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形だけの「通年採用」が根付いても意味が無い

21日の日本経済新聞には、「人材の質損なう『就活』長期化の是正を」という記事が載っている。日本経済新聞は就活の問題を取り上げることは多いけれど、主張内容の進歩が特に見られないのが残念である。


僕のイメージとして、日本経済新聞は「一括採用」に反対している傾向が強く、社説の中で「通年採用」の導入を主張していることが多い。今回の社説でもそうだし、11月の社説でも「学生が4年生になったばかりの4~5月に企業の選考が集中し、新卒者をまとめて採る新卒一括方式が定着している。春に選考に漏れると、その後面接などを受ける機会は大幅に減ってしまう(中略)より効果があるのは企業が新卒一括方式の採用を柔軟にすることだ。既卒者採用や、4年生の秋や冬にも選考試験をする通年型の採用を広げたい」と主張している。


今回の社説によると、「新卒者の通年採用を実施している(経団連の会員)企業は4社に1社にとどまる」ことが分かっている。この社説を受けて「通年採用の実施を活性化すべきだ」・・・と主張するのは簡単だ。しかし、同時に形だけの「通年採用」が根付いても意味が無いということも分かっていなければいけない。


例えば、ある企業が春採用だけでなく秋採用もやっているといっても、その採用人数が春採用と比べて激減する様であれば、いくら面接を受ける機会自体が保障されているとしても学生の実質的な保護にはつながらない。実際に、ある採用担当者の方は「内々定を枠一杯出し終えたら、遅いES締切日に応募した方たちは最悪『書類選考落ち』として記録される事もあり得る。以前勤務してた日系メーカーで3つのES締切日を設定し第一、第二の締切日で内々定の枠が一杯になり、第三締切日の応募者は全員書類選考落ちとなった」とツイートしている。


当たり前だが通年採用になろうが企業の採用人数自体が増えるわけではない。即ち必要な人数を採用できたら、その後応募者が控えていようが採用を終了させるのは企業からしたら合理的だ。そういう意味では、「新卒者の通年採用を実施している(経団連の会員)企業は4社に1社」という数値も当てにならない。形だけの通年採用なんて何の意味も無いからだ。


「形だけの通年採用」は単に意味が無いと言うだけでなく、応募者に無駄な労力をかけさせる点も問題である。先の採用担当者のツイートが事実ならば、選考に参加できると信じて書類を作成した応募者の努力はどうなるのか(これが「手書きエントリーシート」だったら、この上無くムカつきますね!笑)。勿論、「早い締め切り日に応募しなかったのが悪い」という意見もあるだろうが、僕の感覚では「そもそも殆ど採用する気が無いのだから、初めから募集をしなければいいのに」という考えである。


形だけの通年採用は問題だが、その問題点のみを見て通年採用の可能性を閉ざすのは、それはそれで有害である。というのも、例えば就活デモでは「卒業後に就活を!」ということが訴えられているが、中には「在学中に就活をしたい、あるいは金銭面の関係でしなければならない。しかし、就活が原因で学業・サークルなど学生生活に支障が出るのは最小限にとどめたい」という人もいるはずだからだ。このような人たちの存在を考えると、採用時期の多様化について検討する必要・意義は大きい。


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