人的には企業の採用担当者の方に読むことを薦めたい。自分達が「人物重視」で選び抜いた人材が実際はどれほど調子に乗っている奴だったのか、自分の目で確かめてもらいたいのだ。


結局、本性はどうであれ面接で「優れた人間性がある」と面接官に思い込ませれば、それで勝ちということだろう。勿論、本当に人間性が優れていて、素の自分を面接にて表現して内定を得た人もたくさんいるということは分かっている。あくまでこの記事では、「全て」の(大手企業)内定者が素晴らしい人かというとそうとは限らないのではないか?という僕の一つの考えを提示したいだけである。


ここまで読んで、「人間的に問題がある奴が、自分の人間性をごまかして内定をもらうのはおかしい!」と思った方もいるかもしれない。しかし、今日僕が書きたいのはそういうことではない。僕が書きたいのは、僕自身も含めて、皆が「大手企業の内定者」に余計な付加価値をつけ過ぎなのではないかということだ。


例えば、ある人が「三井物産内定者」だとする(あくまでも、例えばですよ!笑)。その事実を耳にした時、無意識のうちに「勉強や課外活動も頑張って、人間的にも凄い人なんだろうなぁ」と思い込んでしまう人も多いのではないだろうか。実際には「三井物産に内定した」という事実以上のことは分からないのに、なんとなく「勉強が出来る」「サークルで凄い体験をした」「人間的に立派だ」という付加価値を、内定者の人に勝手につけていなかっただろうか(僕だけですか?笑)。


僕は別に嘘をついて企業の内定を得ること自体は、そこまで問題視していない。気持ちが良くないのは事実だけれど、嘘をつく、人間性をごまかすのも一つの能力だと思うからだ。ただ、内定者の時点の人たちが「内定を得た」という事実以上に「勉強が出来る」「サークルで凄い体験をした」「人間的に立派だ」というイメージを持たれている事情が仮にあるとすれば、それは気に入らない。たかだか、数人のおっさんと数十分喋った上で彼らに認められただけの人が、「内定を得た」という事実以上のプラスの評価を受けるのは、間違っているのではないかと感じるのだ。特に、今回のような「他人を勝手に撮影してネットに晒す内定者」が出てくると、特にこのような気持ちが強くなる。


まぁ、これは内定者の問題と言うか、僕ら・社会一般の受け止め方の問題なのだけれども。


誤解しないで欲しいのだが、「チヤホヤされている人を潰すべきだ」という考えを持っているわけではない。別に仕事などで結果を出している人はチヤホヤされて良いと思っている。ただ、繰り返しになるが、仮に何百倍の選考を勝ち抜こうが、「数人のおっさんと数十分喋った上で彼らに認められただけの内定者」をチヤホヤする理由が、考えてみても分からないのだ。「どこの会社から内定をもらったのか」という分かりやすい事実に囚われることなく人間を評価する姿勢を身につけることが、僕を含め多くの日本人に必要だと感じている。


人物重視の選考を勝ち抜いた「大手企業内定者」であっても、別にそこまで人間性が優れてるとは言えないのでは?という考えに共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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合同説明会への参加が「大手病」を進行させる・・・かも?

11/3に、ベルサール渋谷ファーストにて「“未来の自分”と出会うOB・OB交流会」という、コンサル・IT・金融などのトップ企業で活躍する若手ビジネスパーソンからダイレクトに情報収集・意見交換することができるイベントが開催されるようだ(http://careervision-type.jp/c/event/111103.html参照)。

参加企業を引用させていただくと、以下のようになる。

* アクセンチュア * グーグル* 新生銀行* シグマクシス* シンプレクス・コンサルティング * ディー・エヌ・エー* デロイト トーマツ コンサルティング* 日本オラクル* 日本GE* 日本マイクロソフト* P&G* BNPパリバ証券/BNPパリバ銀行* PwC * UBS証券会社 * ユニクロ* ユニリーバ・ジャパン* バークレイズ・キャピタル * ワークスアプリケーションズ



どれもこれも、倫理憲章上の拘束を受けない企業なのかもしれないけれど、恐らく多くの就活生がこのイベントに参加することになるのだろう。経団連のみなさん、企業の新卒採用の開始を2カ月遅らせても、これが現実ですよ(笑)

参加企業一覧を見ると、殆どが大手・有名企業ばかりだということが分かる。このイベントに、「未来の自分」と出会うなんてキャッチコピーをつけちゃダメだろう。このイベントに参加する大半の就活生は、どうせ大して何も出来ずに上記の企業の選考から弾かれるのだから。誤解してもらいたくないのだが、別に現在の就活生がバカだという話ではなく、単純に上に挙げた企業の採用試験が超激戦だということです。

上で紹介したイベントは「OB・OB交流会」と表記されているけれど、実質的に企業の合同説明会みたいなものだろうと想像している。そして、どの合同説明会にも共通して言えることだが、説明会の案内に参加企業の一覧を載せて、「こんな有名企業も参加しますよー」という就活生を惹きつける餌をまく(笑)


これは就活生の意識の問題も大きいけれど、こうした合同説明会に参加することで「大手病」をこじらせることが考えられる。

僕は大学付近のホテルで行われた、企業の合同説明会に参加したことがある。大手企業から、言葉は悪いが無名企業まで幅広い企業が説明会に参加してくださったのだが、就活生が全部の企業の説明に耳を傾けるのかと言うと、それはまた別の話で。

各企業それぞれがブースで説明を行っているのだけれど、とにかく「企業間格差」がすごい。就活の経験者なら理解してくださると思うけれど、有名企業のブースにはたくさん就活生が群がり、無名企業のブースには一人か二人の就活生がいるくらいなのだ。本当に企業ごとにここまでムードが変わるものなのかと、当時大学3年生の僕は恐ろしくなってしまった。恥ずかしながら会場の様子を見て、いわゆる無名企業に入社するのが怖くなってしまったのだ。


勿論、このような僕の姿勢は非難に値するだろう。ただ、ここで言いたいのは単に僕がバカだったという話ではなく、今振り返ってみると、合同説明会においては、就活生同士が互いに大手病をこじらせあっている状況があったような気がしているということが言いたかったのだ。本当は、有名企業とかではなくて、自分の行きたい企業を訪ねるのが一番なのに。

この点、イベント開催側にも少し問題があると思っている。大手企業を多く呼んでおいて、さらにその企業から魅力的な社員を説明会に派遣したら、就活生としても「この企業の選考は厳しいけれど、こんな人たちと一緒に働いてみたい!」と思っても仕方が無いと思う。はっきり言って、彼らから大手病を非難されたくはない。

そうは言っても、大手病をこじらせるか否かは最終的には就活生側の意識の問題だ。大手病になるな、というアドバイスを本来するべきなのかもしれないけれど、今日の記事で言いたいことはそういうことではない。合同説明会に参加して有名企業のブースに足を運ぶ際に、少なくとも「本当に説明会に参加した社員のような人ばかりが会社にいるのだろうか・・・?この人は優秀そうに見えるけれど、たまたま優秀な人が今日の説明会に来ただけではないか?」というように物事を疑う姿勢を保つことが必要だと思う。就活において、「妄信者」は就活コンサルタントというハイエナの餌食になりがちなので、ご注意を。


ふと、「大手病=自分の能力を客観視できない、ダサいバカ」というコンセンサスが社会に根付けば、大手病にかかる人も減るのだろうかと考えたのだが、果たしてどうだろうか・・・。そこは分かりません・・・。

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