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安藤美冬さんの言葉を鵜呑みにして路頭に迷う若者が現れても、それはその若者自身の責任であるはずだ~意見の受け手側の責任を追及しよう~

宇野常寛さんが編集をした「"PLANETS vol.8" 僕たちは〈夜の世界〉を生きている」には、「ノマド・ブームの功罪」と題された宇野さんによる安藤美冬さんへのインタビューが収録されている。その中で宇野さんが「"安藤さんの言説を聞くと若い学生やサラリーマンが勘違いする"という批判があるけど、どう思う?」と問いかけていて、それに対して安藤さんは「そんなのは勘違いする人の勝手なんだから、知ったこっちゃないです(中略)ある人が何かを言った時にどう受け止めるかなんて自由なんだから、勘違いしたければすればいいし、勘違いすることに対してこちらが責任を負う必要もない」と答えていた。その通りだと思う。


宇野さんが言う通り、安藤さんの言動を危険視する主張は確かにある。例えば、「さようなら、憂鬱な木曜日」というブログは「"ノマドワーキングという生き方"安藤美冬が日本の若者をリスキーな道へ誘導している」と題した記事において、安藤さんが出演した情熱大陸を見た感想として「この生き方(※ノマドのこと)が広く認知され、選択肢の一つとして若者に定着してしまうと何が起こるのか?簡単に言えば、勘違いした人間がフリーターになって、人生を踏み外してしまうのである。安藤美冬がどうして食べていけるのか、を正確に分析しないで、"ノマド"という自由なイメージに惹かれて就職しない、あるいは退職する人が出てくる可能性は低くないと思う」と記している。他にも、同様の意見を発している人は恐らくいるだろう。


僕も安藤さんが出演した情熱大陸を見たけれど、確かに番組では「安藤さんがなぜノマドとしてやっていけているのか」という点はさほど掘り下げていなかったと記憶している。しかし、それでも安藤さんの生き方に惹かれてそれを真似しようとした若者が後に路頭に迷うことになったとしても、それはその若者の自己責任ではないのかと僕は思っている。僕自身ささやかながらブログを執筆し意見を発信する側に回っているからかもしれないが、もう少し「意見の受け手」側の責任を認めても良いのではないかと感じている。


僕の考えでは、受け手がある意見を鵜呑みにしても仕方がない場合としては、「専門家が自身の専門分野に関する事実・意見を述べている」というものくらいしか思い浮かばない。例えば、就活コンサルが就活を乗り切る方法を語っていたとして、就活生がそれを鵜呑みにするのは分かる。あるいは弁護士が法律知識について話している場合、依頼者がそれを信じるのも分かる。


ただそれに対して安藤さんはキャリア論の専門家でもなんでもなく、言葉は悪いけれど「元集英社で、ノマドでちょっと有名な一般人」に過ぎないわけで、それ以上でもそれ以下でもない。そして、そのような一般人による「~な生き方をすれば、上手くいきますよ!」という主張が必ずしも正しいわけないことなんてあまりにも明らかなはずで(実際には安藤さんは「ノマドという選択肢があるよ」という話しかしていなくて、「ノマドという生き方をすれば、全て救われるよ」という主張はしていないと思いますが。過去記事http://lingmu12261226.blog10.fc2.com/blog-entry-200.html参照)、その主張を鵜呑みにした帰結として安藤さんにクレームをつけるのは受け手側の甘えに過ぎないと感じる。


この記事で安藤さんを擁護している理由として、第一に、純粋に安藤さんへの批判の中におかしいものがあると感じていることが挙げられる。そして第二に、単にノマドという選択肢を提示しているに過ぎない安藤さんに対する「安藤さんの言説を聞くと若い学生やサラリーマンが勘違いする」という主張が認められてしまうと、若者が勘違いしようがない超無難な話しかできなくなってしまうではないかという危険性を感じていることが挙げられる。その危険が現実のものになってしまえば、それはあまりにも息苦しい。


誤解しないで欲しいが、今回の記事は「安藤美冬さんへの批判は、全て的外れだ」ということを主張するものではない。例えば安藤さんは現在「安藤美冬がセレクトするあなたのレベルを上げるような書籍・文具・雑貨、そしてフードやドリンクなども加えた詰め合わせセット」を5000円で販売しているけれど(https://www.box2you.com/contributors/andomifuyu)、購入した人が「この中身で5000円は、どう考えても高いだろう!」と批判することは全然妥当だと思う。あくまでも「安藤さんの言説で、若者が勘違いする!」という主張をもって安藤さんを批判することがおかしいと言いたいだけである。

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<ネタ>「ハンパな仕事しかできない若者たちが"ノマド"を名乗って陥る"新・ユートピア社会主義"」という記事が突っ込みどころ満載で面白かった件

SAPIOに掲載された常見陽平さんの「ハンパな仕事しかできない若者たちが"ノマド"を名乗って陥る"新・ユートピア社会主義"」という記事がネットでも読めるようになっている。はてなブックマークのコメントの内容を見てはじめて気づかされた点もあるが、全体的に今回の常見さんの記事は「お前が言うな」という感想を持たずにはいられない内容であると感じさせられた。


例えば1ページ目の「私が渋谷のカフェに入ったところ、隣で仕事をしていた若い男がパソコンの前で大声で話していたので静かにするよう注意したら口論になった。男の反論がふるっていて、"私はイギリスとスカイプ(インターネット電話)でやり取りしている"と言ったのだ。"スカイプ"で"イギリス"なら他人に迷惑を掛けてもいいのか。店長に相談すると、信じられないことに私が席を移るよう求められた」と正義感全開でノマド・店長の非常識な行動を批判しているわけだが、そんな常見さんもそのカフェの店長の勤め先と苗字をネットで晒すという中々非常識な行動をしている(http://togetter.com/li/294041)。「カフェで大声で電話すること」と結構良い勝負の行動だろう。


また、次の段落に「最近、カフェにノートパソコンを持ち込んで仕事をする人をよく見かけるようになった。それもスーツ姿の会社員ではなく、カジュアルな服装でお洒落メガネの若者が中心で、半日くらい居座ってガッツリ仕事をしていたりする」という記述があるけれど、それに対する「落ち着けよ。半日くらい居座ってる人を判断できるのは、半日以上居座ってる人だけだぞ」という超的確なツッコミを見て笑わせてもらった。恥ずかしながら僕はこのツッコミを見てはじめて気づいたのだが、カフェに長く居座るノマドを批判する常見さんも半日くらいカフェに居座り、恐らくそこで仕事をしていたということになる。この見方が正しいとしたら、常見さんは自分に甘くノマドに厳しすぎないか。


さらに、2ページ目に「00年頃には"とらばーゆ"が、"派遣で自由な暮らし"を提唱し、"サービス残業がない""9時5時で帰れる"といった派遣のメリットばかり強調して煽った。しかし、今では派遣社員もその不安定なあり方が問題となっている」とあるけれど、これに対しても「この人の経歴に"とらばーゆ編集部"ってある.仕掛けた側だったクセに」というコメントがついている。常見さんが「00年頃」にとらばーゆ編集部で働いていたかは分からないのでここはなんとも言えないところではあるが、常見さんの経歴を見ると、まさにこの時期にとらばーゆ編集部にいたような感じがするし(http://www.yo-hey.com/)、この感覚が正しければこれこそ「お前が言うな」としか言いようが無い。


この記事への突っ込みどころはもう少しあるのだが、一番感じたのは「この記事こそ"ハンパな仕事"の象徴なんじゃないか?」ということ。例えば2ページ目に「若いノマドワーカーのなかには、冒頭のスカイプ男のようにマナーを知らない者も多く、会社で何年か働いていればこうはならないだろうにと思わずにいられない。実力もないままノマドになってしまうと、仕事もろくにないという状態になる」とあるけれど、1ページ目にこのスカイプ男が仕事をしていた描写があるし、このスカイプ男が「仕事もろくにない状態」であるという根拠も書かれていない。これじゃあ、ただの私怨じゃないか。


また、記事全体として「ハンパな仕事しかできない若者たち(で、且つノマドを名乗っている人たち)」を批判していて、且つその若者たちの例としてイケダハヤトさんや安藤美冬さんが挙げられているわけだが、彼(女)らが「ハンパな仕事」をしている根拠も特に書かれていない。正直僕は、イケダハヤトさんや安藤美冬さんが具体的にどんな仕事をしているのかよく知らないが、それでも彼(女)らが生き延びているのは彼(女)らへの需要があるからじゃないかと思うし、そしてその需要があるのは彼(女)らの仕事にとりあえずは満足している人たちがいるからじゃないかと思うので、常見さんの記述は単に常見さんが個人的に嫌っている人たちをとりあえず貶めているだけのようにしか見えない。


おまけに、3ページ目の「ある著名なノマドはプロフィールで、会社員時代に所属する課で受賞した社長賞を自分個人が受賞したかのように書いている。これでは、ソーシャルネットではなく、サショウ(詐称)ネットである」という記述に関しては、安藤美冬さんは訴えようと思えば訴えられるんじゃないかと思った。「著名なノマド」で且つ「社長賞を受賞した人」といえば安藤さんを思い浮かべる人は多くいるだろうけれど(http://andomifuyu.com/#profile 「ノマド 社長賞」と検索しても安藤さんのページがヒットする)、安藤さんのプロフィールを見ても、安藤さんが常見さんが言うような「会社員時代に所属する課で受賞した社長賞を自分個人が受賞したかのように」という意図を込めているかどうかは断定できなかった。にも関わらず常見さんは「サショウ(詐称)ネット」とまで言っちゃっているし、これこそ「ハンパな仕事」なんじゃないかと僕は思う。


一つの記事でここまで突っ込みどころがあるのも中々珍しい。今回取り上げた常見さんの記事を真面目に読んで得るものがどれだけあるのかというとかなり疑問だが、突っ込みどころを見つけてそれを笑う分にはなかなか面白い記事だった。ただ常見さんにはこういう面白い記事を書くという「寄り道」をせずに、著書「僕たちはガンダムのジムである」で追いかけていると公言した「村上春樹のような作家になって芥川賞を取る」という夢に向かって頑張って欲しいと個人的には思う。 

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「新しい働き方」を希求する動きは、どんどん活発化していってよい

日本を代表する家電メーカーが揃って大変な状況に陥っている。特にシャープに関して言えば、ウォール・ストリート・ジャーナルの「シャープ、将来に危機感-創業以来初の"事業継続に懸念"」という記事で報じられているように、1日の決算発表に際してシャープに「継続企業の前提に関する重要な疑義」が存在することが明らかになっている。シャープの発表によると事業継続への懸念はまだ小さいらしく、同社はリストラを通じてリスクを排除する計画を立てているそうだ。その他にも、ソニーは今春に全世界で約10000人の人員削減を実施することを発表しているし、パナソニックも今期(2013年3月期)の連結純損益予想を7650億円の赤字に大幅下方修正するなど、どうもお先真っ暗の状態としか評しようが無い。


主にメーカーの人員削減について調べようとしたところ、早々にブロガーのイケダハヤトさんが書いた「NEC1万人、ソニー1万人、パナソニック3.6万人—最近の電機メーカーのリストラまとめ」という記事を見つけたので、調べる手間が大いに短縮された(笑)イケダハヤトさん調べによれば、「パナソニック:前年比3.6万人の削減、NEC:1万人規模の削減、シャープ:5,000人の削減、ソニー:1万人の削減、ルネサス:1万人の削減」だそうな。イケダハヤトさんは「こうした動向が続けば、既に盛り上がりつつある"新しい働き方"を希求する動きは、さらに高まっていくでしょう」と評し、自らも「新しい働き方」を実践していること、そしてその働き方が結構苦しいことを明かしている。


そして、イケダハヤトさんが提唱するような「新しい働き方」論の過熱に歯止めをかけようとしているのが、最近当ブログ記事への登場率が非常に高くなっている常見陽平さん(この流れに飽きている方、本当にすみません・・・)。昨日書評を書いた「僕たちはガンダムのジムである」でも、「この仕事は明日もあるのか?」という不安が世に蔓延していることが指摘されており、その記述には僕も同感であった。しかし、常見さんはイケダハヤトさんとは提言の方向性が異なり、「新しい働き方」に安易に飛びついたり、自分磨きを通じて無理やり「すごい人」になろうとしたりする動きを批判し、自分が現在いるステージにて地に足をつけて生きていくことの必要性を説いている。常見さんの本の中には「僕たちはガンダムのジム(注:ここでいう「ジム」とは「普通の人」のこと)である。そんなことは考えたことも無かったかもしれない。あるいは、薄々気づいていたかもしれない。ひょっとすると受け入れがたい事実だろう。でも、あらためて気づきたい。僕たちはガンダムのジムであると。あえて言おう、ジムであると」と非常にしつこく読者に「お前はジムなんだ」と訴える箇所がある(「そんなに繰り返し言わなくても、殆どの人は分かっているだろう」という気がしますが)。


「そうは言っても現実問題、世の中では多くの会社でリストラや希望退職募集が盛んに行われているじゃないか」と思う人はいるだろうし、僕自身はこう思うタイプの人間だ。これに対応する常見さんの主張としては「ジムに絶望しないで欲しい。世の中は働く人の1%もいないであろうガンダムのような人ではなく、残りの99%のジムのような普通の人で動いている。いくら名経営者がいたところで、ジムがいなければ世の中は動かない(中略)全員が、ロジカルシンキングや脅威のプレゼンが出来る必要は無い。普通の人の普通の仕事で世の中は動いている」、「あえて問いたい。"ジムのままじゃダメですか?"と。世の中は、普通の人の、普通の仕事で動いているのだから」というものになる。


確かに「普通の人の普通の仕事で世の中は動いている」というのはその通りだと思う。しかし、それでも企業は「普通の人」を際限なく雇えるわけではないし、経営に余裕が無くなったらその「普通の人」を一定数切っていくのではないか。だから多くの人が不安を抱えているわけで、例えば「英会話のGaba"ビジネスパーソンのスキルと資格に関する調査"」にて、「資格を取る理由」の第1位が「何かあった時の備え」という結果が出たりするのではないか。ゆえに、常見さんのメッセージで安心できる人がいるなんて信じられない・・・と言いたいところだが、本のレビューを見る限り安心している人は結構いるようなので、これは僕独自の感覚なのかもしれない。


以上より、常見さんが主張するキャリア論にあまり共感を覚えないこと、イケダハヤトさんが述べるような「(働き方に関する)たくさんのロールモデルが登場し、今よりもオルタナティブな選択肢は取りやすくなっている」状態が実現されることが望ましいと考えることから、僕としてはノマドでもなんでも、いろいろな働き方が提案されるのは非常に良いと思っている(勿論「会社勤め」も選択肢の一つとして残されるし、その道に魅力を感じる人がそういうキャリアを歩めば良い)。「新しい働き方」と言うと、大概「会社勤めに比べて大変な道なんだぞ」と批判する人がいたりするけれど、どのような「大変さ」に耐えられるかは人それぞれ異なる。もしかしたら、「自分のポジションはある程度安定しているけれど、嫌な上司の下で働かなければいけない大変さ」には耐えられなくても、それよりも厳しいはずの「会社から独立して、自分の力でお金を稼ぐ大変さ」には耐えられるという人は結構いるんじゃないかと思う。「新しい働き方」の提案を「安易だ」と潰すのではなく、それに合いそうな人はその働き方を実践し、合わないと感じる人は普通に会社勤めを続ける。こうした流れが繰り返されることで、働き方に関していろいろな選択肢が担保される社会になれば良いと思っている。


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俗流若者論 「ノマド」バージョン

俗流若者論という言葉がある。これは「"ニート"って言うな!」などの著書で知られる後藤和智さんが提唱した概念で、その意味は「最近の若者は・・・」というように若者を批判する言説のことである。その例の一つとしてよく取り上げられるのは「少年による凶悪犯罪の増加」。犯罪白書を読めば、少年犯罪は増えるどころかむしろ減少しているのに、なぜか少年の犯罪は増えているものとして報道されたり、それが社会に受け入れられたりもする。フリーライターの赤木智弘さんは著書「若者を見殺しにする国」の中で、俗流若者論を「若者の現状を歪め、根拠なきままに若者をおとしめています」と批判する。


この俗流若者論は、ノマドを巡る議論にも適用できるのではないかと最近考えた。というのも、人の「ノマドになりたい」という声を次のような意味として捉える人を目にしたからである。
この木暮太一さんは「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?」という著書を出すなど、「働き方」をテーマに考察をする人だ。また、別の方も次のようなツイートをしている。また、別の方も次のようなツイートをしている。
常見陽平さんが「ノマド・ブームの煽り方は80年代のフリーターと同じ」という記事で「ノマドという働き方が、地上の楽園でもあるかのように思われていることに僕は違和感を覚える」と述べるように、ノマドという働き方を選ぼうとする若者には「会社勤めという"キツい道"から逃げて"楽な道"に逃げようとする」というレッテルが貼られがちだ。


しかし、一方で逆のことを述べる人もいる。例えば、佐々木俊尚さんはノマドという働き方を選ぼうとする若者に対して「なぜ一部の若者が大企業を辞めたり、成長もしない社会起業系の小さなビジネスをやったりしているかと言うと、これは明らかに危機感の表れ。脱サラは確かにかっこいいかもしれません。でも、起業するモチベーションとしては、かっこいいことをやりたい、といった短絡的な理由ではなく、10年後、20年後の生活設計を考えることを自分なりにやっているわけですよね」と論評している(この佐々木さんの発言を取り上げた過去記事が→http://lingmu12261226.blog10.fc2.com/blog-entry-275.html)。また、イケダハヤトさんも「大企業が続々と不祥事やリストラを行う姿を見るに、多くの人がノマド的な"個"で食べていける生き方を志向するのは、とてもよく理解できる話です(http://blogos.com/article/36752/」、「多くの人がノマドを志向する背景には、"このままではまずい"という危機感があると考えられます。少なくとも僕はフリーランスになる決断をするにあたり、コモディティ化を恐れる気持ちがありました(http://blogos.com/article/38236/)」と述べている。勿論、これらの意見に対して「ノマドになったところで、一人で生きていけるだけのスキルなんか身につくかよ。会社勤めの方が合理的」という反対意見は述べられるだろう。ただそれでも、人がノマドという働き方を追求するとき、そこには「楽さ」の追求よりも「厳しさ」の追求があるということは否定できないのではないか。あくまでも、その「厳しさ」を追求してもお金もスキルも手に入れられないですよという反論が出来るだけで。


以上のように、人がノマドという働き方を選ぼうとする理由は人によって解釈が分かれている。木暮さん&RINRINさんか、それとも佐々木さん&イケダハヤトさんどちらの解釈が正しいのか僕には分からない。一つ思うのは、ノマドを薦める人にしても、安易なノマド礼賛を批判する人も、例えば「私は試しに安藤美冬さんのセミナーに参加したんですが、そのセミナーに参加している若者が皆"ノマドって自由さがあって楽そうで良いじゃないですか!"とか言っていたんです。これで、"今のノマド礼賛の風潮はやばい"と思うようになりました」というような具体的事実をあまり挙げないなぁという印象を持っている。だから、どちらの認識が正しいのか判断できない。


加えて僕個人の意見としては、木暮さんとRINRINさんが述べるような「ノマド=楽な道に逃げる」という理由付けはあまり賛成できない。これらの意見は、常見さんが掲げる「ノマド・ブームの煽り方は80年代のフリーターと同じ」という意見と通じるところがあるのだろうが、これがよく分からない。僕は社会がフリーター礼賛をしている時はただの子供だったのでその時の事情は分からないけれど、フリーター礼賛が出来たのはその時代が空前の好景気だったからではないのか。だから、「アルバイトでも生計を立てられる→好きな時に好きなだけ働けばそれで良いじゃん!」という流れが成り立つわけで。対して、今のような先がどうなるか不明瞭な訳が分からない時代に「ノマドって楽そうじゃない?」なんて軽い気持ちで職業選択をしたら爆死する可能性が高いことくらい大半の若者は予想できているだろうし、予想できない若者がいたとしてもそれはさすがに「自己責任」で片付けて良いレベルだろう(もっとも、爆死した人に対するセーフティネット並びに再チャレンジの機会はあれば良いなとは思うけれど)。このような考えから、木暮さんとRINRINさんのような認識は若者の現状認識を過小評価する、一種の俗流若者論なのかなと僕は思っている。


まぁ、そもそも若者がどれだけノマドに関心を持っているのかといえば、そんなに関心を持つ人はいないだろうと個人的には感じている。僕の周りの人たちで関心を持っている人が1人もいないことに加えて、twitterで「ノマド」と検索をかけてみても、ノマドについて語ってるのは若者ではなくむしろおっさんが多い。結局のところこの方の
というツイートが全てなのではないだろうか。「若者がノマドに踊らされている」と常見さんは述べているが、実際「ノマド論」というミュージックに合わせて踊っているのは、むしろ若者に警鐘を鳴らしている側なのかもしれない。

「ノマド論」に踊らされているのは若者ではなく、むしろ中高年なのではないか?という考えに共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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「現在の大企業中心の社会構造が変わっていくと言うことは間違いない」VS「いい加減なカタチで企業社会を批判するのはやめなさい」

ダイヤモンドオンラインで「"ノマド"ってどうよ?~賛否両論から"働く"を考える~」という連載が始まった。第1回はジャーナリストの佐々木俊尚さんを迎えて、ノマド賛否両論が入り混じる現在の状況を佐々木さんがどのように感じているのか、恐らく今後社会構造が変化していく中で個人はどのように行動したら良いのかなどをインタビュアーが聞き出そうとしていた(http://diamond.jp/articles/-/22028?page=5)。


このインタビューで特に印象に残ったのは、佐々木さんの次の発言だった。

なぜ一部の若者が大企業を辞めたり、成長もしない社会起業系の小さなビジネスをやったりしているかと言うと、これは明らかに危機感の表れ。脱サラは確かにかっこいいかもしれません。でも、起業するモチベーションとしては、かっこいいことをやりたい、といった短絡的な理由ではなく、10年後、20年後の生活設計を考えることを自分なりにやっているわけですよね

僕は若手起業家について全くといって良いほど詳しくなく、佐々木さんの言う「成長もしない社会起業系の小さなビジネス」をやっている若者の具体例が誰も浮かんでこない。しかし、特に若者が「将来がどうなるかなんて、誰も明確に予想できない。"大企業に入れば安泰"という時代は終わった」という言説のシャワーに晒されている傾向が強い現在、会社に頼らず生計を立てていく手段を確立しようと考える若者が一定数いてもおかしくないだろうなというイメージはあるので、佐々木さんのこの発言がそんなに間違っているとは今のところ思っていない。佐々木さん自身も「今の大企業中心の社会がこれから50年ぐらい続くかもしれない。そう判断するのであればこれまでのように就職して一生会社で働き続けるのが良いと思います。しかし、今のような時代、先なんて誰も予測はできない」、「現在の大企業中心の社会構造が変わっていくと言うことは間違いない」との認識を示している。


僕の感覚では、このような認識を強く表明している論者として瀧本哲史さんが思い浮かぶ。瀧本さんがノマドを推奨しているかどうかは知らないが、著書「武器としての決断思考」では「いまや大企業に入ったからといって"一生安泰"ということはありえません」と述べているし、著書「僕は君たちに武器を配りたい」では自分を他と交換可能な歯車化、即ちコモディティ化することに警鐘を鳴らし、交換不可能な人材「スペシャリティ」を目指す必要性を説いている。瀧本さんはインタビューでも、これら2冊に「組織なんてあてにならない、自分の頭で考えて生き抜け」というメッセージを込めた事を明かしている(http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20111021/288163/?ST=career&P=3)。


その一方で、「現在の組織のあり方は、近いうちに変わるはず」、「現在の組織はもうダメだ。組織に頼らず自分の力で生きていくしかない」というメッセージを安易だと切り捨てる人もいる。佐々木さんのインタビューに対して常見陽平さんが次のようにつぶやいている。
「いい加減なカタチで企業社会を批判するのはやめなさい」という記述からすると、多分常見さんは瀧本さんの主張も嫌ってそうだけど・・・、どうなんだろうか。常見さんのツイートに対しては、「なんでそんなに"ノマド礼賛論"に噛み付いているんだろう?(そもそも、「ノマド礼賛論」ってそんなに社会に流通しているか?という疑問もあり)」とか「常見さんって、そんなに自分の発言に責任を持っている人だったっけ?(常見さんの講演やトークショーに足を運んだことのある採用担当の方が、常見さんが“ゆとり世代 = バカ”というレッテル貼りをしていたとブログにコメントしてくださった http://lingmu12261226.blog10.fc2.com/blog-entry-200.html)」といったことを思ったが・・・。その一方で常見さんもノマドの件に関してダイヤモンド社から取材を受けたということで、その内容には目を通してみたいと思っている。


それはやはり、現在は「現在の組織のあり方は、近いうちに変わるはず」、「現在の組織はもうダメだ。組織に頼らず自分の力で生きていくしかない」という現状を批判する方向性のメッセージが圧倒的に流通しているので、それに対する批判があるならば目にしてみたいと思うからだ。「日本の現状は、ノマドとか有識者が貶めているほど危機的な状況ではない!」という意見も出てくれば、それはそれで面白い。加えて、「将来どうなるか分からないから・・・」という言葉は多かれ少なかれ若者を不安にさせたり、あるいは危機感を抱かせることが出来るがゆえに、こうした言葉をキャッチコピーに掲げて下らないセミナーを開いて金儲けに走る人が出てきてもおかしくないため、そうしたセミナーを撲滅するためにも適切な現状認識を若者だけでなく社会全体に届けることには意義があると思っている。そんな訳で、常見さんの主張を鵜呑みにするというわけではないが、インタビューの掲載は楽しみにしている。

現在は「現在の組織のあり方は、近いうちに変わるはず」、「現在の組織はもうダメだ。組織に頼らず自分の力で生きていくしかない」という現状を批判する方向性のメッセージが圧倒的に流通しているので、それに対する批判があるならば目にしてみたいとの考えに共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。また近日、今までの記事とは少し趣向を変えた記事をアップするので良かったらそれも読んで頂けると嬉しいです。
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