スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

問題視すべきは「就活の長期化」よりも「就活の期間限定性」

現在の就活の問題点の一つとして「就活の長期化」が挙げられるけれど、それはなぜ問題なのか。一般的には、「就活に多大な時間を取られる事で、学生生活が阻害されてしまうからだ」と説明されることが多い。しかし僕は就活を長期化した方が、逆に学生生活を守ることにつながるのではないかと考える。


現在の倫理憲章上、企業の広報活動は従来より2ヶ月遅れの12月1日に、選考活動は4月1日に開始することになっている。企業の広報活動が遅らされた理由は「学生の勉強する時間を十分に確保するため」と説明されているが、この変更は逆効果なのではないか。


というのも、広報活動から選考活動の間が「4ヶ月」という短期間になったことで、学生は12月からほぼ毎日(それも1日中)説明会の予定を入れなければ、十分な情報収集が出来ない状況に置かれてしまったのではないか。12月~1月には講義・1月~2月には大学の試験がある訳だが、学生からしたら「大学の講義には出たい。しかし、この時期の説明会に参加しないと、4月から始まる選考の準備が不十分になってしまう」という心理状態に陥っていたとしても不思議ではない。


少し内容は異なるけれど、去年行われた「カルト就活やめなはれデモ」では、就活の「期間限定性」に着目した問題提起がなされていた。具体的には現在の就活の①「いましかできない」ため集中的に行わざるを得ないということ(要は、在学中の特定の期間に就活をしないと職に就けない状況に疑問の声を上げている)②学業やアルバイトとも併行させる必要があるため、時間・経済・体力・精神に負担が集中することの2点を問題視していた。


就活の長期化を問題視する声が多いと思うけれど、短期集中化することで特定の時期に大きな負担を背負うことになるのは、それはそれで問題ではないか。例えば、12月~4月に講義に休まずに出ることは極めて難しくなる(まぁ、春休みの期間は特に問題ないだろうけれど)。また、就活生は精神的に疲労を抱える中で進路を決定することを事実上強いられ、正常な判断をもって就職先を決定することが困難な状況に陥る可能性もある。これは企業にとっても不幸なことではないか。


そういう意味では、むしろ企業の広報活動は10月、もしくはもう少し早い時期から開始されるべきなのではないかと考える。表現が適切かは分からないが就活は「緩やかな長期化」が望ましいと思っている。企業の説明会が長期間にわたって開かれ、就活生は自分にとって適切な時期の説明会に参加することで、就活と学業やその他活動との両立を図ることが多少は容易になるという形が良いのではないか。ただ企業が「多くのイベントに参加した人を、選考にて有利にするよ!」とか言い出したら、学生生活がとことん就活に侵食されることになってしまう。だからこそ、各企業は就活生の広報活動への参加回数を選考の際に考慮しないということを明示することが重要になるのだが・・・。でも、企業は水面下で説明会に多く参加した人を有利にしそうだから、中々難しいところである。


以上のような考えから、僕は就活の「緩やかな長期化」が望ましいと思っているのだが、逆に就活デモなどでは「大学は就職予備校じゃない!」という考えの下、卒業後に就職活動に取り組めるようにすることを主張がなされている。それも一つの手だと思うけれど、中には「(例えば金銭的な理由により、少しでも早く社会に出て働きたいという考えから)在学中に就職活動をしたい。しかしそれでも、学業などを犠牲にしたくない」と考える人たちも絶対にいるはずだ。既卒になることで著しく不利な状況に置かれることを問題視することは分かるけれど、一概に卒業後の就活を問題解決のための特効薬とすることは出来ないだろう。「卒業後就活」をする気の無い人を守る規定を創出することをも考えるべきだ。


具体的な規定はまだ思い浮かんでいないのだが、少なくとも現在の倫理憲章の「広報活動12月1日開始、選考活動4月1日開始」というルールは学生にとっても、企業にとっても百害あって一利なしだと思う。どうせ米倉会長ら経団連の人たちも、倫理憲章のルール作成に際してそんな大したことを考えているとも思えないので、現在の倫理憲章をボロクソに添削して、改定案を提示できないかと考えている(笑)


問題視すべきは「就活の長期化」よりも「就活の期間限定性」だという考えに共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。
にほんブログ村 就職バイトブログ 大学新卒の就職・就職活動へ
にほんブログ村
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

就活生全員が同じタイミング(大学卒業直後)で職に就かなければならない風潮は改めなければならないとは思います。

在学中に内定が取れなかった人は必ずしも就活で失敗した人ばかりではなく、例えば勉強やクラブ・サークル活動に取り組んでばかりで、そもそも就活すらしていない人も少なからずいます。


大学での4年間長いようで短いのです。学生はその短い時間のなかでやりたい事が色々あるはずなのに約1/3が就活で埋まってしまうのはどうかと思います。


やりたい事ができなくなれば面接で自分をアピールすることが難しくなるのは当然です。

卒業→就活→それぞれのタイミングで内定ゲット


そういうシステムが主流になれば学生も企業も納得のいく就職・採用が出来るのではないでしょうか?

Re: タイトルなし

> 雨宮さん

お久しぶりです、コメント有難うございます。雨宮さんのコメントを見て、この記事はある誤解を与えかねないと危惧したので、先にこちらのコメントへの返信をさせていただきたいと思います。

>就活生全員が同じタイミング(大学卒業直後)で職に就かなければならない風潮は改めなければならないとは思います。

>卒業→就活→それぞれのタイミングで内定ゲット

実のところ、僕もこのような意見には賛成なのです。ただ、雨宮さんの仰る「卒業→就活→それぞれのタイミングで内定ゲット」という流れを必ずしも好まない人もいるのではないでしょうか。要は卒業後に就活をしたいと考える人がいる一方で、大学卒業直後に職に就きたい、あるいは就かなければならないと考える人もいるだろうということです。


ただ、ある人が在学中に就職活動をすることを選択したからと言って、その人の大学生活が就活に過度に侵食されて良いのかというと、そんな訳はありません。そこで逆説的ですが、予定が就活尽くしにならないようにするためにも、企業の広報活動は早い時期から行われるべきなのではないかと僕は考えています。記事に書いたように「企業の説明会が長期間にわたって開かれ、就活生は自分にとって適切な時期の説明会に参加することで、就活と学業やその他活動との両立を図ることが多少は容易になる」形が実現できればと考えています。ただし、選考に進むために説明会への参加が必須になってしまうと、大学生活が就活に過度に侵食されてしまい問題となります。僕の主張が妥当だとしても、その点は気をつけなければなりません。


勿論僕が提示した議論とは別に、「卒業後に就活をしても良いじゃないか!なんで新卒ばかり好むんだ!」という問題提起をすることは全く問題ないと思いますし、このような問題意識は僕も抱いています。

No title

新卒枠の継続をするのかどうか、卒後就活をどのような形で行うのか(単に新卒就活が卒後になるだけなのか、それとも新卒という概念をなくし経験者と同じ土俵で争うのか)にもよるんですけれども、例えば新卒という概念のない国では在学中に就活をする必要はないでしょうが、してはいけない理由もないはずなんです。ただし経験者と同じ枠を争うので余程のことがない限り採用にはならないという話で。

日本でも例えば(新卒就活は卒後に解禁というルールが出来たとして)学事日程が終了した4年次の1月とかにハローワークの求人に応募して採用されたらすぐにでも働けるんじゃないでしょうか?ただその場合の求人は即戦力の経験者を求める求人なのでやはり採用される確率はかなり低いと思いますが。



要するに何が言いたいかというと、
>中には「(例えば金銭的な理由により、少しでも早く社会に出て働きたいという考えから)在学中に就職活動をしたい

という主張にすごく違和感があって。別に在学中に就活をせずとも正社員でなければ卒業後すぐに働く術は現状いくらでもあります。新卒採用が主体の現在だとその選択肢が採りづらいというだけの話で。こう言うと卒業後働きながら就活なんて出来るのかと言われそうですが、就活生がバイトを辞めたり授業を休んでまで就活に没頭しなければならないのは今の就活には仰るように「期間限定性」があることによって短期間で猛烈に忙しいという現象が発生するからであって、既卒就活だとそのような状況には陥りにくいのではないかと思います。

今僕はほぼ平日フルタイムで職業訓練に参加していますが、皆その環境でも次々と就職を決めています。選考などで時々抜けることはあっても、両立出来ないほど時間をとられるなんてことはない。それは偏に期間限定性が存在しないというのが大きいように感じます。また現住所と就職希望地域が異なった場合、両者を度々往復しなければならなかったり新卒就活ではさらなる負担を強いられますが、既卒就活では就職希望地域に引っ越してから仕事を探すという選択肢も採りやすくなるように思います。



なので何故こんなことを懸念するのかがよく分からなくて。考えられるのは、この意見が完全に正社員就職しか想定してないケース。だとするとこの意見には本質的には在学中に就活する選択肢を奪うなという意味に加えて、(卒業後すぐに"正社員として"働けるように)新卒枠をなくされては困るという意味も含まれているように感じるんです。とするならば「新卒枠はなくなったので卒後落ち着いてから就活しても構わないし、在学中にしても構わない」という状態はこういう意見の持ち主には何の解決にもならないということになります。

新卒という概念を存続させつつ、在学中であろうが卒後であろうが好きなタイミングで就活していいというのはいったいどういう状態なのでしょうか。僕にはイマイチ想像出来ません。なので実質、新卒採用を前提とするのであれば在学中か卒後かはともかくある程度みんな同じ時期に就活せざるを得ず、それぞれ都合の良い時期に就活をするなら新卒枠を無くすしかないというそれぞれメリットもデメリットもある2択のような気がします。その中で先程の主張を考慮するとなると、僕は現状維持でとなるしかないのではないかと思います。



まあ就活のあり方は枝葉の部分はともかく、新卒一括採用が存続するかどうかという幹の部分は企業の都合や経済動向など複雑な要因が重なった上で決定されるわけで、その中で学生の都合なんてのはごくわずかなウエイトしか占めてないのでさすがにこうした新卒学生目線オンリーの仮定の議論にあまり意味はないかと思いますが・・・気になったので参考までに。

Re: No title

> William Yamin さん

こんばんは、いつもコメント有難うございます&とても参考になるご意見有難うございます。まだ反対意見を自分の中で咀嚼できていないので一つだけ簡単にコメントを。

>新卒という概念を存続させつつ、在学中であろうが卒後であろうが好きなタイミングで就活していいというのはいったいどういう状態なのでしょうか。僕にはイマイチ想像出来ません。

これは「新卒」を「大学在学中」と定義すると、確かに訳が分からなくなりますね。

「新卒という概念を存続させつつ」とありますが、(記事には書いていませんが)僕は「新卒」という概念を存続させるべきだとは思っていません。もう「卒業後3年=新卒扱い」とか訳が分からない概念が根付いている中、「新卒」という言葉はいっその事無くしてしまった方が良い。「新卒採用」という言葉を無くして「未経験者採用(もっと良いネーミングがあればいいのに・・・)」とか名称を変えたほうが良いという考えが僕の中にあります。

すいません、後日追記すると思いますが、とりあえずはこの辺で!

就活を強いられる学生と、なぜか蚊帳の外の企業。

普段学生と接していて、就職というか、自分の将来について考えていない学生が増えていると感じます。
そう思える理由が、就活の“やらされてる感”です。

自発的に「就職しよう!」というのではなく、「みんながそうしてるから」や「親が言うから」など、第三者からのプレッシャーがあって初めて足が動く感じ。
私はそれを学生から感じる度に、日本という国の行く末を危惧します。

William Yamin様が 「正社員でなければ卒業後すぐに働く術は現状いくらでもあります」 と仰っていますが、そう考えない(考えられない)のは、そうしたくても周りがそうさせてくれない理由があるからではないでしょうか。
それは“現役就職できない者は落伍者という風潮”と、みんなと同じでいなければならないという、現在の学生特有の“狭いコミュニティから外れられないという意識”に原因があるように思えます。
実際、親も少なからず、大学に行ったからには良い会社(笑)に入ってもらいたいと思うでしょうし、その思いを背負って就活に望む学生も多いのではと思います。

それもあって企業は、“コミュニティや多数派から外れ、独自の道を見出せる学生”を探してFaceBook採用やコネ採用に走るのではないかと。


William Yamin様の仰る「新卒学生目線オンリーの仮定の議論」という言葉が本当にしっくりきます(笑
企業の人事として、「おいおい、俺もまぜろよw」といつも思います。

結局、暗躍しているのはリクルートなのでしょうが(笑


この手のテーマで企業側の話が出ることは滅多にありませんが(議論なのにこれも変な話ですが)、企業の一括採用のメリットは、

1.入社時期を合わせることで、学卒社員を育てる複数の現場同士に統率意識が生まれる。
2.教育時期を集中できるので、現場の負担が少なく済む(通年採用が実現したらと思うと……)
3.入社後の研修をバラつきなく行える(手間、コスト削減)。
4.内定時期を合わせることで、内定者同士の結束を深め内定辞退を抑える。
5.入社時期を合わせることで、同期同士の結束を深め早期退職を抑える。

というのが今思いつくところでしょうか。
まぁ、学生も企業も自分が大事なので、結局平行線な気もするんですよねこの議論(^^;

To おたけさん

おたけさん


引用して頂いて誠に光栄です。企業の人事担当の方だったんですね。前々から人事担当の方と直接やりとりする機会があれば良いなと思っていました。

>そう考えない(考えられない)のは、そうしたくても周りがそうさせてくれない理由があるからではないでしょうか

これに関しては僕も賛成で、たとえ在学中にこれといって就活しなくとも正社員でなければ卒業後すぐに働く術は現状いくらでもあるとはいえ、在学中に就職活動という「正社員になる為の競争」に参加する学生を責める気にはなれません。それは新卒一括採用慣行が主流な日本において、学卒後最初の仕事が正社員かどうかというのはその後の一生に関わる問題であり、新卒正社員就職を逃すと様々な面で不利であることが統計上も明らかだからです。

「正社員でなければ卒業後すぐに働く術は現状いくらでもあります」というコメントを投稿させてもらったのは、あくまで新卒一括採用慣行がなく経験者と職を争わなくてはならない社会、既卒になった途端正社員就職が不利になるようなことのない社会においては「卒業後すぐに働きたいから在学中から就活をさせろ」というのは論理的に変だということですね。



コメントの中で

1.入社時期を合わせることで、学卒社員を育てる複数の現場同士に統率意識が生まれる。
2.教育時期を集中できるので、現場の負担が少なく済む(通年採用が実現したらと思うと……)
3.入社後の研修をバラつきなく行える(手間、コスト削減)。
4.内定時期を合わせることで、内定者同士の結束を深め内定辞退を抑える。
5.入社時期を合わせることで、同期同士の結束を深め早期退職を抑える。


という部分がありますが、おたけさん自身がこれらを新卒一括採用ではなくあくまで「一括採用」のメリットと表記している点が印象的です。これらはどれも4月1日等1年の中で同じ時期に新人が入社すること(およびその為に採用活動も同じ時期に最小限で済むこと)のメリットであり、その一括採用の対象が新卒でなくてはならない理由はここには存在しないように思います。これだと採用時期・入社時期さえ揃っていれば求職者が新卒であろうが既卒であろうが何歳であろうが関係ないのでは?という疑問がつきまといます。

就活の“やらされてる感”が“現役就職できない者は落伍者という風潮”に原因がある、と仰っていますが、「新卒」一括採用慣行こそが正に“現役就職できない者は落伍者という風潮”の象徴なわけです。わざわざ外国みたいに経験者中心の通年採用をやらなくても、一括採用の対象が新卒に限定されないだけで、新卒学生の就活の“やらされてる感”を含め就活のネガティブな側面は大分軽減されるのではないかと思います。せっかくの機会なので一括採用の企業にとってのメリットは充分に分かりましたので、その対象が新卒でなくてはならない企業側の都合も教えて頂ければと思います。
main_line
main_line
ブログランキング
おかげさまで、ブログ村の「就職バイトブログ」のカテゴリで「1位」を取ることが出来ました。この場を借りて、お礼を申し上げます。これからも記事を多くの人に読んでいただけたらと思いますので、もし宜しければ、今後ともランキングへのご協力を宜しくお願いいたします。
RSSリンクの表示
follow us in feedly 
最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ
リンク
FC2カウンター
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
プロフィール

lingmu

Author:lingmu
FC2ブログへようこそ!

最新トラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。