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面接官は「本当のあなた」を発見できていない・・・かも?

就活においては、やたらと「本当の自分」という言葉が飛び交う。あと、僕は言われたことは無いけれど、面接官の中には「そんな答えでは、本当のあなたが見えない!」と言う人もいるらしいですね。「自分を偽って入社しても、後で困るだけだよ」という空気が蔓延する就活という世界。就活生も企業も、やたらと「本当の自分」というフレーズにこだわっている。


しかし、いくら「本当の自分」を発見するための努力を積み重ねようが、面接官は就活生の心の中を見ることは出来ない(同様に、就活生は面接官の心の中を見ることは出来ない)わけで、就活生の「本当の姿」を発見出来ているかは疑わしい。普通に考えれば「出来ない」に決まっている。この点、「あんな短時間の面接なんかで、就活生がどんな人かは分からない」と、就活生相手に威張ることなく、面接と言う手法の限界を認めている謙虚な面接官も多くいらっしゃると思う。ただ、「面接官は人を見るプロ。彼らの目はごまかせない」という訳がわからないことを言う社会人もいるのが現実ですが・・・。


今日の記事も、面接官の頭の中を心理学的側面から推測してみるシリーズです(ちなみに、僕は心理学専攻でも何でもないです。就活生の方はこんな適当な記事を読むより、実際に社会人の方のお話を聞かれた方が良いと思いますが・・・。良かったら読んでください笑)。ここで、前回の記事でも取り上げた、斉藤勇先生の「人は、なぜ足を引っ張り合うのか」という本の中から、「人間は人の性格をどのように決め付けるか」(p.153-162)というトピックを紹介したい。


結論から言えば、一般的な通念や常識に反した行動は、その人個人の「性格特性」と受け取られやすいということらしい。本に書かれている具体例が分かりやすいので紹介するが、例えばあなたが仕事の場でよく喋る営業マンに接したとして、その営業マンが特別に「話し好き」で「明るい性格」の人とは思わないのではないか。それは、一般的に客の前では明るく喋ることが営業マン社会において「一般的」だからである。一方で、本来明るく喋るべき場(仕事などの場面?)においてすら無口な営業マンがいたら、その営業マンは真に無口で内向的な人とみなせるのではないか・・・という考えがある。


このトピックにおいては、就職試験におけるケースも実験の一例として紹介されているので面白い。エドワード・ジョーンズという心理学者は、以下のような実験を行った。

 被験者たちに「ある組織で就職希望者に面接を行ったときのテープ」を聞かせて、そのときの就職希望者の返答からその人の性格を探り当てるという実験。被験者はテープを聴く前に「この面接は宇宙飛行士の選抜試験である」と聞かされる。加えて、「宇宙飛行士という職種には内向的な性格な人の方が向いている」という情報も与えられる。
 テープには、宇宙飛行士の仕事に適した「内向的性格」を印象付けるように発言する志願者のテープと、それに反する「外交的性格」を印象付けるように発言する志願者のテープの2種類がある。各被験者は2種類のテープのうち1種類を聞き、就職希望者の性格を判断する/p>

結果としては、「内向的性格」を印象付けるように発言した志願者の性格は、不確かで曖昧に判断されたという。このことから、就職希望者から、面接官が期待しているような言動や性格がその期待通りに表れると、その言動が明確なものであっても大した特徴とはならずに、集団の中であまり目立たないことを表している・・・と評価されている。この実験から、面接において、就活本に書いてあるようなマニュアル、あるいは使い古されているようなエピソードや考えを言ってはいけない理由が明らかになっているような気がする。


一方で、「外交的性格」を印象付けるように発言した志願者は、本当に「外交的性格」を有していると判断された。これは、「内向的性格」を持つ人に適性がある宇宙飛行士の就職試験の場において、「外交的性格」を印象付けるような発言という、一般的な通念や常識に反した言動をしたからだろう。


ただ、被験者が各就職志願者の性格をどのように受け取ろうが、「内向的性格」を印象付けるように発言した志願者は本当に内向的な性格の人だったのかもしれない。あるいは、「外交的性格」を印象付けるような発言をした人は、本当はただの根暗かもしれない。いきなり「被験者」という言葉を「面接官」に置き換えさせてもらうが、面接官も所詮は自分の都合の良いように他人の性格を「解釈」しているだけなのではないか。これは面接官に限ることではなく、恐らく人間誰もが、他人の真の姿を理解しているのではなく、あくまで他者の行動や言動から他者の性格を推定しているだけに過ぎないだろう。しかも、その解釈・推定の精度はちょっとした要因(上で紹介した宇宙飛行士の実験で言えば、「宇宙飛行士という職種には内向的な正確な人の方が向いている」という情報を被験者に吹き込むこと)、あるいは各人の持つ先入観によっていくらでも変わりうる。人が人を判断するという行為なんて、所詮はその程度のものなんじゃないか。


結局就活生は自己分析を通じて「本当の自分」を見つけることよりも、自分が他人からどのような性格であると「解釈」されやすいのかを見極めることが重要なのだと思う(あれ、「面接ではウソをつけ」という本の主張と同じ方向に話が進んできたのでは・・・笑)。加えて、例えば集団面接(複数の就活生が同時に行う面接。就活生4人対面接官2人とか)の場においては、他の人のプレゼンの中身を聞くことでその面接における「一般性」を発見して、その上でその「一般性」から逸脱する意見を述べることが有効であるといえるかもしれない。まぁ、色々と戦略があるのでしょうが、このブログはそういう戦略を紹介する場ではないので、その点には触れません。


ただ、仮にある就活生が面接官からどのように「解釈」されやすいのかという視点を無視して、「内定が取れないのは自己分析不足だからだよ!頑張れ!」という人がいるとすれば、それはすごく残酷だな・・・と僕は思います。

面接官は就活生の「本当の姿」を発見しているのではなく、ただ自分の都合の良いように人間性を解釈しているだけではないかという考えに共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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