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「子どもに入社してほしい企業ランキング」から見る、社会人の大手病

「大手病」という言葉をよく耳にすることがあると思う。大手企業の入社試験ばかりを受け、その他中小企業には目も向けない状態を指すこの言葉。将来が不安なご時世だからか、会社の規模が大きく、近い将来つぶれる危険性が低い大手企業に就活生の人気が集中する傾向が強いようだ。


就活生の大手病については、このブログに改めて書くまでもなく、既に十分な批判が社会人などによりなされている。批判の内容の代表的なものとして、「近頃の若者は安定を求めすぎる!」というように安定志向を否定するものが挙げられる。実際に就職活動を経験してみると分かるが、会社説明会に参加したり、会社のパンフレットなどを見てると、やたらと「挑戦」という言葉が使われていることを実感する。企業の採用ホームページの「求める人物像」にも「チャレンジ精神が旺盛な人」という記述が見られる。過去の就職活動の実態は僕には分からないけれど、少なくとも現在の就職活動を象徴するキーワードの一つは「挑戦」といえる。そして、就活生が安定志向に陥ることは望ましくないとされる。


「そうは言っても、自分達だって就活生だった頃は、大手企業に入社して安定した生活を送ることを望んでいたんじゃないのか」という反論を社会人たちにすることは可能であろう。ただ、あるサイトを見て、社会人たちは学生の時だけではなく、人生経験を積んだ現在も「大手病」にかかっているのではないかと考えるようになった。


去年の6月に、日経HR社が「子供に入社してほしい企業ランキング」を発表した(http://www.nikkeihr.co.jp/news/pdf/20100604.pdf)。これは、転職情報サイト「日経キャリアNET」の登録会員750名からの回答に基づき作成されたランキングである。このランキングの中で上位にランクインしている企業を見ると、社会人になっても大手企業志向は変わらないのだなと実感する。

<息子に入社してほしい企業 トップ15>
1 三菱商事
2 地方公務員
3 トヨタ自動車
4 パナソニック
5 ソニー
6 グーグル
6 東日本旅客鉄道(JR東日本)
6 三井物産
7 ホンダ
8 国家公務員
9 リクルート
9 三菱東京UFJ銀行
10 東京電力
11 ゴールドマン・サックス
11 伊藤忠商事
11 楽天
12 三井住友銀行
13 NTT
13 電通
14 全日本空輸(ANA)
14 サントリー
14 ソフトバンク
14 三菱重工業
14 東芝
14 日立製作所
14 任天堂
14 野村証券
15 キヤノン
15 住友商事
15 東京海上日動火災保険
15 日本IBM

<娘に入社してほしい企業 トップ15>
1 資生堂
2 地方公務員
3 全日本空輸(ANA)
4 三菱商事
5 ベネッセコーポレーション
5 三菱東京UFJ銀行
6 パナソニック
7 JTB
8 グーグル
8 ソニー
8 三井物産
9 フジテレビ
10 プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)
10 オリエンタルランド
10 ワコール
10 伊藤忠商事
11 トヨタ自動車
11 三井住友銀行
12 みずほ銀行
12 国家公務員
13 NTT
13 リクルート
13 電通
13 野村証券
14 ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)
14 ファーストリテイリング
14 日本IBM
15 日本航空(JAL)
15 東日本旅客鉄道(JR東日本)
15 NHK
15 ゴールドマン・サックス
15 サントリー
15 花王
15 東京海上日動火災保険
15 東芝
15 日立製作所

揃いもそろって大企業がずらり。これでよく、学生の大手企業志向を馬鹿にできたものだ。


社会人は就活生に対して「企業の名前にとらわれてはいけません。就社ではなく就職をしてください」とよく言う。無名な会社でもいいから自分がやりたいことを見つけ、その気持ちに正直になれ、と。しかし、本当にそのように思ってるんだったら、アンケートの回答として具体的な大手企業名を挙げるのではなく、「本人の望む企業」「親が決めることではない」というような回答をするべきだろう。実際に、この2つの回答をした方もいらっしゃったようだ。このような社会人の方には、学生の大手志向を批判する資格がある。


しかし、アンケートに回答した大半の社会人の気持ちとしては、「近頃の学生は、安定志向で情けない。もっと中小企業などにも目を向け、その会社を大きくするという位のチャレンジ精神を持たないでどうするんだ。ただし、うちの子供は大手企業で働いてもらいたい!」というものなんだろう。他の学生がどうなろうと知ったことではないが、自分の子供はかわいいというわけだ。気持ちは分かるけれど、それだったら大手企業ばかりを志望する学生を揶揄するのはいい加減止めたらどうなんだ。


「大手病」は仕方ないものなのか、あるいは絶対に陥ってはならない状態なのかについては、僕には答えが出せない。しかし重要なことは、現実として多くの社会人や就活生(そして僕自身も)が大きな組織に身をゆだねることによって得られる安定を望んでいるという現実から目をそむけないことだろう。いくら会社のパンフレットの中で「挑戦」「挑戦」と言ってても、そんなのは企業の自己満足に過ぎないことを社会人の方々は気づくべきではないでしょうか。


就活生だけでなく、社会人も十分大手病なのでは?との考えに共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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No title

子供に入社してほしい企業ランキングの上位にランクインしている企業が大手だから社会人も大手至高だとする論理には違和感を覚えます

何故なら「入社してほしい企業は何か?」という質問ならば、当然その回答の上位は「知名度が高い企業」になり、「知名度の高い企業」の多くは「大手企業」だからです
ここで社会人が大手病か否かを判断するには「子供が中小企業で働いても構わないか否か」という質問の方が適切でしょう
幸い本ランキングにおいても入社してほしい企業を選んだ理由が載っており、そこに「会社規模が大きい」もあります
大体約20%になりますかね
これを大手病の社会人とみなすべきなのではないのでしょうか
この数字が大きいか少ないかは各々の価値観だと思いますが、俺はまぁこんなもんじゃないのかなと感じます

Re: No title

> カクさんさん

こちらの記事にもコメントありがとうございます。

>何故なら「入社してほしい企業は何か?」という質問ならば、当然その回答の上位は「知名度が高い企業」になり、「知名度の高い企業」の多くは「大手企業」だからです

その思考こそがまさに大手志向といえるのではないでしょうか。ただ、

>子供に入社してほしい企業ランキングの上位にランクインしている企業が大手だから社会人も大手至高だとする論理には違和感を覚えます(中略)ここで社会人が大手病か否かを判断するには「子供が中小企業で働いても構わないか否か」という質問の方が適切でしょう

というのは確かにそうですね。

>幸い本ランキングにおいても入社してほしい企業を選んだ理由が載っており、そこに「会社規模が大きい」もあります大体約20%になりますかね

この記事は1年以上前に書いたものなので、理由も載っていることはすっかり忘れていました(笑)今は眠気に襲われているので、後日僕も確認してみます。

No title

管理人様が大手志向と考えられるのは
①回答の上位は「知名度が高い企業」
②「知名度の高い企業」の多くは「大手企業」
のどちらでしょうか

①に関しては例えば、常見㈱という知名度がないけれども超素晴らしい企業があったとしましょう
この常見㈱は本ランキングの上位にくるでしょうか
答えは否です
ランキングの上位にくるということは得票数が多いということであり、そのためには多くの社会人がその存在を認知していることが前提となります
(その意味では、知名度が「高い・低い」というより「ある・ない」という表現の方が適切かもしれません)
常見㈱はその定義として知名度がなく、この前提を満たしません
幾ら素晴らしくても、その存在を認知している少数が投票しただけでは上位にくることはないのです

②に関しては、単純に俺の感覚です
知名度のある中小企業ってそんなに多いですかね?

Re: No title

> カクさん さん

>管理人様が大手志向と考えられるのは①回答の上位は「知名度が高い企業」②「知名度の高い企業」の多くは「大手企業」のどちらでしょうか

どちら・・・というか、理由は「知名度が高い」でも「安定性が高い」でも良いのですが、結果として大手企業への企業を優先的に望む思考を「大手志向」と表しています。ただ、就活生が回答した就職人気ランキングにも同じことが言えますが、大手企業を優先的に志望しているからといって中小企業を志望していないとは限らないので、だからこそ「カクさん」さんがおっしゃった「中小企業で働いても構わないか否か」という質問への回答を見て大手病であるか否かを判断することが妥当だと思います。
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