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理想と現実のギャップに悩む若手社員が面倒くさいなら、企業は就活生に「入社後にやりたい仕事は何ですか?」といったことを聞くのを止めたらどうか

前回の記事で、入社2年目で博報堂を退職した高木新平さんという方が書いた「博報堂を辞めました」というエントリーを紹介したけれど、このエントリーを知ったきっかけは東スポの「『大企業辞めた自慢』の若者増加」という記事だった。この記事を読んだことをきっかけに東スポの記事に少し目を通したけれど、そこで感じるのは、若手社員が青臭い考えを持っている理由が専ら「若者の考えの甘さ」に求められているということだ。


例えば、「『大企業辞めた自慢』の若者増加」という記事には常見陽平さんのコメントが載っているのだが、それによると「就活に前向きに取り組むタイプの学生には、入社してから『こんなはずじゃなかった』といった具合に理想と現実のギャップに悩む人が少なくないんです」とのこと。さらに常見さんは「看板を背負うスター選手(社員)に育つためには、よほどの天才で無い限り10年近い下積み期間が必要。早い話、2~3年でやめてしまう若者はメーンマッチのリングに一度も上がっていないのです」と述べ、早期に会社を辞める若者を批判する。


さらに、「12年度新入社員は『夢見がち奉仕系頭デッカチ』」という馬鹿馬鹿しさ満載のタイトルの記事はより辛らつに新入社員の考え方を批判している。記事によると12年度新入社員は「仕事を通じて社会を良くしたい」、「仕事でかなえたい夢がある」などの考えを持っていて、それに対して「そんなに甘いものじゃないんだよ」と記者は述べる。また、この記事にコメントを寄せた株式会社インソースの澤田哲也さんという方は記者の意見に同意し、「恐らく彼らは入社後に理想と現実のギャップに悩むはず」と懸念する。


どちらの記事にも共通することとしては、「若者は勝手に仕事に過度な理想を抱いていて、後にその現実に悩み、人によっては早期に会社を辞めてしまう。若者、めんどくせーわー」という意識だろう。2つの記事を読み、全体的に若者の考えの甘さを指摘する姿勢が見られて「あー、若者に甘えて好き勝手に色々言っているなぁ」と僕は感じた(笑)


どうせ東スポだからまともな記事、そしてその記事にコメントを寄せる識者のレベルには期待しない。ただ、若者の考えの甘さが全て悪いみたいな論調はあまり愉快なものではない。大体、「入社後に、自分の理想と現実の差に悩む若者」の存在が面倒ならば、面接にて、志望動機とか「入社後にやりたい仕事は何ですか?」といったことを深く問い詰めないようにすれば良いんじゃないか。若者が仕事に対して理想を持つ背景には、明らかに「君は仕事を通じて何をしたいんだ!」ということについて考えを深めることを社会人が求めてきていることが挙げられるのだから。


宮台真司教授が「これが論点!就職問題」という本の中で「“適職という幻想”を捨て去る 仕事はただの糧と腹をくくれ」という主張をしているが、まずはこの主張を現実化しても就活生が不利益を蒙らないようにするための企業の意識変革が必要ではないか。現在の面接・エントリーシートでは「仕事は、お金を稼ぐための手段です!」といった態度を見せたら即アウトな訳だから。各企業・面接官は、「入社後にやりたい仕事は何ですか?」などの設問を就活生に考えさせ、彼らに仕事に関する理想を抱かせることが有効なのか。そうしたことをもう一度考え直すべきだ。


理想と現実のギャップに悩む若手社員が面倒くさいなら、企業は就活生に「入社後にやりたい仕事は何ですか?」といったことを聞くのを止めたらどうかとの考えに共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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No title

同意します。
理想を語らないと採用せず、いざその理想を志向すると冷や水をぶっ掛けるというのはどうかと思います。
そういえば、韓非子は、忠誠心は心変わりするかもしれないけど、損得を考える心は変わらないから利益さえ与えれば裏切らない、ゆえに忠誠心の強い家臣よりも利害で動く家臣の方が信用できる、みたいなことを言っていたのを思い出しました。それくらいドライになれとは言いませんが、もう少し現実的な打算心を認める方向に傾いてもいいんじゃないか、とは思います。

Re: No title

> ポゴナトス さん

はじめまして、コメント有難うございます。

>理想を語らないと採用せず、いざその理想を志向すると冷や水をぶっ掛けるというのはどうかと思います

本当に、この一言に尽きますね。もっとも企業は、就活生の能力や大学教育を信用できないがゆえに、「理想を持っているか否か」という基準を選考の際に用いざるを得ないのかもしれませんが。

韓非子の話は知りませんでしたが、部下の操縦術(言葉は悪いですが・・・)を学ぶ際に参考になりそうな言葉ですね!

僕も就活中にとある面接で「あなたにとって働くとは何ですか?」という質問をされました。


その時は「私は社会に参加する事だと思います。仕事というのは依頼する・依頼される双方がいて初めて成り立つものなので、それらが集まって社会ができ、働くのはそれに参加する事です。」といったら、「それだけ?」と返されました。

「それに加えて成長も必要だよね?」と言われた時は、「常に成長していかないとダメなのかな…」と思い、今の日本社会の息苦しさを垣間見たような感じがします。


確かに成長も必要だとは思います。ですが24時間365日考えているようではいつか自分自身にガタが来てしまうように思えてならないのです。

たまに停滞する事も必要なのではないでしょうか?

Re: タイトルなし

> 雨宮さん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。

まぁ、その面接官も「24時間365日仕事のことを考えなさい!」と言ったわけではないと思いますが、確かにやたらと「仕事」と「成長」がセットになって語られることが多すぎるかもしれませんね。仕事をきちんとやっている人皆が「成長したい!」と思っているかというと、別にそんなことは無いと思うのですが・・・。

No title

初めて書き込みさせていただきます。
自分は13卒の大学生なので、息抜き的によくROMらせていただいてました。

恐らく度々指摘されているとは思うんですが、
結局今の面接って“人格”や“人物”を知るためのものではないですね。
面接のパターンを覚え試行錯誤し、どれだけ面白い謳い文句を言い放つか。
そんなくだらないことをして認められても長くは続かない人も出るのでは?

愚痴を言ってしまって申し訳ないですが、やはり疑念は抱かずにいられないですね…
ある意味で、実務力と“個人の性格”で認められた方がよっぽど幸せかもしれないです。
(あくまで、自分にとっては)

>雨宮さん
回答に納得がいかないのかもしれませんが、
指摘してくれた面接官は、比較的優しい方だと思います。
「はい、そうですか」で終わらせる人も多いですから…

停滞というと語感が悪いですし、成長を意識できない人は雇用したくないんでしょうね。
例えば、成長を「共に高めあう」ってイメージにしたらどうでしょう?
働く≒集団行動ですから、個人で思いつめるべきものではないのでは。

Re: No title

> takeの家 さん

はじめまして、コメント有難うございます。なんか最近「前から読んでました」と言ってコメントをくださる人が多く、嬉しい限りです(他の方も、もし宜しければコメントどうぞ!笑)。

企業が選考にて訳が分からない要素を重視するのは、結局は企業の大学教育への信頼の無さが大きな原因だと思うので、それが改善して「大学教育と職業生活との接続」が上手くいけば良いのですが・・・。今のままだったら、正直大学に行く意味が無さ過ぎですし。


このブログでは何回か、総合職採用ではなく職種別採用を主流にすべき旨を主張しています。そうすれば、漠然とした能力ではなく明確な実務力が評価の対象になり、企業・就活生双方に満足感を与えると思うので。

No title

はじめまして。私も就活中の大学生で、しょっちゅうこちらのブログ読ませていただいてます。
時にはの自分の心の声を代弁してくれ、そして時には今まで気づかなかった問題に気づかせてもらえるエントリーがあり、助かっています。

私も面接で「あなたにとって働くこととは」といった質問を何度か受けました。
考えの足らない私は率直に「生きるためにお金を稼ぐことです」と答えてました。
が、やはり印象は悪いようですね。いや、そういうこと聞いてるんじゃないのよという空気を感じました。
多分、こういう身も蓋もないことを言って内定をもらえるのは相当ポテンシャルが高い人の場合か、会社があまりそういうことを気にしない場合だと思います。(でも、気にしない会社はこういう質問しない気がする・・・)

何回かその受け答えで失敗して学んだ結果、自分が導きだした面接官がこの質問をする意図は
・目標をたててそこに向かって努力していくタイプかどうかを見る(意欲の高さ)
・空気が読めるタイプかどうかを見る
・腹の中でどう思っていても、きちんと相手を納得させられる言葉を語れるかどうかを見る
・企業や業界について調べているかどうか見る
かなぁと思いました。

「成長していきたい」という気持ちがある人や、「社会をよくしたい」「こういうことがしたい」というビジョンを持っている人は素晴らしいとは思います。ですが、「生きて行くため」と割り切って働く人も実際にたくさんいると思いますし、そういうことが悪いことだとは思えません。むしろそう割り切ってる人の方が働きやすい場合もあるかと思います。

これからもエントリー楽しみにしています。では。

Re: No title

> もずさん

はじめまして、コメント有難うございます。そして、またまた「しょっちゅうこちらのブログ読ませていただいてます」と仰ってくださる方が現れて嬉しい限りです(笑)

>何回かその受け答えで失敗して学んだ結果、自分が導きだした面接官がこの質問をする意図は
・目標をたててそこに向かって努力していくタイプかどうかを見る(意欲の高さ)
・空気が読めるタイプかどうかを見る
・腹の中でどう思っていても、きちんと相手を納得させられる言葉を語れるかどうかを見る
・企業や業界について調べているかどうか見る

まぁ、概ねそんな感じなのではないでしょうか。特に2つ目、3つ目の要素が重要そうですね(笑)

就活の問題の一つは、「働くことと自己の内面が過剰に結びつくこと」、その上企業によっては「就活時に、『働くことと自己の内面を結びつけること』を就活生に課しておきながら、入社後に『~な仕事をしたいなんて、甘ったれたことを言うな!』と社員が言い出す」ということも併せて問題となるところですね。これは改善しなければならない点だと思います。
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