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入社後に必要となる資格・能力をエントリーの要件にしてみてはどうか?

少し前のニュースになってしまうけれど、先月の23日に経済同友会が新卒採用に関する提言をしており、その中で「企業が求める人材像や採用基準を明確に示すこと」を求めたという。その趣旨は、新卒の応募が大企業に集中していることを是正することにあるとのこと。企業が、エントリーシートの応募条件に専門知識や語学能力、大学での履修内容の記入などを課したり、出身大学など過去の採用実績を開示することで、学生も自分の身の丈に合わないと判断した企業は受けないだろう・・・という考えが背景にあるのだと思う(http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120223/biz12022318300025-n1.htm)。


多分、企業は経済同友会の提言に部分的に賛成するのではないかと思っている。特に、「エントリーシートの応募条件に専門知識や語学能力、大学での履修内容の記入などを課す」という部分については。企業からしてみれば、エントリーに一定の要件を付して応募者を減らしたいのではないかと考えられる。


企業に大量の応募が押し寄せるようになったことから、どうやら採用担当者の仕事量的にも限界らしい。ある記事(http://wpb.shueisha.co.jp/2012/02/22/9894/)では、人事が「そもそも採用予定数が減っているのに応募は増えて万単位です。エントリーシートを500枚ほど割り振られ、読むだけで必死です」と弱音を吐いている(笑)「採用担当者はそれが仕事なんだから、甘えないでください」という声が学生・人事以外の社会人から言われそうだけど、実際、友達の知り合いの人事の採用活動真っ只中の残業時間は120時間/月くらいになるらしい。確かに、それはどうなのだろうという気はする。


このような背景から、経済同友会の提言どおり、企業が「エントリーシートの応募条件に専門知識や語学能力、大学での履修内容の記入などを課す」ことでエントリー数を抑えようとすることには、それなりに妥当性があるのではないかと感じた。この点、以前僕は「武田薬品工業がエントリーの要件として、TOEIC730点を課す」というニュースに怒ったことがある。単純に「自分たちだってTOEIC730点なんか取れてないくせに、なんで就活生にそんなスキルを求めるんだ」という思いがあったからだ。しかし現在は、「TOEIC730点」という基準自体が適切かは分からないが、エントリーの要件として就活生に一定の資格・能力を求めること自体は悪くないのでは・・・と思うようになった。その理由の一つには、上で記したように、採用担当者の負荷が緩和されるということが挙げられる。


加えて、TOEICに限定する話になってしまうけれど、エントリーの段階で英語力を要件として求めることには問題が無いだろうということもいえる。現在の新卒採用の対象は主に大学生であり、その大学生は大学受験において「英語」の試験を受けているはず。それなら、企業がエントリーを希望する就活生に「大学生なんだから、一定の英語力を求めても良いよね?」と言うことも、それなりに筋が通っているのではないかと思う。勿論、あまりにも高いハードルを課すのは酷だと思うけれど。


さらに、志望熱意の無い就活生のエントリーを減らすことが出来るようにも思える。武田薬品工業の件について言えば「TOEIC730点を取る為に頑張るのはだるい」という人はエントリーできなくなるわけで。企業側が求める要件を備えてきたことで、一定の志望熱意が応募者にはあると推測できるのではないか。


以上が「エントリーの要件として就活生に一定の資格・能力を求めること自体は悪くない」と考える理由であるが、もっと言えば、企業は入社後に必要となる資格・能力をエントリーの要件にしてみてはどうだろうか。企業も人材育成にそれほどお金をかけられないんだったら、時間的にまだゆとりのある学生時代に、現在は入社後にとらせている資格を大学在籍時に取得させれば良い。その資格を取る熱意・能力も無い人は入社後もやっていけないだろうから、このような要件を課すことも悪くないのではないか。勿論、企業が就活生に求める資格・能力があまりにも高度なものになると、肝心の大学での学業が疎かになりかねないし、資格の予備校に通える金銭的余裕のある人が就活において過度に有利になってしまうので、企業がどのような要件を課すのかという点については慎重に考えなければならないところだと思う。


ただ、エントリーの段階で一定の要件を求めることは、日本人が大嫌いな「努力はしないけど、ゴマスリ能力だけでそれなりのポジションを得ていく人」が内定を取る可能性を排除することにもつながるので、少なくとも日本ではそれなりに受け入れられるのではないかと思う。このブログでも、人事「マジメ学生より、バカ学生が欲しいわー」という記事がそれなりに支持された。即ち、「いくらなんでもあまりにもバカな学生が内定を取る事はおかしい」と考えている人はそれなりに多いのではないかと僕は感じている。そういう意味でも、企業がエントリーの要件として一定の資格・能力を課すことは日本人の気質にも合っているのではないか。


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No title

それって資格取る金もない貧乏人は排除されますよね?格差広げたいんですか?
他にも会社に入っていれば助成金が出たり、経験がないと取れない資格もあります。
その点については、問題ないとお考えですか?

No title

資格取得の資金で格差と言うぐらいなら大学はどうなるんですか?
金銭負担の大きい都会の私立が地方の国公立より就職に圧倒的に有利なのは明らかなのに
地方在住でなおかつ子供を都会で下宿させられない家庭だってありますよ。
資格といっても会計士コースで2年間予備校で通う場合ですら大学受験で1年浪人するよりも安いですよ

資格・免許を重視した採用基準の方がやりやすいけれども…

格差が広がる……。

共産主義・社会主義の国家ならまだしも、資本主義経済によって成り立っているこの日本では、格差もいた仕方のないものでしょう。私が就職を希望する企業でも、必要資格として『販売士3級』と『自動車免許』を提示しています(ただし、卒業するまでに取得すればOKだそうです)。

就活生組合も「就職格差を是正しろ!」みたいなことを言っています。その気持ちも分からなくはないですが、けっきょく彼らが言ってる格差是正というのは自分たちにとっての都合のよい“平等”でしかないのです。彼らが掲げている法律めいたものを読めば分かります。

企業は死に物狂いで優秀な人材を探しています。優秀な人材を判別するためには何が必要か?
その指標となるのが

1、学歴
2、資格

人格、人柄重視とか言っている所もありますが、8割がたが建前です(ある企業の社長が言っていたので間違いないと思います……)。この二つは間違いなく見られますし、線引きが楽です。

そもそも、大学が違う時点で格差が存在するわけで、いまさら資格ごときで『格差が~』というのは遅いのではないでしょうか。

それに本当に就職したいのであれば、『格差が~』なんて言うゆとりなんてないとも思うのです。




ただ……資格・免許が重宝される傾向が強まると、古代中国における科挙制度の弊害と同じ現状が起こりうる可能性も十分にありえますね(<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/科挙" target="_blank" title="http://ja.wikipedia.org/wiki/科挙">http://ja.wikipedia.org/wiki/科挙</a>)。その点では最初にコメントされた方の意見も分からなくもないです。この問題は就活問題というより、教育の問題になりそうなのでこれ以上つっこみを入れるとやっかいですが。。。面白いテーマです。

No title

今までにもブルーカラー系のお仕事だったら、
それなりの資格や免許をもってないと(あるいはそれなりの講習を受けてないと)
そもそも就業を許されなかったり、できる仕事が限られたりすることがありますが
これは意味合いが若干異なりますか、「安全第一」的な意味もありますし。(別にホワイトカラーの採用担当者を「甘やかす」ためでも基本的にないと思うw)
しかし採用担当者にも過労死など起こるようなことがあっては、また先日の ワ タ ミ の件のような話にもなりますしね・・。

>英語力
まあないよりはあるにこしたことのない話ではありましょうけれど
「TOEIC730点」ルールとかするなら、
当然会長、役員、社長、社員・・全員が730点以上とっているか
すでにそこの正規社員でもそれを下回ってる社員は発覚次第即時解雇処分とかなら、
それなりに納得できないでもない、かも・・

>ゴマスリ能力
昔から、団塊世代の若かりし時代からも、日本社会には一定数いたような感じですが
これも一種のコミュニケーション能力?(でも陰ではやっかみの対象にもしばしばなっていたり)
しかしそういう奴には努力論や根性論的精神論のようなものなんぞ語ってほしくないですね(笑)

No title

職種別に募集して求められる人物も変えられたらいいと思うが、ローテーションしてゼネラリストになってくださいな会社だときついわな。

文系職種でも専門性が高い経理財務や法務は資格要件入れるか、資格があれば相当選考に有利にしてもいいと思うわ。
学生は勉強本分で正社員として働く経験ないし、よく言われる「資格持ってても結局は経験」の批判はナンセンスだろう。
やっぱり営業だとどうしてもこつこつ真面目型よりも周囲とのコネクション作れる人材を求めたくなるんだろうね。

必要な資格を応募要件にする。確かに面白いです。デメリットについて考えたものを書いてみます。(いろいろな可能性を考えましたが、一番影響力が大きいものだけ書きました)

資格取得に躍起になって、結局は大学という場が「就職予備校」となったり、大学に在籍しつつ他の予備校通いがメインになる

資格を応募要件にすることで、上記のような事が起こる可能性が高いと思います。必要な資格が高難度であればあるほど、ですね。

さらに弊害として【資格取得の勉強を1年次から行い、就職の幅が狭くなる】ことも考えられます。TOEICなど、基本能力の部分はともかく、専門性を求められる資格の場合、就職に対する判断基準が整っていない低年次で進む道を決めなければならなくなります。

個人的な感覚ですが、大学というものは高校までに培ってきた基礎能力とは違い、自身の方向性と専門性を高める機関であるべき、と考えています。
ところが、現カリキュラムにおいて四年制大学では低年次に一般教養を学び、高年次で専門的な講義を行う事が多く、判断基準に乏しい低年次に自分自身の方向性を決めることは、非常にリスクを孕んでいると考えます。

一方で、選択の幅を広げるためだけに膨大な種類の資格試験を受ける事は本末転倒です。


もし企業が応募要件に専門性を求める資格を入れるのなら、大学の教育のあり方も変えなければならないと思います。

No title

職業に即した専門性をよりはっきり要求されるとなると、
大学の教育のあり方というものも
現在日本に存在する学校でいうならば、例えばこういう学校のようになっていくのだろうか?
wikipedia「職業能力開発大学校」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%B7%E6%A5%AD%E8%83%BD%E5%8A%9B%E9%96%8B%E7%99%BA%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E6%A0%A1

No title

企業が欲しいのは資格を持った学生ではなく資格を取るスキルがある学生
知識は入ってからでも身につく
大学生活阻害してまで資格で就職したいなら弁護士事務所や監査法人、税理士法人に行けばいいだけ

Re: No title

> 最初にコメントをくださった方へ

はじめまして、コメント有難うございます。

ご指摘の件ですが、僕は記事の中で

>勿論、企業が就活生に求める資格・能力があまりにも高度なものになると、肝心の大学での学業が疎かになりかねないし、資格の予備校に通える金銭的余裕のある人が就活において過度に有利になってしまうので、企業がどのような要件を課すのかという点については慎重に考えなければならないところだと思う。

と書いていますので、この箇所を読み返してくださいとしか言いようが無いです(笑)何も「企業は学生のことを考えないで、好き勝手に資格取得をエントリーの要件として課しても良い」とは思っておりませんので、その点は誤解の無いように。

Re: No title

> 次にコメントを下さった方へ

はじめまして、コメント有難うございます。

最初の方へのご指摘については概ね僕も同意見です。ただ、高度な資格を取ろうとすればするほど、お金が余計にかかることは否定できないので、企業があまりにも高度の資格を取る事を学生に必須条件として求めるのは少し酷なような気がします。

Re: 資格・免許を重視した採用基準の方がやりやすいけれども…

> 黒 紅 茶 さん、toyaさん

こんばんは、いつもコメント有難うございます(まとめてのコメントになってすみません・・・)。お二人とも、資格を応募要件にすることのデメリットについて触れてくださってますよね。有難うございます。正直、僕も「これは完璧な意見だー!」と思って書いているわけではないのですが、さすがに一つの記事で主張のデメリットまで全て書ききることは辛いので・・・。こうして補足してくださるとありがたいです。お二人の主張については僕も概ね同意見です。

>のさん(いつもコメント有難うございます)

ここで「の」さんのコメントについて触れますが、僕も「文系職種でも専門性が高い経理財務や法務は資格要件入れるか、資格があれば相当選考に有利にしてもいい」という基準は妥当なのではないかと思います。それに加えて専門性が高い職種でなくても、英語力についてはエントリーの要件として課してよいのではないかと僕は思っています。記事に書いたとおり、

現在の新卒採用の対象は主に大学生であり、その大学生は大学受験において「英語」の試験を受けているはず(つまり、大学生には一定の英語力があると企業が期待することも合理的)


だからです。それに英語力が「入社後に全く必要とならない能力」とは恐らくいえないでしょうから。

Re: No title

>L_z_m_iさん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。

そうなんです、僕はワタミを否定する記事を書いた以上、「採用担当者なんて激務で当たり前!」とは言えないのです!(笑)

就活生に一定の基準を課す以上は、既にいる社員もその基準を突破していることが当然なのではないかと僕も思います。解雇処分は行き過ぎかもしれませんが(笑)、出世に響くなどのペナルティはあっても良いかも・・・。

Re: No title

> toyaさん、L_z_m_iさん(大学の教育のあり方について)

大学の教育がどのような方向性に向かっていくかは僕には分かりませんが、企業の採用方針が明確になることで、それにあわせてカリキュラムを変更する大学などは増えるかもしれませんね。ただ一方で、僕は大学は世間の動きなんかに惑わされず、どっしりと構えていてほしいような気もするので、少々複雑です(笑)

Re: No title

> 最後にコメントを下さった方へ

はじめまして、コメント有難うございます。

>企業が欲しいのは資格を持った学生ではなく資格を取るスキルがある学生

資格をエントリーの要件にすれば、結果的に「資格を取るスキルがある学生」を採れるのではないかと思うのですが・・・。その上で面接をして応募者の人間性を確認していけば、企業からしても労力を削減できて良いのではないか・・・というイメージを僕は持っています。

No title

ジョブ・ディスクリプションの話かと思ったけど違った

Re: No title

>ジョブ・ディスクリプションの話かと思ったけど違った とコメントしてくださった方へ

こんばんは、コメントありがとうございます。

>ジョブ・ディスクリプションの話かと思ったけど違った

そうですね。
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