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「私がコネで内定をもらった?いやいや、そんなことないから!」とコネ入社の人が言うのはアンフェアだ

本屋に行くと、ずいぶんと目立つ位置に「私が弁護士になるまで」という本が置かれていることが多い。この本の著者は菊間千乃さんという方。元フジテレビのアナウンサーである。アナウンサー時代にはビルから転落したり、未成年者と飲酒して謹慎したりするなど波乱万丈の生活を送っていることから、あまり良い印象を持っていない方もいるかもしれない。しかし、その一方で会社勤めをしながらロースクール(弁護士など、法曹になるための学校。ロースクールを卒業することで司法試験の受験資格を得られる)に通ったりするなど、努力の人でもある。司法試験受験生なら皆そのくらいの努力をするのが普通なのかもしれないけれど、本を読むと、受験生時代は1日14時間勉強したと書かれており、素直にすごいなと感じた。


そんな菊間さんは今年の1月から都内の事務所で、弁護士として働き始めたらしい。努力が実って素晴らしいとしか言いようが無いのだが、一つ気になる点がある。


僕が疑問に思ったのは「ひと登場 元女子アナ弁護士・菊間千乃さん 仕事が楽しくて「毎朝起きるとワクワクするんです」」という記事の中の以下の記述である。

ロースクール時代に雑誌でこの事務所の先生についての記事を読んで以来、「司法試験に合格したら会いたい先生」の一人だったんです。そして実際にお会いしたら、もうビビッときて。(中略)これは後で知ったんですが、うちの事務所はフジの顧問もしていたんです。合格祝いをしてくれたフジの役員の方も「あそこの事務所は信頼している」と言ってくれました。


菊間さんが入所した事務所とフジテレビとの関わりから、ネットでは「コネ入所」という見方もある。このインタビューでは、菊間さんは自身が入所することになる事務所がフジの顧問をしていたことを「後で知った」というようになっているけれど、それは本当なのか?という疑問が正直ある。


菊間さん著の「私が弁護士になるまで」という本には、司法試験に合格した後の就職活動のことについても書かれている。その記述によると、菊間さんは選考の前に、菊間さんが後に入所することになる事務所の代表者と直に話す機会が複数回あったらしい。そのような機会にて「私の事務所、フジの顧問もやってるんだよ」「えー、そうなんですか!」というやりとりが無いのは不自然だろうと僕は感じている。菊間さんが入所した法律事務所は企業法務がメインらしいので(http://hon.bunshun.jp/articles/-/474?page=2)、事務所と菊間さんの元勤め先のフジテレビが仕事でどのように関わっているのかという点について、選考の前の段階で絶対に話していると思うのだ。ただ、詳しくは分からないけれど弁護士にも守秘義務はあるのだろうから、事務所がフジの顧問をしているという点も菊間さんの入所が決まるまでは(つまり、菊間さんが事務所の外部の人間である段階では)伏せていた可能性もあるのかもしれないけれど・・・。


菊間さんには悪いけれど、このブログでは、菊間さんの入所は「コネ入所」ということにしておくけれど(笑)、そのこと自体は別に悪いことではないと思う。岩波書店の件でも多くの人が意見していたけれど、コネを作るのも実力のうち。個人的には「家族のコネ」にはあまり良い気はしないが(それでも否定するつもりはない)、菊間さんの人脈、「元フジテレビ社員」というステータスは、菊間さん自身がフジテレビで何年も激務を勤め上げてきたことにより得たものだろうから、全く批判に値するものではない。


しかし、菊間さんの「自身が入所することになる事務所がフジの顧問をしていたことを後で知った」という言葉には、あまり良い印象を受けなかった。穿った見方かもしれないけれど、僕はこの菊間さんの発言からは「私は確かに元フジテレビの社員だけれど、そのことと、この事務所に入所したことは全く関係ない」という姿勢を感じる。ここで僕は、別に不正をして法律事務所に入所しているわけではないのに、なぜ「事務所がフジの顧問をしていたことを後で知った」という風にごまかす必要があるのか・・・と思っているのである(これで、菊間さんが本当に事務所がフジの顧問をしていたことを知らなかったとしたら、この記事はただの言いがかりということになります笑 でも、志望先の事務所がフジテレビの顧問をやっているということは少し調べれば分かることのような気がするので、知らなかったら知らなかったで、そんなことも知らないでなんで内定をもらえてるんだという気もする)。


「元フジテレビ社員」というカードは誰にでもあるものではない。そして、ここまで強力なカードを手に入れるためには努力だけではなくて、それなりに運も必要なはずだ。仮に今回の菊間さんの入所が「元フジテレビ社員」というカードを活かしたがゆえのものなのに、「いや、コネとか関係ないです。ただ縁があったから入所できただけです」といったら、菊間さんのような強力なカードを持っていない失敗者(酷い言葉だけれど、他に良い言い回しが思い浮かばなかったので・・・)にとって酷な状況ができるのではないか。「あなたも努力していれば、菊間さんのように成功できたはずだ!」というように。繰り返すが菊間さんの持つカードは、決して誰もが手に入れられるものではないのに。


民間企業でも、話題になった岩波書店とは異なり、水面下で「コネ採用」を行っている企業は多いと思う。そこで(特に家族絡みの)「コネ」を活かして内定を得た人が「いや、コネとか関係ないから。努力のおかげで内定をもらえただけだから」と言っている現状があるとすれば、個人的にはおかしいと思う。別にコネ入社はいいけれど、コネを活かして内定をもらえた上に「内定をもらうために、ゼロから一生懸命努力した」というイメージまでも頂こうとするのは、さすがに図々しいし、選考に落ちた人が「単なる努力不足」というレッテルを貼られる危険性もある。本当は学生時代における努力うんぬんより、コネがあったか、無かったのかという点が重要だったはずなのに。このような考えから、明らかにコネ入社の人が自身のコネ入社を否定する姿勢はあまり好きではないという思いを抱いている。


最後に、今回の記事の内容には関係ないけれど、菊間さんの就職先選びのモットーを。

フジテレビに入社した時もそうだったんですが、私の基本は「何をやりたいか」よりも「誰とやりたいか」なんですね。

「志望動機」、「働くとは何か?」という設問に悪戦苦闘している就活生が見たら、この上なくムカつきそうな言葉である。


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No title

コネが問題というより、司法試験受かっても就職難の「菊間さんのような強力なカードを持っていない失敗者」が出てることのほうに問題がある気がするがね
コネ内定者が普通なら受かるべきじゃないレベルの無能かどうかは入社後にわかるわけだし、菊間の場合略歴を見ても通常の司法専念受験生よりも優れてるのは明らかなわけだろ
内定がゴールって考えるなら「とにかく入ってしまえば努力人間面できる」ことに異を唱えるのも分かるけどさ

>フジテレビに入社した時もそうだったんですが、私の基本は「何をやりたいか」よりも「誰とやりたいか」なんですね。

大手総合商社や海運に行った奴で「どんな人と仕事したいか」を企業選びの軸にしてたのがいたなあ。
まさに「就活生の論理」での「就活生」と対極の人種だったよ

Re: No title

> の さん

いつもコメントありがとうございます。

僕も「コネ」自体は問題だとは思っていなくて、菊間さんの内定自体を批判しているわけではありません。この記事で言いたかったことは<内定がゴールって考えるなら「とにかく入ってしまえば努力人間面できる」ことに異を唱える>ことでして(笑)僕の感覚では菊間さんが「私の内定は、私が元フジテレビ社員だということとは関係ない」という姿勢をしているように思えて、それに対して「いや、元フジテレビ社員というカードは就職活動の中で確実に活かされてるから!」という思いがあったのです。すべてが僕の勘違いだったら、ただの痛い記事だということです(笑)

>大手総合商社や海運に行った奴で「どんな人と仕事したいか」を企業選びの軸にしてたのがいたなあ。
まさに「就活生の論理」での「就活生」と対極の人種だったよ

記事では批判しましたけれど、こういう決め方のほうが就職先を選ぶ基準としては自然な気がするんですよね。「働くとは何か?」なんて質問はどうでも良いです・・・。
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