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『ユニクロが検討する「大学1年生採用」の衝撃』という記事を読んで思ったこと

今更ながら、週刊プレイボーイがファーストリテイリング社の新卒一括採用見直しについて取り上げています(新卒一括採用の消滅!? ユニクロが検討する「大学1年生採用」の衝撃 http://wpb.shueisha.co.jp/2011/12/08/8458/)。


僕も以前、「ユニクロが「大学1年から採用も」 これも新卒一括採用の見直し?」という記事を書いた。そこでは、ファーストリテイリング社の新卒一括採用見直しについて、「大学生にこだわる理由が分からない」、「大学に多額の学費を払っている状況下で、就職活動に多くの時間を取られるというパラドックスが社会において強く根付いていきそうで怖い」、「企業こそが大学・大学生の価値を殺している」という否定的な意見ばかりを記した。新卒一括採用を見直すこと自体は賛成だけれど、「大学1年生、2年生」など早い学年の人たちを対象に選考を行う意味が僕には分からなかったのである。それだったら、高卒の人や既卒者にも門を広げればよいのではないかと考えていた。


一方で、週刊プレイボーイの記事では、ファーストリテイリング社の新卒一括採用見直しについて肯定的な意見が目立つ。例えば、人材コンサルタントの常見陽平さん(本人曰く「就活コンサルタント」ではないらしいです。「就活コンサルタント」と呼ぶ人は許せないらしい笑)は、①ユニクロからすれば、自社に合う様に育成した人材を採用できる②学生も内定先を確保し、就職先の選択肢を広げることが出来るという2点のメリットを挙げている。


人事コンサルタント会社「ブレーンサポート」の木村俊良さんもユニクロの姿勢を支持しており、「大学1年生採用」が拡大しなければ困るとまで言っている。記事によると、彼は、多くの大学3年生は学業に打ち込んでいるわけではないし、就活の準備がきちんとできているわけでもないという認識を持っているみたいなので、学生がそんな無駄な時間を過ごすくらいなら早いところ企業で働くべき・・・ということを考えているのだと推測できる。真面目に勉強している学生からしたら「ふざけんな、バーカ」とでも言いたくなりそうな、中々挑発的な意見である。


僕は「大学1年生」という段階から、企業の採用試験に応募できる状況が出来るのはどうしても理解できないので、週刊プレイボーイ曰く「就活のプロ」の方々の意見には納得できなかった。誤解しないで欲しいが、18歳や19歳という段階で将来の仕事について考えを深めること自体は賛成だ。しかし、大学に授業料などを払って、さぁ勉強を始めるかという段階のときに、企業の課すエントリーシートに取り組んだり、面接の練習をしている姿は個人的には見たくないと思っている。


勿論、「1年生から就活をしたくない人はしなきゃいいじゃん」という意見もあると思う。しかし、1年生や2年生からしたら、ユニクロのような企業が増えたら、やはり1年生や2年生の段階で企業の採用試験に応募しなくてはと思ってしまうのではないだろうか。企業が「大学の勉強の成果」と「1年生や2年生のうちから、企業で実際にアルバイト・インターンをすることで得た実務経験」だったら、後者を評価するのは分かりきっている。企業の風土を理解したり、「仕事のやり方を一定程度覚えているだろう」という計算が立ったりする者の方が企業からしたら受け入れやすいのは当然だ。このようなことを考えると、半ば強迫観念にかられて1年生や2年生の段階から就活対策に力を入れる人は増えると思う。「学生時代に頑張ったことは、就職活動です!」という学生を増やすことを助長する企業・就活のプロ達。全く腐っているとしか言い様が無いと僕は思っている。


加えて、「大学1年生」採用が根付いたら、就活コンサルタントの方々や、就活ビジネスに勤しむ方からしたら笑いが止まらないでしょうね。「よし、これでカモが増えた!」って。絶対「大学1年生での動きが勝負を分ける」というようなクソみたいなキャッチコピーを作って、学生の不安を煽るに決まっている。こういう動きには注意を払いたいところである。


週刊プレイボーイの記事の話に戻ると、記事は「大学でもバイト先でもない場所で経験を積みたいと思っている学生もいるはず。ユニクロ方式が広まったとしたら、彼らにとっては就職しづらい世の中になるのかもしれない」という言葉で締めくくられている。勿論、どんな人材を欲しがるかはそれぞれの企業の勝手なので、「大学でもバイト先でもない場所で経験を積みたい学生のことなんか知ったことか」と企業が思ってしまえばそれまでの話である。しかし、今までの新卒一括採用にしても、今回の新卒一括採用見直しにしても、言葉は悪いけれど「企業にとって都合の良い人材」ばかり集めることを図っているように見えるけれど、それも行き過ぎると逆に問題になると思う。少し飛躍した想像かもしれないけれど、「企業にとって都合の良い人材」ばかり採用することで、企業を牛耳っている人の立場が全く脅かされず、企業による組織的な不祥事の発生につながる可能性もある。


一見、企業からしたら都合が良いように見える「大学1年生」採用だけれど、その方針のデメリットについてももっと考えるべきだと思う。一企業からしたらプラスになることでも、社会全体で見たら、あるいは長期的に見たらマイナスだということも考えられる。「就活のプロ」と称される方にはその点も指摘して欲しいけれど、それは夢のまた夢のようである。

企業からしたら都合が良いように見える「大学1年生」採用だが、その方針のデメリットについてももっと考えるべきだと思うという考えに共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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ただのつぶやきです

lingmu さん、こんばんわー。
なんか、いきいきと書かれてますね(笑)。いや、嫌味じゃないんですよ。読んでて気持ちよかったです。

一度、加速してしまった悪循環。どうすればブレーキがかけられるんですかね。
「社会全体のことを長期的に考える。」まったくそのとおりだと思いますが、この国にそれができるとは・・・ちょっと思えません。

悲観的なつぶやきしてすみません(笑)。
とりあえず、私も lingmu さんを見習って、社会問題に関して自分の意見を持ち、機会を見つけて発信していきたいと思います。
これからも、バシバシ書いちゃってください!

No title

先日は丁寧な返答してくださいまして、ありがとうございました。
私は、社会人ですが、ユニクロがここまでやることに対して、違和感を持ちます。ユニクロだけでなく、違和感を感じる採用方式をとる会社いっぱいあります。私も経験してきました。例えば、当時流行した地頭力を問う質問をされたことあります。答え方によっては、「この人は地頭力有る、無い」と判断されますが、あの質問には「正解」は無いはずです。学生の答えた内容によって、合否を決めるのはおかしいと思いました。そもそも、その学生に地頭力を有る、無しを判断するのは誰なの?
宣伝的なことする、奇をてらうような採用方式は辞めてほしいと思います。いかにも「自分の会社にはユニークな人材がいますよ」という宣伝をしただけなのではないか?と思います。そういった会社に限って超ワンマン経営で、若手の意見は通りません。ここまで変な採用方式をするのは、弱い学生に対して自分たちは権力者だ、と言う優越感に浸りたいだけなのではないのか?と思います。「大学生にこだわる理由が分かりません」から始まる貴方様の主張には、まったく同感です。

Re: ただのつぶやきです

> sinitiainen さん

いつもコメント有難うございます。

「社会全体のことを長期的に考える」のが難しいのは、おっしゃるとおりだと僕も思います。書いている最中も、「理想論だよなーこれ」と思いながら書いていましたし(笑)

そもそもの基本として、「日本が一体、どのような社会や経済を目指すのか」というビジョンを創造する必要があるように思っています(それが難しいだろって話なんですけどね)。

難しい問題ですが、これからも考え続けていきたいトピックなので、今後も記事の更新は続けていきます。宜しければ、また記事を読んでいただければと思います!

Re: No title

> 長野県民 さん

またまたコメント有難うございます。
「地頭力を問う質問」・・噂ではよく耳にします。あれは、「答えの中身」と言うよりは「結論に至るまでのプロセス」を試す質問みたいですが、確かに何をもって地頭力があるorないと面接官が判断するのかは、就活生側からすると少し分かりにくくて不安ですよね・・・。この点は、面接官の裁量にゆだねるしかない気もしますが。

「変な採用方式」については、僕の意見としては、採用方式の中身によって賛成できるものと反対のものとに分かれます。記事で取り上げたユニクロみたいに、大学の意味を台無しにしかねないような採用方式には反対ですが、企業のカラーが反映されているような選考は、僕はどちらかというと賛成ですね。「なんでこのような選考をするんだ?」と疑問を抱いた時点で、この会社とは合わないなと判断しやすくなりますし。

ただ、あまりにも意味の無い、変わった選考(具体例が浮かびませんが・・・)を就活生に課している企業があるとすれば、長野県民さんがおっしゃるような「弱い学生に対して自分たちは権力者だ、と言う優越感に浸る」ための自己満足のように思いますので、そのような選考を行う企業には、僕も良い印象を持てません。

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