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「面接官は、自分が一緒に働きたいと思った人を自由に選んでよい」という常識への挑戦

最近このブログに「就活のバカたち」と検索をかけてアクセスしてくださる方がいて、一体どういうことだろうと思っていた。調べてみたところ、週刊現代(2012年2月18日号)で「就活のバカたち-学生もバカなら、面接官も大バカ。この国はきっと滅びる」という名の記事が載っていることが分かったので、それを読んでみた。


特に目を引いたのが「面接では、面接官が音楽の話ばかりを掘り下げてきて、仕事の話なんかにはならなかったのに選考は通過していた。一体どうなっているんだ」と困惑する学生の声。これが、就活が茶番と評される所以の一つである。面接にて学生時代に頑張ったこと、培ってきた能力などについての話がなされずに、何の変哲も無い雑談で会話が終わることも少なくない。就活生からしたら選考に通過していても、落ちていても「一体、あの面接官は何を考えていたんだ・・・」という不信感に見舞われる。いや、選考に通過していた人は良いかもしれないけれど、落ちた人からすれば「なんであんな面接で落とされなきゃいけないんだ・・・」という苦しみを味わうことになる。


面接官からしたら、学生時代に頑張ったことを掘り下げて聞きたくない理由があるのかもしれない。例えば「どうせ、学生のやってきたことなんて大したものじゃない」、「どうせ、サークルとかの話を聞かされるだけだからつまらない」という思いを抱いているのかもしれない。もしそうだとしたら一体何様なんだという気もするけれど、面接官がどの人を通過させ、どの人を落とすかは面接官の裁量に委ねられている。これに対して文句を言うことは筋違いである。


と、言いたいところなのだが、このような常識に対して異議を唱えることを試みるのが今日の記事の目的である。「面接官は、自分が一緒に働きたいと思う人を通過させれば良い」という原則はよく分かるし、その原則が揺るぐことは無いだろう。しかし本当に、面接官は「どのような学生を選考に通過させるのか」ということを好き勝手に決めてよいのだろうかという問題提起を、拙い形ではあるがしてみたい。


単刀直入に言えば、例えば上で取り上げた、「面接にて音楽の話ばかりをして、それで応募者を合格にした」ということが本当にまかり通ってよいのかという問題意識を抱く。もちろん、会話を通じて面接官が「この人と一緒に働きたい」と思ったからこそ合格にしているのだろうけれど、中学生・高校生あたりがこの話を聞いたらひっくり返りそうだ。「え、そんなくだらないこと話してれば就職できるんですか?そんなの小学生でも出来ることじゃないですか!」って。このケースでは、選考に合格した当の就活生すらも「就活は運や縁といえども、(こんな面接で)僕が受かった一方で落ちている人もいるかと思うと・・・」というように戸惑っている。おそらく、その会社に落とされた人からすればたまったものじゃないエピソードだろう。


前回の記事でも書いたけれど、企業は別に就活生の努力に報いるために採用基準を設定しているわけではない。すなわち、例えば「僕は大学で学生の本分である研究を頑張り、一定の成果を出しました。しかし、私は御社の選考に落ちたにもかかわらず、一方で遊んでばかりいた奴が内定を得ている。これは一体どういうことなんですか?」という異議を唱えることには意味が無い。


しかし、面接にて「音楽の話で盛り上がった」ことが面接試験に合格した原因であったというケースが多いのだとしたら、大学で学業に打ち込むことがむしろ「馬鹿馬鹿しい」と学生からみなされることにつながるかもしれない。ただ、企業がそもそも日本の大学の教育を信頼していないからこそ、面接にて「学業の成果」を聞くことが出来ずに、どうでもよい雑談を通じて応募者の人間性を明らかにせざるを得ないという状況になっているのかもしれない。しかし繰り返しになるが、そうなると学生としても「大学で勉強することなんて、意味無くない?どうせ企業は評価しないし」と考えることが合理的となる。こうして大学という場の意味がどんどん希薄になっていく。


大学・学生側も変わらなければならないところは多いと思うけれど、仮に変わることに成功したとしても、面接官が「いや、大学で何をやったかとか関係なく、なんとなく一緒に働きたいと思った人を採用するから!」という意識でいるとしたら、すべてが台無しになる。そう考えると、面接官は「どの応募者と一緒に働くか」を決める基準を自由に決めてよいとはいえないのではないか・・・?という疑問が浮かぶ。スケールが大きい話になるけれど、面接官は単に選考を行う役割を果たすのみならず、「自分の決断が日本の教育の枠組みを左右する」という位の意識を持つことが必要なのかもしれない。


最後に余談だけれど、今日の記事は「これからの『正義』の話をしよう」という本の第7章でなされている議論と重なるところがあるので、良かったら目を通してみると面白いかもしれない。


「面接官は、自分が一緒に働きたいと思った人を自由に選んでよい」という常識を疑う視点があっても良いのでは?という考えに共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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No title

「面接では、面接官が音楽の話ばかりを掘り下げてきて、仕事の話なんかにはならなかったのに選考は通過していた。一体どうなっているんだ」(週刊現代の記事)

おそらく、この場合は面接をする以前から対象の学生を採用しようと決めていたのだと思います。
問題は上記の記事などを鵜呑みにして、「まじめに(学業を)やらなくてもいいんだ!」というような思いを抱く学生が出てくることでしょう!

大学と企業との問題についてですが、これはもう……大学全入時代の弊害といえるものなのかもしれません。はっきりいって、今の大学はどこもアカデミックな(=高等教育としての場)環境とは言えない気がします。「青春を謳歌するぞ!」「かわいい女の子と仲良くなろう!」というような軽いノリの人間が大学にどんどん入ってきているわけですから(もっとも、この問題について論じると、大学の経営難という現状についても考察しなければいけないので難しいところですが)。


ただ、最近思うのは、大学生活と就職活動は別モノではないかということです。


大学・学生側も変わらなければならないところは多いと思うけれど、仮に変わることに成功したとしても、面接官が「いや、大学で何をやったかとか関係なく、なんとなく一緒に働きたいと思った人を採用するから!」という意識でいるとしたら、すべてが台無しになる。
(lingmu)


就職活動のために大学生活を送っているわけではないはずです!
(履歴書、エントリーシート、面接において大学時代に関する質問項目がありますが、どうも……あんなもの、企業はそれほど重視してはいない気がします!)

「僕は大学で学生の本分である研究を頑張り、一定の成果を出しました。しかし、私は御社の選考に落ちたにもかかわらず、一方で遊んでばかりいた奴が内定を得ている。これは一体どういうことなんですか?」

この言葉だって、酷い見方をすれば、「就職のために(嘘の)アピールしてるんじゃない?」「いちいち喧伝する必要があることなの?」と思われるかもしれません。今になって、自己アピールの大切さが説かれ始めていますが、古い世代にはそういうのを嫌う人だって少なからずいます。日本人と西洋人の風土的な違いというべきでしょうか……。


ルサンチマン的発想になりますが、関係のないようなこと(質問etc…)で採用・不採用を決める企業はその程度のものとして自分から願い下げするしかないんじゃないでしょうか?

わたしたちにできることといえば、どうにかして面接官に気に入ってもらうほかありません。

理系技術職で採用の場合はきちんと研究内容を見ます。
実際、技術面接なるもので研究内容について根掘りは掘り聞かれます。

仮に間違った答えをしようものならば、訂正したとしても、常識だよの返答とともに落とされます

もっとも、記事にあるような学界発表をしている学生(おそらく大学院生)、かつ就活がうまく行かない人というと、文系の人を指していると思われます。

そうした学生が就職出来ないのは非常に残念なことですが、企業としては学生にしてもらうことになる仕事が少ないと言うことでは?
人には向き不向きがあることですし。

飲みに行ったり、バイトばかりしていたり、ギャンブル、恋愛しかしていない学生の大半がする仕事(卸、小売、流通、その他サービス業)は誰でも出来る。
面接官もそう思っているからこそ、まるで適当であるかの様に採用しているのでは?

第一印象で選考して会話はどうでも良かったのでしょう
第一印象選考への挑戦では?

No title

バイト的な求人だったんですが昔、
例えばキー入力の仕事の募集でタイピングですとか
カメラの修理工の募集でピンセットで小さな物をつかんで早く所定の位置に運ぶといった実技試験をうけたことがあります。

当時、自分は不器用にもこれらの試験さえ受からなかったのですが
わけのわからない会話で採用不採用を決められるのよりかは、
それだけ自分の手先指先に器用さ俊敏さが足らなかったんだとよっぽど納得できますね。


しかし、ギャンブルするわけでもないのに
社会生活を運とか縁とかスピリチュアルじみた非科学的なお遊びに左右されなければならない、というのもどうなんでしょう・・。

Re: No title

>黒 紅 茶さん、「第一印象で選考して会話はどうでも良かったのでしょう」というコメントを下さった方

こんばんは、コメントありがとうございます。

「面接をする以前から対象の学生を採用しようと決めていた(第一印象で選考した)」という可能性は、週刊現代の記事を読む限り低いように思います。と言いますのも、音楽の話で盛り上がる前は面接官も偉そうにしていただけだったらしく、音楽の話(正確には好きなアーティストの話)という共通の話題が見つかってから面接官からの評価が急上昇したらしいのです(今手元に雑誌が無いので、うろ覚えですが・・・)。音楽の話にならなければ、週刊現代のインタビューに応じた人は選考に落ちていた可能性もあります。

>ここから黒紅茶さんのみに
そもそも企業は大学時代の「中身」にはあまり着目していないでしょうね。選考の合否は応募者の「印象値」で決めているのかも。

>「わたしたちにできることといえば、どうにかして面接官に気に入ってもらうほかありません。」
それは確かに仰るとおりなのですが、本当にそのままで良いのかな?という問題提起をしたのがこの記事の目的となっております。

Re: タイトルなし

> 理系技術職で採用の場合はきちんと研究内容を見ます。 というコメントを下さった方へ

コメントありがとうございます。

確かに、企業の、文系の学生の学業に対する期待度は本当に微々たる物なのかもしれません。いや、もっといえば、「学生生活の中身」に対する期待度が低いのかも。だからこそ、仰るように企業もまるで適当であるかの様に採用しているのかもしれませんね。誰を採用しても大差が無いから。そういう現状が変われば良いと僕は思っているのですが・・・。

あ、ちなみにコメントにある「記事にあるような学界発表をしている学生(おそらく大学院生)」というのは、記事の中の<例えば「僕は大学で学生の本分である研究を頑張り、一定の成果を出しました。しかし、私は御社の選考に落ちたにもかかわらず、一方で遊んでばかりいた奴が内定を得ている。これは一体どういうことなんですか?」>について触れたものかと思いますが、これは「架空」の言動ですので、もし勘違いなさっているようでしたらご確認いただければと思います。

Re: No title

> L_z_m_iさん

こんばんは、いつもコメントありがとうございます。

就職活動の問題点として、「採用基準が不明確」なことがよく挙げられています。面接の最も辛いところは「なぜ落ちたのかが分からない」ところですね。

人生は不条理なものですから、就活においても少なからず運や縁の要素が入り込むのは否定できません。それらの要素がすべて・・・となると問題かもしれませんが。

No title

雑談は応募者の素の姿を見て判断したかったんじゃないかな。
かしこまって「私の長所は2点あります~」「御社を志望した理由は~」ばかりってのも困るし
音楽の話題で受かるってのは茶番かもしれないけど運の賜物だろうし、似たようなエピソードと長所志望動機羅列勝負よりかはマシなのかもしれない。

>(履歴書、エントリーシート、面接において大学時代に関する質問項目がありますが、どうも……あんなもの、企業はそれほど重視してはいない気がします!) (黒 紅 茶さん)

何をやったかは重視してない(どうせバイトサークルに一部留学ばかり)だろうけど、そこで何を感じたとか、どのように行動したとかは重視してるんじゃないかな。
学業も他の学生がやっていないだろうことに手を付けるほどに専念的に取り組んでたら、それを大学時代に頑張ったこととして押し出してもいいと思うけどね。

Re: No title

> のさん

こんばんは、いつもコメントありがとうございます。

確かに、決まりきった話をするよりも音楽の話になる方が、応募者の素の姿は浮き彫りになるというのはその通りですよね。そのような話も大切ですが、面接がその話だけで終始することは、なるべく避けた方が良いのではないかと僕は感じています。

No title

こんにちわ

そもそも面接官が選考の基準にすべきなのは「自分が一緒に働きたい人」ではなく
「会社に貢献できる人」ですよね

この二つは全然違うと思います。

単に一緒にいて楽しい、雑談が盛り上がるというのも働く上で重要でしょうけど
その面接官との相性が良くても、社内の他の人とは気が合わないかもしれないですし

一緒に働きたいってことが、その会社に利益をもたらすとも限りません
仲間同士で仲良く雑談しながら適当に仕事をして堕落していき、どんどん成績が悪化することもありえます。

面接官に求められてるのは、個人的な好き嫌いよりも客観的に見た会社にとってのメリットを測ることだと思います。

そのことを忘れている面接官が多いのかな、と感じます。

Re: No title

> とも さん

こんにちは、いつもコメント有難うございます。

>そもそも面接官が選考の基準にすべきなのは「自分が一緒に働きたい人」ではなく「会社に貢献できる人」ですよね(中略)その面接官との相性が良くても、社内の他の人とは気が合わないかもしれないですし(中略)面接官に求められてるのは、個人的な好き嫌いよりも客観的に見た会社にとってのメリットを測ることだと思います。そのことを忘れている面接官が多いのかな、と感じます。

そうですね。選考において個人的な好き嫌いを重視する面接官は会社にとっても有害だと思っています。人事に限らず、採用に携わる人はもう少し責任感をもったほうが良いでしょう。

No title

定年延長ってこの問題と似てないかな
採用担当が団塊だと・・・

駄文しつれいしました。

Re: No title

> とおりすがりさん

はじめまして、コメント有難うございます。

>定年延長ってこの問題と似てないかな
採用担当が団塊だと・・・

す、すみません、ちょっと関連性が思い浮かびませんでした・・・。
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