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政府の「若者雇用戦略」は、学生の提言以下の代物に過ぎない

昨日、政府の「若者雇用戦略」が正式に決定したとのニュースを見た(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120612/k10015782751000.html)。政府の問題意識と対策は「大企業志向が強い学生と、採用意欲がありながら人材を確保できない中小企業との間のミスマッチを解消するため、中小企業などを紹介する政府版の就職情報サイトを新たに作って学生への情報発信を強化する」、「せっかく就職しても、仕事の内容が自分に合っていないなどとして、早期に会社を辞める若者が多いため、学生のうちから職場体験を行ういわゆるインターンシップを、産学官で支援する協議会を新たに設置する」というものになる。


特に「大企業志向が強い学生」と「せっかく就職しても、仕事の内容が自分に合っていないなどとして、早期に会社を辞める若者」という記述から、つくづく雇用に関する問題の原因は若者の考えの甘さに求められているのだなと実感した。政府の「戦略」も、所詮は「東スポ」レベルということですね(前回の記事参照)。正直この雇用戦略だったら、少し前にボロクソに言わせてもらった、就活シンポジウム実行委員会作成の「就活改革提言」の方がまだマシな気がする。


なぜ就活改革提言の方がマシだと感じるのかというと、例えば提言が「ブラック企業」の存在について触れていることが挙げられる。実際に提言には「正規の雇用があっても、働き続けるには過酷すぎる労働条件のところも多いため、内定が出ても単純に喜べない状況があります。『数十社受けて、やっと内定が出た1社は、ブラック企業だった。結局1年でやめてフリーターになった』、『21連勤、一日休んで22連勤。これでは働き続けられない』」・・・との記述がある。ニュースにもなった例としては、ワタミの新入社員の過労死の事例が思い出される(http://lingmu12261226.blog10.fc2.com/blog-entry-169.html)。加えて、若者の離職率とブラック企業の存在との関連については、「これが論点!就職問題」という本で竹信三恵子さんが「若者の就職難の原因は安定・大手志向なのか 根底にある『人の使い捨て経営』と非正規化」という章の中で論じている。



勿論、離職する若者の中には、例えばこの前取り上げた高木新平さんのように「自分は、大企業には合わない」といった、人によっては「贅沢すぎる」と感じるであろう理由で辞める人もいる。しかし、一方で自分の身を守るために会社を辞めざるを得なかった人だっているはずだ。このことから、政府の雇用戦略(そもそも「戦略」といえる代物とも思えないが)の記述には僕は納得しない。


「若者を見殺しにする国」などの著作で知られる赤木智弘さんは自身のツイッター(https://twitter.com/#!/T_akagi)で「雇用政策のみならず、問題の解決をすべて若者に押し付けるバックラッシュはとどまる事を知らない」と述べているけれど、本当にその通りだ。赤木さんは本で「俗流若者論(「最近の若者は・・・」といった若者評)」の危険性についてかなり字数を割いて論じていて、僕が初めて本を読んだ際には「そんなことどうでも良いから、さっさと本題に入ってくれ」と思ったことを覚えているが(笑)、今となっては俗流若者論について手厚く論じたことには意味があったのだなぁと感じている。「若者が全く悪くない」なんてことはさすがに言えないが、一方で若者の考えの甘さが問題の全てだとも全く思えない。


就活改革提言には、「『就活ルール』の策定・改善・監視のために、政府・企業・大学の三者協議を定例化するとともに、学生もその協議に参加させてください」との記述がある。これは実現しないだろうけれど、学生の声を政府に届けるようにするための動きはもっとあっても良いのかもしれない。例えば現在政府は「学生は大企業志向が強い」との認識でいるわけだが、それに対して「いや、確かに多くの就活生は最初は大手企業ばかり受けていましたが、中小企業に目を向けても、その採用が若干名だから、中々内定が取れないのです!」などの意見を述べ、政府の認識を修正させたり・・・。政府の雇用戦略を見る限りでは、このまま政府の好き勝手にさせたらロクな策を講じれない+税金の無駄遣いで全ての人が迷惑を蒙る。偉そうな言い方かもしれないが、政府は、就活生から現在の就活の事情について学ばせてもらうくらいの姿勢であるべきだと僕は思う。


政府の「若者雇用戦略」は、学生の提言以下の代物だとの考えに共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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国会は何をやっているのかと思った今日

今なら「自分の身を守るために会社を辞めざるを得なかった人」がますます増えているような気がします。

今日、(北海道ローカルなんですが)とあるラジオ番組を聞いていて

・娘が福祉介護施設で働いているのだが上司格の50代のケアマネージャーに苛められているようだ(昨日と今日で指示指導が一貫しない、施設利用者とコミュニケーションをとろうとすると「遊んでいるのか!」とケアマネから怒られるなど)
・その職場では他の若いスタッフもどんどん辞めているようだ
・そんな職場で娘が笑顔を求められても、笑顔など作れるはずもない!

というような投稿を耳にして、日本全体はもとより、
北海道の荒み加減も再確認したところです。(<道民だからこそあえて言います)
ただ、番組でパーソナリティが安易な根性論に走らなかったことがせめてもの救いか・・

そして同じ時間にNHK(TV、ラジオ)で国会中継があったわけですが
国会は何をやっているのかと思いましたね。

結局は・・・

初めまして、現在、就職活動をしている大学4年生です。
このブログを知ってから3ヶ月間、毎回読ませて頂いております。

私が思ったことは、結局は政治屋の「若者雇用戦略」はリクナビ同様の茶番ではないかということです。

今まで、「就活とはこういうモノなんだ。これが普通なんだ。」と言った気持ちで、ナビサイトを使って、合格ラインが見えないESや説明会から始まる選考をやっていました(結局祈られ、落ちた理由が分からない)。
リクルート等の支援側は弱者である学生に、「曖昧な情報」を与えて、学生の就活を延長させて金稼ぎをしているように見えます。そして、同時に学生も交通費、履歴書等でお金を消費しています。

まだ内定を貰っていない私が言っても、ただの愚痴や八つ当たりにしか見えないかもしれませんが政治屋の「若者雇用戦略」は、リクナビ等の延線上にあるのだと思います。

内定を貰えない理由の一つとして、今の学生のほとんどが同じサイトを使っているがために、同じ悩みを持つ物同士が同じ席の奪い合いをしている人が、多いのだと思います。
政治屋も「就活改革提言」等からこの現状を知っているはずなのに、ナビサイトと同じようなことをやっている。

リクルートが弱者を利用して、金稼ぎしているのと同様に政治屋も「就活=経済活性手段」と考えていて、現状を黙認しているのではないでしょうか。
1000人の自殺者やブラック企業に入社した被害者、就活改革提言による学生の叫びから政治屋は何もしないのでしょうか。疑問です。

長文失礼いたしました。

あーやっぱりかー

ブログ主。おひさしぶりです。
ほらいぞんです。

ここ最近はある先生から日本政治の有様について師事していたもんで、こっちの記事がなかなか読めなかった次第です^^;

ひと段落したので、また読みたいと思います。よろしくお願いします。


今回の記事の感想ですが、また政府は「選挙の人気取り」をやってるわけですか。
民主も、自民も何も変わらないですね^^;

L_z_m_i さんが「国会は何をやっているか?」と言ってますが、国会はもう機能ないと思いますよ?

だって、衆議院に素人・タレント・スポーツ選手などなどが多数を占め、政治をきちんと学んで、日本のために立候補した議員なんて今や少数ですから。

さらに加えて、『日本』を考えて立候補する政治家なんて、さらに少数でしょう。
未だ、我が県の利益を~とか選挙活動で言う立候補がいるんですから。

今の日本政治は「老人の老人のための老人による政治」なのです。
白痴でも首相(安部・麻生)になれる、ずぶの素人(小泉チルデレン)でも政治家になれる日本はどうしようもないです。
(原因は庶民にあるんですけど、それはまた何処かで。)

No title

一就活生の意見としては、「国が何か取り組みをしたところで、結局徒労に終わるだろう」です。

個人的な感覚ですが、シューカツをしている中で「日本に企業は何万社もある」と言われ続けてきましたが、疑問がいくつもあります。

・超劣悪な環境の企業も入っている
・1日平均3社調べたとしても、1年間で1000社程度しか調べられない
・どこの企業もやっている事は似たり寄ったりで、「大企業優先、中小は優先順位低」の構図は崩すのは難しい
・(個人的に)面白いと思う企業ほど、ナビサイトは活用していない
・しかし大学ではナビサイトを使いこなせと言い、専用のセミナーまである

政府が中小企業専門の就職サイトを作るといいますが、エン・ジャパンの方針は「優良な中小企業を紹介していく」であり、既に供給はあるんですよね。しかし全体で見ればそれが機能していない。


問題の根本はこんな感じかなと思います。

・雇用流動性がないから新卒一発勝負
・働く中で下から上へ登っていく事が難しい(と感じてしまう)(大手はつぶしが効くという意味で)
・新卒失敗には落伍者の烙印が押される(と感じている)

だから大手企業に新卒入社したいと思ってしまうのは当然なんですよね。それ以外の選択肢を見つけられる人は極少数だから。


学生は国や企業に頼るのではなく、自分自身で選択肢を増やすための行動を大学時代にするべきだと思います。それは勉強であってもいいし、世界を見て回るでもいいし。卒業と同時に新卒入社という選択肢以外を選べる、リスクを取れるようになるように。入学したての18歳にそれができないというなら、大学側がもっと選択肢を増やせるような仕組みを作るべきだと思うんです。

企業は採用活動も一種のマーケティングなんだから、人が来ない、すぐ辞める、という不満を言う前に採用活動を見直すべきかなと。毎年不満ばかり言っていて、本当に採用プロセスを改善しているのか、甚だ疑問です。


就職・採用活動はマクロで見れば国全体の問題で、国が解決すべき課題のようにも思いますが、ミクロで見ると、市場原理に則った労働力市場だと思うんです。だから国が何を言っても的外れになるのは当然かな、と思いました。

ちょっと書いていてまとまりが無くなってしまいましたが失礼、このまま投稿させて頂きます。

Re: 国会は何をやっているのかと思った今日

> L_z_m_i さん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。

>昨日と今日で指示指導が一貫しない、施設利用者とコミュニケーションをとろうとすると「遊んでいるのか!」とケアマネから怒られる


面倒なケアマネージャーですね(笑)これは辞める人より、ケアマネージャーの存在が根本的に問題ですね。そんな職場で笑顔を作る、ましてや長く働き続けられるはずがない。特定の悪者を作るのは好ましい姿勢ではないかもしれませんが、このケアマネージャーのような人が減れば、日本の労働環境は相当良くなると思うんですけどね。

Re: 結局は・・・

> PIROさん

はじめまして、コメント有難うございます。そして、3ヶ月間ブログの記事を読んでくださっているとの事、大変嬉しく思います。有難うございます。

まぁ、そもそも政治屋は「就活改革提言」を読んでいないかと思います(笑)仮に読んだところで何もしないでしょうが。コメントに、政治屋も「就活=経済活性手段」と考えていて・・・とありますが、そもそも政治屋は何も考えていないと思っています(笑)ある意味、若者の雇用の問題よりも、政治屋の存在の方が問題としては深刻かもしれませんね。

Re: あーやっぱりかー

> ほらいぞんさん

大変お久しぶりです、コメント有難うございます。

ビートたけしの「落選確実選挙演説」という本にて、天谷直弘さんという方の「国会は国権の最低機関である」との言葉が紹介されていて面白かったです(笑)いや、実際は笑えないのですが・・・。まぁ、そもそも政治家を当てにする姿勢が間違っているのかもしれませんね。政治家は「期待」の対象ではなく、あくまでも「監視」の対象になるに過ぎないでしょう。

Re: No title

>toya さん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。

まぁ、最強の就職対策は若者のスペックが向上することでしょうね。実際に、既に日本企業に見切りをつけて、海外で戦っている人も多くいるのではないでしょうか。こういった人たちは、日本がどうなろうが他国で生きていけるので最強だと思います。

もしかすると、「海外大学の受験対策」を売りにするビジネスが今後益々加熱するかもしれませんね(既に、加熱しているのかも?)。

続報

先週6/13にここで書いたラジオ番組の話の件。
今日、同じ番組の中でその投稿者から続報が。

件の娘さんはその職場を離れる方向だそうな・・・。

Re: 続報

> L_z_m_i さん

ご報告有難うございます。そりゃ辞めますよね、そんな訳が分からない職場・・・。
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