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「胡散臭い就活ビジネス」を潰すのは、法規制ではなく「真っ当な就活ビジネス」だ

先月、参議院議員会館で「就活の問題を訴える院内集会」が開かれた。集会の様子は現在も動画で見ることが出来る(http://www.ustream.tv/recorded/21138240)。


この院内集会で提示された学生の要求の一つに「悪質な就活コンサルティングの制限」というものがあった。どういうことかというと、「就活生を対象としたビジネスが盛り上がっており、その中には明らかに効果が見込めるはずがない怪しいものがある」と問題提起をした上で、そのような怪しいビジネスを規制するルールを作ってくれということだ。登壇者は、怪しいビジネスの具体例として「滝に打たれるセミナー」を挙げていたが、このセミナーは読売新聞で取り上げられており、セミナーの様子を動画で見ることも出来る(http://www.yomiuri.co.jp/stream/m_news/vn110124_1.htm?from=tw)。読売新聞によると、このセミナーの目的は「座禅や滝業などの修行を通じ人間性を高める」ことにあるという。


特に今年は倫理憲章の改定で就活時期が例年と異なったことで「以前と日程が違い、動き方が分からない。戸惑っている」と不安を述べる学生の声が京都新聞の記事に載っている(http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20111126000019)。他にも学生の「しっかり準備しないと怖い」という声も載っており、このような不安に付け込むビジネスに精を出す人が多くいても不思議ではない。院内集会の登壇者によると、「怪しい就活セミナーに引っかかった」という内容の相談が1000件以上国民生活センターに寄せられているらしい。


ただ、仮に就活生を食い物にするビジネスが横行しているという現状認識が正しいとしても、その対策として法規制が適切なのかと言うと、それは違うのではないかと思っている。原則として人々の「営業の自由」を保障すべきだし、仮に悪質な就活ビジネスが「公共の福祉」に反するとして規制の対象にする余地があるとしても、どのような類のビジネスを「悪質」と見なすのか。その基準もよく分からないし、明確な基準を立てることは不可能だ。


そこで、僕は「胡散臭い就活ビジネス」は、同じくビジネスを通じて潰すのが一番有効だと思う。


去年、そして一昨年にも就活デモは行われたわけだが、それに対して「デモではなくビジネスで問題を解決するべきではないか」と主張した人がいた。例えば、松本孝行さんという方はアゴラに「社会を変えるのは就活デモではなく、ビジネスだ」というコラムを掲載し、その中で「今回の就活デモも、なぜビジネスで就活を変えようと言う方法を選ばなかったのか、残念でなりません(中略)資金はないかもしれませんが、就活を変えたいという熱い思いに資金を出してくれる人もいたかもしれません。特に就活については、デモよりもビジネスで社会を変える方が有効ではないか、そう思います」と述べている。僕は松本さんの意見に概ね反対なのだが、例外として「胡散臭い就活ビジネスを潰す」ことを考える際にはデモよりもビジネスが有効なのではないかと考える。


要は、就活生の不安に付け込み訳が分からないセミナーでお金を稼ごうとする人が気に入らないのなら、その人以上のサービスを提供すればいいではないかということだ。例えば、相互リンクさせていただいている「無能の就活」の管理人さんは内定をとるための戦略をまとめた本を出版する予定なのだが(http://dariaring.blog.fc2.com/blog-entry-64.html)、仮に「この本を読めば、別に滝になんか打たれに行かなくてもいいや!」と思う人が増えれば、効果が見込めない薄っぺらいセミナーは自然と淘汰されていく。


就活生からお金を取りたくないというのなら、無償でセミナーを開く活動を行えばいい。こういう活動に力を入れる学生団体は少なからずあるはずで、そういう団体は法規制を訴える院内集会の登壇者よりも就活問題の解決に貢献していると評価できるだろう。


個人、そして企業の命運を左右するはずの就活が「特定の層が得をする、金儲けのイベント」の場という要素も持ってしまっている。ただ、これは裏を返せば就活生・企業共にニーズを持っているからこそであり、そのニーズにビジネスを通じて応えることは何も悪いことではない。就活を食い物にすること自体が悪いのではなく、就活生が無知なことを良いことに中身のないセミナーを開いたり、本を出版したりする姿勢こそが問題なのだ。そして、この問題に対処するのは国ではなく、「胡散臭いセミナーでお金を稼ぐ人たちがムカつく」という思いを抱いた一人一人だ。


胡散臭い就活ビジネス」を潰すのは、法規制ではなく「真っ当な就活ビジネス」だという考えに共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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非公開コメント

今の日本の就活はどことなく「悪徳宗教」に似てる気がします。


内定取るために訳の分からない本やグッズを買わされたり、自己啓発セミナーのような説明会開いたり。


結局就活ビジネスをする奴らなんて本気で就活生に内定を取って貰おうと思ってないわけです。


取れなかったら取れなかったで「自己責任」という魔法の言葉を言っておけばいいですもんねwww


これから就活する人は「自己流」の就活をしてもらいたいものです。


マニュアル本も対策本も一切使わない就活…


それで成功する人が増える事を願ってます。

Re: タイトルなし

> 雨宮さん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。

日本の就活をカルト化している元凶は、就活コンサルなのかもしれませんね(笑)

>内定取るために訳の分からない本やグッズを買わされたり、自己啓発セミナーのような説明会開いたり。

こういう、どうしようもない手段でお金稼ぎをする人を潰すためにこそ、記事で書いたような「真っ当なビジネス」の創出が有効なのだと思います。もっと簡単な取り組みとしては、就活コンサルのネガティブキャンペーンをするのもありかと。

お久しぶりです。
実は、件の院内集会でこれらの提案の叩き台を作ったのは私です。

私は、就職・転職コンサルタント業については、一定の規制はかけられて然るべきだと考えています。昨今は就職・転職市場は圧倒的な「買い手市場」であること、そして利用者に玉石の判別がつきにくいということがその理由です。例に出された「滝に打たれる」などの極端な例は一目瞭然ですが、たとえば「受かる面接セミナー」なんてやられたら、本当に効果があるかもしれないし、ないかもしれない。外形から判別のつきにくい類のものが、恐らくは大多数であると私は見ています。これら社会不安につけ込み、暴利を貪ろうとする輩を許してはなりません。

然るに、就職・転職に関するコンサルタント事業をするのであれば、少なくとも民法と労働法の専門知識は不可欠でしょう。
つまり、就職・転職コンサルタント事業は厚生労働省または労働局の許認可制とし、開業要件として、その代表者には弁護士または社会保険労務士の資格を要求する。これで悪質な中間搾取はかなりの部分を防げるのではないかと私は思います。

というか、院内集会ではそこまで具体的な案まで申し入れる筈だったのですが…

Re: タイトルなし

> John Smith さん

お久しぶりです、コメント有難うございます。

僕はまさに
>「受かる面接セミナー」なんてやられたら、本当に効果があるかもしれないし、ないかもしれない。外形から判別のつきにくい類のものが、恐らくは大多数である

という要素が規制をかけることを困難にするのかと思っていました。何をもって「まともなセミナー」と判断するのかの基準が相当不明瞭なので、国による規制も難しくなるのかなと・・・。極端な話、もしかしたら就活生を滝に打たせることと内定の獲得に因果関係が無いとは言いきれないかもしれないですし(僕は明らかに無いと思っていますが)。頓珍漢な懸念だったら失礼しました。

ところで
>昨今は就職・転職市場は圧倒的な「買い手市場」であること、そして利用者に玉石の判別がつきにくいということがその理由です。

と仰っていますが、院内集会において登壇者は「玉石の判別がつきにくい」という要素に触れることはなく、単に「就活生を滝に打たせる怪しいセミナーがあるんです!」としか言っていなかったと記憶しています。やはりJohn Smith さんら関西の方々の努力を関東の人たちが無駄にした形になったのかもしれませんね・・・。
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