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「新卒一括採用」崩壊により、既卒生は救われるのか

今週は、主に「新卒一括採用」に関わることについて書いていきたいと思います。


去年辺りから、企業が新卒者を一括で採用する方式を意味する「新卒一括採用」という考え方に対する批判が高まってきたような気がする。


約1年前、朝日新聞が社説にて新卒一括採用の問題を取り上げた(「脱・就活―「新卒一括」を変えよう」という名の社説である)。社説の全文は、茂木健一郎さんのホームページ(http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2010/09/post-fcf9.html)に載っているので興味がある方はぜひ。ちなみに、社説の中で新卒一括採用を批判する箇所を抜粋すると、「まず、企業は新卒者を一括で採用する方式へのこだわりを捨てるべきだ。右肩上がりの時代に、終身雇用や年功序列とともに定着したのが、新卒一括採用だった。だが、そのモデルは崩れつつある。柔軟な採用・雇用が多くの企業に根づき、既卒市場が活性化すれば、優秀で、幅広い人材の活用につながる。それは企業にもプラスになる。政府はより強力な誘導策をとれないか」という箇所になる。


時が経ち、現在では「卒業後3年までは、新卒の採用枠に応募できるようにする」という方針を採る企業が続出している。「既卒、フリーター、ニート、就職への道」というホームページを見てみると、「2011年9月現在、既卒者を採用している大企業が50~60社ほど紹介されている(http://www.dekirukotokara.com/kisotudaikigyou.html 情報の正確性については保証しかねます)。企業・政府の動きを見ると、新卒至上主義は徐々に崩壊している・・・と評して差し支えないのかもしれない。


ただ、これまで無駄に「新卒一括採用」にこだわってきた日本企業たち。そう簡単に意識が変わるなら苦労はしない。「世間体を気にしたり、国からの援助を得る目的で既卒者を募集するようになったのだ」という批判的精神をもって企業の動向を見つめる必要がある。


例えば、「既卒者は企業の選考に応募はできるが、既卒者であるという理由で、ろくに審査されないで落とされる」という事態が起きるかもしれない。企業は就活生に対して不採用の理由を説明する必要が無いので、採用担当者が「あ、この人既卒なのか。一応既卒も募集はしたけど、ウチ新卒の子しかいらないしな・・・。落とそうっと。」という風にあっさりと落としても、企業としては「厳正な選考の結果」落としたことに出来るし、その真偽を問われることは無いわけだ。これでは、新卒至上主義からの脱却を果たせていないし、むしろ既卒者に無駄な希望を抱かせるだけタチが悪い。


大学卒業後すぐに就職をしなかった人、いわゆる既卒者の就職活動が厳しくなるのは「自己責任だ」と一蹴する人も多い。しかし、企業が既卒者に対して門を開いたことを受けて「卒業後の就職活動」を選択した人が「既卒者であること」のみを理由に選考に落ち続けた場合、それも「自己責任」といってしまっていいのか。僕はおかしいと思う。


問題(今回の記事だと新卒至上主義)に対する対策そのものがなされないことよりも、むしろ、一見すると問題を解決するための制度が整ってきているが、その解決策に実効性が無いという方が深刻な事態といえると僕は考える。後者の事態だと、「もう問題を解決するための制度は整ってきてるんだから、後は黙って見守ろう」というように、問題に対する危機感を保ちにくくなる。企業に対する監視の目は、厳格であるに越したことは無い。


茂木さんは自身のホームページにて、「もし私が政策立案者だったら、そもそも、採用時に年齢、学歴、性別などの「資格制限」をもうけることを、原則禁止する立法を提案するでしょう。採用試験で応募者の資質を検証するプロセスにおいて、要素の一つとして学歴(新卒か、既卒かなど)を考慮することは構わない。しかし、学歴について、新卒、ないしは卒業後3年以内であることを、形式的要件として求めることは「違法」であると、明確に規定すべきと考えます」と述べる。既卒者の挑戦の機会を、実効的に確保するためには、このくらい厳格な法規制が必要なのかもしれない。


ただ気になるのは、新卒至上主義の問題を語るときに、学生・既卒者をいかに保護するのかという点は語られるけれども、企業の採用活動の自由をどの程度制限しても問題ないのかという点について触れる媒体が少ないということだ。まぁ、このような問題意識を抱く僕がただの馬鹿なのかもしれないけれど(笑)ただ、企業が好き勝手に採用活動を行うことが許されないのと同様、学生・既卒者の言い分が100%通るということも無いと思ったほうが良い。上手く妥協点を見つけることが必要だ。


最後に。ところで、上で既卒者の応募を受け付ける企業が増えてきたということを書いたけれど、既卒者の応募を受け付けることに決めた企業は、エントリーシートに「既卒者の方はお答えください。卒業後、あなたが得たことは何ですか?」みたいな質問等を新たに盛り込んだりしているのだろうか?もし、典型的な「学生時代頑張ったことは何ですか?」みたいな、学生時代のエピソードを聞き出すような設問ばかりだったら、既卒生の応募は上辺だけだと判断してよいと思う。学生は「既卒者と比べて優れている、将来の伸びしろ」、既卒者は「学生にはない、卒業後の経験」を武器を互いにアピールできてこそ、書類選考において対等な勝負ができる。既卒者も学生時代のエピソードだけしかアピールできない状況では、年齢を考慮されてあっさりと落とされるに決まっている。既卒者を受け付ける企業のエントリーシートの設問の内容を見ることで、その企業が本気で既卒者を受け付けているのか、それともただの建前に過ぎないのかが図れるのかもしれない。


「新卒一括採用」崩壊により、既卒生は救われるとは限らないという考えに共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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