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「就活生はバカ」、「面接官だって同じくバカじゃないか」・・・~特定の攻撃対象を作る「分かりやすい」就活批判ばかりしていて良いのか?~

前回の記事のコメント欄で「某採用担当」さんが問題提起してくださったように、現在の就活のあり方に批判をする際には、「就活生」・「面接官」など就活に関わる当事者を攻撃対象に設定して、それぞれのバカさを暴露する・・・という構成が採られることが少なくない。例えば、週刊現代の記事なんかはまさに就活生・面接官双方のバカさを浮き彫りにした記事だと感じる。記事の最後の「バカ(面接官)が馬鹿馬鹿しい方法でバカ(就活生)を選ぶ。そんな就活を続ける限り、この国はいつか滅びるだろう」という記述は凄く攻撃的なもので、個人的には印象に残った。


その他に、就活に関わる当事者を攻撃対象に設定して就活批判を展開する例としては、就活生組合の活動が挙げられる。彼らは企業を「就活生の権利を侵害する主体」として捉え、まさに「就活生VS企業」の構図を作っている。反対に、就活生を攻撃対象にしているのは「最近の学生の質は低い!」と仰る人事の方々でしょうか(コメントを下さった「某採用担当」さんのことではありませんよ!笑)。


「最近はそうでもない」と自分では思っているけれど、僕自身も記事を書く際に「企業=悪」という構図にすることが多かった。これは以前どれかの記事のコメント欄で書いたような気もするが、「就活生に対する批判は、どうせ採用担当者や就活ライター等が勝手にやる。その分、このブログでは企業・面接官側の落ち度を指摘しよう」という考えに基づく。


批判を行う際に特定の攻撃対象を設定することは、その批判を見たり、読んだりする人の溜飲を下げる効果があるのだろう。「就活生VS企業」という構図を立てることの是非はとりあえず置いておくと、正直、就活生は企業に対して、企業は就活生に対して多かれ少なかれ不満を持っているのは間違いない。だからこそ、面接官をバカにする記述は就活生を満足させるだろうし、逆もまた然り。週刊現代に掲載された記事を書いた人も、記事のタイトルに「学生もバカなら、面接官も大バカ」というフレーズを盛り込むことで、多くの人の共感を得ることを図ったのかもしれない。結果として、週刊現代の「この国はきっと滅びる! 就活のバカたち 学生もバカなら、面接官も大バカ」という記事は、記事を書いている現在で、少なくとも2603人がツイートし、1000人が「いいね!」を押している(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/31782)。


しかし実際にはただの「面接官・就活生共にバカだ」という意見(且つ複数の具体例)を発した程度の記事のはずで、そのバカな現状を解決するための案などは書かれていない。考えてみれば、このような記事が、これほどまでに支持されている理由が僕にはどうも分からない。確かに記事の内容は面白かった。しかし、就活生・面接官双方に未熟な点があることなんて、週刊現代にて指摘されるまでもなく誰でも分かっていたことじゃないのか。正直「こんな分かりきったことを書いているだけなのに、偉そうに人をバカにするな」という感想が多くあってもおかしくないはずだ。しかし、実際にはそんな文句を言う人はいない。


恐らく皆、「就活生VS企業」という構図を無意識のうちに頭の中に入れて、立場によって「よーし、偉そうにしている面接官がバカにされてるぞ!」、「就活生はやはりエピソードを盛っているのか。本当にしょうがない奴らだ!」という感想を持ち、自分が攻撃対象としている主体のバカさを確認して、それでおしまい。まぁ、週刊誌を読むのは娯楽のため・・・という人が多いと思うので、週刊現代の記事を読むことを通じて「より本質的な問題を考えるべきだ!」、「バカな現状を解決するための策を考えるべきだ!」ということまでも読者に求めるのは僕は酷だと思っている。


とは言え、「就活生VS企業」という構図の下、互いが互いのバカさを暴露しあうだけでは意味が無い。就活問題について考える切り口としては、前回の記事のコメント欄に載っている<「学生が悪い」「面接官が悪い」といった批判を行う前に、そのメカニズムを解剖すること(黒 紅 茶さん)>、<雇用契約として職務や勤務場所が決まっていなく、教育段階でほとんど職業訓練がない日本の環境では上記のような基準でしか測りようがないんですね(vaさん)>などが参考になるかもしれない。vaさんの言っていることに関しては、僕も「就活生の質の低さを嘆く前に、教育を見直せ(http://lingmu12261226.blog10.fc2.com/blog-entry-81.html)」という記事を書いているので、良かったら併せて読んでほしい(前回の記事では面接官の~な点が悪いという表面的な話をしていたけれど、一つの記事に「本質的な議論」全てを盛り込むことは不可能なので、議論が不十分だと感じた点については、過去記事を探したり、今後の記事を待っていただければ嬉しいです)。



週刊誌など、マスコミが利益追求を優先して問題の本質を掘り下げていない・・・という現状があるとすれば、それはもう直らないものと思ったほうが良い。「他業界に厳しく、自分の業界に甘く」がマスコミのモットーなので。一人一人が自分なりの「本質論」を突き詰めれば良い。ただ、少し冷静な視点で物を語れているからといって、それが「本質」を突けているかどうかはまた別の話だと思うので、そこについては僕自身気をつけたいところである。


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No title

これは人間の特性なのか日本人の国民性なのか、とにかく“落としどころ”を探しているように思います。

もちろん追求は重要なことですが、こと就活に限ってはあらゆるところに歪みがあり、ひとつの落としどころがありません。
政治、企業、学生、学校全ての対象が自身を被害者と思っている中、責められるべきは他者であると思っているのではと、浅い知識・経験ですが思っています。
そんなストレスを和らげるのが“安心するための攻撃対象”なのではないかと。

それは、痴漢冤罪よろしく「とにかく悪者を作って、落としどころを確保する」ことに似ているな、と。


あるタイミングで各関係者の誰かがストレスを露にすると、男女の痴話喧嘩のごとく着火する。
「過去のアレがこうだ」「いいや、お前だってそうだろう」などなど、揚げ足の取り合いでいつの間にか空を舞う勢い。

すると、当事者である学生と企業へ思考が二分し、そこへ武器商人(マスコミ・批評家)が武器を投入し金儲けをする。

結果、感情的で冷静になれない若者が武器を漁り、大人気ない大人も武器を漁る。

武器商人は新兵器の開発に勤しむ。

くりかえし。


これが、現状の就活を取り巻く負のスパイラルではないかと思っています。
皆様のお考えはいかがでしょうか。

私は、
・学生 → 一歩引いて頭を冷やし、「今」すべきことに集中しろ
・企業 → 冷静に双方の問題を認識し、自身が改めるべきを改めろ
・マスコミ → 表面だけ見ず、核に触れつつ売れる方法を考えろ
・政治 → 国のデータだけで判断するな、民間にも目を向けろ
と言いたいです。

また、著書を売るためだけに就活コンサルを行う方々にも頭を冷やしていただきたいですね。
何度か講話を聴いていますが、そういった方は企業を敵に回すことができないため、言うべきを言わず、うやむやに講話を終了する傾向にあります。
慕ってくる学生もいるため、本音を言えないことも背景としてあるような気もします。

とにかく、就活関連で自身の生計を立てるのでれば、現状を真面目に愁いて(変な日本語ですが)欲しいと切に願います。
賛否あると思いますが、今のところの私個人の意見です。

ホント、「本を買って」としか言えない某就活コンサルとか最悪ですよ……。

No title

おたけさんのコメントに同感です!!!

これは「就活のバカヤロー」て本にも書かれてたのですが、とにかく学生も大学も企業も『踊らされない』ことが大事だと思います。そのためにも、色々なところから情報を手に入れる力と、その情報を整理・判断する力が必要となるでしょう。


それと、ここでおたけさんがコメントしているようなことを、いったいどれだけの人に伝えられるか…だと思います。地道に、啓蒙活動というか…問題提起をしていく必要があります。

Re: No title

> おたけさん、黒 紅 茶さん

いつもコメント有難うございます。正直、おたけさんのコメントのほうが僕の記事より中身がある文章なので、黒紅茶さんと同様に「おたけさんのコメントに同感」としか言いようが無いです(笑)

ただ、「就活コンサルを行う方々にも頭を冷やしていただきたいですね」という記述については、就活コンサルは就活を取り巻く状況がカオスになればなるほど自分を頼ってくる人が増える可能性が高まるわけで、ゆえに彼らの行動にはあまり期待は出来ない気がします。

余談ですが、おたけさんのコメントの最後の<「本を買って」としか言えない某就活コンサル>が誰なのかが気になります!(笑)

ありがとうございます。

lingmu様・黒 紅 茶様、私の意見をご支持いただきましてありがとうございます。

個人的な見解でありましたが、同じように考えていらっしゃる方がいると思うと、とても心強いです(^^

lingmu様にひとつお願いがありまして、こちらに書かせていただいた私のコメントですが、私のブログへ引用してもよろしいでしょうか。
今、私が一番言いたいことであり、啓蒙していきたい内容でして(^^;

申し訳ありませんが、ご返信いただけたら幸いです。

Re: ありがとうございます。

> おたけさん

いつもコメント有難うございます。

そんな、おたけさんのコメントなのですから僕の許可なんか得なくても大丈夫ですよ(笑)ご丁寧にわざわざ尋ねてくださり有難うございます。

なお、おたけさんに対してだけではないですが、僕の記事本文についても「全文の転載」「大部分の転載」は止めていただきたいですが、記事の一部を引用する分には僕の許可は不要ですので、ブログなどを書かれている方は必要であればどうぞ引用してください・・・ということを、この場を借りてお伝えいたします(こんなブログの記事、引用する価値なんかない!と思われている方がいたら、調子に乗ってすみません・・・)。

No title

最近のワタミの記事見てても思うけど、就活生として団結するよりかはむしろブラック企業で潰れそうになってる人と、そういう企業にしか内定が貰えないほど就活で不利な条件持ってる人とが団結すべきなんじゃないのかなあ。

No title

そうしないと、雑誌というものは売れないから、しゃあない。そういう提言をする雑誌を新たに刊行するしかないでしょう、そういうの。

これだけ氷河期・新卒制度への疑問が露呈してくると、そういう批判の方が読者にとってわかりやすいし、何より買ってくれる人が増えるから、収益もあがる。

儲かるから出版社はそういう記事書くのだし、儲かるから就活コンサルがいる。結局、そういうこと。

逆を言えば、儲からないことはやらない、やりたくない。楽して儲けたい、という人・企業がいるから、そういうことになるわけで。それが現在のトレンドである"就活"に現れているだけのこと。

就活採用システムそのものが変わったら、そういう記事もなくなるし、コンサルさんもいなくなるでしょう。しかし、また別の記事を書き出すだろうし、新たなコンサルさんも出現するだけだ。


お金を出資してくれるところの悪口はまったく書けないというのも日本独自なのかなぁと。

P.S.
のさんの考えには同意だわ。就活性と言ってもピンキリだし、企業の社員さんもピンキリ。同レイヤーの層が繋がらないと、あんまし団体行動する意義がないような気もする。

高レイヤーと低レイヤーが団結したところで、主義主張が大幅に変わるしね。

良い気づきになりました

そうなんですよね、仕方ないんですよね。

私がこんな主張をするのも、下心がある人間のせいで真面目にやってる人間が迷惑しているからに他なりません。

誠意を持って面接に臨んでいるのに、一部の面接官のせいで、あたかも全ての面接官・企業が悪いような悪意のある書き方で、です。学生側も然り。


ただ、ほらいぞん様のコメントに気付かされたのは、『就職/採用活動がクリーンになり、ゴシップ誌のライターや就活コンサルが不要となった場合、仕事を失った彼らの雇用は私たちには関係ありません』と同様に、現状として彼らにしてみれば『就活の当事者なんて関係ない』ということです。

となれば、当事者が自らを浄化するか、彼らが飽きるか(or 売れなくなるか)しなければならない。

現状を考えれば後者の方が早いでしょうが(過激な文言も、既にその表れなのカモ)、私も当事者として、今まで通り誠意を持って人事の仕事に取り組んでいこうと思います。

Re: No title

> のさん、ほらいぞんさん(「団結」の件について)

こんばんは、ちょっと久しぶりですね(笑)

以前、「就活生共通の利益」を確定するのは難しい・・・(http://lingmu12261226.blog10.fc2.com/blog-entry-122.html)という記事を書きまして、特にほらいぞんさんが仰る「就活生と言ってもピンキリ」という点について触れています。そういう意味では僕も、実は就活生同士が団結することの効果については疑問をもっているのです。

ただ、僕はその中でも「就活生共通の利益は何かしらあるはずだから、それを発見すべき」という考えでいたのですが、のさんの仰るようにブラック企業に苦しめられている、あるいは今後苦しめられうる人で団結することも確かに有効かもしれませんね。例えば就活生組合も、ブラック企業の社員も「企業という強者に、弱者である私たちが苦しめられている・・・」という構図を掲げているのは一緒ですからね。

ただ、今までの就活デモの訴えなどを見ていると、その主張としては「学業を阻害するな」というものがメインだと感じるので、この主張に関しては、ブラック企業関係者が支持するかどうかは分からないですが・・・

Re: 良い気づきになりました

> ほらいぞんさん、おたけさん(雑誌の件について)

コメント有難うございます。

出版社も利益を上げなければいけないので、より売れるであろう記事を書くのは当然ですよね。僕も、正直記事の内容自体は面白いと思いましたし(笑)、あまり堅い文章になると、それこそ誰も読まなくなるかもしれないですからね。少なくとも、本質を掘り下げた記事の掲載を週刊現代に求めるのは筋違いかもしれません。要は役割分担の問題なのかと。

利益を追求しようとする人たちを一概に責めることは出来ません。しかし、「中には、就活生をカモにしようとする大人もいるよ!」というアナウンスを発すること自体は良いのだと思います。そういうアナウンスをしても、ちゃんとしたビジネスなら支持されるでしょうしね。

No title

>ブログ主さん
(本題は他の方が沢山語ってくださってるので団結の部分だけ)

就活生共通の利益が損なわれてるっていうけど、逆に就活生の条件は同じなわけだからなー。
就活問題なんて学生間のイス取りゲームが激しくなければそもそも起こらんことだし。

学業阻害についてはこれまで自分含む色んな人が散々言ってることだと思うけど、(文系大学生の)学業が仕事に全く結びつかない現状と、石渡みたいな「学業をする=青春・恋愛できないことの裏返し=コミュ力に欠ける=就活弱者」って考えが一般的という風潮を何とかしない限りどうしようもならんわな。

現状だと、やっぱり個人的には「できる就活生」と「できない就活生」の団結よりかは、「できない就活生」と「抑圧される労働者」のほうがまだ団結しやすい気もする。
学生だからって学業に打ち込みたいって姿勢をやたら主張するのはどうかと思うぜ?
「だったら研究職になれ」「卒後数年は新卒扱いするんだし卒業まで好きなだけ勉強しろよ」って声は言うまでもなく、ブラックと呼ばれる企業でも働いて生きていかざるを得ない人からすれば「いつまでも学生気分に浸ってんじゃねーよ」と言いたくもなるだろう。
それこそ以前ブログ主さんが「ろくにデモの概要も知らずに批判するなよ」って仰ってた

「(学問という)世間とは別世界にいたいが、いつでも好きな時に世間の中に戻りたい」

になるんじゃないか?

ここ最近の記事を見て「就活で学業阻害されること」よりも「学業に打ち込み就活をおろそかにするとろくな生活ができなくなること」のほうが問題の本質な気がした。

Re: No title

> のさん

いつもコメント有難うございます。僕は「学生だからって学業に打ち込みたい」という主張自体はしても良いのではないかと思っているのですが・・・。まぁ、今回はそれは置いておくとして(笑)、コメントの中の

>ここ最近の記事を見て「就活で学業阻害されること」よりも「学業に打ち込み就活をおろそかにするとろくな生活ができなくなること」のほうが問題の本質な気がした。

というのはその通りだと感じました。少し話が違うかもしれませんが、大手企業に皆が行きたがるのも、ステータスがほしいからという理由よりも、ブラック企業を回避したいという思いがあるのではないかと思っています。今回のワタミの件からも分かるように、明らかに「まともな生活」ができる気はしないですから・・・。逆に言えば、労働環境が整っている企業が多くなることで、よほどプライドが高い人ではない限りは、(学業に専念したことなどにより)多少就活に出遅れたとしても精神的に追い込まれることは少なくなるかもしれませんね。
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