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就活生に「入社後にやりたい仕事」を考えさせといて、面接で「希望する部署に配属にならないかもしれないですけど、いいですか?」と聞くのはおかしくないか

先日、10年春に就職した56万9000人の内、19万9000人が3年以内に離職している実態が明らかになった。調査を行った内閣府は、早期離職者が多数出ている原因として、学生が自らの適性や就きたい職業を十分に検討しないまま就職しているなどの課題を指摘している(http://mainichi.jp/select/seiji/news/20120320k0000m010058000c.html)。


しかし、現在の就活生は自己分析・志望動機を練り上げることを通じて、むしろ「自らの適性や就きたい職業」を検討しすぎというくらい検討している気がするのは僕だけだろうか。少なくとも、会社説明会などで入社した理由を問われた時に「人です!」と返答してくるおじさんたちには「最近の就活生は、志望動機が浅い!」と言われたくないと、皆思っているんじゃないか。


早期離職の原因にも、様々なものが考えられる。勿論、単に辞めた側がだらしなかったというケースもあるだろう。しかし他にも、例えば、ワタミみたいな苛酷な労働環境に耐えられなくなったというケースがあることは明らかだ。


また、今回の調査に関する内閣府の「学生が自らの適性や就きたい職業を十分に検討しないまま就職している」という発表と絡めて早期離職の理由を考察すれば、「就職したけれど、やりたい仕事が出来なかった」という理由も考えられる。これに対して「やりたい仕事が出来なかったくらいで辞めるなんて、甘えだろ」と考える人もいるかもしれない。


しかし、就活生に「働くとは何か」、「入社して、どのようなキャリアを歩んでいきたいか」を散々考えさせといて、いざ入社して希望する部署に配属にならなかったら、それは辞めたくもなるんじゃないか。「やりたい仕事が出来なかったくらいで辞めるな!」という言い分は分かるけれど、それだったら面接時に志望動機を過度に掘り下げる風潮を止めるべきではないか。「企業において実現したい自分の夢」が就活生の心に芽生えることによって、入社後にそれが裏切られたときのショックは大きくなる。これは、就活生の未熟さも原因だと思うけれど、就活生に夢を持つことを事実上強制する企業・就活コンサルなどの責任も大きいだろう。


大体、就活コンサルは就活生に対してやたらと「就社ではなく就職を!」と言うけれど、実は企業のほうこそ就活生に「就社」して欲しいと思っているんじゃないか。というのも、面接時に「入社したらやりたい仕事」を語る就活生に対して、「希望する部署に配属にならないかもしれないですけど、いいですか?」と聞いている訳だから。「一体、なんのために入社後にやってみたい仕事を聞いたんですか?」という話で、考えてみれば相当おかしなことだろう。まさに「就職」しようとする就活生・「就社」を求める企業という構図があると言え、このようなギャップが入社後のミスマッチを生んでいるのではないだろうか。


あまり語られることは多くないという印象だが、これだけ「自己分析」・「志望動機」を練り上げる空気が蔓延している今日の就活においては、配属リスクを前提とする「総合職」採用はもはや馴染まないものとなっているのかもしれない。代わりに職種別採用を促進するか、あるいは総合職採用を維持するなら「志望動機を不問とする」選考を導入することが、入社後のミスマッチを抑えるための対策として考えられる。


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職種別採用

ご指摘の点、もっともだと思いますね。

総合職という雇用慣行下での就活で「何がやりたいか」を尋ねられても「いや、逆にお前ら俺をどう使いたいのよ?」と心の中で突っ込まざるを得ないのが本音ではないでしょうか。

職種に限った話ではないですが、就活における志望動機やなんやらなんて、メントスだったかミンティアだったかのCMの「理由なんてねぇよ!お前が入る時あったのかよ!」「そういや私もなんとなく入ったんだっけ。」というやりとりが正に真理では?と思いますね。



新卒就活において企業が求める人物像が曖昧だったり膨大な応募が殺到するような類の問題も、総合職というどんな職務に就かせるのか分からない採用枠のせいで、企業側としても具体的な能力を指定しようがないし、学生としても何を磨けば良いのか分からない(何を努力すれば良いのか分からない)。

さらに学歴フィルターなどの属性差別もいざ各部署に配属になった時に、現場になんであんな使えない奴採ったんだと文句を言われた際に「○○(例:高学歴)だから使えると思った。」と人事部が言い訳出来るようにしておきたいからとも言われています。

じゃあ現場に採用させれば良いじゃんという話ですよね。求職者に求める能力も今よりは明確に指定出来るしよく分からん理由で差別する必要もない。実務能力を見た上で採用したいとなればインターンのような採用形式も各現場の判断で取り入れるでしょう。

なのに「じゃあ現場で採用すれば良いんじゃないですか?」に対するよくある企業側の反応が「人事部が人事権を手放そうとしない!」ですからね。知るかよという話で。本当に必要な改革ならそれぐらい押し切るべきでしょうに、僕には単なる思考停止にしか聞こえないですね。

自分達は何も変わろうとしないで、文字通り「就活生に甘える社会人」です。

Re: 職種別採用

> William Yamin さん

こんばんは、コメント有難うございます。

まさに言いたいことが全て書かれています・・・(笑)応募者に志望動機を求めるのに、入社後にその希望を裏切る。このようなギャップを放置することに、何の意義も見出せません。William Yaminさんが仰るように、まさに単なる思考停止状態です。

みんなに、ミンティアのCMを思い出して欲しいです・・・(笑)

賛同します。

>「自らの適性や就きたい職業」を検討しすぎというくらい検討している気がする

大いに賛同します。内閣府の指摘は、なんとも浅はかで愚かな内容ですね。

私も、適性検査や適職診断といった類のものを散々やりました。
逆に、それらの内容に囚われ過ぎてしまい、苦労した事があります。
特に就活コンサルタントは好きですよね、こういう物が…。
反射的に薦めて来るような気がします。

この「やりたい事」というのは、大変な曲者で大いに人を迷わせる代物だと思います。
勿論、それがあって追求したい人は大いに結構で、そうすれば良いと思いますが、
自分のようなチャランポラン人間には「仕事ってこんなもん」と、
サラッと言ってくれた方がありがたかったと思います。

「適正」を活かそうとしても、それに準ずる職にありつけるか不透明です。
それを貫こうとしても、決まり文句の「選び過ぎ」との批判をされるでしょうしね。

現代の就活は、何故こうも矛盾している事項が多いのでしょうか…?

Re: 賛同します。

> けいすけさん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。

>私も、適性検査や適職診断といった類のものを散々やりました。逆に、それらの内容に囚われ過ぎてしまい、苦労した事があります。

「就活エリートの迷走」などの本が、現在の就活で流行となっている「自己分析」は意味ないとの主張をしています。何が言いたいかというと、就活においてこなして当たり前と思われてきたものの価値が少しずつ見直されてきているため、もしかすると今後無駄な検査などは減っていくのではないかと少し期待してます。
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