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「就職活動問題」を俯瞰的に捉える視点

「就活どうにかしろデモ実行委員会」という組織のホームページ(http://syukatudemo.blog77.fc2.com/blog-entry-80.html)にて、就職活動基本法という法律の策定の要望が載せられている。法律案の中身としては、「就職活動のルール整備のために、以下の企業側・大学側・行政それぞれの責務を盛り込んだ、包括的な法律」というものになっている。


僕自身もブログの中で、「企業の採用活動に対して、一定程度、法的規制を及ぼしたほうが良いのではないか」ということを書いた。それは僕自身が就職活動を体験したことで、「学生は企業に人質にとられているようなものなんじゃないか」という問題意識が芽生えたからだ。例えば、多くの企業が優秀な人材を集めるという目的で「大学1年生の時から弊社の説明会やインターンに参加しないと、うちの選考に参加させないぞ!」というスタンスを取った時に、そのようなスタンスから学生を守るための術はあるのか。学生は職に就けないという事態を招きたくないから、学業やその他取り組みたい活動があっても、企業の指示に従うことを事実上強制されてしまうのではないか。これは極端な例かもしれないけど、企業の採用活動に規制がかかっていない現状では、「学生を生かすも殺すも企業次第」といっても言い過ぎではない。


もちろん倫理憲章というものはあるわけだけれど、法的強制力も罰則も無い倫理憲章に過度の期待ができないことはみんな知っている。そこで、企業の採用活動の自由を認めた上でなお保護されなければならない学生の利益の存在を確認して、その利益を保護するための法規制を行うべきなのではないか、という考えが浮かんだのだ。


「法規制を行う」という手法であるかどうかは別として、現在の日本の就職活動のあり方に対する改善案を述べるブログ、twitter上のつぶやきは増えてきていると思う。単純な例としては、「新卒至上主義」を無くすべきだとか。いまだ社会においては少数派だと思うが、問題意識は人それぞれとはいえ、日本の就職活動のシステムがおかしいという考え方を抱く人は珍しくなくなりつつある。


しかし大事なのは、「現在の就職活動のあり方を批判する意見が、必ずしも全面的に正しいわけではない」ということだ。僕自身を含め、就職活動批判を行っている人は少々自分の考えに酔っている気がする。「企業が自社の利益だけを考えて採用活動を進めている」のと同様、就職活動のあり方への批判を行う個人や団体も「学生の保護のためだけ」を考えて意見を述べているように思える。例えば、「就活どうにかしろデモ実行委員会」が作った法律案は学生の立場から見たときは素晴らしいものであるが、一方で企業の側から見たときはどうか。僕は、法規制をかけること自体は賛成だけれど、その規制の中身が少し厳格すぎると感じた。企業の採用活動の手法に規制をかけることの意味、あるいは罰則まで設けることの重大性が安全に無視されている。


「就活どうにかしろデモ実行委員会」が過去にどのようなことを考えて、この法律案を作ったのかはわからない。「この法律案の中身は当然全て認められるべきだ」と考えているのか。あるいは、「この法律案にある内容は学生としての最大限の要求をとりあえず示しただけであり、ここから企業との間で妥協点を探っていきたい」と考えているのか。後者なら分かるけれど、前者だったら少々あつかましすぎる。「お客様は神様」ならぬ「学生は神様」ですか。


社会全体で、「就職活動」というものを俯瞰的に捉えた上で対策案を述べるという視点が乏しいのが問題だと僕は思っている。誰にとっても都合のよい完璧なシステムなど無いのだから、「どのようなシステムであれば、学生の側にも、企業の側にもより不利益が少なくて済むか」という、利益調整のための非常に手間がかかる思考を経る必要がある。残酷かもしれないけれど「学生が就職活動を行う中で大変な思いをしていて、本当にかわいそうだ!」という感情論は何の意味も持たない。


現在の就職活動のあり方を批判する意見が、必ずしも全面的に正しいわけではないので、就活批判を行っている人は自分の考えに酔ってしまってはいけないという考えに共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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