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企業の掲げる「求める人物像」は中途半端すぎる。人物像を明確化するか、あるいは不開示にするべきだ

就活生が面接にて「私にはコミュニケーション能力があります」と言ったら、恐らく面接官から「また、マニュアルにあるようなことを言って」と心の中でバカにされるだろう。しかし他方で、企業が「コミュニケーション能力がある人」を求める人物像として掲げても、それは殆ど批判されることは無い。この不公平さはどうにかならないものかと思っている。


企業の「求める人物像」なんか大体決まりきっていて、「コミュニケーション能力がある人」だとか「向上心がある人」だとか「自律性」だとか、何かを言っているようで何も言っていない要素の羅列ばかりだろう。新聞の社説にある「~のために深い議論を願う」というフレーズと大体同レベルの意味の無さ。企業は就活生に「自分の言葉」で語ることを求めるのならば、自分たちこそ意味の無い常套句に逃げないで、自社の求める人物像を「自分の言葉」で語るよう努力するべきなんじゃないか。


このような中途半端な「求める人物像」は、就活生・企業双方にとって害だと思う。仮にこの考えが大げさだとしても、「求める人物像」を明確化するか、あるいはいっその事不開示にすることで、少なくとも現状よりはマシな就活になるのではないかと考える。


まず、「求める人物像」を明確化することで、就活生は「自分に明らかに合わない企業を受ける」という労力を費やさずに済む。また、企業からすれば自社へのエントリー数を抑えることが見込まれることで、ひいては採用にかかるコストの軽減につなげられる。


「求める人物像」の明確化の一例としては、1950年代のソニーの採用キャッチコピーである「英語でタンカの切れる日本人求む」というものが参考になる。これは常見陽平さん著の「就活格差」に載っていたのだが、確かにこのキャッチコピーを見て、少なくとも人見知りの人・英語でコミュニケーションをとることを恐れる人などがエントリーすることは無いだろうなと感じた。勿論、現在このキャッチコピーを使うことが必ずしも正しいという訳ではないが「英語でタンカの切れる」というレベルの具体性を求める人物像に盛り込むことは有益だと考える。


ただ、採用担当者などが熟考したところで、必ずしも自社の求める人物像を的確に表す言葉を見つけられるとは限らない。中途半端な表現しか思いつかないくらいなら、求める人物像をあえて開示しないというのも手である。というのも、上で紹介した常見さんの「就活格差」にも書かれているが、企業が求める人物像を開示することで、就活生がその人物像に合わせて演技してしまうという問題がある。求める人物像が開示されなくなれば、この問題を多少は解決することが出来るのではないか。就活生には(企業に合わせずに)自分が良いと思った自己PRをしてもらって、その上で面接官が良いと思った人は採用され、合わないと感じた人は縁がなかったということで不採用。それで良いのではないか。


企業に対して「求める人物像」を明確にすべきだという声は一定数あるが、あえて求める人物像を開示しないことを薦める提言は異質かもしれない。しかし僕は、そもそも企業は「求める人物像」を知りたがる就活生に協力する必要は無いと考える。「求める人物像」は就活生自身が調べ上げるべきものだと思うので。僕はむしろエントリーシートの設問に「企業研究の結果、弊社の求める人物像は何だと思いましたか?」というものを盛り込んでも良いくらいだと感じている。


そうは言っても、求める人物像の明確化には決して反対しない。僕が反対なのは、企業の掲げる「求める人物像」が意味の無い常套句と化している現状だ。


企業の掲げる「求める人物像」は中途半端すぎる。人物像を明確化するか、あるいは不開示にするべきだという考えに共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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No title

僕自身も就活していろいろな就活生にあっているのですが,印象に残った人はあまりいなかったような気がします。


僕が思うに日本の就活スタイルは就活生の個性を消しているように感じます。


マニュアル本や就活本だけでなく、明文化されてないルールがあるようではその中で就活生自身の個性をアピールすることは難しいのではないでしょうか?


ポジティブや向上心を求めたいのは分かりますが,人間24時間365日いつでもそういう状態を保てる人なんて滅多にいないし、就活生みんながみんな素晴らしい人格者にはなれないということを企業側ももっと認めて欲しいですね。

総合職採用の弊害では

前回投稿させてもらったコメントに繋がりますが、結局総合職という名の下に何の仕事をさせるかも分からない状態で人事部が一括採用する現在の採用方式を改めない限り、「求める人物像」を明確にすることは不可能なのではないでしょうかね。

究極的には「求める人物像」なんて同じ会社でも職務や部署によって違うはず。そこが特定されない以上当たり障りのないフレーズを羅列するのが限界かなと思いますね。ソニーの例の「英語でタンカの切れる日本人」なんていうのも、英語公用語の企業でもない限り実際に職務上そういった要素が必要とされるのは社内でもごく一部の社員でしょう。

もちろんいつ何時必要になるか分からないから職務にかかわらずそういった要素を備えているに越したことはないと言ってしまえばそれまでなのですが、それはその都度外部労働市場から調達すれば良い話で、新卒一括定期採用→ジョブローテーション→終身雇用、というキャリアパスを前提にした日本企業ならではの特異な発想ではないでしょうか。

そんなことを言い出したらあれもこれもと新卒に求める要素が神様スペックになるのは避けられない。なんだかことあるごとに「総合職」という採用スタイルのあり方に疑問を感じる今日この頃です。

No title

企業としてはいろんな人材が欲しいんだろうねー。
実際「スペシャル人材枠」みたいなの作ってる企業もあるし
いろんな人が欲しいからこそ抽象的な表現になっちゃんだろうけど。

>僕が思うに日本の就活スタイルは就活生の個性を消しているように感じます。 (雨宮氏)

そりゃ就活に関する言説って殆どがネガティブな方向だからだよな。
「○○な人は落ちる!」ばっかり。「本当に優秀な人は落ち度などない!」とでも言わんばかりに。
もっとも
>総合職採用の弊害(William Yamin氏)
にも通底するけど、大学で仕事に直結する勉強をしてない学生を差別化しようとすれば
どうしても細かい部分で差をつけざるを得ないんだろうけど。

No title

はじめまして

面白い記事でしたのでコメントさせて頂きます。



会社に受かるために、会社の求める人物像を演じる。

そうやって採用されても、働きはじめてから「あれっこの人思ってた人と違うな・・・」ってことがよく起きるきがするんですよね。

だから、インターンとかを採用し働いている様子をみてから採用するのが一番いいような気がします。


なにがいいたいかよくわからなくなったので
ここらで・・・失礼します。

Re: No title

> 雨宮さん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。同じコメントが2つの記事に投稿されていますが、返信は一つでいいですよね(笑)

>僕が思うに日本の就活スタイルは就活生の個性を消しているように感じます。

これに関しては、「いや、就活生が勝手に自分の個性を消してるだけだろ」と思う人もいるかもしれないですね・・・。

今の就活は、就活生だけでなく面接官も「マニュアル」に絡め取られている状況があると思っています。「マニュアル」を提供する就活コンサルもただの一社会人に過ぎないのですから、彼らの意見に拘束されすぎない気構えが必要ですね。こんなに就活コンサル・採用コンサルが偉そうな国って、他にもあるんですかねー(笑)?

Re: 総合職採用の弊害では

> William Yaminさん

こんばんは、コメント有難うございます。

このコメントから「新卒に求める要素が神様スペックになるのは避けられなくなる」背景が掴めました。恥ずかしながら、僕自身はこの点について特に意識していなかったので勉強になりました。

ビジネスに限らず、日本人は「オールラウンダー」を好む傾向が強いのかもしれませんね。最近読んだスポーツ雑誌で、サッカーの中村俊輔選手が日本とイタリアの「プレイヤーが評価される基準」の違いについて話していたのですが、そこでは「日本では何でも出来る選手が好まれて、イタリアでは一芸に秀でた選手は他がダメでも評価を得られる」という旨のことを言っていました。何か、総合職採用を好む日本企業と通じるなぁと考えながら読んでいました(笑)

Re: No title

> のさん

こんばんは、コメント有難うございます。

すぐ上のコメント返信にもありますが、僕としては企業の求める人物像が抽象的な表現になる背景は、日本人の「オールラウンダーを好む姿勢」が大きいのではないかと考えています。くだけた表現を使えば、日本企業は「どれか穴となる能力があったら落とすよ。そつなく何でも出来る人が欲しいからね。仕事で変なミスされても困るからさ(笑)」みたいなことを思っているのではなかろうかと。まぁ、つい数分前に思いついたんですけど(笑)

Re: No title

> れもん さん

はじめまして、コメント有難うございます。また、「面白い記事」との言葉、有難うございます。

>インターンとかを採用し働いている様子をみてから採用

出来れば良いですよねー。ただ、ミスマッチは無くなるでしょうが、企業の負担がさすがに重くなりそうですので、僕としてはあまり堂々と主張できないと言う・・・(笑)

管理人さんへ


返信ありがとうございます。


最新の記事にコメントしようと思ったのですが、うっかり一つ前のものに書いてしまったのでコメントが重複してしまいました。ご指摘ありがとうございます。
m(_ _)m
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