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石渡嶺司さんら大学・就活をテーマにするライターは「フィクション作家」なのか?~「最高学府はバカだらけ」第4章を題材に考える~

石渡嶺司さんの著作といえば「アホ大学のバカ学生」が有名で、書店でも目立つ位置に置かれていることが多い。ちなみに石渡さんは、これと似たような本を2007年に出している。その名も「最高学府はバカだらけ」である(余談だが、この本の第1章のタイトルは「アホ大学のバカ学生」・・・このフレーズが好きなのだろうか?)。


amazonでも指摘されているのだが、この「最高学府はバカだらけ」の第4章が「ねつ造」なのではないか?という疑惑がある。


第4章は「大学の情報公開をめぐる二つの講演」というタイトル。「受験生増進委員会(JJC)」委員長「源光冨地(げんこう ふち)」氏による「受験生集めに効果的な情報の隠し方」と「大学被害者友の会(DHT)」代表「物木有三(ものき ゆうぞう)」氏による「大学にだまされない大学の選び方」という2つの講演が約30ページにわたって掲載されている。最後に石渡さんが3ページほど使って講演の内容を評価し、この章は終わる(講演の中身は今日の記事を書くにあたって必要ないので書かない)。


「受験生増進委員会(JJC)」、「大学被害者友の会(DHT)」という聞いたことも無いような団体が登場している時点で既に怪しい。さらに本にある「それぞれの講演への参加、ならびに(講演内容の)転載許可は、仲立ちする知人を通してのものだ。そのため、主催者・講演者と私は直接の面識が無いし、また出席者が誰だったのかもいっさい把握していない(p.110)」という記述が、講演の中身・講演の存在に対する信頼を低下させる。


ただ石渡さんは、第4章の2つの講演は創作ではないと繰り返し訴えている。具体的には、「『二つの講演は石渡の創作だ』などと誤解されかねないのでこのへんにしておく。繰り返すが講演内容は私の考えではなく、主催者のものである(p.145)」、「(源光冨地氏、物木有三氏)お二人の講演がなければ第四章は完成しなかった。深く感謝するとともに、表に出てくれないと大学内外から無用の恨みをかぶるばかりである。一刻も早く私の前に出て来て、取材に応じていただくようお願いしたい(p.249)」という記述が挙げられる。


しかし、p.145の「困ったことに、仲立ちをしてくれた知人がどうしたことか行方不明になり、二つの会の存在も確認できていない。入手した資料も本書の校了間際に紛失した」という記述から、「第4章は100%ねつ造だ」というレビューもついており、僕も同意見である。中には、「JJCの源光冨地(げんこう ふち)氏は、他の業界の情報隠蔽は批判しても、自分の業界は見て見ぬふりの“言行不一致”な大学教職員、DHTの物木有三(ものき ゆうぞう)氏は、大学に“文句言うぞー!”という消費者(受験生・保護者)のデフォルメ」というご指摘もあり(http://machiko-o.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_46d6.html)、講演は架空のものに過ぎないという考えがますます補強される。少なくとも「石渡さんは大学ジャーナリストじゃなくて、フィクション作家なんじゃないか?」と疑いの目を向けても無理は無いだろう(まぁ、石渡さんは自己に対する批判を自虐ネタに転化させることに長けた心が広い人なので、そういう疑いの目を向けても本人は「フィクション作家の石渡です」とか自分で言いだすだけかもしれない笑)。ねつ造じゃないとしても、今度は「情報の裏づけもとれていないのに本に載せたのか!」というツッコミが可能になり、どちらにせよ石渡さんは非難されることになるのだが・・・。


実のところ、僕は「最高学府はバカだらけ」という本から何かを学ぶために購入したわけではなく、単にネタで買っただけなので、別に第4章がねつ造でも特に何も思わない。しかし、この本から情報を得ようという読者からしたら、石渡さんの妄想を30ページも読まされるわけだから、それはたまったものじゃないだろう。


ちなみに石渡さんの名誉のために言っておくと、石渡さんのブログやtwitterを読むと、精力的に大学関係者の方々や学生と直に会う機会を多く作っていることが分かる。肝心の取材の中身については知らないが、全ての記事を全くの妄想に基づいて書いているわけではないと僕は感じる。


ただ、それでも「最高学府はバカだらけ」の第4章は「大学や就活に関する話を題材にすれば、ある程度なら妄想を垂れ流してもお金になる」ということを証明したのではないか。架空の人物を作ったり、あるいは「ある大学関係者が~なことを言っていました」という形で文を書き進めれば、あっという間に本の出来上がり。スポーツ新聞なんかでは情報源が「チーム関係者の話によると」という文面で説明され、結果それがただのデマだということが多いが(本田圭佑選手の移籍報道はその典型だろう)、それと同じようなことが大学・就活関連の本にも当てはまる可能性があるのではないか。


就活に関する本を書く際にも、きちんとした情報を掴まずに自分の妄想を頼りに本を書けるのではないかと思う。例えば、実在しない「ある採用担当者」を登場させて、「ある採用担当者から聞いたのですが、コネ採用をやっているとのことですよ」、「ある採用担当者の話によると、偏差値の低い大学のエントリーシートは読まないらしいですよ」とか書けば、それだけで一定の字数を稼げる。仮に「情報源はどこなんですか?」という質問が読者から来ても「企業のプライバシーに関わりますから・・・」とか適当に言えばそれで逃げられる。


さらに、「コネ採用、学歴差別はあってもおかしくない」という意識は多かれ少なかれ皆にあるだろうから、読者は「あぁ、やっぱりあるのね、コネ採用」という程度の認識しか持たないかもしれない。その上著者が「元採用担当者の現・就活コンサル」だったら、本の記述の中身を疑おうとする人は殆ど出てこないのではないか。


現在本屋に並んでいる就活本、あるいは大学関係の本がただの妄想の垂れ流しに過ぎないかというと、それは分からない。ただ、特に就活本に関して言えば読者は無知な就活生であることが多いから、著者が適当なことを書こうと思えばいくらでも書けるということは否定できない。「最高学府はバカだらけ」第4章をきっかけに、書店に並ぶ就活本・大学関連の本に対して「この本、ただの妄想ばっかりなんじゃないか?」という警戒心を持つことが出来れば読者にとって有益だろう。


大学や就活に関する話を題材にすれば、ある程度なら妄想を垂れ流してもお金になるんじゃないか?という考えに共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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今ちょうど就職活動をしている大4の女子です。
今日ふらっと寄った就職支援課で立ち読みした本がまさにそんな感じで、とても困るというか頭に来る、混乱させられました。辛いです。

この記事を読んで、「やっぱりあの手の本っておかしい」と思え、助けられました。


Re: タイトルなし

>まき さん

はじめまして、コメント有難うございます。

以前「就活コンサルタントはただのおじさん・おばさんであり、それ以上でもそれ以下でもない(http://lingmu12261226.blog10.fc2.com/blog-entry-140.html)」という記事を書きまして、そちらも参考になるかもしれません。就活コンサルタントやライターなどが、なぜかまるで自分達が「社会人代表」かのごとく気取っている風潮に疑問を投げかけました。

>この記事を読んで、「やっぱりあの手の本っておかしい」と思え、助けられました。
このような言葉を頂けて嬉しく思います。もし宜しければ他の記事も読んでいただけたら嬉しいです&差し支えなければ「ふらっと寄った就職支援課で立ち読みした本」のタイトルを教えていただければ嬉しいです!
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