スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

就活生は、経団連なんかボロクソに言ってよいはずだ

昨日の記事では書かなかったけれど、倫理憲章の規定が来年も変わらない理由としては単に米倉会長が何も考えていないというものではなく、経団連が各企業の話を聞いた上で倫理憲章の改定に伴い生じた問題点を抽出するということに、短くない時間が必要とされるからというものが挙げられる。


昨日も取り上げた朝日新聞の「会社説明会、12年も12月(http://www.asahi.com/national/update/1219/TKY201112190637.html)」という記事には、「経団連では、今年3月に改定した倫理憲章の検証を大手企業が採用活動を終える来年6月以降に始める方針。各社の話を聞いて問題点を調べるのに「数カ月かかる」(幹部)ため、倫理憲章を再改定するとしても、適用は早くて再来年になる」と記されている。


この記述を見て、経団連の意思決定があまりにも遅いと感じた人もいると思う。確かに経団連の言うように、各社の選考がひと段落着いた6月くらいに倫理憲章の改定の効果を検証しないと意味は無いのかもしれない。しかし、「企業の採用活動開始は12月、選考の開始は今までどおり4月」という就活の短期集中化による弊害は、既にマスコミ・就活コンサルタントなどにより散々紹介されたと思うのだけれど・・・。これでも経団連は、来年も企業の採用活動を12月にスタートさせ、変更は早くても再来年というスタンスを貫くのだろうか。


しかし、僕がより気になったのは、「各社の話を聞いて問題点を調べるのに「数カ月かかる」」という点だ。具体的には、実際に例年より2ヶ月遅い12月から就活を本格的にスタートすることを余儀なくされた、主に2013年卒の学生の声を聞かなくても良いのかという疑問が浮かんだのだ。


確かに倫理憲章は、企業の採用活動のあり方を規制するルールであり、そのルール作りにあたって就活生の声を反映するのは筋違いなのかもしれない。しかし、少なくとも今回の「企業の採用活動の開始を、大学3年の12月以降とする」というルールの趣旨は「学生の勉強の時間を確保するため」というものだったわけだが、経団連のそのような認識に対して就活生側が反論をすることは認められても良いと僕は思っている。今回の改定の趣旨が果たせたかどうかについては、企業へのヒヤリングよりも他ならぬ学生の声を考慮する方が、より正確な評価を下すことができると思うからだ。


それにしても、今年は就活デモの東京・京都同時開催、就活生組合の誕生など、就活生の意見を主に経済界に届けようとする動きが活発化しているにも関わらず、経団連が特にこれらの活動に考えを揺さぶられたと言うことは無い・・・って当たり前か。就活の短期集中化による弊害に関する報道が多くなされても、会長が「就活はこれくらい忙しくてよい」と言ってしまう団体ですからね。


すごく危険な思想だけれど、就活を原因とした自殺の増加、あるいは以前起こった就活生によるバスジャック事件のような、就活に追い詰められた結果起こしてしまった犯罪の多発ということが起きない限り、経団連はまともに動かないんじゃないかという気すらする。就活デモのブログに対して「もっと主張を明確にするべきだ」という批判が寄せられていて、その批判自体は凄く正しいのだけれど、主張内容が明確な批判を理解できるのはまともな人だけ。即ち、経団連の人たちには・・・と、ここで止めておきます(笑)就活生の声が届くのは、まだまだ先のことなのだろうか。


不謹慎な文章に見えてしまうかもしれないが、時々、「就活生」と「(特に少し前の)犯罪被害者の方々」が重なるときがある。誤解しないで欲しいが、「現在の就活生は、犯罪被害者の方々と同じくらい苦しんでいる」と言いたいわけではない。事件の当事者であるはずの犯罪被害者の方々が刑事手続の蚊帳の外に置かれてきた(あるいは現在進行形で置かれている)状況と、就活の当事者であるはずの就活生の声が就活に関するルール作りに際して考慮されることが無く、蚊帳の外に置かれている状況が重なると言う意味だ。


企業にも採用活動の自由があるわけで、就活生の願いを全て聞いて欲しいという願いが叶うとは思っていない。しかしそうは言っても、就活生の言い分に耳を傾ける振りだけする、あるいは「文句を言うなら選考を受けるな!」という声で就活生側の意見を封殺し、蚊帳の外に置こうとする姿勢は間違っていると思う。就活生の言い分をどこまで認めるのか・・・という基準を立てることは難しいが、僕の感覚では、少なくとも今回の改定により定立された「企業の採用活動開始は12月、選考の開始は今までどおり4月」というルールについては反対の声を上げることは認められると思う。体裁を整えただけに過ぎないかもしれないとはいえ、採用活動開始の時期を遅らせたのには「就活生の利益の保護」という目的があった。しかし、その目的は全く果たされているように思えない・・・と就活生が考えるのならば、「企業の採用活動開始は12月、選考の開始は今までどおり4月」という就活の短期集中化という現象に対しては、大いに経団連の方針転換を否定するべきだ。だって、間違っているものは間違っているのだから。


経団連、あるいは企業の過ちを指摘しようとする際に、もしかすると「就活生組合」という組織としてまとまって意見表明をしたり、あるいはデモという形で皆で一斉に就活生の気持ちを訴えるというのも有効かもしれないと感じている。

就活生は、経団連なんかボロクソに言ってよいはずだという考えに共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。
にほんブログ村 就職バイトブログ 大学新卒の就職・就職活動へ
にほんブログ村
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

 経団連は90年代からの教育への提言(生きる力、人間力など、ゆとり教育の発端となった)や「新時代の日本的経営」による非正規雇用の規制緩和要請など財界/産業界に都合のいいように好き勝手に提言する集団だということを認識すべきですよね。
 まあ、経営者の集まりなのであたりまえですけど。日本は企業が福利厚生を含めて大きな社会的役割を背負っているので、経団連が単なる経営者団体というよりかは「日本を背負ってる経営者が集まる団体」として過大評価されている気がします。

No title

学生は大抵の場合1回しか就職活動を経験しないんだから「例年より勉強する時間が減った」とか「期間が短くて就活が大変になった」なんて主張できないんじゃないかな。しても眉唾だし。そもそも、大変になる言う人の裏には楽になる人たちもいそうな気がする。
とは言っても、学生にヒアリングくらいするの振りはみせてもイイのかなとは思う。まあ、経団連加盟の企業に内定してる学生から聞くのは問題があるかもしれないし、そうじゃなくても加盟企業の選考に参加したことある学生は大勢いるだろうから難しいのかもな。

Re: No title

>  va さん

コメント有難うございます。お返事が大変遅くなりまして、申し訳ありません。

仕方ないかもしれませんが、仰るとおり、経団連の人たちは本当に自分達の都合の良いような提言を好き勝手にしているだけですよね・・・。ただ、彼らのあまりにも無責任な思いつき(企業の採用時期を遅らせる、倫理憲章の改定)はさすがに勘弁して欲しいですし、その弊害をきちんと自覚して欲しいと思います。どれだけ、学生、そして企業も振り回されているのかという話で・・・。

経団連が過大評価されているという話もその通りだと思います。所詮、ただの「経営者の気ぐるみを着た、子供のわがまま集団」なんだという意識が根付けばよいのですが・・・って言いすぎですかね(笑)

Re: No title

> M さん

コメント有難うございます。お返事が遅くなりまして申し訳ありません。

以前、僕もあるマスコミの人から「就職活動は大変になったと思いますか?」と聞かれて、「いや、昔の事情が分からないので、以前と比べて大変かはよく分かりません」と答えた覚えがあります(笑)ただ、例えば経団連に対して「「企業の採用活動の開始を、大学3年の12月以降とする」というルールの趣旨は「学生の勉強の時間を確保するため」というものだったようですが、私も周囲も就活が不安で誰も講義に出てませんでしたよ」と述べ、学生の実態を経団連に知らしめることには一定の意義はあるように僕は感じています。

学生にヒアリングすること以外に、記事には書きませんでしたが、常見陽平さんみたいな「学生と企業の事情、双方に詳しい人」が積極的に提言をしていくことも一つの策かなと思いましたね。まぁ、経団連が常見さん個人の意見に拘束されるということはあり得ませんが(笑)、参考に値する意見を獲得できるのではないかと思います。
main_line
main_line
ブログランキング
おかげさまで、ブログ村の「就職バイトブログ」のカテゴリで「1位」を取ることが出来ました。この場を借りて、お礼を申し上げます。これからも記事を多くの人に読んでいただけたらと思いますので、もし宜しければ、今後ともランキングへのご協力を宜しくお願いいたします。
RSSリンクの表示
follow us in feedly 
最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ
リンク
FC2カウンター
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
プロフィール

lingmu

Author:lingmu
FC2ブログへようこそ!

最新トラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。