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常見陽平さんの「愛と幻想のソニーらしさ 就活改革の曖昧な不安」という記事への疑問

ソニーの新卒採用方針の変化に関して、すっかり就活のコメンテーターのポジションを確保した感のある常見陽平さんが「愛と幻想のソニーらしさ 就活改革の曖昧な不安」という記事を書いている。

この記事には、2つの主張が書かれている。一つは、「ソニーの取り組みは本当に画期的なのか?」というもの。他の企業の取り組みなどを紹介することで、ソニーがしていることは決して特別なことではない、ただ、ソニーという大企業が行ったことで多くの注目を集めているだけだという考えを示している。

もう一つは、「今回の新卒採用方針の変化は、本当にソニーらしいといえるのか?」という疑問を投げかける主張。ソニーが実際は「ソニーらしさ」を失っているのに、「ソニーらしさ」という都合の良い言葉で評価されるような新卒採用方針の変更を行うことで、自社のイメージアップにつなげようとしているだけではないか・・・ということを言っている。

常見さんが自分の記事で何を書くのかは当然常見さんの勝手であり、外部がどうこう言うことではない。また、もちろんこの記事に書かれていることが、ソニーの新卒採用方針の変化に関する常見さんの考えの全てを表しているとも限らないだろう。以上のことを踏まえたうえで一つ疑問を述べさせてもらえれば、何でソニーが「卒業後3年未満の職務経験者」をも新卒採用枠で選考することに関する記事ではなく、今回のような記事を書いたのだろう?ということを考える。

正直、今回のソニーの方針の変化が画期的なものか、あるいはソニーらしいかなんて、どうでもいいじゃないかと思うのだ。より重要なのは―特に常見さんにとって重要なのは―、前回の記事の最後でも書いたけれど、在学中の大学生が特に「卒業後3年未満の職務経験者」と同じ枠で争うことになった点じゃないかと思う。

なんでこのようなことを書いているか。それは勿論僕自身の問題意識の表れでもあるのだが、加えて、常見さんが「決して特別な人ではない普通の学生が、いかにして就活を乗り切るか」という点を特に重点的に考えている人だと僕は思っているからだ。

例えばニコニコニュースの、ジョブズの「愚か者であれ」をドヤ顔で言う大人ほど若手潰すという記事では、「神様スペック採用もいいですけど、普通の人をどう育て、化けさせ、活躍させるかも考えたいところです」といっている(余談だが、僕は、この記事で常見さんは、単に自分の本を宣伝したかっただけなんじゃないかと思っている笑)。また、【常見陽平氏×沢田健太氏 対談:後編】激変する就職活動――内定率59%に現れない学生の現実という記事でも、「だからかわいそうなのは普通の学生。私はこういった採用活動の自由化の流れは賛成だけど、それはやっぱり凄い人たちのためのもの」、「何度言うように一番かわいそうなのは普通の学生と普通の企業」という意見が見られる。

今回のソニーの採用方針の変更は、耳心地の良い言葉を多用しながらも、実は「求める人物像」の高度化を図っていると評価することが可能だ。勿論、このような捉え方は間違っているかも知れず、仮に前回の記事の「の」さんのコメントにあるように「ソニーのメイン求人対象層はやはり大学生だろうし、既卒者には空白期間を活かしたアドバンテージを要求してると考えるのが自然」ならば、それほど問題は無い(すいません、「の」さんに限らずコメントは全て読ませていただいているのですが、自分の考えが固まっていないからか、返信の文面が浮かばず、返信が滞ってしまっています・・・)。実のところ僕も、「の」さんの捉え方が一番自然なような気がしている。

しかし、穿った見方をすれば「企業に勤めた経験があることから、一通り必要なマナーが分かっていて育てる手間が掛からなそうだから」という理由で、職務経験者を重点的に採用する可能性も否定できない。ソニーの採用担当者にそのような思惑がある場合、普通の学生はかなり苦しい状況に立たされる危険がある。

また、職務経験者ではなくとも、ギャップイヤーが高く評価されることは「普通の学生」には脅威となりうる。例えばお金が無い学生は、卒業後に自分のやりたいことに専念する余裕など無く、すぐにでも就職したいと思っているだろう。そういうツイートをtwitterで見かけたし、その意見は無視できないものに僕には思えた。仮に「卒業後にすぐに就職するなんて、つまらない人だな」という価値観が広まった場合、「普通の学生」は苦しい状況に置かれかねない。

現時点では「普通の学生」に対して、ソニーを就職希望先から外せば職務経験者等と戦わずにすむじゃないかという声をかければ、それで済むのかもしれない。しかし、ソニーの方針を真似る企業が増えて、企業が職務経験者や、卒業後の有用な体験をしてきた人たちを評価する姿勢を強めれば、「普通の学生」は企業の「求める人物像」のさりげない高度化という現象に首を絞められる可能性がある(あくまで、可能性です)。

今回のソニーの採用活動方針の変更は、常見さんの「普通の学生を無視するわけにはいかない」という持論を揺るがしうるものだ。だから、上で紹介した常見さんの記事を読む前は(即ち、記事のタイトルだけを見た段階)、「普通の学生が苦しみますよ!」ということを言っている記事だと思っていたのだけど・・・。それでいて、書かれている主張は、今回のソニーの方針の変化が画期的なものか、あるいはソニーらしいかという、どうでも良いもの(どうでも良くないよ!という人がいたら、すみません・・・)。記事を読んだ後、「あれ、突っ込むところはそこなのか・・・?」ということを勝手に感じた。

僕の勝手な考えだけれど、常見さんのような、企業の採用活動の事情・就活生の事情双方に詳しい人だからこそ、一見素晴らしい取り組みに見える企業の採用活動の「負の側面」を指摘することが出来るのだと思うし、それが「就活コンサルタント」、「人材コンサルタント」という職業の意義の一つだと思う。この点、記事を通じて「ソニーの方針の変化が画期的なものか」、「あるいはソニーらしいか」という点を問題提起したところで、それは企業・就活生どちらの役にも立たないのではないか。

ソニーの新卒採用方針の変化は、大学在学中の就活生には厳しいものだろう。ソニーを志望する就活生は、ソニーの社員さんに対して少なからずこう思っているんじゃないか。「社員さんは、採用試験は学生とだけ戦えばよかったんですかー。へー、それは楽に入社できて良かったですねー」って。実際、いつの時代もソニーに入社することは楽じゃないだろうけれど、多分、現在の就活生と比べたらまだ楽だったんじゃないか。企業も慈善事業をやっているわけではないから、求める人物像を高度化することは否定できない。しかし、あまりにも過度な高度化は就活生へのプレッシャーになる。そういう点を指摘して、就活生、特に普通のスペックの就活生を守るのが常見さんの目指しているところだと勝手に思っていたけれど、それは間違っていたのかもしれない。

追記
コメントをくださった皆様、本当に有難うございます。勿論、全て読ませていただいているのですが、自分の考えが固まっていないからか、返信の文面が浮かんできません・・・。あぁ、今年の、ブログにおいて「強い主観」を表現するという目標はどこにいったのか・・・。ゆっくりと返信していけたらと思います。

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