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面接においては、第一印象が「重要」どころか「全て」・・・?

「面接官は人を見るプロだ!」と就活生相手に威張っている社会人の声をよく耳にする。しかし威張っているのは大概、就活コンサルタントや一部の勘違い採用担当者ばかりで、肝心の面接官自身(普段は人事部ではなく営業の仕事などをしているが、採用試験のときだけ面接官を務めるような人)は「いや、面接なんかでどんな人かは分からない」ということを認めている気がする。所詮、面接官も就活生一人一人の「真実の姿」を浮き彫りにしているのではなく、自分が都合の良いように就活生を解釈しているだけに過ぎないのだ。


この点、社会心理学者である斉藤勇先生の「人は、なぜ足を引っ張り合うのか」という本の中で(p130~140参照)、「人が他者の評価を下す際に、いかに自己の先入観や第一印象に縛られるのか」ということに関する面白い文章がある。具体的には、人間に対する先入観がいかに変わりにくいかということを証明した実験について触れている。ソロモン・E・アッシュという社会心理学者は、A,B2つの集団に、ある人の性格特性として「6つの性格特性語」を次の順序で聞かせた。

●A集団に聞かせた性格特性の順序

1、知的な
2、勤勉な
3、衝動的な
4、批判的な
5、頑固な
6、嫉妬深い


●B集団に聞かせた性格特性の順序

1、嫉妬深い
2、頑固な
3、批判的な
4、衝動的な
5、勤勉な
6、知的な

AとBに聞かせた性格特性の内容自体は一緒であるが、その順序が逆であると言うことが分かる。大事なのは、A集団には「知的な」という「良い印象を与える性格」を最初に聞かせて、一方でB集団には「嫉妬深い」という「悪い印象を与える性格」を最初に聞かせたという点である。


結局のところA集団もB集団も、「ある人」がどのような性格を有しているのかという点について全く同じ情報を得ているので、A集団もB集団も「ある人」に対して同じような印象を抱くと思う方も多いと思う。しかし結果は、A集団の人たちは「ある人」を良い人であると評価し、B集団の人たちは「ある人」を悪い人だと評価したのだ。


この実験を受けて、アッシュは「最初に良い人という情報を得ると、後から悪い性格という情報が入っても、最初に作られた印象の基調は簡単に逆転しない。むしろ、後から入ってきた情報を、既に作られている印象の基調で裏づけして受け取る」と考えた。実験の結果から、人間に対する先入観がいかに変わりにくいかということが証明されたように見えるが、これを「印象形成における初頭効果」というらしい。


これらの記述を見て、以前このブログでも紹介した「所さんの目がテン!」という番組の中で行われた「ホントに顔採用はあるのか?」という実験の結果に対する理解が深まった気がする(http://lingmu12261226.blog10.fc2.com/blog-entry-91.html)。この実験では、面接官が、質問に対して的確な回答をした普通の学生よりも、明らかにバカな回答をした容姿端麗なプロのモデルの方を採用したという結果が出た。番組内で専門家は、面接官がバカなモデルを採用した理由として「日本の企業の場合、能力だけではなく、仲間としてうまくやっていけるかという関係も重視するため、第一印象が採用に影響を及ぼす」と答えたらしい。結局、各面接官がそれぞれ、モデルに対して「イケメンだ」「かわいい」という第一印象を形成し、普通の学生に対しては「なんだ、こいつ冴えないな」という第一印象を形成して、結局その第一印象に最後まで拘束されていたということか。


断っておくと、モデルの人はあくまで「演技」でバカな振りをしていたに過ぎない。ただ、モデルの受け答えは、今の首相の名前を間違えたり、報告・連絡・相談のほうれんそうの意味を全部間違えたりする(訪問、連携、掃除と答えていたらしい!)というもの。いくらモデルで容姿端麗といえども、そのような人を採用することを決めるなんて、番組に出てきた面接官は一体何を考えていたんだろう。人にもよるだろうけれど、面接官は、修学旅行の班決めをする小学生と同じ程度の発想で一緒に働く人を決定しているんじゃないか。


しかし、実験に参加した面接官の方々も普段は社会人として普通に働いている人のわけで、正常な判断が全く出来ない人とも思い難い。普段は正常な判断が出来る人でも、明らかにおかしく、幼稚な判断をさせてしまう魔力が「第一印象」というものにあるのかもしれない。そもそも「人間に対する先入観は変わりにくい」という前提が間違っている可能性もあるけれど、面接官がどのようなことを考えて各就活生の選考の合否を決定しているのかという点について、心理学的側面から解明するのも面白い。面接官自身は自分が極めて理性的に人を判断していると思っていても、実際は自らの「本能」に絶えず拘束されている可能性もある。


勿論、ある人と一緒に長い時間を共に共有すれば、出会った時の印象は徐々に変わっていく可能性はある。「あれ、この人、面接ではいい感じの人だったけれど、実際はどうしようもない奴だぞ・・・」というように。しかし、面接は15~1時間程度という、非常に限られた時間の中で完結する。その限られた時間の中で、面接官の第一印象を覆すのは相当難しいだろう。記事のタイトルではないけれど、面接においては第一印象が「重要」どころか「全て」というくらい決定的なものだという意識が各就活生に根付くことが望ましいのかもしれない。


面接においては、第一印象が「重要」どころか「全て」なのでは・・・?という考えに共感してくださる方は、もし宜しければご協力お願いします! 
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