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「学生に勉強する時間を!」と訴える就活デモ参加者が、結果的に自分で自分の首を絞めようが知ったことではないはずだ

前回の記事では「卒業後就活」に「学生が在学中に学業や、留学などのその他活動に専念できる環境が整う」、「企業が、エントリーしてきた応募者が大学で何を学んできたのかを厳しく問う形式にすることで意欲・能力がある人を採用しやすくなる」という長所があるとの考えを記した。これは就活デモなどでよく主張される「就活のせいで勉強できない!(正確には「就活のせいで勉強する時間が削られる」という意味の訴えだと僕は思っている。いくら就活があっても勉強する時間を少しも確保できないとは思えない)」という訴えに応えることにつながる。


個人的にはおかしなことだと思っているのだが、「ゆとり」と評される就活デモ参加者が「学生に勉強する時間を!」と訴えて、社会人代表を気取っている感のある就活・人材コンサルが「新卒一括採用だからこそ、学生は勉強しなくても就職できるんじゃないか!」と主張しているところが面白い。一体どちらが「ゆとり」なのかって感じもする。加えて、非難されるのは概ね前者の訴えという点に日本の危うさがあるように思う。


もっとも、就活デモが掲げる「学生に勉強する時間を!」という主張に、例えば「どうせ就活がなくても、お前らは勉強しないでしょ?遊びたいだけなんでしょ?」との反論がなされるのも分からなくは無い。例えば去年行われた「就活ぶっこわせデモ」の公式ブログでは、文面・中身共に適当な文章が掲載されることもあり、本当に学業に打ち込んでいる人の主張とは思えないことも多々あった(そういえば、結局彼らが何を考えていたのか、よく分からないままで終わってしまいましたね)。


加えて、このブログの過去記事「常見陽平さん&海老原嗣生さん『どうせ文系の学生の多くは勉強なんかしないんだから、文系の学生については学生の本分が就活に侵食されてるとは言えないんじゃないですか?』」で紹介したように、常見陽平さんと海老原嗣生さんら数活の有識者も「就活が無くても、多くの学生は勉強なんかしない」との感覚を抱いていることも無視できない。もしかすると、就活デモ参加者の本心はただ騒ぎたいだけで、勉強なんかどうでも良いというものなのかもしれない。


しかし、「学生に勉強する時間を!」との訴えの説得力を考える際に「本当に主張者は勉強する気があるの?」と疑問を感じることには大して意味は無いのではないか。仮に就活デモの訴えに共感し「卒業後就活」の形を採る企業が増えれば、その企業は同時に採用選考にて従来より「大学で何を学んできたのか」を厳しく審査する可能性が高い。そのような状況下では、口では「学生に勉強する時間を!」と主張しながら実際は遊びまくることしか考えていないデモ参加者は困難な状況に陥るわけだが、それはそれで良いのではないか。単純に自業自得な訳だから。


もしかすると「本当に就活デモ参加者は勉強する気があるのか?」を気にする人は、強いて言えば「学生に勉強する時間を!」と訴えていた人が、学生時代の成果を厳しく審査する企業に対して「求める人物像の高度化反対!ゆとりにゆとりを!」と再度デモをしてくる可能性を想定して面倒臭い話になることを危惧しているのかもしれない。しかし、そんな一貫性に欠ける訳が分からない訴えは無視すればよい。「いや、あなたたち『学生に勉強する時間を!』と言ってたじゃないですか。そして実際に在学中に学ぶ時間は確保されたんだから、企業が学業の成果を厳しく聞くのは当たり前じゃないですか」と返せば良いだけの話。「学生に勉強する時間を!でも、企業は学生時代の成果を厳しく聞かないで下さい」との訴えは、さすがに擁護できません(笑)


そんな訳で「どうせ就活デモ参加者は勉強なんかしない」との意識を前提に「学生に勉強する時間を!」との訴えを退ける姿勢には反対の立場だ。正直「大学で勉強する時間を奪わないでくれ」という、どう考えてもまともな訴えが退けられるとしたら、そもそも「企業は、学生の学業の成果なんか根本的に興味ない!(あるいは、学業が大事じゃないとまでは言わないが、もっと重要視したい要素があり、その要素に比べれば学業の成果はどうでも良い)」という、誰もが分かりきっているけれどあまり口に出さない理屈しか考えられない。もしかすると企業(社会人)は、自分たちが学業の成果に興味を持たないことを隠すために「いやー、私たちは学生にもっと勉強して欲しいと思っているんですが、どうせ学生は勉強しないですから、就活システムは現状のままが良いんじゃないでしょうか」と言う、つまり学生をスケープゴートにすることで「学生に勉強する時間を!」との訴えを退けようとしていたりして・・・。


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No title

初書き込み失礼します
前回に引き続き、先日ヤミンさんとツイッター、スカイプ上でやり取りした内容とあまりにも同じで驚きました
興味深いです ありがとうございました

Re: No title

> カクさん

はじめまして、コメント有難うございます。

今、william yaminさんのツイートを見ました。5月13日に全く同じこと言ってますね!(笑)パクりみたいな形になって、どうしようという気もしてます・・・。まぁ、とにかく僕はwilliam Yaminさんのツイートにある「(学生に勉強する時間を!と叫ぶ)主張者が想定している社会では大学に入ったのに勉強せずに遊び呆けてるような人は自らがその代償を払うだけなのに、主張者が就活が卒語になったら本当に勉強するのかどうかを何故周囲が気にする必要があるのかよく分からないということですね」との疑問に完全に共感する立場です!

確かに大学時代に就活が無くても遊んでしまうような人は少なからず存在します(僕もその一人でしたけど)。
しかし就活生の主張は必ずしも「学業に専念出来ない!」だけではないと思います。

例えば

・やたらと厳し過ぎるビジネスマナー

・(前回も書きましたが)間違ったコミュ力が蔓延している事

・面接官の横柄な態度や無駄な質問

等々。

日本の就活はまさに「非合理的」そのものです。

就活生百人いれば百通りの主張があります。それらの声をすべて汲み取れとはいいませんが学生の悩み事は一辺倒ではないことを企業側もわかって欲しいですね。

No title

 はじめまして

ブログ読ませていただきました就活生です。

私としても、デモを起こしている人たちが必ずしも学業に熱心とは限らないと思います。
実際現実から目をそむけている気もかなりしますので・・・

 ただ、就活があることで勉強に身が入らないことはある気がします。研究や卒論を一生懸命
していても、よい会社に内定をもらえることにはつながりません。卒論の結果の前に内定はでますから。どんな卒論でも就活を頑張った人間が就活には有利です。

 本当に勉強しても、報われない可能性が高いのが現状に感じます。

ヨーロッパとかでは、卒業後1年で就活をします。これまでの学業の集大成である卒論・修論を武器に学生は企業にアピールできますから、ある意味理想的に感じます。

 デモは直接的な解決になっていませんし些か当人たちの自己満足だと思いますが、今の新卒でなければ採用の幅が激減してしまう日本の社会も問題な気がします。

 すみません。少しグチになりました。

ちなみに自分は卒論と就活は両立できています。もっとも、就活による精神的な不安がなくなればもっと卒論に専念できるのは事実です。いい卒論で給料はもらえませんから・・・

Re: タイトルなし

> 雨宮さん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。

>就活生の主張は必ずしも「学業に専念出来ない!」だけではないと思います。

この記事では「学業に専念出来ない!」との訴えについて取り上げましたが、別にそれ「だけ」が問題とは思っていません。色々過去記事に書いてあるので、それを読んでいただければ・・・。「就活生百人いれば百通りの主張がある」というのは仰るとおりで、「就活はこれが問題だ!」とシンプルに断言することはできないでしょうね。

Re: No title

> 13卒就活生さん

はじめまして、コメント有難うございます。

>研究や卒論を一生懸命していても、よい会社に内定をもらえることにはつながりません。

このような問題意識は、学者の方も指摘しているものです。本田由紀先生という方は「現在の新卒採用では、大学教育の成果がほとんど重視されていませんが、本来は大学で学んだことを就職後に活かせる方が、企業にとっても良いはずです」と述べています(http://hr-recruit.jp/articles/interview_04)。そして、この問題は「企業の求める人物像が曖昧になる」という別の問題ともつながるものです。個人的には「人間力」「コミュニケーション能力」という、何かを言っているようで何も言っていない基準にて採用活動が行われることに反対の立場なので、もっと大学教育と就活が適切につながればと思っています。

噂のウィリアム・ヤミンです

こんばんは。色々と言及して頂いて有難うございます(笑)

lingmuさんと同じように、僕も例えば「新卒一括採用はおかしい!」といった主張が「努力してない人間も就職出来るようにしろ!」といった結果の平等を求めるような主張と結びついたらそれはおかしいと思うんですね。

けれども少なくとも僕(ら)の言う「新卒一括採用はおかしい!」という主張は、学生時代は勉学に集中し卒業後学生時代の成果をベースに能力を磨き仕事を探すというような社会、学生時代遊び呆けていたら就活時期や面接で上手く振舞ったぐらいでは取り返せないような社会の到来を想定しているわけです。

もし主張者が学生時代に就活の負担がなくなった分遊ぶ時間が増えたというなら、自分自身がその代償を支払うだけの話。「就活が学業を阻害している!」と叫びながら「努力しなくても就職出来るようにしろ!」と主張したら、単なるフリーライダーだし、何卑怯なこと言ってんだよ!となるのかもしれませんが、これだと卑怯なことなんて何もないはずですよね。

なのに何故か「就活が卒業後になったところでどうせ勉強しないでしょ!」と批判される。どうせ勉強しなかったら何か問題なのか?といった感じです。逆に勉強なんてしなくても就活の時上手いこと振舞える人が得する社会を望む人がこういうこと言ってるんじゃないのとすら思います。

海老原・常見あたりが最近この手の主張にご執心なのはもはや新卒一括採用のメリット・デメリットという議論ではこの慣行を正当化するのが難しくなってきたからではないかと思います。学業を阻害するという主張に対して、学業を阻害しない、もしくはむしろ学業を促進するといった反論をするのはさすがに困難なので、視点を変えて「学業」の正当性を攻撃してきた、みたいな感じかなと。

「でもどうせ勉強しないでしょ?」っていう主張には「本当に熱心に勉強するのであれば新卒一括採用が学業を阻害するのは間違いない・・・」という考えが内包されているわけですから。こういった主張のシフトを見てもあっちはあっちで色々と苦しくなってきているんじゃないのかなと僕は捉えていたりします。

Re: 噂のウィリアム・ヤミンです

> William Yaminさん

お久しぶりです、コメント有難うございます。

>「でもどうせ勉強しないでしょ?」っていう主張には「本当に熱心に勉強するのであれば新卒一括採用が学業を阻害するのは間違いない・・・」という考えが内包されているわけですから

これは僕は考えていませんでした(笑)確かにそうですよね・・・。

>少なくとも僕(ら)の言う「新卒一括採用はおかしい!」という主張は、学生時代は勉学に集中し卒業後学生時代の成果をベースに能力を磨き仕事を探すというような社会、学生時代遊び呆けていたら就活時期や面接で上手く振舞ったぐらいでは取り返せないような社会の到来を想定しているわけです

僕のイメージも同じなのですが、去年行われた就活ぶっこわせデモや、カルト就活やめなはれデモは単に「在学中に勉強させてくれ!」と訴えたかっただけで「学生時代は勉学に集中し卒業後学生時代の成果をベースに能力を磨き仕事を探すというような社会、学生時代遊び呆けていたら就活時期や面接で上手く振舞ったぐらいでは取り返せないような社会」まではイメージしていなかったように感じました。ただ繰り返しになりますが、僕個人はWilliam Yaminさんの提示する社会のイメージに賛成の立場です。

No title

過去記事でのコメントでも似たようなことを言ってるかもしれないけど・・・。

「時間がないと言う人は時間の使い方がおかしい」みたいなタイムマネジメントのことを言ってるのじゃないか。
そこまで勉強したいなら生活習慣を改善するとか、サークル等他活動にかける時間を削るとか。
常見・海老原両氏とも大学で勉強(研究)「しか」しない人を想定してるとはあまり思えないよな。

大半の学生が「卒業要件を超える学業=自主学習」より他活動に打ち込みたいのを否定できないうえで
「自主学習のために4年間は青田刈りするな!」という主張が就活生共通の利益かと言われると違うだろと。
(授業への出席については過去の別記事へのコメントで触れたので省略)
「運動部で4年間鍛えたいから~」という主張も聞かないし。

No title

それとヤミンさんの

>学生時代は勉学に集中し卒業後学生時代の成果をベースに能力を磨き仕事を探すというような社会、学生時代遊び呆けていたら就活時期や面接で上手く振舞ったぐらいでは取り返せないような社会

に少し疑問を持ったのでコメント。

ちょうど本文中の過去記事でほらいぞんさんが似たようなことをコメントしてたけど、周りの人よりも勉学に打ち込むのは就活で高い評価を受けていい企業に入るため?
職業専門家として就職に直結する資格試験なら分かる(ちょうど別記事で試験合格者を擁護してるのはこのため)けど、大学での自主的な研究って大学の教育の在り方に関係なく「好きで」やってるものだよね。
事実就活生組合で開催した勉強会でも「知的好奇心から非実学(文学等)に打ち込んだ」人は少なからずいたじゃないか。

それに大学での学業を直接仕事に活かすことができるのはあまりないんじゃないか。
メガバンの職種別採用みたいなのを想定してるのだと思うけど、あれは本当に高度な専門性要求されるよ。
英語その他外国語なら間接ながら仕事にも活かせるかもしれないけど、外国語面接に耐えうるほどの会話力が備わっていることが前提だろうね。

あと「遊び呆けてた人」が「卒業要件は満たしてるが相対的に勉強してない人」に感じられた。要するに卒業のための勉強+他の活動をやってる人。
これも一番最初の話につながるし、それに運動部でスポーツに打ち込んでた人が体力を買われないのもおかしい話。
遊んでる人=口がうまい人=大手・人気企業に内定しやすい、と
勉強する人=口下手な人=大手・人気企業に内定しにくい、という暗黙の対立軸みたいなのを感じられたのは気のせいかな。

Re: No title

> のさん(1つ目のコメントへのご返信)

>「時間がないと言う人は時間の使い方がおかしい」みたいなタイムマネジメントのことを言ってるのじゃないか。

いや、これに関してはタイムマネジメントの話とは関係なく、単純に「いや、お前ら就活無くても勉強しないよね」という類の批判だと認識しています。ただ今回の記事の内容が仮に妥当なものだとしても、「学生に勉強する時間を!」との訴えに対して「いや、時間の使い方を気をつければ良いよね」との反論はなし得ると思います。

>大半の学生が「卒業要件を超える学業=自主学習」より他活動に打ち込みたいのを否定できないうえで
「自主学習のために4年間は青田刈りするな!」という主張が就活生共通の利益かと言われると違うだろと。

「就活による学業への影響」の問題に関して、どのような思惑を持った人の利益に応えるべきかを考えた時に「多数派の利益を尊重する」との立場に立つと、確かに「卒業要件を超える学業=自主学習」より他活動に打ち込みたい学生の利益を優先することになるかと思います。それも分からなくは無いのですが、僕が模索しているのは数の論理とは関係なしに、誰の利益を尊重するのが一番妥当なのかということ。あくまでも僕の価値判断では、仮に超少数派であっても「自主学習のために4年間は青田刈りするな!」と感じる学生の利益に応えるべきかもしれないとの考えが浮かんでいます。

Re: No title

>のさん(2つ目のコメントへの返信)

続けてコメント有難うございます。このコメントについて言及することはとりあえず控えておきますが、「海外の大学で非実学に打ち込んだ人の就活はどうなっているのか」ということが少し気になりました(すいません、もはや独り言のようなコメントになってしまいました・・・)。

No title

ブログ主さん毎回返信どうもです。

大学で勉強(研究)「しか」しない人の利益第一ってことでいいのかな。
ウチはそういう人たちの都合を前面に押し出して「他の就活生を巻き込んでまで」卒後就活にすべきだとは思わないなあ。

大学=教育研究機関という本質からすれば一番あるべき姿なのかもしれないけど、
流石に大学=勉強が全てではないし、勉強だけ人間を一般企業に送り出す趣旨の大学があるとも思えない。

卒後無駄な空白期間を作らずに働きたい人を差し置いて「個人の自由の」勉強を優先して、卒後就活を標準にしろというのは流石に無理があると思うよ。
その勉強が企業に即活かせるものでもないだろうし。

ただほぼ全ての企業が「新卒一括採用」をおんなじようにやってるのも問題があるよね。
それこそ「ますます勝ち組になる」優秀な人材を拾う企業があってもいいんじゃないかw
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