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100社受けてすべて落ちる就活生もいる一方で、全く行動しない就活生もいる

マスコミの報道では、しばしば「たくさんの会社を受けているのになかなか内定を取れない就活生」が取り上げられることがある。これに対して、常見陽平さんみたいに「"100社受けてすべて落ちた"という報道をよく目にするが、たいていは就職ナビサイトでクリックしてプレエントリーしただけの数である」という面白分析をもって反論する人もいるが(http://lingmu12261226.blog10.fc2.com/blog-entry-285.html)、一方で「そもそも、"たくさんの会社を受けている就活生"はそれほどいないんじゃないか?」ということをデータに基づいて主張される方もいる。


サカタカツミさんという方が書いた「"就活できない"就活生が急速に増加中」という記事がある。この記事では、株式会社リクルートキャリアが今年の5月28日~5月31日に「就職活動を行った2013年3月卒業予定の全国の大学生・大学院生」を対象に行ったアンケート調査を根拠に、「(企業が内定を出している場合が少なくない)5月の終わり時点でもなお、約4割の就活生がエントリーシートを5社以下の企業にしか出していない」ということが主張されている。このアンケート調査によれば、エントリーシートを1社にも提出していない就活生もなんと全体の15%を占めている。このアンケートに応える余裕があるのなら、なぜ企業にエントリーしないのか不思議でならない(笑)


また、マイナビが今年の10月29日~11月9日に行った「"2013年卒学生の現状調査"集計結果報告」においても、エントリー数が20社以下だという就活生が全体の約4分の1を占めていることが明らかになっている。これに対して「このアンケートに答えた人たちが、少ないエントリー数で内定を取れたというだけの話なのでは?」と感じる方もいるかもしれない。しかし、未内定者のみに注目した数字を見ると(調査報告のp11)、エントリー数が1社~20社の就活生が27.4%を占めていることが分かるし、そもそも1社にもエントリーしていない就活生も全体の2.2%いる。だから、こんなアンケートに応える余裕があるなら、なぜ企業にエントリーしないんだ(笑)


実はこの間、「凡人内定戦略」の著者・武野さんと都内でお会いする機会があったのだが(この時の出来事については、また後日書きます)、就活生の相談に乗ることが多い彼も行動量が足りない就活生が多いことを指摘していた。中には、就職浪人しているのに半年間で2社しか受けていない人もいたらしい(この点は、ちょっと僕の記憶違いがあるかもしれない)。武野さん曰く「受けてないんだから、受かるわけない」と。サカタカツミさんも自身の記事で「そう、そもそもの問題は"就活しないから就職できない"のですから」と述べている。サカタカツミさんの意見に対しては、「いや、マイナビのデータを見る限りでは、未内定者でも100社以上にエントリーしている人が15%くらいいるので、"そもそもの問題は就活しないから就職できない"なんて言っちゃって良いの?」と言ってやりたいけれど(もっとも、ここでいう"エントリー"の定義がプレエントリーなのか、本エントリーなのかがよく分からないのだが・・・)、それでも就活生が置かれている状況を「みんなたくさんの企業にエントリーして、落とされて大変苦しんでいる」と単純化して語るべきではないという問題意識には同意する。


ここで、これほど「就職が厳しい」と語られているのに、なぜここまで行動量が少ない就活生が多いのかが気になるところだ。この点、サカタカツミさんの記事では「ナビサイトに登録すらできない学生が増えている」という要素が挙げられている。また、武野さんが出会った「就職浪人しているのに半年間で2社しか受けていない人」はアルバイトの都合や金銭面の関係で就活をしている余裕がないと話していたらしい(それに対して武野さんは「2ヶ月くらい必死で金貯めて、その金で就活すれば良いのに」と歯がゆそうに話していた)。その他、マイナビの調査結果によれば、就活生が「選考を受けてみたいと思える企業が少ない(存在しない)」と感じる主な理由として、「希望職種」(26.3%)「希望業種」(23.2%)「希望勤務地」(18.6%)に合致する募集が少ないというものが挙げられている。


もっとも、これだけでは「就活をしていない層」の実態、具体的には「この層にはどういった人たちが当てはまる傾向があるのか」、「なぜ周りが就活をしている中で、この層の人たちは行動しようとしないのか」という疑問は全く解けない。勿論「在学中に就活をしない」と決断した上で行動しないのならなにも問題はないのだが、もし「就職はしたいけど、行動はしない」というスタンスの就活生が多いのならば、それに対してどう対処すれば良いのか。正直この問題に関しては「こういう層に当てはまる就活生の意識が低いだけなんじゃないか?ほっとけば良い」と結論づけても良い気がしているが、その結論に達する前にもう少しこの問題について考えてみたいと思う。


「就活をしていない層」の実態を調べ、可視化するべきだという考えに共感してくださった方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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就活生が新聞を読まなくて何が悪いのか?~「新聞を読んでますか?」という問いかけの無意味さ~

一昨日放送された「ビートたけしのTVタックル」のテーマは「日本の(秘)頭脳が海外流出!?」というものであった。そのテーマの中で「いまどきの大学生」について扱うパートがあったからか、何とあのビートたけしさんの隣に「就活のバカヤロー」、「アホ大学のバカ学生」の著書で知られる石渡嶺司さんが座るという珍事が起きていた。


石渡さんの見せ場の一つは「5無学生」という概念を紹介したところ。「5無学生」とは、「アルバイトしない」、「サークルしない」、「勉強しない」、「恋愛しない」、「新聞・本読まない」という無い無い尽くしの学生のことを指す。スタジオでは「こうした"5無学生"は大学で何をしているのか?」という疑問が上がったが、それに対して石渡さんは「パソコンゲームをするか、3・4人の少ない友達を作ってカードゲームをするか・・・」と答えていた。


もう一つの見せ場は、猪子寿之さんとの議論で論破されたところ。猪子さんは石渡さんの「5無学生」を問題視する姿勢に対して「社会変化したから、これ(5無学生)がいけないというわけではないよね。昔はソーシャルネットワークみたいなものは無かったから、しょうがなくサークルに入ったけど、今はそれがネットに移ったわけで必要なくなったからサークルに入らなくなったわけで。昔は"車が欲しい"みたいな人たちが多かったけど、今の生活では車よりも楽しいものがたくさんあるから、車なんか買わなくて良いからアルバイトもしなくて良いし・・・」と反論する。それに対して石渡さんは「全部無いので、5無なので(、だから問題だ)」と言いかけたが、猪子さんはすかさず「その分あるもの(ソーシャルネットワークとか)も増えてるわけで~」と石渡さんの話をさえぎる(笑)もしかすると石渡さんは「ソーシャルネットワークも含めて、全く活動をしない姿勢が問題なんだ!」と言いたかったのかもしれないけれど、そうすると今度は「5無」という概念を持ち出した必要性が全く無くなるので、それはそれで意味不明である。


さて、今回の記事で取り上げるのは「5無」のうちの「新聞読まない」というくだり。なんだかよく分からないけれど、「就活に備えて新聞を読み、世の中の流れを分かっておけ!」というようなアナウンスが蔓延し、それに従わない就活生にはマイナス評価が下される空気があるような印象を僕は持っている。最近では、business media誠に掲載された「自己分析をする就活生に見込みはない」という記事に、「朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、産経新聞、日経新聞の5紙を読み比べるべきだ」、「新聞各紙はそれぞれに特性があるので、最低でもこの5紙に目を通さないと、経済の実態は掴めない」という主張が載っていたのを確認した。


しかし番組では、三橋貴明さんが「"新聞・本読まない”ってありますけど、絶対今の若者の方がインターネットで活字読んでますよ、間違いなく」と切り捨て、猪子さんも「"新聞・本読まない”で何が悪い?って話ですよ」とそれに同調してくださった。「若者は新聞を読まない」という嘆きには、若者が新聞を読まないことで失われる「何か」があるという前提が必要なはずだが、もしその「何か」を別の形で得ることが出来るのならば、「新聞を読まない」という不作為を非難することは妥当ではないということになる。ここでいう「何か」とは恐らく「世の中の情報をインプットする」と言い換えられると思うが、三橋さん・猪子さん共に「インターネット」という新聞に代わるメディアを通じて若者が情報をインプットしている事情を指摘してくださったので、この点に関して、石渡さんの問題提起は完全に無効化されたといえる。


なお、上で触れた「自己分析をする就活生に見込みはない」という記事には、なぜ「新聞」を通じたインプットをする必要があるのかも書かれている。その理屈は「自分の“関心のない情報”をインプットするため。なぜなら、実際に紙面を広げて読む新聞は、関心のない情報まで自然と目に飛び込んでくるから」という、個人的には苦し紛れとしか思えないようなものであった。関心の無い情報なんか、とりあえず目に入ることはあっても、その内容は頭には入ってこないだろう。なんで筆者がここまで無理やり「新聞」をインプットのツールとして押すのか、しかも5社の読み比べを進めるのか、僕にはさっぱり分からなかった。


強いて言えば、就活に際して新聞の購読が必要となる理屈としては「面接官の人たちはネットじゃなくて新聞を情報のインプットとして使っている傾向があるから、話を合わせるためにもそれを読んでおきましょう」というものしか思いつかない。しかし個人的な印象としては、面接官がニュースに関する質問をする際には「新聞を読んでますか?」という形の問いかけよりも「最近、興味があるニュースは何ですか?」という形の問いかけをすることが多い、即ち多くの面接官はどのようなツールを通じて情報をインプットしたかは問題にしていなくて、単純に就活生がきちんと情報をインプットしているかどうかを問題にしているように思える。そして重要なのも、「新聞を読んでいること」そのものより「きちんと情報をインプットしているか」ということなので、この点に関して面接官の問いかけ方は正しく、「新聞を読んでますか?」という問いかけは無意味でしかない。社会人が就活生に情報のインプットを求めることは間違っていないと思うけれど、そのインプット方法まで強制したり、特定のインプット方法を過剰に薦めたりする権利は無いはずだ。


就活生が新聞を読まないこと自体は何も悪くないし、面接で「新聞を読んでますか?」という問いかけがなされるのは無意味だ~という考えに共感してくださった方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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「就活生は就職先をえり好みしている」という類の俗流若者論を壊そう

先月27日のmsn産経ニュースに、「学生は就職先えり好み? 中小企業は"優秀な人材厳選"」という記事が載っていた。記者は、相変わらずリクルートワークス研究所が発表した大卒求人倍率を根拠にして、従業員1000人未満の企業の求人倍率は1.86倍、300人未満に限ると3.35倍なのだから中小企業を中心に受け皿はあると書いている。その文章の直後に、「もっとも、"人手不足だからこそ、中小は優秀な人材を厳選して採用する傾向がある"(リクルートワークス研究所)とも」と書いているので、「じゃあ、結局のところ受け皿ないじゃん」「選り好みしているのは、むしろ企業の方じゃん」と僕は思ってしまった。


また、一昨日の読売新聞の「学んだ成果を評価する採用に」という社説にも「一方で、学生の間に知名度を高い企業を志向する傾向も根強く、採用を希望する中小・中堅企業とのミスマッチは解消されていない」と書かれている。どうもマスコミは、「不況下にも関わらず、就職先をえり好みしている学生」という俗流若者論を垂れ流そうとしているようだ。


しかし一方で就活生は逆の実感を持つ。例えば以前既卒者カフェでもお会いし、このブログを読んでくださっている「カイ」さんはツイッターで次のように述べる。
また、このブログによくコメントを下さる「11卒業務未経験無職」さんは、「私自身の印象としては、中小企業でも人が殺到していることが多かったように思います。中小企業がほとんどの合同企業説明会や合同企業選考会、面接会でも参加者は多かったと記憶しています。私が受験した企業の担当者の中には"まさかうちの企業にこれだけ多くの方が来るとは思っていなかった"と言っていた方もいました」とライターページに書いてくださった。さらに、既卒者カフェでお会いした女性の方も、ハローワーク主催の面接会に参加した際に、求人2名の会社に約70名が殺到して面接を受けるのに2時間待たされたというお話をされていた。これらの話を聞くと、マスコミが垂れ流そうとしている言説の方が虚構のように思える。


このような俗流若者論を壊すために必要なのは、「11卒業務未経験無職」さんのように統計を細かいところまで読むことだと思う。以前「11卒業務未経験無職」さんはライターページにて、リクルートワークスの調査結果について「各従業員規模と各業種への就職希望率は、第一希望の情報をもとに算出されている」、「この調査の実施時期は就活が本格化しはじめる2月6日~3月15日であり、そのタイミングで就活生に第一希望の就職先を尋ねたら、それは大企業になるだろう」と指摘してくださった(http://lingmu12261226.blog10.fc2.com/blog-entry-290.html)。僕も実際に調査結果のpdfを見たけれど、「11卒業務未経験無職」さんの分析で間違いないと思っている。


確かに就活の初期の段階では、大手企業を中心に受ける就活生が多いだろう。しかしそれでも、大手企業に決まらなかった人は中小企業に目を向け始めるだろうし、また大企業の選考が始まる4月の前に(言い方は悪いけど)面接の練習として中小企業を受けようとする就活生もたくさんいるのではないか。いくら大手志向が強いと言っても、世の中には4月に大手企業だけを受けて、受からなかったら夏採用・秋採用を受けて、それも受からなかったら就職留年してまた大企業を受ける・・・という就活生ばかりなのだろうか。さすがにそれは無いと僕は思いますが。


このような考えから、「学生が就職先を選り好みしている」という論調には賛成できない。少なくとも、リクルートワークス研究所のデータを根拠にこのような論調を導くことには同意できない。しかし、専門家と言われる人ですらこのデータを根拠に就活生を悪者にしようとするから情けない。特に常見陽平さんは著書「くたばれ!就職氷河期」の中で「学生は大手企業・有名企業しか受けない」という名の章を設けて、就活生の大手志向を批判しているから非常に厄介だと思う。いくらなんでも「大手志向が強い=大手企業・有名企業しか受けない」は無いだろう。しかも、本文を読んでみても「11卒業務未経験無職」さんが指摘した統計の算出方法を全く無視しているし・・・。確かビートたけしさんが「良い批評の無い世界は潰れる」と言っていたが、現在の日本の就活がエラーだらけなのもそういう理由なのかもしれない。


とはいっても、僕も今までそんなに統計を熟読したことはなかったし、今回の記事は僕の力ではなく「11卒業務未経験無職」さんの力によって書けたといっても言い過ぎではない。このブログも無事に2年目を迎えたことだし、文章を読んだり人に話を聞くだけではなく、統計を読むという地道な作業もきちんとやっていこうかなと思っている。


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マスコミの皆さん、就活しているのは「学生」だけじゃない、「既卒者」もいるんですよ

昨日、一昨日と、NHKのハートネットTVが「就職活動期の"うつ"」について取り上げていた(http://www.nhk.or.jp/hearttv-blog//900/)。この記事では番組の具体的な内容についてではなく、番組を見たある方のツイートを取り上げたい。
この山口さんは、大学等を卒業し就職活動を継続中の若者が集まるコミュニティ「既卒者カフェ」を運営している方だ。だからこそ、「学生の就職活動」という括りをして、まるで既卒で就活をしている人たちの存在を無視するかのような言動に怒りを覚えたのだろう。


山口さんの発言には同意できるし、以前から僕も、メディアがやたらと「学生の就職活動が・・・」との文脈を用いることに危機感を抱いていた。例えば、去年11月の読売新聞「就活もう過熱…短期決戦化が逆効果、焦る学生」という記事にある「再来年の春に卒業する現・大学3年生の就職活動のスタートが、今年から2か月遅い12月となった」という記述を見たときは「別に就活をスタートするのは大学3年生だけじゃないと思うんだけどな」と感じたのだ(これについては、過去記事「12月に、『大学3年生』の就職活動のみがスタートするのか?」に詳しく書きました)。既卒で就活をする人も当然いくらでもいるし、また企業も建前として「卒業後3年以内の既卒者」を新卒扱いとして受け入れる方針を示している訳だから、当然既卒で就活している人たちの存在は無視されるべきではない。


メディアの「現・大学3年生の就職活動がスタートします」とのアナウンスは、メディアが「普通、就活は大学3年生で始めるものだ」との前提に縛られていることを証明している。別に、卒業を来春に控えた4年生が3年生と同時に就活をスタートさせるという考え方があっても良いはずなのだけれど、そのような選択肢は「異端」なものと見なされる。ましてや、既卒の就活には「異端」どころか「ダメ人間」というレッテルが貼られてしまうかもしれない。


いまさら言うまでも無いが、現在「就活は大学3年生で始めるものだ」との考えが主流になってしまっており、それ以外の選択肢を採る人への風当たりは明らかに強いものになっている。別にメディアがそのような社会を作ったとまで言う気はないが、「学生の就職活動が・・・」、「現・大学3年生の就職活動がスタートします」とのアナウンスは、少なからず学生じゃない人が就活することはおかしいという価値観を作ることにつながっていると思う。そして、そのような価値観は既卒で就活する人をうつ病へと追い込むかもしれない。例えば、説明会への参加にしても既卒者を「周りは皆大学生に決まってるんだから、自分の存在はおかしいのではないか」と思い悩ませたり・・・。メディアは「学生の就活が・・・」という旧来のパラダイムから脱して「再来年の春に入社を希望する者の就職活動のスタートが・・・」とか、何か別の表現を見つけたいところだ。


もっとも、メディアに限らず、就活問題に関心がある人でも「学生」が就職活動をしているという前提に縛られている場合がある。例えば、ハートネットTVの番組に出演した本田由紀先生は就活問題に関心を持つ学者の一人だが、そのような方でも「現代就活は学生に大きなストレスを与えている」と述べていることから、無意識のうちに学生の存在のみを考えているといえる(http://www.nhk.or.jp/hearttv-blog/900/125175.html)。そういう言動が既卒就活生にストレスを与えうることを本田先生も自覚しなければならない。


ちなみに僕は、今回の記事で取り上げたような問題意識を大切にしているので、ブログ記事において「学生」という言葉は殆ど使わず、主に「就活生」「応募者」という表現を用いている。細かいことかもしれないけれど、そういったことから意識を変えていかなければならないと考えるからだ。


就活をしているのは「既卒者」も同じなので、原則として「学生の就活が・・・」という言葉を用いるべきではないとの考えに共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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「選考に落とされ続けている人は、企業から心を踏みにじられている」という分かりやすい構図を掲げて問題提起をする姿勢、もう止めるべきでは?~就活に関する議論が不十分な点が問題だ~

「自分という存在を全否定されたような気がして……。心が壊れちゃいました」


2月24日の朝日新聞デジタルに掲載された「否定され続け、壊れる心〈シューカツは今〉」という記事は、ある学生のこのような発言から始まっている。就活を始めて1年が過ぎ、(恐らく)50社以上受け続けたにも関わらず内定をもらえなかったことから、精神的に限界を迎えていたという。


この記事では、題名どおり、主に就活がうまくいかないことを苦に心を病む人たちの存在にスポットを当てている。具体的には、全国の「新卒応援ハローワーク」にいる臨床心理士に対して月に約500件の相談があるという事実や、「就職失敗」を理由に自殺した大学生・専門学校生が2010年に53人(2007年の約3倍)となった事実などが取り上げられている。


記事には、多くの人を精神的に苦しめる現在の就活に異議を唱える人の声も載っている。それが、去年の秋に行われた「就活ぶっこわせデモ」の実行委員長である小沼克之さんの声である。彼は「わずかな面接時間に、自分の何を判断できたのかと疑問を感じた」、「就活がうまくいかないと努力が足りないと言われるが、働きたい学生の心を押しつぶす就活の仕組み自体がおかしい」 と述べる。3月中旬には国会内で就活に関する集会を行うらしい。


朝日新聞の書き方が悪いのか、それとも小沼さんの訴え自体が悪いのかは分からないが、どうも「選考に落とされ続けている人は、企業から心を踏みにじられている。そのような状況を是正するべきだ」というメッセージが記事に込められているように見える。僕は「現在の就活がおかしい」という姿勢には賛成なのだけれど、そのおかしさを証明するための主張として「選考に落とされ続けている人は、企業から心を踏みにじられている」というものを掲げるのはおかしいと思っている。


確かに「何十社もの選考に落とされる」のは辛いに決まっている。しかし、就活というのは企業が応募者を「選抜」する場である以上、どうしても落ちる人というのは出てきてしまう。ひいては、何十社もの選考に落とされる人が生まれてしまうのは仕方が無いと思う。企業からしても、採用試験を受けに来た応募者を落とす権利があるのは当然のことだ。このような考えから、「選考に落とされ続けている人は、企業から心を踏みにじられている」という訴えには「甘さ」があるのではないかと感じる。


以前コメント欄で「デモの主張にも企業側に改善の余地ありの点と企業側に文句言っても仕方ない点とがあるかと思いますが、その選択もせず毎年デモやっては解散して・・・の繰り返しだとまともに相手されないのも当然です」というご意見をいただいたことがある(http://lingmu12261226.blog10.fc2.com/blog-entry-149.html#cm)。僕もこの意見に賛成で、自分たちの請求を通すために必要な訴えを絞り込まずに、「選考に落とされ続けている人は、企業から心を踏みにじられている」という分かりやすい構図を掲げて問題提起をする姿勢はもう止めたほうが良いのではないかと思っている。純粋に問題解決のために逆効果だと思うし、それがひいては就活問題を訴える人たちの心をも疲弊させると思うから。


「企業側に改善の余地あり」の要素を確定するに当たっては、「現在の就活には問題がある」と考える人の主張と「現在の就活には問題は無い」と考える人の主張をぶつけ合うことが有効だと思う。しかし、僕の感覚では就活に関する「議論」は依然として不十分である。それぞれが、それぞれ言いたい意見を言っているだけで終わっているような気がする。


例えば「新卒一括採用」の件に関して、就活デモでは「新卒一括採用反対」という訴えが主になされていたと思うけれど、一方で「新卒一括採用反対論」に対する反論を主張している有識者もいる。もうデモが終わってからしばらく経っているわけだし、その反論に対する再反論をしても良いんじゃないかと思うけれど、実際には就活デモ関係者はその反論を無視するに留まっている印象がある。これでは、主張が通らなくても仕方が無い。


就活のあり方を変えるためにデモ・国会内での集会という行動をとれることは確かに凄い。しかし、行動だけではなく妥当性のある主張が表現されないと、現在の就活に異議を唱える活動に対する疑念の目は消えないと思う。


ただ、一番説得力が無いのは朝日新聞ですね。今日取り上げた記事には、

「学生がブラック企業の誘いになびいてしまうのは、企業の新卒重視の採用方式が一向に変わらず、『就職は新卒の時期を逃すと、チャンスがぐっと狭まる』という不安が大きいためでもある」

という記述がある。しかし、朝日新聞社の採用ホームページを見ると、応募資格の項目に「2013年3月に大学または大学院を卒業・修了見込みの方が中心」と書かれていることが分かる。やはりマスコミの就活報道は「奇麗事」の寄せ集めに過ぎないのだなと実感した。


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