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倫理憲章「大学等の学事日程を尊重する採用活動を行います」・・・~「学生に勉強する時間を!」という訴えより「学事日程への配慮」を求める訴えが良いかと~

採用選考に関する企業の倫理憲章には、このような規定がある。

2.正常な学校教育と学習環境の確保

在学全期間を通して知性、能力と人格を磨き、社会に貢献できる人材を育成、輩出する高等教育の趣旨を踏まえ、採用選考活動にあたっては、正常な学校教育と学習環境の確保に協力し、大学等の学事日程を尊重する。


拘束力が無いとはいえ、倫理憲章にサインしている企業は、説明会や選考を行うにあたって大学の学事日程を尊重することに一応は同意していることになる。「学事日程を尊重する」という言葉の意味を解釈するに当たっては、「採用選考に関する企業の倫理憲章の理解を深めるための参考資料」の「会社説明会などのように、選考活動と異なり学生が自主的に参加または不参加を決定することができるものが該当すると考えられ、実施にあたっては、その後の選考活動に影響しない旨を明示するとともに、土日・祝日や平日の夕方開催など、学事日程に十分配慮することが求められる」という記述が参考になる。要は、大学の講義が行われている可能性が高い時間帯に採用活動を行うことは倫理憲章上慎むべきであることが分かる。


しかし、倫理憲章が形骸化していることは皆知っている。しかも企業は、堂々とルールを破っているのではなく、一見するとルールを守っているように見せかけるので、その問題は顕在化しにくい。その象徴的な例が、このブログでも取り上げた「参加必須の説明会」を開いている企業だろう。「説明会」という形をとっているので一見ルールを破っているようには見えないのだが、実はルール違反にあたるという・・・(過去記事の「会社説明会への参加」をエントリーの必須要件とする企業は、就活生を苦しめている~会社説明会の予約で精神的に追い込まれる就活生~を参照)。仮に、テスト期間中に参加必須の説明会を開いており、且つ倫理憲章にサインしている企業があるとすれば、一体なんで倫理憲章にサインしたんだとも言いたくなる。守る気がないならサインするな・・・と言いたいけれど、そこは企業なりの事情があるのだろう。


ただ、倫理憲章に効果が見込めないということは、大学の学事日程が企業の採用活動により侵食され、それに伴い学生も一定の不利益を蒙ることが予測される。この点、最近元代表が神の啓示を受けた就活生組合は(就活生組合代表の宮内春樹氏が神の啓示を受ける 参照)は経団連と交渉し、就活生・経団連同士が対等なルール作りをしようと試みていた。しかし、以前擁護しておいて申し訳ないけれど、正直実現可能性があまりにも低いことは否めない。


そこそこ話題になった「就活ぶっこわせデモ」×岡田斗司夫さんの対談では、「経団連と交渉して就活のルール変えていきたい」という就活デモ側の意見に対し(就活生組合は就活ぶっこわせデモのメンバー有志により組織されたので、意見の中身としては就活ぶっこわせデモ≒就活生組合と思ってよいかと)、岡田さんは「それに応じることに、経団連に何のメリットがあるの?」と言って一蹴している(http://anond.hatelabo.jp/20120119002919参照)。僕も、岡田さんの意見は正しいと思う。経団連には、就活デモの相手をする義理なんか全く無い。


ただ、交渉は出来なくても、例えば経団連や倫理憲章にサインしている企業に対して「採用選考に関する企業の倫理憲章の理解を深めるための参考資料を確認したところ、どうも倫理憲章の抜け穴を見つけて、そのルールを破っている企業が多いように思うのですが・・・。それはおかしくないですか?」というような疑問を発することは可能ではないか。なぜなら、倫理憲章にサインした企業は自分から(例えば)大学等の学事日程を尊重するなどのルールに従うことに同意したはずなのに、それを破っているのだから「一体倫理憲章上のルールに従うのかい?従わないのかい?どっちなんだい!?」ということを考えるのは実に自然な疑問だと思う。まぁ、経団連は「どうしようもないんですよー」と言いそうだが・・・。


可能ならばこのような問題提起をきっかけにして、倫理憲章上の「大学等の学事日程を尊重する」という文言が確実に守られる状況を作っていければ良い。この点、覚えている方は少ないかもしれないが、就活ぶっこわせデモでは「学生に勉強する時間を」という訴えがなされた。そして、その訴えによって果たしたかったことは「新卒一括採用の廃止」だったように思う(書いておいてアレですが、この記述の正しさには少し自信がありません笑)。新卒一括採用がなくなることで学生が在学中に就活をしなければならないという強迫観念が無くなり、じっくり勉強できると。しかし、このような訴えは「別に在学中に就活しなければいいじゃん」、「勉強する時間なんかいくらでも作れる!」という反論を招きやすい。


一方で、例えば「(大学の)学事日程への配慮をきちんとすべき」という問題提起を経団連、あるいは倫理憲章にサインしている企業を相手にすることは、このような反論を招かないように思う。これは、「学生の、勉強したいという意思」や「限られた時間の中で勉強する時間を確保するという、学生の努力」の問題とは関係が無く、単に企業の採用活動が倫理憲章に違反しているか否かという次元の話なので。もっとも、このような訴えは倫理憲章にサインしている企業相手にしかなし得ないのが問題なのだが・・・。


ただ僕は、多くの企業が倫理憲章を守っているフリをして実は守っていないという現状があるとすれば、その現状については批判精神を持ちたいと思っている。別にルールを破った企業に重い罰則を科したいとかそういうことは想っていない。ただ、今のように「大学の日程を尊重しますよ」と言いながら実際はこっそりと破っているという矛盾に満ちた行動をとる企業には何を考えているのか聞きたい。それが、倫理憲章にサインしていない企業をも巻き込む形で、「大学と採用活動を行う企業との関わりはどうあるべきか」という問題をより鮮明にすると思うので。そして、一部の企業の滅茶苦茶な行動により、大学在学中の就活生が殺人的なスケジュールを消化することを余儀なくされることを防止することにもつながると思うので。

倫理憲章にサインしている企業は、あたかもルールを守っているような顔をしながら実はルールを破っているという、せこい行動を止めるべきだという考えに共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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