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リクルートスーツと個性

会社説明会においても面接においても、就活生が身にまとうのはリクルートスーツ。就職活動を行うにあたって切っても切れない服装であるのだが、そんなリクルートスーツに対しても「気持ち悪い」という声が上がっている。


社会人の側としては、若者にもっと各々の個性を発揮してほしいと考えているようで。就職活動の話ではないけれど、以前どこかの新聞が、25年前と現在のJALの入社式の写真を示しながら、「25年前の新入社員の服装に対して、現在の新入社員は皆リクルートスーツを着ていて個性がまったく感じられない。このままでいいのか」という内容の記事を載せていた。世の中であまりおおっぴらに言われることは無いけれど、社会人の仕事は自分のことを棚に上げて若者を説教することなので、この記事を書くことで確かにその仕事を果たしたと思います、はい。皮肉はともかく、リクルートスーツの着用が若者の無個性さの象徴であるという捉え方が社会の中にあるようだ。


服装の件に限らず、就活生は社会人から「みんな同じような感じでつまらない」という文句をよく言われる。そういうあなた方はどうなんですか・・・ということは正直思うけれど、今日は個人的にこの点より気になることを書きたい。


例えば、未熟な僕が「個性が大事なんですか!じゃあ、会社の社運がかかったプレゼンをやる際にも、スーツみたいな個性が見えない服装じゃなくて、私服を着てありのままの自分で勝負してきます!」とか言ったら、恐らく社会人の方は「馬鹿、やめろ!」と止めることだろう。必要か不必要かはともかく、現実として「社会の常識」(この言葉が意味することも、よく分からないが)というものが日本の社会には存在しており、それに反するような行動をしたら、「社会人失格」の烙印を押されてしまう。個性が大事だということは正しいと思うけれど、それでも、各々の個性は社会のルールを守った上で発揮されなければならない。普段はおしゃれな学生(僕のことではない!笑)すらも会社説明会や面接の場においてリクルートスーツを着用する理由も、リクルートスーツ以外の服装を着たら「社会の常識」に反すると思い、自分の評価にマイナスになるような振る舞いを避けようと考えているからだろう。


社会人にとって都合の良いことに、会社説明会や面接において着用が許される服装の範囲は多くの場合曖昧にされている。そこで、就活生が安全策をとってリクルートスーツを着てくれば「個性が足りない!」と説教できるし、逆に少し変わった服装を着てくれば「常識が欠けている!」と説教できる。また、採用ホームページに「会社説明会には、楽な格好でお越しください」と書いても、本当に楽な格好で行けば「常識がない」と判断されかねないし、スーツで来社すれば「融通が利かない堅い奴だ!」とみなされかねない。「就職活動における服装」を語る社会人は、じゃんけんに後出しして勝っているのにドヤ顔をする小学生のように僕には見える。


正直に言えば僕自身も、皆がリクルートスーツを身に纏い入社式に臨む姿や、会社説明会や面接に参加する姿は、まるでどこかの怪しい宗教の行事に参加しているみたいで異様だと感じる。ただ、就活生は別に各々の個性を発揮すること自体を目的に面接に臨んでいるわけではない。あくまで基本は「内定を得ること」が目的なのであって、各々の個性を発揮することは、自分の特性を面接官に伝えて、彼ら・彼女らから一緒に働きたいと思ってもらえるようにするための手段に過ぎない。ほとんどの就活生がリクルートスーツ以外の服を着ないのは、別に彼らが自分の意思を持たない思考停止人間だからじゃない。先に述べたように「社会の常識」に反しないためでもあるし、リクルートスーツ以外の服を着ることで周囲から浮いてしまい、面接官からマイナスの評価を受けることを避けることに理由がある。まぁ、「内定を得るという利益から目をそむけてでも伝えたい個性があるんだ!」と息巻く人材がほとんどいないのはさびしいことかもしれないけれど、別にそういう人材は社会人の中にもいないでしょう。


そもそも、就活生がリクルートスーツ以外の服を着ることで面接官からマイナスの評価を受けると考えているということは、何を意味するのか。はっきり言って、社会人の方々は就活生の側からなめられているのだ。就活生の側は社会人の方が発する「多様な人材を求めています」という言葉なんか信じていない。「どうせ社会人は、多様な個性を受け入れる意思も能力も備えていないでしょ」と皆が考えているからこそ、リクルートスーツという無難な服装を選択しているんじゃないか。もし、面接官が多様な個性を受け入れる度量の広い方々ばかりだと就活生達が考えているなら、無個性でつまらない服装であるリクルートスーツなんか誰も着ないはずだ。もし着たら、「私は常識に囚われる、つまらない人間なんです」と宣言するようなものだからだ。しかし、現実として社会人の側はなんだかんだで無難な人材を求めるので、就活生もそのニーズに合わせて無難なリクルートスーツに身をまとい、日々企業を訪ね歩くわけだ。


ただ、仮に企業の側が積極的に「リクルートスーツを着てきた学生は、即座に選考から落とします!自分の個性を最大限に活かせるようなファッションで面接に臨んでくださいね」というアナウンスを行ったら、それはそれでデメリットもある。「こんなファッションが人事に受ける!」というキャッチコピーでセミナーを開いて金儲けに走る人間が現れたり、信憑性の無い噂がキャンパス内に飛び交ったり・・・。馬鹿な面接官が「今日のファッションのポイントは?」などと問いかけて、話も盛り上がり、面接という場がただのファッションショーと化す可能性も考えられる。さすがにこれは極端な例だけど、ここまでくると、もはや「大学生」を対象に新卒採用を行う意味はあまり無いし、大学で学ぶことの意義や意味もほとんど無視されているといえるし、日本という国はどこへ向かっていくのかと心配にもなる。ただ、このフィクションの事例が現実になってもおかしくないくらい、今の就職活動のシステムは腐ってるんだよと、高校生や中学生くらいの子達に分かってもらえたらと思う。まぁ、高校生や中学生の子達がこのブログを読んでるわけは無いのだけれど(笑)


就活生がリクルートスーツ以外の服を着ることで面接官からマイナスの評価を受けると考えているということは、面接官が「どうせ社会人は、多様な個性を受け入れる意思も能力も備えていないでしょ」と思われていることの証なのではないかという考えに共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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