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リクルーター面接は、倫理憲章の抜け穴。採用担当者は就活生を平気で騙す

今月の1日から企業の広報活動がスタートし、それと合わせて就職活動を本格的にスタートさせた就活生の方も多いと思う。


経団連のおじさんたちの「思いつき」により、企業の広報活動の開始が例年より2ヶ月遅くなり、就活生・企業共に振り回されていることは今更言うまでも無い。問題の一つとしてよく言われるのは、「広報活動の日程が遅らされているのにも関わらず、選考活動の開始が遅らされていない。だから、就活生は企業研究不足の状態で選考に臨むことを余儀なくされる」というものだ。


「採用選考に関する企業の倫理憲章(http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2011/015.html 2011年3月15日改定とあるが、これが最新でしたっけ・・・?)」によると、「面接等実質的な選考活動については、卒業・修了学年の4月1日以降に開始する」と書いてある。


そして、「選考活動」の定義とは何なのかという点については、「採用選考に関する企業の倫理憲章の理解を深めるための参考資料(http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2011/015sanko.html)」を見るのが参考になる。これによると、選考活動とは「一定の基準に達した学生を選抜することを目的とした活動」を指すことが分かる。そして、ここで言う早期開始を自粛すべき「実質的な選考活動」とは、活動の名称や形式等を問わず、実態で判断すべきものであり、具体的には、(1)選考の意思をもって学生の順位付けまたは選抜を行うもの、あるいは、(2)当該活動に参加しないと選考のための次のステップに進めないものを指すことも同じく分かる。


僕はこの参考資料の存在は知らなかったので、大変勉強になった。そして、今までは「活動の名称や形式をごまかして、一定の基準に達した学生を選抜することを目的とした活動を進めること」がまかり通っていただろうと感じていたので、この度の就活に関しては、活動の名称や形式をごまかすことでルールをこっそりと破る企業が減ることを望みたい。仮にルールをこっそりと破る企業があった場合には、「ロクな企業じゃない」というレッテルをその企業に貼ることが重要だと思う。優秀な就活生をかき集めたいという考えから好き勝手に採用活動をしておきながら、それと同時に「素晴らしい企業」という評判まで社会から得るのは図々しいにもほどがあると思うので。


この点、僕が書いた「活動の名称や形式をごまかして、一定の基準に達した学生を選抜することを目的とした活動を進めること」の具体例とはどのようなものなのか。そこで、ジャーナリストの森健氏が書いた「就活って何だ」という本の中で書かれている「東海旅客鉄道株式会社」の人事部長の言葉を、少し長いけれど、引用したい。


うちの総合職の面接は基本的には1対1。時間も30分から1時間はかける。選考に膨大な時間をかけています。選考の前段階で社員と1対1で話す機会を設けることもあります。この段階では、JR東海はどんな会社かを理解してもらうことに比重を置いているんです。こんな会社で、使命はこうで、こういう人がいると。担当するのは、入社数年を経過した社員です。―(中略)―さらに当社への理解を深めてもらおうという場合には、いくらか年次の高い社員と会ってもらいます。社歴が長くなる分、話す内容もより踏み込んだものになります。―(中略)―こうして選考に入る前の段階では学生さんの持ち味を引き出してあげることに力点を置きつつ、人事部面接からは、そうして引き出された学生さんのよさを見極めていきます。




やたらと、「選考に入る前の段階」という言葉が使われているけれど、これは一体どういうことなのだろうか。

既に就職活動を行った人ならイメージがわきやすいと思うけれど、いわゆる「リクルーター面接」について語った文章である。リクルーター面接の詳しい説明は省くけれど、簡単に言えば、雑談形式でリラックスした形で行われる面接である。僕は東海旅客鉄道株式会社の選考を受けていないので確証は無いのだけれど、面接がいかに雑談形式で行われようが面接は面接なので、原則として社員を満足させる受け答えができなければその時点で選考不合格となる。人事部長の言葉を見ると、「さらに当社への理解を深めてもらおうという場合」のみ年次の高い社員との面談が実施される訳で、そうでない人は選考不合格となる(と思われる)以上、これは立派な「選考」だと思うのだけれど、このような見方は穿っているのでしょうか。


また僕自身、某電力会社のリクルーター面接を受けたときに、社員の人から「これは本当に選考とは関係ないので、リラックスして話してくださいね!」と言われたけれど、某掲示板を見てみると、次の面接の連絡が来た人と来なかった人に分かれていたので、実際は選考だったということがあった。


また、ある金融業界の企業は、プレエントリーをした就活生に対して「個別説明会を行うので、ぜひ来てください」というような内容のメールを送っている(4月1日ではなく、2月か3月の段階で)。それで実際に行ってみると、社員と就活生が1対1でそれぞれ話をするようになっている。社員の方は飲み物をおごってくださるし、「会社のことでも、自己PRを見てもらいたいなど、話したいことを自由に話しましょう」と言って就活生をリラックスさせてくださり、非常に和やかな雰囲気で会話が進むのだが・・・。いぜ最後、分かれる際には「ご縁があった場合には1週間以内に連絡を差し上げますので」という言葉を社員から投げかけられる。つまり、「個別説明会」という場における対話であっても、そこで縁がないと判断されれば、その時点で不採用と言うことになるといえる。これは「選考」ではないのだろうか。



ここまでで何が言いたいか。要は、仮に各企業の人事部が「リクルーター面接は、倫理憲章の規定に規定されているような、面接等実質的な選考活動には該当しませんよ。だってこれは、ただ学生さんたちに会社のことを知ってもらうための機会に過ぎないんですから!」というように目的をごまかした場合、表向きはただ「社員と就活生がざっくばらんに話し合う場」であっても、実際には学生をふるい落とす場となっているだろうということだ。学生だってそう簡単に企業の選考プロセスから外れたくはないから、学業などを差し置いてリクルーター面接の準備に必死に取り組むことになるはずだ。これでは、倫理憲章が望ましくないとしている「就職活動の早期化」に全く歯止めがかからなくなる。


企業が優秀な人材を集めたいという気持ちは分かる。ただ、青臭いことを言えば、せこい手を使って就活生をだましてるような企業が「優秀な人材を欲しい」なんていうのは身の程を知ったらどうですか・・・と僕は思う。よくこれで「仕事に大切なのは、誠実な姿勢です」とか言えるものだと思う。特に金融系や電力系は、せこい企業が多い気がしますね(あくまで僕の主観です!)。


勿論、倫理憲章には強制力があるわけではないから、それを破ったところで、特にこっそり破ったところで企業が糾弾されるわけではない。また、繰り返しになるが、ビジネスも競争の世界だから、企業が他社よりも優秀な人材を集めたいという気持ちは分かる。ただ、倫理憲章で就活生の保護を謳っていながら、実際は企業のやりたい放題という「体裁を整えただけに過ぎない規制」が一番役に立たない・・・というか有害だと思う。一体、企業の方々は就活生(特に学生)の勉強の機会を確保したいのか、それともさっさと働けと思っているのか(多分、後者ですが)、全く訳が分からない。


企業の採用活動の自由も確保しなければならないので、基本的には既存の倫理憲章をベースにして、上に挙げた企業のように「目的をごまかしてこっそりと選考を進める企業」は、就活問題に関心がある人が糾弾すればよい。まぁ、ルールの裏をかくことも戦術の一つともいえるけれど、それが原因で企業が就活生に過度なストレスを与えている現状には個人的には腹が立つので、「ルールの裏をかく」という戦術は潰させていただきます(笑)


※前の記事にコメントをくださった方は、今晩お返事が出来ればと思います。すいません、昨夜は「マイナビの広告」についての記事にコメントをくださった人へのお返事に時間がかかってしまいました・・・。失礼しました。

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No title

企業の人事は学生を低く見ている。と感じることが多い。

採用難であれば応募側は求人側に対して優位になる。逆に就職難であれば、求人側は応募側に対して優位になる。現状としては長らく後者だ。就活生は採用してもらうため、企業の人事に気に入られるため、何でもやる。そんな力関係が氷河期の間にできてしまった。

Re: No title

> ムツゴロウさん

コメント有難うございます。

「企業の人事は学生を低く見ている」というのは、僕も感じます。ムツゴロウさんの意見にも賛成ですが、僕が思うのは、企業は学生に対する誠実さを履き違えていないかということです。企業の中には、選考の際にジュースなどを振舞うところもあるわけですが(そして、それ自体は嬉しいのですが笑)、肝心なのは、選考の連絡をきちんとすることであったり、突然就活生に電話をかけないなどの「マナー面」だと僕は思っています。しかし、その点はしっかりとしている企業もあるし、そうでない企業もある。

このような点も問題だと思うのですが、一方で「郷に入るなら郷に従え(要は、入社したいんだったら、その企業の都合に合わせろということ)」という意見を持つ人もいるので、改善は難しそうです・・・。
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