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ロート製薬の新卒採用情報のページにある「"とりあえず"を止める」というメッセージに好印象を抱いてしまうことへの絶望感

毎日新聞がロート製薬の新卒採用について取り上げた「就活:ロート製薬、あえて脱・ネット "思い"持つ学生と本音で対話」という記事が話題になっている。これは、ロート製薬が就活生からの応募を就職情報サイトではなく電話で受け付けているという特殊性について触れた記事で、このような「ハードル」を設けることで応募者数を減らし入社意欲を持つ就活生と優先的に会うことができるようになったという。


そんなロート製薬が自身の新卒採用情報ページで掲げるメッセージは「"とりあえず"を止める」というもの(http://www.rohto.co.jp/req/fresh.htm)。ここでいう「とりあえず」とは具体的にどのような行為を指すのかというと、新卒採用情報ページにある「とりあえず説明会を数多く実施する」、「とりあえずインターネットを通じて数多くの学生を集める」ということだと思われる。要は、目的意識に欠けた採用活動はおかしいのではないか?というメッセージを込めているということだろう。


このようなメッセージは完全に正しいと僕は思うし、メッセージに好印象を抱いたのも事実だ。しかし、一方でどこか釈然としない気持ちも覚えていた。それが何なのか考えてみると「なんで、こんな当たり前過ぎるメッセージに好印象を抱いているんだ?」というものだと気づいた。


考えてみれば、ロート製薬の掲げるメッセージは採用活動を行う企業が意識すべき最低限のことのはずではないか。加えて、企業が就活生のエピソードに対して「大事なのは"何をしたか"ではなく、"なぜ、どう感じてそれをしたのか"」という趣旨の注文をつけていることが多いことを鑑みると、企業側も「なぜ、どう感じてそのような採用活動をしているのか?」を説明できるレベルに達しているのが当然のことではないか。


しかし、そんな当然の採用活動に好印象を抱いてしまうということは、全体的に「とりあえず」採用活動を進めている企業が多いことを意味していることの現れであるわけで、その点について絶望感を感じる。就活生に目的意識を大事にすることを求めながら企業側が「とりあえず」採用活動を進めるという構図はフェアではないと思うので、そのような構図を徐々に無くしていくことが必要だ。


そしてそのために、ロート製薬や、過去にこのブログでも取り上げたことがある「ライフネット生命」の採用活動(http://recruit.netseiho.com/)のように、目的意識をはっきりさせた取り組みを好意的に紹介していくことも重要だ。というのも、「ブラック企業はいいからホワイト企業の話をするべき」における「ブラック企業を紹介するよりホワイト企業をたくさん紹介した方が経営者の意識がポジティブに変わっていいと思うわ」という記述にあるように、「こんな取り組みをしている企業は良いですね!」というメッセージを発していったほうが企業の取り組みがより早く、確実に変わるような気がするからだ。このブログでもたまにコメント欄・ライターページに「採用担当者・面接官の~な姿勢は良かったです」というメッセージを頂くことがあるが、そういう声をもっと大きくしていく必要があるのかもしれない。


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採用活動における「企業のマナー違反の振る舞い」を挙げることほど簡単なことはそう多くない

内定塾講師の長尾政彦さんという方が、まさに当ブログのコンセプトと真逆といっても良い「“自己チュー”就活生の実態"御社の志望動機どう書けばいいの?"」という記事を書いていた。なぜ「真逆」といえるのかというと、当ブログが採用担当者・面接官のマナー違反を取り上げることが多いのに対して、この記事は就活生のマナー違反について取り上げているからである。


具体的には、OB・OG訪問の依頼を受けてくださった社員に対して企業に関する質問を特に発すことなく単に「御社に対する志望動機をどのように作ればいいでしょうか」と質問した就活生、会社説明会に遅刻してきているのにもかかわわらず平気で大きな足音を立てて入ってくる就活生、もらったパンフレットで顔をあおぎながら椅子の背もたれに踏ん反り返り説明を聞いている就活生、会社説明会の「ドタキャン」をする就活生が取り上げられている。確かにこれらの行動は批判されても仕方がないことは間違いない。


一応このブログのタイトルは「就活生に甘える社会人」である訳だけど、「就活生は何も悪くなくて、全ては採用担当者・面接官が悪い」なんて考えは全くナンセンスだと思っている。だから、就活生の行動・考え方などに批判すべきポイントがあれば、そこは全然批判してしまって良いと考えている。


しかし、長尾さんの記事における「社会人が聞くと非常識ともとれる行為を、平然と行う学生が存在するのは事実です」という記述を見ると、あたかも社会人が常に「常識」に沿った行動をしているのに対して就活生が「常識」から逸脱した行動をしているかのようなニュアンスが感じられるが、それはおかしいんじゃないかと思う。加えて記事にある「この時期社会人から聞こえてくるのが、"非常識な学生が多すぎる!"という声です。特によく聞くのは、"なぜそんなに自己中心的に振る舞うの…?"という声です」という記述には「一体どの口がそんなことをほざいているんですか?」と失笑するしかない。恐らく、就活生の多くも企業に対して「非常識な社会人が多すぎる」、「なぜそんなに自己中心的に振る舞うの…?」と感じていることは間違いないからだ。採用活動の場面においては、企業側も「社会人が聞くと非常識ともとれる行為」を連発しているのが現実ではないか。


非通知でいきなり電話をかけてくる、就活生に対して選考の合否連絡をしない、合否連絡を期限までに通知しない、エントリーシートを出した人を無視してそもそもエントリーシートを出していない高学歴の人を面接する、エントリーシートにもろに書いてあるような事柄をボケっと質問する面接官、グループ面接で寝る面接官、グループ面接であからさまに特定の人に対して過剰に質問をする面接官・・・採用活動における企業のマナー違反の振る舞いを挙げることほど簡単なことはそう多くないんじゃないか。


勿論中には、「効率的に採用活動を行うために仕方がないマナー違反」もある。例えば、選考に来た全ての就活生に合否連絡を通知するよりは合格者のみに通知したほうが企業にとって効率的なのは間違いないし、別に企業も就活生を満足させるために採用活動をやっているわけではないからその「効率性」を追求することを否定するのは妥当ではないと思う。


しかし、そのような事情があれどマナー違反はマナー違反であることは間違いない(笑)別に就活生のマナー違反を指摘すること自体は良いとしても、少なくとも採用活動の場面においては社会人側も人と接する上での「常識」を逸脱した行動をしていることが多いということは各人が自覚すべきではないだろうか。


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<ライターページ>そもそも「新卒応援ハローワーク」の存在を知らない就活生が多くいるらしい

以前「<ライターページ>ハロワの職員さん、ふざけた仕事しかできないなら他の若い人にその席を譲るべきでは?」という記事を寄稿してくださった「すみ」さんが再び記事を投稿してくださいました。有難うございます。


今回の記事はエピソードの紹介であると同時に「ハローワークに関する問題提起」という要素も備えています。記事本文にある「何故、新卒応援ハローワークが利用されない、認知されないか」という点について言及しますと、確かどこかの大学教授が自身のブログで「学生に"ハローワークは中高年が利用するものだ"という固定観念がある」という趣旨の記事を書いていた記憶が有り、「確かにそうかもしれない」と感じた覚えがありますね。とりあえず僕の文章はここまでということにして(笑)、以下「すみ」さんの文章となります。



こんにちは。久々に投稿させて頂きます。


最近またハロワに通う様になったのですが、僕の通っているハロワの責任者の方曰く、去年に比べ利用者が減っており、特に既卒者の利用者がかなり減っているとの事でした。


また、今月に東京ビッグサイトで開催された合同面接会の参加者は、去年に比べ、700~800人程少なくなり、合同面接会場の相談ブースに立ち寄った学生の八割は新卒応援ハローワークの存在を知らなかったそうです。


この原因は一体何なのでしょうか?てっきり悪評が広まっているから、利用されないのか、なんて思っていましたが、どうもそれ以前にあまり認知されていない様で…


剛力あやめを広報モデルに起用したのは正直税金の無駄だ、と感じており、ハロワの責任者の方にもその旨は伝えたのですが(笑)、世間に認知されていないのなら、これも仕方ないのか、と思ってしまいましたが…


そこで恐縮ですが、こちらのブログを通じて、何故、新卒応援ハローワークが利用されない、認知されないかを、そして、新卒応援ハローワークが抱える問題点について、皆様に問いてもらえたら、と思い、投稿致しました。乱文申し訳ありません、よろしくお願いします。


個人的に、ハロワがもっと良質な求人を集める事に専念すると同時に、企業には、採用活動で不備を起こしたり、求人内容が明らかに違ったり、空求人などを出している企業には罰則を設けるべきだと感じています。「それでは企業が採用活動しなくなる」という意見もありそうですが、僕は安倍さんが賃上げを要求した様に、採用を増やすことを政府が企業にもっと働きかけるべきだと思います。

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朝井リョウさん「就活の時期は、人を測る目盛りが"内定がある・内定がない"というたった一つだけになる」

朝井リョウさんといえば、就活小説「何者」もすごく面白いけれど、中央公論「大学と人材─"育てる""求める"の乖離」に掲載されている「なぜ僕たちは"就活"におびえるか」というエッセーもとても面白い。


そのエッセーの最後の方で「就職活動中はみんな人間的に少し歪むようなところがあります」という記述がある。そして、朝井さんはその理由として「それまで(就活の前)は、勉強ができるとか、スポーツができるとか、面白いとか、その人を測るための様々な目盛りがあったのに、この期間(就活中)の目盛りは"内定がある・内定がない"というたった一つだけになる」というものを挙げている。漠然とこのような違和感を覚えている人は少なからずいるだろうけれど、このように違和感の中身をきちんと言語化してもらえるとやはりすっきりする。


そういえば、前回に記事で取り上げた「ぱらすてるの神託」というブログの「就活感想日記」という記事でも、就活前と後で人間がすっかり変わってしまった「"ぱらすてる"さんの友人」が登場する。友人の言動の変わりっぷりがとても笑えるので、それをそのまま引用する。

(内定前)「ぱらすてるさん、何かおすすめの就活本無い?」
「エントリーシート見せ合って添削しようよ!」
「説明会一緒に行かない?」
「就活ホント怖い……」
「一緒に頑張ろうね!」
「理系はまだ研究室始まってないし、面接で話すことがないので辛いよ……」



(内定後)「ぱらすてるさん理系なのにまだ就職決まってないの?wwww」
「グループディスカッションで周りの奴らみんな頭悪くて困ったわwwww」
「理系なのに就活決まってない人、本当に煽りたいわww」
「(僕の大学院進学がなんとか決まった時)なんだー。もうぱらすてるさんを煽れないじゃんwwwww」

これを読んだ当初は、単に「"ぱらすてる"さんの友人ダサすぎワロタ」としか思わなかったのだが、朝井さんのエッセーと合わせて読み返してみると、これも就活中の時期における人の評価が「内定が出る・出ない」という1点において決まるという例の一つなのだという見方が出来るようになった。さすがに、この例は極端なものだと思いたいが・・・。


当たり前だが、内定が出ている人・内定が出ていない人共にそれぞれ「長所」、「短所」双方がある。しかし、朝井さんの言うように人を評価する際の目盛りが「内定が出る・出ない」という単一のものになることによって、内定を得ている人は「長所ばかりを備えている人間」とみなされ、逆に内定を得ていない人は「努力を怠って、短所ばかりある人間」とみなされる傾向が少なからずあるのではないか。そして、そのようなものの見方が、就活がなかなか決まらない人を精神的に追い詰めていくのではないか。


このような見方に陥らないために、これまた朝井リョウさんの「何者」における記述が参考になる。「サワ先輩」という登場人物が、主人公に次のように述べる場面がある。

お前、こんなことも言ってたよな。「メールやツイッターやフェイスブックが流行って、みんな短い言葉で自己紹介をしたり、人と会話するようになったって。だからこそ、その中でどんな言葉が選ばれているかが大切な気がする」って。俺、それは違うと思うんだ。だって、短く簡潔に自分を表現しなくちゃいけなくなったんだったら、そこに選ばれなかった言葉の方が圧倒的に多いわけだろ。だから、選ばれなかった言葉の方がきっと、よっぽどその人のことを表しているんだと思う(中略)ほんの少しの言葉の向こうにいる人間そのものを想像してあげろよ、もっと

勿論、これは「内定が出る・出ない」という話云々とは直接関係するものではない。しかし僕の理解では、朝井さんはこの「サワ先輩」の言葉を通じて「人の言動・置かれている立場の一部分を見て、即ち単純な目盛りをもってその人を評価することがなぜおかしいのか」を伝えようとしたのではないかと思っている。単純な目盛りで人を判断しようとする自分がいると感じたとき、一度「何者」、「なぜ僕たちは"就活"におびえるか」をそれぞれ読んでみると良いかもしれない。


「内定がある・内定がない」という目盛り「だけ」で人を評価する流れに歯止めをかけるべきだという意見に共感してくださった方は、もし宜しければクリックをお願いします
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「君の人生ってなんだか薄っぺらいね」と言ってくる面接官には、「私もあなたを"薄っぺらい"と感じるので、帰っていいですか?」と言って良い

本田由紀先生のツイートで、「ぱらすてるの神託」というブログの「就活感想日記」という記事が取り上げられていた。この「ぱらすてる」さん曰く就活は「ファッキンクソビッチゴミカスファッキンボケカスファッキンウンコクソファッキン野郎という絢爛秀麗な比喩表現を用いてもまるで表現しきれないくらいぶち殺したいもの」でしかなく、彼がそう感じるに至った要因の一つは「人格否定してくる面接官」であった。


「(君がこの会社にもたらすメリットはなんですかと聞かれ、僕が一生懸命答えた後に)まぁ君がそう考えてるならそうでいいんじゃないの」、「君、学生時代に何も面白いことやって来なかったんだね」、「そんなつまらない話はいいから、もっと面白い話無いの?」、「君の人生ってなんだか薄っぺらいね」・・・これらはいずれも「ぱらすてる」さんが人事に言われた言葉らしく、特に最後の言葉は面接が始まって50秒後くらいに言われたものらしい。「ただの圧迫面接でしょ」と言ってしまえばそれまでだが、かと言って圧迫面接の名の下に面接官が就活生に対して好き放題に色々言ってきて、それに対して就活生がストレスを溜める状況があるとすれば、それはどうなのかと思う。


もし「ぱらすてる」さんと同様、面接官から面接開始50秒後に「君の人生ってなんだか薄っぺらいね」という言葉を投げかけられたとしたら、場合によっては「私もあなたを"薄っぺらい"と感じるので、帰っていいですか?」と面接官に言い返して退出しても良いのではないかと考える。勿論、「どうせ面接は30分くらいで終わるし、圧迫面接だろうと耐えよう」、「この面接官はクソだけど、前の選考の面接官は良い人だったからとりあえずこの人は我慢しよう」などの価値判断を働かせて面接を受けることもアリだと思うが、例えば「もともとこの会社の志望度はそんなに高くないし、その上こんな面接官が出てくるんじゃ、もうこの企業の選考を受けてもしょうがないな」と感じる場合は、面接官を不愉快にさせた上で(笑)退出するくらいでちょうど良いのではないか。このような行動は就活生から見て、合理性・許容性共にあると思う。


まず、なぜ「合理性」があるのかといえば、「どう考えてもしょうもない面接官と無駄な時間を過ごしてストレスを溜めるくらいなら、面接をさっさと切り上げて別の企業を探したり、気分転換をしたりする方が就活生にとって得だ」という理屈による。もしかするとこれに対して「いや、そうは言っても面接に行くまで企業研究をしたり、エントリーシートを書いたりしたのだから、途中で面接を切り上げるのは勿体無い」と考える人がいるかもしれない。


しかし、経済学上の「サンクコスト」という概念に照らすと、いくら面接に行くまでに時間・労力を費やしたとしても、不毛な面接に時間を費やすことは損でしかないように思える。この「サンクコスト」とは「もう支払ってしまって、返ってこない費用」のことをいう(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/34860?page=2)。そして、このサンクコストは意思決定の際に考慮すべきではないとされている。例を一つ、現代ビジネスのページから引用する。

デートで映画を観に行ったときも同じです。せっかく1,500円払ってチケットを買ったとしても、その映画がものすごく退屈で、眠気に耐えるのが大変だったら、最後まで観ないで出てくるべきです。途中で出て彼女の買い物に付き合っても、つまらない思いをして2時間無駄にしても、どっちにしろ1,500円は返ってきません。であれば、そのサンクコストである1,500円は無視して、「これから何をするのが一番楽しいか」を考えて行動すべきです(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/34860?page=3

この事例と同様、もともと志望度が高くない企業のしょうもない面接官と時間を過ごしても、面接を切り上げてどこかに遊びに行ったとしてもどちらにせよ「企業研究をしたり、エントリーシートを書いたりした時間」は返ってこない。だからこそ、(もはや「当該企業への入社意欲がなくなった」という気持ちを持つことが前提だが)そのような時間を考慮することなく、「これから何をするのが一番楽しいか」を基準に据えて行動するのが就活生にとって一番得といえるのではないだろうか。その意味で、合理性はあるといえる。


許容性について言えば、理屈は単純で「面接官が先に"薄っぺらい"と言ってきたんだから、就活生も面接官に対して同じことを言い返して良いんじゃないか?」というものになる(笑)こう言い返して面接官が怒り出したら「いや、先に私に"薄っぺらい"といったのはあなたじゃないですか。今あなたは怒ってますけど、あなたは自分が言われたら怒り出すような言葉を私に言ってたということですか?」と返せば良いのではないか。


もっとも、いきなり「君の人生ってなんだか薄っぺらいね」と言い出す面接官に理屈が通じるとは思えないし、上記のように言い返すことでトラブルが起きる可能性はゼロではない。ゆえに、無難に「いくら圧迫面接でも、いきなり人の人生を"薄っぺらい"と言ってくる面接官がいる会社に入りたくありません。失礼します」と、侮辱的ニュアンスを含めない表現を用いる方が良いのかもしれない。


以上より、許容性については若干怪しいが、一応面接開始直後に「君の人生ってなんだか薄っぺらいね」と言ってくる面接官に対して「私もあなたを"薄っぺらい"と感じるので、帰っていいですか?」と言い返すことには合理性・許容性共にあるということにしておく(笑)一般的に「面接」という言葉からは「面接官が就活生を審査する」というイメージが強く漂うが、逆に面接の場で、就活生が面接官に直接「失格」の烙印を押すということがあっても良いのではないかと思っている。


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多くの会社から不採用の通知を受けて自信を無くし、滝行に活路を見出そうとする人を笑うことができるか

大阪府河内長野市の勝光寺が開く就活塾のカリキュラムには「滝行」が含まれている。一昨年の読売新聞ではその修行の様子が取り上げられ(http://www.yomiuri.co.jp/stream/m_news/vn110124_1.htm)、最近でも「就活ストレスから学生救う! 僧侶の就活講座 心のケアとアドバイス」という記事がこの修行を紹介していた。「まだ、この修行あったのか」というのが、記事を読んだ正直な感想だった。


この修行の目的は「就職活動で何社からも断られ内定が取れずに自信をなくす若者を支援する」というものらしい。ZAKZAKの記事を読むと、まだ面接にさほど行っていないであろう大学3年生も滝行に参加していることが分かるが、一応の目的としてはそういうことになっている。


これに対して「いくらなんでも、滝行なんか行かなくても・・・」と感じた人がいるかもしれない。正直、僕はそのように感じた。またこの滝行に限らず、「なんで、こんなイベントに参加するの?そんなのに参加しても別に内定取れないでしょ」と感じずにはいられないような行動をしている友人を持つ人もいるかもしれない。


ただ最近、鈴木おさむさん著の「芸人交換日記~イエローハーツの物語~」を読んで、上記の感覚は間違っていたのかなと思うようになった。


本に登場する架空のお笑いコンビ「イエローハーツ」は「笑軍天下一決定戦」に向けて全力を尽くすことを決めるが、ネタを書いているボケ担当の田中がネタの質を高めようとしているのに対して、ツッコミ担当の甲本は「コンビ名を変えよう」、「二人共キャラにキャッチーさがないから、俺が太った方が良いのではないか?」「二人でサングラスかけないか?」とネタの中身とは関係のないことばかり提案する。ついに甲本は「占い師にイエローハーツのことを見てもらおうと思う」と言い出すが、それにはさすがに田中も「気持ち悪いよ!占いなんかに頼らずに、自分を信じようよ」と訴える。田中の発言は間違いなく正論だが、それに対して甲本は次のように返す。

だから、気持ち悪いってなんだよ。占い師に聞くのがそんなに悪いか?自分を信じきれないから占い師に聞くんだろ。すがっちゃいけないのかよ。なんでだ?カッコ悪いからか?そんなに気持ち悪いか?


前にカンニング竹山さんが教えてくれたんだ。吉本にカリカって芸人がいるだろ?あのコンビ、もう14年以上やってて、コントとかも面白いのに、テレビじゃあまりブレイクしなくてさ


(中略)


カリカのツッコミの林さんってな、いっつもスーツ着てメガネかけてるサラリーマンキャラだろ?でも、どうにかして売れたくて、ある日占い師のところに行ったんだってよ。占い師になんて言われたと思う?「マントを羽織って、髪の毛を紫色に染めなさい」って言われたんだって。無茶だろ?サラリーマンキャラなのに、マントと髪の毛を紫って変だろ?でも林さん、ある時、紫のメッシュ入れて、マント代わりにコートを羽織って舞台に出たらしいんだ。舞台終わったあと、周りが「いくら占い師が言ったからってやりすぎだろ!」って呆れて、バカにする感じで注意したらな、林さん、真剣に言ったんだって。


10年頑張ってきて売れなくて、何かにしがみつかなきゃやってらんないだろ・・・」って。


周りから見たら林さんのとった行動はあまりにもバカバカしいかもしれないけれど、俺、その気持ちすごくわかるんだ(以下、略)

この「カリカ」というのは実際にあったお笑いコンビで、林さんという人は鈴木おさむさんの親友であるらしい。そして、占いの話もこのページのコメント欄を見る限り本当らしい(http://totalfujita.laff.jp/blog/2005/11/post-e80a.html)。ちなみに「カリカ」は2011年に解散し、林さんは周りの芸人に惜しまれながら芸人を引退している。


就活生と芸人が置かれている状況の共通点としては「曖昧で、感覚的な要素で人から評価される」というものが挙げられるだろう(勿論、芸人の方が就活生と比べてより厳しい環境にいると思う)。だから、うまくいかない時期が続くとき、一体どこに向かって進んでいけばよいかすら不明瞭な状態に陥る。実際、先日開かれた「親子で考える!ストップ・ザ・就活うつ&就活自殺"これからの若者の就活"」というイベントでも、就活うつを経験した若者は「最初は刺激的だったが、40社受けるうちに自分を見失った。面接で落とされるたびに自信を失い何をする気も起こらない」と告白している(http://togetter.com/li/449620)。


別に興味本位で滝行に参加しに行く人はどうでも良いのだが(笑)、もし仮に、多くの会社から不採用の通知を受けている中で「少しでも状況を良くしたい」と考え滝行に参加しようとする人がいるとして、誰がその人を笑うことができようか。滝行にすがろうとする姿勢は傍から見たらおかしいものかもしれないけれど、形はどうあれ、前に進もうとしているだけ素晴らしいのではないか。「芸人交換日記~イエローハーツの物語~」を読んで、このように考えるようになった。


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<ライターページ>就活生「ESや履歴書を提出し、会社説明会や説明会後の社員との食事会にも参加したら、企業から"新卒採用の中止"のお知らせが来た」

ここのところブログを更新できていませんが、そんな中久しぶりにライターページへの投稿を頂きました(ライターページが何かについては、過去記事「就活への不満、怨念をこのブログに寄せてみませんか?~ライターページ開設のお知らせ~」を参照)。


今回はSASさんからのご投稿です。SASさんは前にも「<ライターページ>企業は嘘の不採用理由を通知してきたのか?&使えないハロワのおじいさん」という記事を投稿してくださいましたが、今回はSASさんの弟が直面したエピソードを紹介してくださいました。内容は、タイトル通りです。企業に振り回されたSASさんの弟からすれば、恐らく「一体何のために、ESを書いたり、食事会に参加したりしたんだ・・・」としか思えないでしょう。


それでは、以下本文です。なお、記事のタイトルはSASさんが投稿してくださった記事の内容を踏まえて僕がつけました。



こんばんは、現在就活中の弟が先程企業から「新卒採用の中止」のメールを受け取ったそうですが、親とのやりとりを聞いて企業の態度に非常に腹が立ちました。以下に聞いたやり取りの内容を含めたその企業の態度を記述をします。


弟はとある企業にエントリーして、説明会に参加し、ESと履歴書も提出しました。更には説明会後に参加した学生と企業の人間とで食事があったそうです。食事に参加した弟は(具体的な時間は憶えていませんが)かなり遅くに帰ってきました。


が、つい先程。その企業から「新卒採用の中止」のメールが届いたそうです。しかも中止の理由が「企業内で再雇用希望者が多かったため」という信じられない理由です。弟や説明会に参加した他の学生は再雇用希望の人間の為に切り捨てられたのです。


これだけでも腹立たしいのに、何よりも腹立たしいのはESや履歴書を提出し、更には学生を食事に誘い、夜遅くまで付き合わせたのにこの仕打ちです。当然、それを聞いた親は怒り狂っていました。


食事の内容がどのような物であったかは私は全く知りませんが、接待まがいのことをさせられていた可能性が高いと思われます。(これは飽くまで私の憶測であり、信憑性が無いことも踏まえて下さい)普通に考えて企業の人間と就活中の学生。学生側は落ち着いて食事等出来る訳がありません。当然ながら学生は途中で帰りたくなっても帰ることは出来なかったでしょう。


バブルに乗っかって楽々と就職した癖に、未だに会社にしがみ付こうとする団塊であろう再雇用希望の連中には激しい怒りを覚えます。こんな連中の為に若い学生が切り捨てられ、更には年金を収めていると思うと殺意すら覚えます。不景気で就職が困難になっており、就活に必死になっている学生に対して横柄な態度をとる企業は本当に許せませんし、終身雇用と年功序列でヌクヌクと過ごしてきた癖にまだ会社にしがみついて給料を貰おうとする団塊も許せません。


メール一つで一方的に採用中止を押し付け、あとは知らぬ存ぜぬ。こんな態度をとる企業を罰することが出来ないのが悔しくて堪りません。

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「本日は貴重なお話をありがとうございました」というフレーズを薦める社会人と馬鹿にする社会人

常見陽平さんが「"キチョハナカンシャ"はなぜウザいのか?採用担当者の気持ちから考える」という記事を書いていた。ここでいう「キチョハナカンシャ」というのは、会社説明会でよく就活生が発する「本日は貴重なお話をありがとうございました」の略らしい。


僕の感覚では、常見さんの話はただ常見さんの主観が語られているに過ぎない場合が多いので、常見さんが「キチョハナカンシャ、ウザイな」と言っていてもそれを鵜呑みにするのはどうかと思う。そして案の定、むしろ「貴重なお話をありがとうございました」と一言言うことがマナーに沿っていると述べるページがいくつか見つかった。


例えば日経就職ナビにおける「先輩500人が迷った就活マナー」というページでは、セミナーなどで質問する時にはまずはきちんとあいさつと自己紹介をすべきとして、そのあいさつ例として「就活篤志と申します。本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました(おじぎ)。さて、先ほどのお話について質問させていただきます。…」というものが書かれていた(https://job.nikkei.co.jp/2013/open/process/manner/04.html)。


また、「就活カリスマ講師」であるらしい坪田まりこさんという方も、説明会における質疑応答の時間の際には「①しっかりと背筋を伸ばし、挙げた手をまっすぐに伸ばす②まず大学名、名前(フルネーム)を名乗る③次に、ねぎらいの言葉を必ず添える④最後に質問を簡潔に述べる」ことの4点を意識すべきだとした上で、「③なくして、④へいきなり入る学生が全体の半分以上でしょうか。それでいい場合もあります。余計な言葉が入らないので、時間を短縮することにはつながるからです。しかし、10年間、講師活動や講演活動をしている私に言わせれば、60分、90分話した後にいきなり質問よりも、やはり一言"本日は貴重なお話をありがとうございました"は嬉しいものです。この辺りのねぎらいの言葉を言える学生とそうでない学生は、ビジネスマナーの意義である"相手に好感を与える""相手に敬意を表する"、の違いではないかと考えます」と述べている(http://www.withnavi.org/2012/column/tsubota/07.html)。常見さんの意見とまるで正反対で面白い。


さらに「会社説明会後の質問」という場面からは離れるが、リクナビにおける「社会人と接する"最低限のマナー"」というページでも、OB訪問のお礼の文面例として「貴重な経験をさせていただき本当にありがとうございました」というものが書かれている。他にも、大学のキャリアセンターが「会社説明会での質疑応答では、一応一言"貴重なお話ありがとうございました"と言っておくべきだ」と指導している場合も考えられるだろう。以上を踏まえると、「"貴重な~をありがとうございました"というフレーズを発するのがマナーなのではないか?」と就活生が思っても何ら不思議ではないように思える。


さすがに時間が切羽詰っている場合とか、「簡潔に、質問だけしてください」と社員が言っている状況下で、杓子定規的に「本日は貴重なお話をありがとうございました」と言うフレーズを挟む就活生は批判されても仕方がないと思う。しかし、常見さんの記事のように、このフレーズを発する就活生を全面的に「うざい」と切り捨てるのも、なんか人間が小さすぎるような・・・。批判の矛先は就活生ではなく、就活生を指導する人たちに向けるべきだと僕は思うのだが・・・。


今回の常見さんの記事を読んでムカついた就活生はそこそこいるのではないだろうか。なおこれは余談ですが、就活生の方で常見さんの記事を読んだ人は、特に記事の最後の記述にイラっときたと思うので、代わりに突っ込んどきますね。

最後に。「貴重な話」と言うのは勝手ですが、所詮、会社説明会で企業がする話は、企業側の都合で作られた話です。それは本当に貴重な話だったのか。これも考えてみましょう。

「社交辞令で"貴重な話"って言ってるに決まってるだろ」


「本日は貴重なお話をありがとうございました」というフレーズを薦める社会人は結構いるのに、そのフレーズを発する就活生ばかりをバカにするのはおかしいという意見に共感してくださった方は、もし宜しければクリックをお願いします
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ブラック企業の特徴を判断する際の基準とは何か?~ブラック企業アナリストの方が「餃子の王将はブラック企業じゃない」と評価していた件~

昨日の記事で、王将フードサービスの社員が会社に対して訴えを起こしたニュースを取り上げたが、このニュースのわずか2週間ほど前に「ブラック企業アナリスト」の新田龍さんという方が「餃子の王将はブラック企業じゃない?スパルタ研修、人材育成へ多額投資…」という記事を書いていたことを知って驚いた。


新田さんの記事の概要を簡単に述べると、餃子の王将のスパルタ研修が話題になったことで世間では「王将フードサービスはブラック企業」とのイメージがついてしまっている感があるが(僕のブログでも「新入社員のコンプレックスにつけこんで、彼らを"働きすぎ"の状態に陥らせる経営者たちはクソだ~"餃子の王将の新人研修"を題材に~」という記事で、そのスパルタ研修を取り上げました)、そのようなスパルタ研修は会社・社員双方にメリットをもたらしているといえるし、また会社の財務関連資料を読み解けば王将フードサービスが「ヒト」への投資を重要視していることが分かるので、同社をブラック企業と評価することは出来ないのではないか?というものになる。この記事の最後には、会社の優良度・ブラック度がそれぞれ5段階で評価されているのだが、優良度が「4」なのに対してブラック度はなんと「1」という結果になっていた。今回訴えを起こした社員の方が新田さんの記事を読んだら、驚いてひっくり返ってしまうんじゃないか。


このような評価になった理由としては、上述したように「"ヒト"への投資の大きさ」という要素もあるが、同時に新田さんが、ある企業がブラック企業であるか否かを判断する際の基準に「業績を向上させているか」、「顧客から支持を受けているか」というものも用いているからだと思われる(記事の最後に「このように同社は、極限状況でもポリシーを大事にした判断を行い、着実に業績を向上させ、顧客から支持を受ける会社という面もある」という記述がある)。僕の理解では、ブラック企業であるか否かは専ら「会社の労働環境」を見て判断するものだと思っていたのだが、どうやら「ブラック企業アナリスト」さんの話ではそういう訳ではないらしい。


むしろ新田さんの記事を読む限り、新田さんは「労働環境のことは別に考えなくても良い」というスタンスなのではないかと感じてしまった。なぜなら新田さんの記事では、王将フードサービスの労働環境に関する話が特に書かれていなかったからである。しかし、正直僕も時事通信の記事を見て初めて王将フードサービスの労働環境の過酷さを知ったのであまり偉そうなことは言えないのだが、会社の労働環境に触れずしてブラック企業であるか否かを判断するのはおかしいと思う。


実際に「ブラック企業大賞」という取り組みでは、ブラック企業を見極める指標として、長時間労働・セクハラ・パワハラ・いじめ・長時間過密労働・低賃金・コンプライアンス違反・育休・産休などの制度の不備・労組への敵対度・派遣差別・派遣依存度・残業代未払い(求人票でウソ)という、労働環境に関するものが多数採用されている(http://blackcorpaward.blogspot.jp/p/blog-page.html)。なぜ新田さんの記事で、王将フードサービスがこれらの要素を備えているか否かが検討されていないのか、全く理解ができない。


ただ、ブラック企業大賞の基準にも疑問を持つ。大賞を取ったのは東京電力なのだが、そもそも東電がノミネートされた理由の一つは「2011年3月11日、東日本大震災の後に発生した福島第一原発事故により、広範囲にわたる放射能汚染を引き起こした。その収束に向けての対応、また避難者・被害者への保障についても、2012年7月現在も不十分といわざるを得ず、日本全体の社会、経済に多大な被害を与え続けている。また農地や海、川や山という自然環境そのものの放射能汚染は、今後数100年、数万年にも及ぶため、人類・自然環境への影響は計り知れない」というものであった(http://blackcorpaward.blogspot.jp/p/blog-page_12.html)。確かにこの点に関して東電はクソかもしれないけれど、これは労働環境の問題とは関係ないわけで、これを「ブラック企業」の問題と結びつけて良いのか?という疑問は拭えなかった。


僕を含めて「ブラック企業」という言葉を使う人は多くいるけれど、この言葉が何を意味するのか、その共通認識は全く醸成されていないようである。とりあえずこのブログでは、ブラック企業という言葉を「労働者を肉体的・精神的に苦しめる企業」というシンプルな意味で使っていきたいと思う。


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ブラック企業で働いていく内に疲弊した人に対して「なんで、会社に抗議するための行動を起こさないんだ?」と問いかけることの残酷さ

昨日時事通信で、王将フードサービスの社員で現在休職中の人が「長時間労働でうつ病になった」として、会社に対して休業損害や慰謝料など約2300万円の損害賠償を求める訴えを起こしたというニュースが載っていた。時事通信によると、この社員は「うつ病発症の直前6カ月の時間外労働が1カ月あたり平均約135時間」、「1日10時間を超えた分の労働時間は賃金に反映されない仕組み」という労働環境の中で日々の仕事に従事していたという。労働基準監督署も昨年、長時間労働などとうつ病発症との因果関係を認め、労災認定した。


訴えを起こした社員は、「自分と同じ働き方をしている人は他にいる。会社に職場環境の改善をしてもらいたい」と時事通信に述べている。つまり、うつ病を発症してもおかしくない労働環境の中で働いている人は他にもいるわけだが、現実として、会社に対して抗議しているのはこの社員以外にどれだけいるのだろうか。もしいないとすれば、なぜ彼ら・彼女らは過酷な労働環境に関して会社に対して抗議しないのだろうか。勿論中には「別に、このくらいの仕事量なら全く問題ない」というタフな人、「仕事は大変だけど、やりがいがすごくあるから会社に対して不満はない」と考える人はいるかもしれないけれど、一方で会社に不満を持つ人もそれなりにいるはずではないか。


この点、常見陽平さんは著書「僕たちはガンダムのジムである」で、サービス残業を受け入れている人に対して「"とはいえ、みんなサービス残業しているし・・・"という人もいるだろう。"これが普通だ"と思っている人もいるだろう。それではダメなのだ。言ってみれば、ブラック企業の洗脳手法はまさにこれである。サービス残業にしろ、パワハラ的コミュニケーションにしろ、過酷なノルマにしろ、企業は"世間ではこれが普通だ"と思わせるのが上手である」と述べている。これはつまり、企業が社員を洗脳し、その結果として企業への抗議の声が封じられるに至っている側面があるという話だ。常見さんは別の記事で、自分の目の前にあるブラックな労働環境をなんとなくスルーすることを批判した上で「行こうぜ、労基署の向こうへ!」と記事を締めている(http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20121127-00000311-agora-soci)。


このような議論が間違っているかというとそうでもないのだが、それでも次のツイートと見比べてみると非常に薄っぺらいものに感じられる。これは、自分の会社の労働環境に違和感は覚えているけれども、その違和感を解消するための行動が取れないのは決して「サービス残業は社会では当たり前なんだ!」と会社から洗脳されているからではなく、単に行動を起こすだけの力が残っていないという話だ。このツイートにはという賛成意見も寄せられている。


時事通信の記事に寄せられたヤフーのコメント欄の中にも「昔は、長時間労働で鬱、自殺、というニュースを聞いてもそんなに辛いならなんで辞めなかったんだ?とピンとこなかったけど自分がそういう会社で働く事になって、初めてわかった。死にたいなんて全く思ってない。なのに、疲れきった脳が楽になろうとする。親の顔が浮かんで足を踏ん張ったけど。訴訟をおこすってことは、脳が楽になろうとする前の段階で自分で気付けたわけで不幸中の幸いというかね」というものがあった。これも「会社で働いていく上で、長時間労働に服するのは当たり前なんだ」と洗脳されているのではなく、単純に長時間労働に服する中で体力・気力ともに奪われて行動が起こせなくなるという方向性の話である。


こうした意見を見てみると、「ブラック企業」と評価して差し支えないような環境で働いている人たちに対して「なぜ、抗議のための行動を起こさないの?」と問いかけたり、「労基署行こうぜ!」と言い出したりするのは、むしろ残酷なことなのではないかと考えた。僕にも言えることだけれど、ただの思いつきでものを言うのではなくて、会社に対する抗議のための行動を起こせない人たちが具体的に何を考えているのか、その心理を理解することがまずは必要だと思う。
 

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