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「面接を通じて、応募者のことを本当に理解した」というのは、一体どのような状態のことを指すのか?

全ての面接がそうとは言わないけれど、基本的に日本の就職活動の面接が茶番であることは皆知っている。何をもって「茶番」と言えるのかというと、就活生も面接官もまるで「演技」をしているようで、双方の本音が見えない所だろうか。就活生としては学生時代に頑張ってきたことを捏造したり、本心でもなんでもない志望動機を話したりする。面接官は面接官で、就活生の話の中身自体にはそんなに関心を持っていないにも関わらず「素晴らしいですね!」など、全く思ってもいないことを笑顔で言う。とにかく面接という場では「演技」が蔓延しているし、場合によってはその演技により、内定が出るか否かが左右されることもあるだろう。


このブログでも既に何回か取り上げている週刊現代の記事で、なぜか作家の曽野綾子さんがコメントしている(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/31782?page=2)。

「今の採用面接は、本人の美点ばかりを聞いて、学生は準備した模範回答を淀みなく答える。採用する側も面接を受ける側も嘘っぽい。そんな面接をしたところで、専門知識以外の教養や人としての厚み、個性がわかるはずがない。これでは、本当にその人のことを理解したとはいえません」

一読するともっともなことを言っているように思えるし、僕自身も以前は、曽根さんのように考えていたこともあった。現在も「本人の美点ばかりを聞いて、学生は準備した模範回答を淀みなく答える」ことがおかしいという点には賛成する。しかし、最後の「これでは、本当にその人のことを理解したとはいえません」という記述には違和感を覚えた。「本当にその人のことを理解したとはいえません」という言葉で締めくくっているということは、曽根さんの考える「理想の面接像」は「企業も応募者も、面接という場で本音をさらけ出し、互いが互いのことを本当に理解しあうこと」だと推測できる。


しかし、一方で企業は面接を通じて、各就活生の人間性の本質を明らかに出来なくても構わないと考えているんじゃないだろうか。もし企業が「応募者一人一人の人間性を完璧に把握したい」と考えているなら、1人当たり僅かな時間しか話す時間の無い「グループ面接」なんて形式を選考プロセスに盛り込むはずが無い。あるいは、10分程度で終わる個人面接も行わないだろう。そのような企業に対して「現在のようなやり方じゃ、応募者の本当の人間性は分からないよ!」という批判をしても、「別に分からなくても良いんだよ!」と返されるのがオチじゃないか。



さすがに企業も、現在のやり方で応募者の人間性を完璧に把握できるとは思っていないはずだ。それでも、仮に完璧な採用を目指そうとしたら、今度は採用活動にかける時間・予算が多大なものになりかねない。恐らく企業は「ハズレ」の人材を採用するリスクを一定程度受け入れながらも、「採用活動にかける時間と予算を出来るだけ抑える」という利益も踏まえて、応募者の人間性を正確に把握するということを一定程度あきらめているのだと思う。


採用活動にかける時間・予算を増やせないならば、面接での設問の中身を改善すべきか。確かに改善の余地はあると僕も思うけれど、一方で、何を持って曽根さんの言う「本当にその人のことを理解した」状態だと言えるのかについて、明確な答えがあるような気がしない。応募者に短所をも語らせれば、それで応募者のことを本当に理解したことになるのだろうか。別に「短所」について聞いても、応募者はいくらでも嘘をつける気がするのだけれど・・・。


そもそも「本当の~」「本当に~」というフレーズ自体が相当怪しい。ある面接官が「あなたのことを『本当に』理解しました!」と言ったとして、その面接官の捉え方が「本当」かどうかなんて分からないんじゃないだろうか。曽根さんの発言について言えば、曽根さんの頭にある「理想の面接」が「応募者のことを『本当に』理解出来ることにつながる」ということをどうやって証明するのか。何か哲学的な話になってきたような気がするけれど、僕はこれらの点について疑問を持っている。


仮に曽根さんの考える「理想の面接」が「企業も応募者も、面接という場で本音をさらけ出し、互いが互いのことを『本当に』理解しあうこと」だとすれば、それは非常に聞こえが良いのは確かだ。しかし同時に、それはただの机上の空論に過ぎないのではないかとも思っている。僕はあまり「本当の~」、「本当に~」というフレーズを信頼することは出来ない。


「現在の面接では、応募者のことを本当に理解できません」というけれど、そもそも「応募者のことを本当に理解した」という状態はあり得るのか?という疑問に共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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