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就職氷河期 サイコー!・・・なのか?~「ちきりん」さんはうざいけれど、参考になる点もある~

少し前に今春卒業予定の大学生の就職内定率(昨年12月1日時点)が71.9%で、過去2番目に低い数値であると言う報道がなされた(大卒内定率71.9% 北海道・東北は前年比減)。


「雇用」は各々の衣食住を成り立たせるための核となるもの。加えて、仕事に就くことで人は他者とのつながりを得られる側面があるわけだが、逆に言えば仕事を得られないことで他者とのつながりをも得られず、精神的にも追い詰められることとなる。このブログではこれまであまり触れてこなかったけれど、「就職難」は数多くある問題の中でも「最優先で」解決しなければならない問題の一つだろう。


ところが、違った見方をする人もいる。要は、就職氷河期を「サイコー!」と評する人もいるのだ(就職氷河期 サイコー!)。その名は、「ちきりん」。人気ブロガーであり、最近では「自分のアタマで考えよう」という本を出している。


ちきりんさん曰く(ちきりんさんは「就職氷河期 サイコー!」という記事への補足として「実はひとつだけ“思ってもないこと”を書いてます。それ以外は全部マジです」と書いているので、下の記述も、もしかしたらちきりんさんの本心ではないものが混じっています)

「雇ってもらえる限り、みんな大企業に行くでしょ。今更大企業に行ってもしょうがないのに・・・。でも氷河期がやってくれば、行きたくても行けない人が続出する。就職氷河期により『雇ってもらう』」ことをあきらめ、起業する若者が増える!おー、すばらしい!!」

「(就職氷河期が続けば)当面、若者はどんどん貧乏になるから、高い家賃が払えなくなっていやおうなくシェアハウスに住む人も多くなる。子供の頃から個室が当たり前で育った僕ちゃんは、このままではアジアでなんて絶対働けない。でもお金がなくなるとそうはいかない。いやでも住む場所を他人とシェアすることになる。すると、性格がおおざっぱになり、雑多な環境にも慣れる。そう、インドや中国でぐちゃぐちゃになりながら働くのに適した性格の人がいつのまにか増えるのだ!お~!! 日本、明るい!!!」

「おぉ、こんな視点もあったのか!」と思った人もいれば、「馬鹿丸出しですね」と思った人もいるでしょう。ちなみに僕は、「ちきりんさんってただの馬鹿じゃないか」と結論付けたいのを「いや、気に食わない意見も一度は受け入れなければ・・・」「馬鹿なのは、ちきりんさんの本当の意図を読みきれていない僕の方に違いない・・・」という自制心をもって抑えています(笑)


これは内定を取れなかった人に限ることではないけれど、大手企業からの内定をもらった人も含めて、就活生のうちどのくらいが「自分の力でお金を稼ぐ能力」を備えているのだろうか。その中でまだ「利益を出せそう(あくまで出せる人ではなく出せ「そう」な人)」が競争率の高い大手企業の内定をもらっているのだろうし、中には「俺は実力があるから、努力をしたから内定をもらえたんだ!」と息巻く人もいるかもしれないけれど、そういう人も会社に入ったら会社が提供する研修を「じっくり」と受けるわけで。「俺には実力がある!」と就活生に自慢している内定者は、就活生に対してではなく、ぜひ会社の人に「私には実力があります。なので、私の研修にお金をかける必要はありません。すぐに一人前の仕事をしてみせます!」とでも言って欲しいですね。


でも、多分「会社の決まり」という要素を置いておいても、内定者にはそれは出来ない。日本の大きな問題点の一つだけれど、ほとんどの若者(大学新卒者)は、仕事を遂行する上で必要な具体的なスキルや知識を身につけることなく社会に放り出される。これには、社会人も文句は言えないはずだ。自分達だって会社に丁寧に育ててもらったことで現在の自分を形成してきたのだから。


ひろゆきは「若者に起業を勧める嘘つきな大人たち」という記事で起業を薦める大人を否定する。

「不況で就職出来ないなら、起業すればいい。」みたいな文章を見かけることがありますが、こういうことを言う人は嘘つきか、バカか、無責任な人だと思うのですよ。

そもそも、社会人経験も資本金も無い人が、商品を作って、広報をして、売り上げをあげて、、、みたいなことをするのは、かなり難しいのですね。

10年前のIT業界みたいに、需要はあるけど、業者がそこまで多くないという時代であれば、ITの知識はあるけど、商売に関しては、よく知らないという若者でも、仕事が降ってきたので、なんとかなったと思います。

しかし、現在は、ITの知識もあって、商売の知識もあるという会社はごろごろしています。しかも、知識も経験もある会社でも仕事が無くて困ってたりするので、素人がいきなり参入しても失敗する確率はかなり高いです。

確かに「起業」という選択肢は実現不可能なものではない。しかし、相当に厳しい選択肢であり「起業っていう選択肢もあるじゃん!」という風に気軽に進める人は相当おかしい。ただ普通に考えて、ちきりんさんも起業の困難さ・リスクについて知らないわけがない。「起業にリスクなんかあるわけないじゃーん!」と考える人が「自分のアタマで考えよう」という本を出しているなら、それはほとんど「ギャグ」の域だ。


ちきりんさんは「中途半端に変わる必要はないです。そのままどうぞ!」というエントリーで書いているように「(国の制度ではなく)個人が変わること」の重要性を訴えたがる傾向がある。個人的にはちきりんさんの文章を読む限り、ここでいう「個人」とは「若者」のみを指し、「中高年」を指していないように見えることが気に食わない(穿った見方をすれば「私達大人は何もしないけど、若者さんは頑張って!そんじゃーねー!」というニュアンスを感じる)。ただ、確かに「閉塞感」を問題視する若者が多いような気がする割には、その「閉塞感」に満ち溢れている世界に望んで入ろうとする姿勢が見られることは否定できず、それはおかしい気がする。なんだかんだで、みんな「変化」の重要性を認識しつつも、実際に自分の生き方を「変化」させることは少ない。「学生時代、海外回って人生観広げてきました!」という人も、最終的に「大手企業」への入社を決めたりすることは珍しくない。


ちきりんさんの「就職氷河期 サイコー!」という記事のタイトルにも、文章のトーンにもムカつくし(釣りかもしれませんが。気になる人はちきりんさんの記事全文を読んでみてください。多分、少なからず「うざい」と感じるとは思います笑)、本文も非常に無責任なところがある。若者に「起業」を薦めるという方向性は妥当性が無いと感じるが、若者が長年理想とされてきた生き方を踏襲すること(新卒で大手企業に入社して定年まで勤める)で、既得権益にしがみつくおっさんを助け、且つ自分も権益を得ようとする姿勢があるのではないか・・・ということは一度自問自答してみる価値はあるのではないかと感じた。


「就職氷河期 サイコー!」というちきりんさんはうざいけれど、個人の生き方が知らず知らずのうちに「社会の常識」に基づいて決定されている可能性については危機感を持つべきだという考えに共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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No title

私はちきりんさんの意見にいつも8割以上は賛成・納得しています。市場原理主義で然るべきと思っています。それを踏まえて以下の文章をお読みください。

まず、私は中高年が変わる必要がないとは思っていません。しかし変わることができないだろうな、とは思います。日本では「変化」という言葉はネガティブな方向で使われている場合が多いと感じます。「ぶれない」「安定」「耐え忍ぶ」こういった言葉が尊重されている理由ですね。大企業のような「上司を見れば自分の数年後が分かる」という風潮と関係があるかもしれません。そういった状況から、今の中高年は変わる必要以前に、変化にネガティブで変わることができない、変わるべき局面が理解できないと思います。もちろん若者にも変化をネガティブに捉える人もいます。

そういった人たちがどうやったら変われるかと考えた時、危機的状況に直面するか、強いリーダーシップを持った人に痛みを伴いながら無理矢理変えられるか、この2択しかないと思います。
後者の場合は、大阪がいい例かもしれません。中田宏氏が市長を務めていた時代の横浜市なども。(※横浜市の情報は中田宏氏著「政治家の殺し方」より感じた感想)
前者の変化は、明らかに若者からおとずれます。既得権益がある中高年は、おそらく既得権益をギリギリまで手放さないでしょう。(というか現に新卒採用を絞って65歳までの雇用義務化で高い賃金の中高年を雇い続ける流れですから)

ギリギリまで追い詰められた若者(の内、有能な人から)が、自発的に学んで海外に出たり起業したり。そういった未来がくると思っています。今日でも『タダコピ』や『ラングリッチ』(ラングリッチはちきりんさんのブログでも2010年11月20日と30日のエントリで取り上げられています)のように学生のうち、もしくは卒業後すぐに起業して成功した例はあります。私が思うのは、今後こういった形で起業を成功させる人が増えてくるのではないかということ。私の考えでは「より早く危機に直面する若者から変化していくよ。中高年は'変化できない'から。そんじゃーねー」といった感じでしょうか。

残念ながら私は就活について「変だな」と思い始めたのは最近のことで、しかも周りに認められるほど有能でもないので、別の道に行くか就活の道に進むか、メリットとリスクを考えた結果、期待値がマシな就活に進みます。早い段階で気付く若者が増えれば上記のような変化も起きていくのではないでしょうか。

No title

以前コメントしたものです。

ちきりんもそうですが、アルファブロカーと呼ばれる人たちは極端なことを言ってPVを稼ぐことを目的としているので、個人的には好きではありません。
同じアルファブロガーのタマチサユリがアルファブロガーをブログ芸人と呼んでいたのが言いえて妙で、わかりやすいキャラを作ることで自己啓発本やアフェリエイトとか、ブログの記事依頼などで稼ぐわけですね。
上記の点からもし就職活動について少しでも学術的な議論をするのならば、アルファブロガーが発信する玉石混合な情報はスル―するか、見ても半分に見ておくが定石ですよね。

就職氷河期サイコーといってますが、このまま正社員と非正規雇用の2重構造が続けば格差は間違いなく広がります。
かといって新卒一括採用慣行が終了しても、労働訓練がよほど整備されないと韓国や中国のように失業率は間違いなくあがります。
それでは多くの人が新興国に行って出稼ぎに行ったとして、それで「日本が明るい」状態になるのかといったら違うでしょう。自国で仕事をして一定の生活できない状況が暗くはないとしても、「明るい」はずがありません。生まれ育った国で生活できないということですから。

実際はものすごく複雑な問題ですね。
それを「日本明るいー!」とかで済ませてPVを稼いで飯を食おうとする人はやっぱあまり好きではないです。残念ながらそうゆうわかりやすいものに人は食いつきやすいんですかね。よくわかりませんが。。

No title

>ちきりんもそうですが、アルファブロカーと呼ばれる人たちは極端なことを言ってPVを稼ぐことを目的としているので、個人的には好きではありません。(by va)

私もvaさんと同意見です。ちきりんさん記事はたまに読みますが、内容がちょっと極端なことと、対象読者が万人受けするような作りになってること、そして読んだ後、自分が変わるような余韻が残ることの3点が特徴かなと思います。TOPブログアフィリエイトの方々の記事と似たような匂いがします。不安煽りまくって、この商材買って実践すると月100万も夢ではないですよ、的な。(比較対象としては不適切...かな?わからん。)

>アルファブロガーが発信する玉石混合な情報はスル―するか、見ても半分に見ておくが定石ですよね。 (by va)

アフファブロガーさん全員がそうなのかわかりませんけど、ちきりんさんは実名+顔出ししたことないのでは。こんなのとか→http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1105/27/news002_4.html 影響力ある記事を書いているにも関わらずこのような行動をするというのは、自分の発言・記事に対して責任を持てないからではないからだと推測します。私は小林よりのりの漫画をよく読むのですが、同氏は自筆作品のなかで嫌韓マンガを痛切に批判していました。影響力ある内容を書くわりに匿名+顔を出さないのは、内容に責任が持てないということであり、逃げであると。(忘れぎみですが、そんなことを言っていました。) だから、軽く流すのが一番だと思います。

「就職氷河期サイコー!」とちきりん氏は言ってますけど、ここ10年くらい毎年のように氷河期、氷河期!って言われ続けてますし、それでも日本の大学生・院生が起業ではなく民間or公務員に進む・進みたがるのは、一度失敗すると社会的に抹殺されるということをずっと言われ続け、わかりきってるからでしょう。確かにそういう道を外れた方々が出てきているのは実感してますが、まだ博打の域を超えてない。うまくいけばハッピー!・失敗したら底辺へ+這い上がるのがキツイ。平凡な能力である普通の学生、資本金もなく、人脈もない学生が選ぶ道は、民間就職・公務員が無難でしょう。私も民間希望です。

>「より早く危機に直面する若者から変化していくよ。中高年は'変化できない'から。そんじゃーねー」
(by現3年生)
中高年も若者も変化しないと、この国なにも変わらないよ?今なお若者は洗脳され続けてるんだから。よくわかっていないのに就活デモを批判した若者や中高年が出てる時点で、その超高度な洗脳教育は確実に続けられている。再生産を防ぐには双方が変わるしかない。

Re: No title

>現3年生さん

いつもコメント有難うございます。
以前、「の」さんへのコメント返信でも書きましたが、コメントへの返信がされていないにも関わらず最新記事が投稿されているのは記事が「予約投稿」だからです。不愉快に感じて、見捨てないでいただけると有難いです・・・。

今回のちきりんさんの記事を読んだ瞬間は「このおばさん、うざい・・・」というものでしたが(すいません、その感覚は譲れません!笑)、よくよく考えてみると、良いか悪いかは別として、ちきりんさんや現3年生さんの言うような方向に動いていく可能性はあるのかなと。ただ、「変化」に順応できたごく一部の成功者と、「変化」をしようとしたけど失敗した、どのように「変化」したらよいかが分からず全く変化できなかった失敗者(すいません、良い表現が思い浮かばずこのような失礼な表現になりました)に分かれそうな気がしておりまして、それはどうなのだろうという疑問はぬぐえません。

確かビートたけしさんが、「若さ」は年齢ではなく、無茶できるスピリットがあるかどうかで決まると言った記憶があります。確かに年齢が若くても、例えば大胆な行動に出た就活デモを「甘え」としか見なせなかった人は「若い」とはいえない気がします。逆に言えば、年齢が上でも変化できる人は変化できるといえます(ただ、仰るとおり既得権益がある中高年はギリギリまでその権益を手放さないかと思いますが・・・)。

ただ、ここまで「変化」という単語を多用してきましたが、具体的にどのような「変化」をするのが良いのか、僕ごときにはイメージできないでいます・・・。しかしこれは一部の専門家にビジョンを描いてもらうのではなく、各人が考え続ければいけない課題なのだと感じています。

Re: No title

> vaさん、ほらいぞんさん

お久しぶりです、コメント有難うございます。
お二人のコメントの内容にかなりの共通点がありますので、このコメントをもってお二人への返信とさせていただきたく思います。

ちきりんさんのことをそれほど知っているわけではないのですが、「独自の視点」から発する鋭い意見が特徴・・・みたいな宣伝文句をどこかで見て、それで最近記事に目を通しはじめました。そうしたら、少なくとも就職活動に関して取り上げた記事については「あれ、これはただ単に極端なことを言っているだけなんじゃ・・・」と感じました(笑)まぁ、読んでいるうちに「極端だけれど、参考に出来る点もあるな」という思いは多少は芽生えましたが。

海外で働くという選択肢がよりリアルなものになっていくという方向性は良いとは思うのですが、現時点では「海外に魅力を感じるから」という理由よりは、「日本はもうダメだから海外に行くしかない」という悲観的な理由で海外に行く人が多いのではないかと感じます。vaさんの仰るように「生まれ育った国で生活できない」状況に陥る人が増えるとしたら、それはどうなのかと・・・。

こういう感じ方は保守的なのかもしれないと自分でも感じておりまして、これからの時代を生きていくに当たって望ましいものではないのかもしれません。ただ現在の「日本はもうだめだ」と評する方が賢く見える風潮には違和感を覚えますし、「自分が生まれた国で暮らしたい。ゆえに日本をなんとかしたい」という思いが滑稽に聞こえかねない現状はおかしいと思っています。ほらいぞんさんの仰るように「若者や中高年双方が変わるしかない」という方向に僕も賛成したいのですが、これはおかしいことなんですかね・・・。


まぁ、ちきりんさんは有名ブロガーだとはいえ、言ってしまえば「ただのおばさん」に過ぎません(笑)参考に出来る意見は参考にすればよいですし。あまりにも意味が分からないことを言っていればブログを読まなければよい。それで良いと思います。
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