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人事「マジメ学生より、バカ学生が欲しいわー」

石渡嶺司さん著の「アホ大学のバカ学生」という本では、就活生が二種類に分けられている。「マジメ学生」と「バカ学生」という分類である。相変わらず「バカ」という言葉を使うのが好きな人である。


石渡さんの言う「マジメ学生」と「バカ学生」の違いを端的に表した文章がこちらになる。

バカ学生の特徴を一言でまとめると、目の前に面白いことがあれば、そこに興味を持つことだ。それが非効率なことであってもお構いなし。小学生だと、学校で宿題をやりなさいと言われて、おとなしく宿題をするのがマジメ学生、宿題をやろうとしたところに友達から遊ぼうと誘われたら宿題を放り投げるのがバカ学生である。

この記述を見ると、石渡さんはマジメな学生には「やるべきことはきちんとできる。しかし、融通が利かない」、バカ学生には「面白そうなことに首を突っ込む好奇心・行動力がある。でも、いい加減」というレッテルを貼っているように見える。


そして、企業の人事はバカ学生の方を好むらしい。ビジネス雑誌「プレジデント」の2011年10月17日号「大学と就職・出世・結婚・お金」の人事部対談で、IT業界の採用担当者のコメントとして次のような本音が書かれている(本の内容を書き起こすのが少し面倒なので「マジメ学生,バカ学生(http://d.hatena.ne.jp/takehikom/20120210)」というブログ記事からコピペする)。

「うちが適性試験で最も重視しているのは働く動機だ。(略)たくさんの設問があるが、たとえば『宿題をやっているときに、友達から遊びの誘いがありました。あなたはどうしますか』という質問がある。答えの選択肢には『宿題が終わってから遊びにいく』『宿題を放り投げて遊びにいく』というのがある。うちで活躍しているのは、宿題を放り投げて遊びにいくやつなんだ(笑)。つまり、楽しい話があれば、すぐに飛び乗るタイプが仕事でも成功している。(略)」


「宿題を放り投げて遊びにいく」人は宿題提出の直前に友達を呼び出して「ごめん!宿題見せてくれない?」とか言い出すんですね、分かります。勿論、すべての企業がこのようなことを考えているわけではなくて、業界、もっと言えば会社ごとに考えは異なるのだろう。


ただ、バカ学生が何の長所もない、口だけのバカなのかというとそういうわけではない。「アホ大学のバカ学生」の書評を書いている「二種類のシューカツ生(http://rashita.net/blog/?p=7328)」という記事は、バカ学生の長所を的確に纏め上げている(自主的な行動力、雑多な情報量、複数の価値観という3つの長所を挙げている)。これらの長所を見ると、確かに企業は「バカ学生」と一緒に働くことを望むだろうなという印象を受けた。


他方で、石渡さんは本の中で「マジメ学生」を「融通が利かない」という他に「就活に役立ちそう」「就活のためにやっておこう」という計算高さがあるというように評価している。そういう特徴は、(特に新卒の学生だと)やはり企業からは好まれないというイメージがある。もっとも、石渡さんも「マジメ学生」なんかより「バカ学生」になることを薦める!・・・なんてことを言いたいわけではなくて、マジメ学生に自身の短所について気づいてもらいたいという思いがあるのだと想像する。


実際、企業が「マジメ学生」より「バカ学生」を好むのは分からないでもないけれど、もし逆に「マジメな学生はダメだ」という認識が広まってしまうようなことがあれば、それはおかしいと思う。例えば「遊びに出かける周囲に流されないで、真面目に講義に出る」という姿勢には面白みはないかもしれないけれど、それはそれで一つの大きな長所のはずだ。そもそも、もし多くのバカ学生がマジメ学生からノートや模範解答を見せてもらうことで単位を揃えている現状があるのだとしたら、マジメ学生をバカにする(元)バカ学生たちは一体何様のつもりなんだという気もする。まぁ、「マジメ学生」が持つ実直さを蔑ろにして、「ノリ」だけの社員が集まっているような組織は勝手に潰れるだろうけれど。


ここまで書いて、やはり学校において「優秀」とみなされる資質と、企業において「優秀」とみなされる資質が随分異なることに気づかされる。このようなギャップがあることを、本当にこのまま放置していて良いのかという論点は非常に重要なものだと思う。僕の感覚では、そのようなギャップがあることで喜ぶのは「学生と社会人は違うんだ!」と就活生相手に威張りたがる就活コンサルくらいしかいないんじゃないかと思っている。


学校において「優秀」とみなされる資質と、企業において「優秀」とみなされる資質のギャップを埋めていく方向に動いていくべきだという考えに共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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No title

納期直前でも面白そうなことがあればほっぽり出して遊びに行く社員が望ましいのでしょうね(嘲笑

No title

文学部で非効率的な学問(歴史とか)に夢中になるマジメ学生と
名門校名門サークルに殺到するバカ学生か

リア充は勉強のあらゆる努力に優るって素直に言えよ(笑)

バカ学生はコミュニケーション能力しか取り柄がないからなw

まあ正確にいうと口先だけのゴマスリ能力なんだろうけどw

No title

学校において「優秀」とみなされる資質はしょせん学校での資質にしか過ぎないのでしょう。
大学(あるいは専門学校)で優秀な人間が企業においても優秀であるとは限りませんし。
このギャップを埋めることはさすがに難しいでしょう。企業が求める人材というのは結局のところ、その企業で役立ちそうな人材であるわけですから――バカ学生もマジメ学生もある面では大差ないのです。悲しいことに……。

ギャップというか…その点の勘違い(企業と大学との性質的な違いも含めて)を就活生自身が直すべきでしょうし、就職活動をサポートする(?)企業が発信するべきだと思います。

Re: No title

> 納期直前でも面白そうなことがあればほっぽり出して遊びに行く社員が望ましいのでしょうね(嘲笑 というコメントを下さった方へ

はじめまして、コメントありがとうございます。

上司「おーい、これから会議やるぞ!」
元バカ学生の部下「すいません、遊びの予定があるんで行ってきます!」

こんなだったらシュールですね(笑)

Re: No title

> 文学部で非効率的な学問(歴史とか)に夢中になるマジメ学生と
> 名門校名門サークルに殺到するバカ学生か
>
> リア充は勉強のあらゆる努力に優るって素直に言えよ(笑)
というコメントをくださった方へ

はじめまして、コメントありがとうございます。

「リア充は勉強のあらゆる努力に優る」というのはその通りな気がします(笑)ただ、それをそのまま言ったらブーイング必至なので、「笑顔がステキな人を採用します」という表現に言い換えている面接官が多いのかもしれません。

Re: タイトルなし

> 雨宮さん

はじめまして、コメントありがとうございます。

バカ学生がコミュニケーション能力しか取り柄がないかどうかは僕には分かりませんが、企業が(新卒採用においては)大学での学業の成果よりもゴマスリ能力を重視するのが、日本の就活の特徴なのかもしれません。

Re: No title

> 黒 紅 茶 さん

こんばんは、いつもコメントありがとうございます。

黒 紅 茶 さんの仰るとおり、現状、<学校において「優秀」とみなされる資質はしょせん学校での資質にしか過ぎない>のは事実でしょう。僕も、「勉強を頑張っている学生を、企業は積極的に採用すべき!」とまでは思っていません。あくまで、企業は自分の利益になる人材を採りたい訳ですから・・・。

過去記事の紹介になってしまって申し訳ありませんが、この話題については過去記事の「京大を出ても就職先が無いなんて・・・~「没落エリート」について今更ながら考える~(http://lingmu12261226.blog10.fc2.com/blog-entry-152.html)」にて結構書いているので、良かったら読んでいただければ嬉しいです!


まあ採用担当者は一緒に働きたい人が欲しいと言うけれど実際は自分に都合のいい奴しか取りたくないんだろう。

Re: タイトルなし

> 雨宮さん

コメントありがとうございます。

そうですね。採用担当者はそうでもないかもしれませんが、人事ではない社員が面接官を務めている場合には、雨宮さんの仰るように「自分にとって都合の良い人」という評価軸をもって面接の合否を決定していることがあるかもしれませんね。なんという茶番・・・。
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