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「日経読んでる?」という質問より、「あなたにとって『働くとは何ですか?』」という質問の方が問題ではないか

前回の記事で日本経済新聞社の「日経の1面も読まずに、面接?」という広告を紹介した。加えて日経は、CMにて「面接で日経読んでる?って訊かれた」という会話を流したりしていて、「就活」を利用してお金儲けに走る気満々な姿勢を見せている。


1ヶ月くらい前に常見陽平さんが、その日経のCMがまずいのではないか?という問題提起をしていた(「日経読んでる?」ってまずくないか?面接でのNG質問とは)。どういうことかというと、購読紙について質問するのは、厚生労働省作成の「採用のためのチェックポイント」の内容に反している可能性があるとのこと。


この「採用のためのチェックポイント」上、本来自由であるべき事項(思想信条にかかわること)を、応募用紙等に記載させたり面接で尋ねて把握することは、就職差別につながるおそれがあるとされている。具体的に、応募者に質問することが望ましくない例として、

・宗教に関すること

・支持政党に関すること

・人生観、生活信条に関すること

・尊敬する人物に関すること

・思想に関すること

・労働組合・学生運動など社会運動に関すること

・購読新聞・雑誌・愛読書などに関すること

などが挙げられている。「日経読んでる?」という質問は、上の「購読新聞・雑誌・愛読書などに関すること」に含まれそうであるがゆえに問題なのではないか?と常見さんは指摘していた。


このチェックポイントに従えば、「日経読んでる?」という質問の他にも、例えば「面接官が趣味について聞いて、就活生が『読書です』と答える。それに対して『どんな本を読んでるの?』と聞いたケース」もチェックポイント上の「購読新聞・雑誌・愛読書などに関すること」を聞いたとしてアウト。こんな訳が分からない話も無い。厚生労働省は一体何のために、こんなチェックポイントを作ったんだろう。こんな内容のチェックポイント、むしろ抵触しないほうが難しいのではないか。


常見さんは日経の件について指摘していたけれど、もっと重要なのは「あなたにとって『働くとは何ですか?』」という面接やエントリーシートの定番の質問も「人生観、生活信条に関すること」に該当してアウトになり得る点じゃないか。志望動機についても「初対面の人間の前で正直に告白するのには、私の志望理由は私の内面に深く関わりすぎている。したがって、この場でその質問に答えることは出来ない(この言葉には元ネタがあるのですが、分かりますか?笑)」というように感じる人もいるかもしれないし、同じく「人生観、生活信条に関すること」に該当して聞くのはアウト。厚生労働省のマニュアルに機械的に従ったら、面接の場で聞くのが常識とされてきた質問が全く聞けなくなることを意味する。日経の件なんか、これに比べたら問題でもなんでもないのではないかと僕は感じている。


珍しく企業の側を擁護することを書くが、これらのチェックポイント全てを忠実に守ったら、どの面接官も、面接を受けている応募者がどんな人間なのかを見極められるはずが無い。そうは言っても、中には守ることが望ましいチェックポイントもあるように思われる。個人的には、「あなたにとって『働くとは何ですか?』」という質問はアウトと判定したい。まさに「人生観、生活信条に関すること」に該当するし、その上、応募者の職務への適性を判断するために必要な質問とも思えないので。ただ、実際には皆「生活のためです!」と答えたいのを抑えて、何か聞こえの良い言葉を発しているのだと思われるので、「あなたにとって『働くとは何ですか?』」という質問をされたことで「思想信条の自由を面接官に侵害された!」と感じた人は恐らくいないのかもしれないとも思う。


「あなたにとって『働くとは何ですか?』」という質問は、厚生労働省作成のチェックポイントに抵触する上、たいして意味の無い質問でもあるので、なるべく面接で質問しないことが望ましいという考えに共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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No title

購読新聞を聞くのはやっぱ浅はかだと思う。んで、その浅はかさは悪だと思うけどね。
それこそ「赤旗」とか「聖教新聞」なんて答えられたら当該の学生を落とすのにもリスクが伴うし。ガイドラインが想定してるのはあくまでこの手の”思想”が絡みやすい質問事項なんじゃなかろうか。働くこととは云々ていう質問にしても「生活のためです!」とかってのはどーでもいい次元の話で、実際になにか特殊な思想背景(宗教と考えるのが無難か)を持っている人がいたら厄介じゃないかな。無難に答える人や、クラピカのように毅然とした態度をとる人ならいいけど、本心を答えて挙句落とされたら「特定の思想を持つ人間を差別している」なんてイチャモン付けるのは容易。

Re: No title

> 購読新聞を聞くのはやっぱ浅はかだと思う。というコメントを下さった方へ

こんばんは、コメントありがとうございます。

僕の記事では触れませんでしたが、常見さんは「日経読んでる?」という質問がNGかどうか、厚労省の職業安定局就労支援室に問い合わせをしたらしく、結果「好ましい質問であるとは言えません。ただ、情報感度を問う質問とも言えるので。ニュアンス、解釈によりますね」という返答をいただいたようです。この答えからすると、同じ「日経読んでる?」という質問でも、面接官の主観が「経済の情報に対して敏感か」というものである場合と「購読新聞を聞くことで応募者の思想を確かめたい!」という場合とで、セーフかアウトか、全く結論が異なることになります。

僕自身は全く考えていませんでしたが、確かに思想が絡む事項を聞くことは浅はか・・・というか会社側が自分で自分の首を絞めるだけですよね。「特定の思想を持つ人間を差別している!」というクレームを招く可能性を生み出すのは確かに浅はかです・・・。

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