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「就活ぶっこわせデモ」×岡田斗司夫さんの対談に寄せて~就活ぶっこわせデモへの、僕が賛成できない批判集~

昨日の「就活ぶっこわせデモ」×岡田斗司夫さんの対談・・・就活デモの訴えを聞く側にも謙虚さが必要だが、なんと岡田斗司夫さんご本人がtwitterにて取り上げてくださった。その効果があって、多くの方が記事を読んでくださった。本当に有難うございました。


改めて、去年の23日に東京・京都で就活デモ(東京で行われたデモが「就活ぶっこわせデモ」で、京都で行われたデモが「カルト就活やめなはれデモ」)が行われたわけだが、特に就活ぶっこわせデモに対しては批判が殺到していた。その中で、僕の中で納得できない批判がいくつかあったので、「就活ぶっこわせデモ」×岡田斗司夫さん対談の前に記しておきたい(以前書いた記事を加筆修正したものです)。


①「内定くれよデモ」と勘違いする姿勢
デモを見た人の中には、就職に失敗した負け惜しみとしての行動だと受け取った人も多いようである。この点、ニコニコニュースの「大学は就活予備校じゃない」 学生らが"就活ぶっこわせデモ"という記事によると、「学生に勉強する時間を」「(就職に必要とされる)『人間力』ってなんだ」「"就活メイク"ってなんだ。"就活に強いボールペン"ってなんだ」「リクナビつぶれろ、マイナビつぶれろ」「(採用活動の)早期化反対」「ゆとりにゆとりを」「大学は就活予備校じゃない」という訴えがデモにおいてなされたことが分かるが、これらの不満(問題点)が解消されてデモ関係者の方々が内定をとることにつながるのだろうか。僕にはよく分からない(ただし、「(就職に必要とされる)『人間力』ってなんだ」というメッセージに関しては、内定くれよという訴えとつながりうることは分かる)。


仮に、「新卒一括採用反対!」という訴えのみを内定が無いまま卒業しようとする人がしていたならば、「俺らを働かせろ!」というデモなのではないかという解釈をすることは分かる。でも、現実には他の訴えもしているわけだから、今回のデモを「内定くれよデモ」と単純に捉えることはおかしい。


また、朝日新聞を見ると、まだ選考に参加していない、都内の私立大3年の女子学生も就活のおかしさを訴えようとしていることが分かる(「女性は笑顔でなければダメだと言われ、講座の最後には大声で『内定取るぞ』と言わされる。就活のおかしさを伝えたかった」 と女性は朝日新聞のインタビューに答えた http://www.asahi.com/national/update/1123/TKY201111230310.html)。確かに就職に失敗したストレス発散として参加した人も居るかもしれないけど、就職活動のあり方について疑問の声を上げようとしていることは、この朝日新聞の記述からも分かるのではないか。なんで、こうも「内定くれよ」デモとみなすのかが僕には理解が出来ない。


②就活ぶっこわせデモを、「就活自体の停止を求める訴え」とみなす姿勢
これは、twitterで見つけた批判だ。具体的には「就活デモの連中は就活自体の停止を社会全体に強要している」ということを言っているアカウントがあった(興味がある方は、探してみると良いかと)。


なんで「就活自体の停止」という考えに至ることが出来るのか。僕の頭が悪いからか、このように考えに至ることを可能にする理屈が本当に分からない(まぁ、このツイートをした人に直接聞けばいいじゃんという話なんですけどね)。まさか単純に、就活「ぶっこわせ」というネーミングから、このような理屈を編み出したのだろうか。


上でも取り上げたニコニコニュースの記事には、就活デモにて「(採用活動の)早期化反対」という訴えがなされたことが分かる。そもそもデモ関係者が就活そのものを無くそうとしているならば、「早期化反対」という言葉を使うことは無い。これは就活の時期を遅らせるべきことを訴えている、つまり「就活」という活動の存在を前提とした上で、その活動時期の適正さについて疑問を示しているわけで。就活自体の停止なんか、少なくとも就活ぶっこわせデモでは訴えられていないですよ。


③ろくにデモの概要を調べもしないで、デモの目的を決めつける姿勢
もともとは「就活に強いボールペン」のことが知りたくてgoogle検索をしたところ、「浅見加奈の思考回路」というブログの記事(http://asamikana.blog.fc2.com/blog-entry-6.html)にたどり着いた。


引用元の記事を読んでいただければ分かるが、このブログの管理人も、そもそも「就活ぶっこわせデモ」を就活制度そのものを廃止することを目的としたデモだと解釈しているのだけれど(本当に、なんでそのように捉えられるんですかね?僕の方がおかしいんですか?笑)、その解釈に至るまでにやったことといえば「就活ぶっこわせデモ」のブログの記事を一つ読んだだけ。それで、デモの狙いが全て分かったような気になっている。しかも、その受け止め方は間違っているという(笑)名称は「就活ぶっこわせデモ」だけど、別に就活制度そのものを廃止することを目的としたデモではないことは、もう少し就活ぶっこわせデモの記事などを読めば分かるはずだ。


確かにデモ関係者の主張の訴え方にも問題はあると僕も思うけれど、このようにちょっと調べただけで全てを分かったような気になって、ある行動の評価を短絡的に下す姿勢には反対だ(まぁ、僕もマイナビの広告で同じようなことをやりましたけどね・・・)。デモ関係者が何を言いたいのかが正確に分からないこと自体は問題ない(僕にも、分からないところはある)。また、デモの概要を理解するために「就活ぶっこわせデモ」のブログの記事を全て読むわけにもいかないというのも分かる。皆さん、忙しいでしょうから。


ただロクにデモについて調べないのならば、短絡的にデモの目的を決め付けない、ましてや目的を決め付けた挙句に思考停止するべきではない。①に記したこととも関係するけれど、どうせ短絡的に「内定くれよ」、「働きたくない」デモだと決め付けているんじゃないか。訴えの表現の仕方が「甘い」という評価なら理解できるけれど、大してデモ関係者の考えを調べようともしないで彼らの目的を勝手に決め付ける姿勢には、僕は賛成できない。


④「自分が採用担当だったら、デモやるような学生を採用しない」という姿勢
この点、「プリンシプルのない日本」という本で白州次郎は「彼ら(左傾的思想のある学生)の思想がお気に召さないのなら尚更、会社に採用してやって、その性根を叩き直してやるという気概と親切を持ってこれら青年に対処してもらいたいと願うのは、月の世界に旅行し渡いと希望するようなものであろうか」と書いている。さすが、「自分が採用担当だったら、デモやるような学生を採用しない」と言ってる人とは器が違う。


白州次郎は、「御偉方諸氏もみんな一度は若かったのだ。昔の若かった時代のことを思い出して見て下さい」とも書いている。しかし残念ながら、現在では大人どころか若者までもが「デモなんかする人は、就職できない」ということを言っている。物事の考えがとことん均質化している日本人が「グローバル人材」なんか目指して良いんでしょうかね。全く身の丈にあっていないように思える。


「デモしている暇があったら、勉強しろ」という姿勢
これは多分、デモを企画した方の「勉強する時間を就活に奪われている」という発言に対する批判だろうけれど・・・。別に、勉強もデモも両方やればいいんじゃないか。


この点、「デモをしている時間を勉強に割けば、十分な勉強時間を確保できるでしょ」という人も居るかもしれない。しかし、就活デモは「就活が忙しいんだから、そんな状況下で勉強なんか出来るわけ無いじゃん!」という嘆きを発しているのではなく、「就活のせいで授業などを休まなければならない状況が発生しやすい」ことについて問題提起をしているのだと思うので、デモを止めたおかげで勉強時間を確保できたとしても、別にデモ関係者は満足しない気がする。


また、「デモしている暇があったら」という言葉から、なんとなく「デモ」という行為そのものを無駄とみなしている姿勢が感じられる。このような声をあげる人は、ちょっと「デモ行為」そのものに対する嫌悪感が強すぎるのではないか。


自分達が社会人になってから、企業の内部から変えればいいじゃん!という姿勢
この意見のようなスタンスを採るのも確かに一つの方法かもしれないけれど、それと同時にデモもやっても良いんじゃないですか。


多分この発言をする人は、別にデモ関係者が企業に入社して採用担当者になっても、どうせ何も変えられないだろうと思っているような気がする。「やれるもんなら、やってみろ!どうせ、出来ないだろうけど」という気持ち。


僕は今回のデモを通じて、少なくとも企業の側が、自分達(企業)の側に問題があるかもしれないという可能性について少しは考えるのかなと思っていたけれど、少し考えが甘かった・・・というか企業の側を過大評価しすぎたようだ。よくデモ関係者に対して、「社会のせいにするな!甘えるな!」という批判を見るけれど、企業の側も就活生の側に甘えている可能性は本当に「0」なのでしょうか?


⑦「私は雇用問題に関心があるが、就活ぶっこわせデモの主張が見えてこない。具体例を示せ」という姿勢
そもそも現在の就活のあり方に問題が無いと考えている人が、就活の問題点を訴えようとする団体に対して「一体、どのようなことを訴えるの?」ということを聞きたくなるのは分かる。だって、そもそも就活に問題があるということがイメージできないのだから、問題があると言う証拠・具体例を示せと言いたくなるのは当然のことだ。


しかし、雇用問題に関心があるという人が「具体例を示せ」と要望するだけで終わるのはいかがなものか。雇用問題に関心があるんですよね?じゃあ、自分が具体例を文章の形にしてデモ関係者に送る(しかし、実際に送った方は無視されたらしいが・・・)、あるいはコメント欄に自分の文章を残すと言うことも出来たのではないだろうか。問題の具体例をなかなか示さないでいたデモ関係者の姿勢を非難したくなる気持ちは分かるけれど、一方で自分がどのような行動をしているのかといえば、何もしていないわけで。これは僕にもいえることだけれど、雇用問題に関心がありながら外野から非難するだけの人は、自分がバカにしている就活ぶっこわせデモ以下の取り組みしかしていないということを自覚するべきだと思う。


後は「誰も大学在学中に就職しろなんて言っていない」、「日本の就活がイヤなら、海外に行ったり起業をしたりすれば良いじゃん」という反対意見にも僕は賛成できない。ただ、これらについては独立して記事を書きたいのでここでは省略する。


誤解しないで欲しいのだが、デモに対する批判が一切ダメという話ではない。「主張内容に反対」、「何が言いたいのか分からない」、「もう少し戦略を立てて進めるべきだった」など、デモの主張内容・進め方に対する批判はあって当然だと思う。ただデモの概要をろくに知ろうともしないにも関わらずデモに対して評価を下そうとする姿勢、デモ行為の重要性を否定するような姿勢などについては個人的には賛成できなかったので、その違和感を今回記事の形で表現しました。「就活ぶっこわせデモ」×岡田斗司夫さんの対談では一体どのようなことを話すのだろうか。未だ見れるか分からないけれど楽しみです!


就活ぶっこわせデモを「内定くれよデモ」と勘違いしたり「就活自体の停止を求める訴え」とみなしたりする姿勢、ろくにデモの概要を調べもしないでデモの目的を決めつける姿勢等がおかしいという思いに共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。 
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No title

・ネットのノリでやってるとしか思えない(勤労感謝の日に「社畜労働の拒否」)
・就活生全体が抑圧されていて、就活コンサルどころか企業人事すべてが抑圧しているかのような構図に見える
・就活に強いボールペン云々も、まるで使わなければ就職できないかのような物言い。情報の取捨選択もできていない
・「4年間みっちり勉強させろ!」と言うが、既卒数年以内は新卒就職の土俵に乗れる(前の氷河期世代にはなかった)からすればいい。そもそも進路選択は自己責任だし、それを承知で博士まで行く人だっている
・参加者の主張内容でまともなのが「哲学といえども勉強してきた私が、サークルやバイトばかりしてきた大学生より選考で不利になってる気がする!おかしい!」と言ってるようにしか見えない

等思うところがあって、「甘え」だの決めつけているのだろう。ただの煽りもいるだろうけどw
人格攻撃はいかがなものかと思うが、コドモじみてると言われても仕方ない部分もあるよね。

大勢の参加者を纏めるのは難しいだろうけど、デモやる以上自分たちの主張がどう受け止められるだろうかって考えるのが凄く重要だわな。
ただの自己満足とみなされちゃあ「はいはいコンパコンパ」って言われるのも無理ないわ。

Re: No title

> のさん

いつもコメント有難うございます。

僕自身も、就活ぶっこわせデモの主張・行動をバカにする人の気持ちは理解・・・といっては言いすぎですが、想像は出来ます。かく言う僕もブログで「就活ぶっこわせデモはバカ」というタイトルの記事を書いたくらいですし(笑)

それでもなお今回の記事を書いたのは、就活ぶっこわせデモの未熟さを差し引いてもなお、「デモの中身をこのように解釈するのはおかしいだろう」と個人的に感じた批判があったからです。のさんの仰るように、訴えを発信する側は「デモを見る人たちに自分達の主張がどのように受け取られるか」ということを突き詰めて考えるべきだと思いますが、逆に訴えを見る側の人たちも、「このデモは甘え!」という結論に安易に飛びつかない姿勢が求められるべきだ考えています。
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