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「『生きる』ということを僕なりに見つめたい」と言い会社を辞める労働者と、一度雇った人を中々解雇できない企業

このブログでは、「就活生が、企業の好き勝手な採用活動に振り回されている」、「労働者が企業にこき使われている」というような、「企業=強者、就活生・労働者=弱者」との構図を前提とした記事を書くことが多い。しかし、この構図が常に妥当かといえば当然そんなことはない。


就活生のことはひとまず置いておいて、労働者と企業の関係から言えば、労働者は自分の意思通りに会社を辞められるのに対して、企業は一度雇った人を中々解雇できないという意味で、労働者の方が企業より強い一面があるというように感じている。


この感覚を裏付けるのが、入社2年目で博報堂を退職した高木新平さんという方が書いた「博報堂を辞めました」というエントリー。タイトルどおり、博報堂を辞めたことについて書かれたエントリーなのだが、会社を辞めた理由については「理由を一言で言うのは正直難しいですが、言うとすれば『生きる』ということを僕なりに見つめたいと思ったからです」と説明している。多分、世の採用担当者が見たら「はぁ!?」と言いたくなるような記述だろう(笑)記事を読み進めていくと、高木さんは別に軽い気持ちで会社を辞めたわけではないことが分かるのだけれど、詳しくはリンク先の記事を読んでください。


僕は別に高木さんの退職の是非についてはどうでも良いと思っている。ただ、高木さんの記事を読んで「『生きる』ということを僕なりに見つめたい」という程度の理由で会社を辞めることが労働者にはできるのだなぁという、当たり前のことに気づかされた。勿論、会社に苛め抜かれ、事実上自主退職を強制された人もたくさんいることは承知している。しかしその一方で「え、そんな理由で辞めるの?」と声をかけたくなるような人が存在することも忘れてはいけない。そして、会社は人を容易には解雇できない。こういう風に捉えると、「労働者=強者、企業=弱者」との見方も出来るような気がする。


高木さんのような例を見ると、もっと「employment at will」、即ち「雇用者被雇用者両方に対して、会社を辞めるか辞めさせるかの自由をお互いに与える」原則を徹底させても良いのではないかと感じさせられる。労働者は会社を自由に辞められるが、一方で会社も必要の無い社員を切れる。そうすることで、会社も合わない人材を解雇できるようになり「とりあえず、あいつを雇ってみるか」というように採用数を増やすことに積極的になり、就職難といった問題の解決・予防につながるかもしれない。勿論、解雇規制を緩和して「employment at will」の原則を具現化したらそれで良いという話ではなくて、他に変えるべきところも出てくるのかもしれないが・・・。


ちなみに、この前の記事で紹介した「就活改革提言」では「採用を増やしてください」と訴えられていて、且つ去年行われた「カルト就活やめなはれデモ」では「就活の問題を考える際には、教育や雇用慣行の見直しを考えるべき」との主張がなされているが、この点について「解雇規制を緩和」といった訴えは、就活・雇用に関する有識者の関心を引くことにつながり有効ではないかと感じている。例えば、MyNewsJapan編集長の渡邉正裕さんは、依然僕が「解雇規制の緩和」について書いた記事を取り上げて「これだったら共感できる」という旨のことを仰ってくださった。また、駒澤大学准教授の飯田泰之さんも、POSSEが出した「マジでベーシックインカム!?」という雑誌の中で、規制緩和・雇用の流動化といったことの重要性を説いている(ちなみに、POSSEのインタビュアーはむしろ解雇規制の強化を主張しているけれど、今のところ僕は飯田さんに賛成の立場)。とは言っても、まだまだ解雇規制緩和については不勉強なので、この点についてもっと突き詰めて考えていければと思っている。


現在は、見方によっては「労働者=強者、企業=弱者」の構図もあり、この構図を打破するために「employment at will」の原則をもっと徹底しても良いのではないかとの考えに共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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No title

つか就活でも一度内定すれば就活生が一方的に辞退できるんだよね。
内定を複数取ってしまえば内定辞退は不可避だし。

就活ルールの提言でも企業からの内定取り消しに罰則を提案する一方で就活生の内定辞退は無視してるの見ると
この手の運動って所詮「内定が貰えない」就活生前提なんだろうなあと、負け惜しみ認定とまではいかなくても思ってしまう。

あと
>会社も必要の無い社員を切れる。
>そうすることで、会社も合わない人材を解雇できるようになり
>「とりあえず、あいつを雇ってみるか」というように採用数を増やすことに積極的になり、
>就職難といった問題の解決・予防につながるかもしれない。

は疑問。
社会人経験のある社員の代わりとして「就業経験のない」若者が充てられるとはあまり考えられないし、
人切り自体コストや職場の士気の面で企業にとっても大きな負担になる。

そもそも「提言」然り就活性の訴えって「一度座ればそう降ろされることのないぬくぬくとした椅子を増やしてくれ」ってことじゃん。
うちもこっちの議論には詳しくないが、就職問題で語られる解雇規制の話ってどうも
「一回社内のジャマな社会人切って新人に席寄越せ」って言ってるだけ感が拭えん。

No title

このように就活を冷静に分析してくださる方がいらっしゃると、実際に就活で疑問を感じながらも苦労している学生としてはとても心強いです。ありがとうございます。
就活本よりも遥かに詳細な分析、ブログを本にされては?と思うくらいです。

Re: No title

> のさん

お久しぶりです、コメント有難うございます。

現在の就活に異議を唱える際によくあるメッセージが「企業と就活生のパワーバランスがおかしい。企業が就活生に比べて強すぎる!」というもの。しかし、就活生から提示される解決策を見ると、就活生の立場が圧倒的に強くなっているという・・・(笑)これはこれでパワーバランスがおかしいのでは・・・と感じるのが正直なところです。

>あと
>会社も必要の無い社員を切れる。
>そうすることで、会社も合わない人材を解雇できるようになり
>「とりあえず、あいつを雇ってみるか」というように採用数を増やすことに積極的になり、
>就職難といった問題の解決・予防につながるかもしれない。

は疑問。
社会人経験のある社員の代わりとして「就業経験のない」若者が充てられるとはあまり考えられないし、
人切り自体コストや職場の士気の面で企業にとっても大きな負担になる。

今日買った本には、「アメリカやイギリスで規制緩和・自由化路線は行き詰ったのに、日本人は未だに自由化というものに希望を持っちゃって・・・」といった批判が書かれていました(笑)もう、何が正しいのか分かりません・・・・。もっと解雇規制の緩和については調べてみたいと思いますが。

Re: No title

> MR さん

はじめまして、コメント有難うございます。このコメントを読み、自分の文章が人を勇気付けることにつながったことを実感し、とても嬉しく思っています。本当に有難うございます。これからも記事を書いていくので、もし宜しければこれからもブログに目を通していただければ幸いです。
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