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小暮真久さん「英語で書き上げた修士論文を面接官に見せたら『こんなもの読めるわけない』と突き返された」

最近このブログでよく取り上げているDSS(大学教育と就職活動のねじれを直し、大学生の就業力を向上させる会)の問題意識の一つとして「企業は採用活動の際に大学の成績を参考にしたくてもできない」というものが挙げられる。DSSの認識によると、企業が大学の成績を参考に出来ない理由は、「多くの文系学生は単位をとることには熱心になっているが、良い成績をとるために一生懸命になっているわけではない」、「大学の授業の評価方法にばらつきがある(学生に考えさせる課題を出して優れた結果を残さなければ「A」をつけない教授もいれば、授業にすべて出席すれば「A」をつける教授もいる)」という点にある(http://www.npo-dss.com/company.html)。この問題を解決することがDSSの目的の一つである。


しかし、そもそも「就活生が大学での勉強の話をすることを本当に企業側は望んでいるのか?」を今一度考え直してみるべきではないか。例えば、仮にある就活生が「教授から評価されるレベルの学術論文を書き上げ、結果として賞をもらえた」とのエピソードを話したにも関わらず、面接官がその話に興味を示さず、論文作成のプロセスに突っ込みを入れなかったケースがもし存在するならば、DSSの活動の前提となっている「企業は採用活動の際に大学の成績を参考にしたくてもできない」との考え方自体怪しくなってくる。


実際に、このブログによくコメントを下さるWilliam Yaminさんは「僕は面接で大学で勉強したことを聞かれたので、ゼミや英語の授業、またプライベートで研究していたヨーロッパサッカーにおける経済の影響や、クラブチームの経営に関する話をしたら、途中で止められたことがあります。質問をしてきたから喋っただけとはいえ、向こうが本気でそんな話を聞きたかったとはとても思えなかったです」と述べている(http://lingmu12261226.blog10.fc2.com/blog-entry-248.html#cm)。多くの面接官は、一応は「大学で何を学んだのか」を就活生に聞くが、別にそれについて関心があるから聞いているのではなく、単に形式的に聞いているに過ぎないのかもしれない。


また、TABLE FOR TWOの活動で有名な小暮真久さんは、著書「『20円』で世界をつなぐ仕事」で、ある大手メーカーの面接でオーストラリアの大学院にて英語で書き上げた修士論文を持参したところ、面接官から「こんなもの読めるわけない」と論文を突き返されたエピソードを紹介している。それに対して小暮さんは「これが日本のグローバル企業の実態なのか」と落胆したそうだ。一方、小暮さんが就職先として選んだマッキンゼーの面接では、小暮さんの研究の説明に対して、その研究について門外漢のはずの面接官が「それはこういうことだよね」と理解し、且つ「これをこうしたらどうなの?」と改良のアイディアも出してきて、小暮さんは話をしていて楽しい面接だったと振り返っている。


小暮さんのエピソードを読むと、いくら学業を通じて能力を培っても、評価する面接官によっては「豚に真珠」で終わることもあるのだなということを思い知らされる。大手メーカーの面接官がきちんと論文を目を通せば小暮さんの英語力や文章構成能力、論理的思考力などを確認でき、それに加えて口頭でのコミュニケーション能力を確認すれば十分会社の利益に貢献できる人材を獲得できたはずなのに・・・。DSSの認識としては「企業は、学生の学業の成果を参考にしたくても出来ない。なぜなら、現状は学業で成果を出すこと=能力を身につけたと評価できないから」というものだけれど、小暮さんは明らかに学業に打ち込むことを通じて仕事にも使える能力を培ってきたにも関わらず、それが日本企業の面接官からは評価されなかった。これが僕の中で「就活生が大学での勉強の話をすることを本当に企業側は望んでいるのか?」との疑問が強くなる所以である。


就活と学業の関連についての話においては、割と「日本の学生は勉強していないし、そもそも大学の講義の中身自体がクソ。だから、企業も学業の成果を見れないんだ」といった日本の学生・大学の帰責性を問う論が語られることが多い。しかし、この記事で取り上げたように、仮に就活生が学業を通じて能力を培ったことが強く推定される状況下においても、どうせ企業はその学業の中身について関心を示さないのではないか。このような視点も、就活と学業との関連を考える際に必要だと思う。


就活生が大学での勉強の話をすることを本当に企業側は望んでいるのか?との疑問に共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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いや、これは…

これは小暮さんがダメすぎる気がします。

小暮さんのエピソードを見るとあたかもマッキンゼーは凄いかのようですが、どうでしょうか。所詮"修士論文程度"だったからこそ、そして専門ではないといってもある程度の基礎強要で通じるレベルだったからこそ理解できたという偶然も大きいでしょう。(世界中のありとあらゆる分野の修士論文レベルの学問領域で理解できる能力を持っている人はまずいないでしょう)
修士論文ごときではなく、世界の名だたる数学者の極一部しか理解できないような高度な数学理論を持参していた場合はどうでしょうか?その時にはたぶん日本の面接官と同じように全く理解できないとなるでしょう。

「大手メーカーの面接官がきちんと高度な数式で埋め尽くされた世界的に最先端の論文に目を通せば能力を確認でき、それに加えて口頭でのコミュニケーション能力を確認すれば十分会社の利益に貢献できる人材を獲得できたはず」です。



>大手メーカーの面接官がきちんと論文を目を通せば

仕事で顧客候補に「あなたの会社のシステムの説明をしてください」と聞かれて、ソースコードや設計仕様書を見せるような奴はバカです。【顧客の担当者がきちんと設計仕様書に目を通せば…】はあまりにも自己中な考え方でしょう。
読まないと「なんだ、うちのシステムがどんなシステムか知りたくなかったんだ」と言い放つのは暴論です。

もちろん最低限の一般教養すらない面接官は問題外です。それは話になりません。

しかし、普通はごく基礎的な一般教養さえあれば理解できるようにサマッて話をするべきでしょう。
これは職務遂行上は重要な能力であり、これが欠けている人は不採用でも仕方ないと思います。私は面接で「これが前の仕事で書いたシステム設計仕様書。はい、読んで」と来られたらまず落とします。

No title

小暮氏の著書を読んだわけでもないし、どういう経緯で突き返されたのかよくわからん。
持参というのは予告もなしに、自分の実力を見せるためにいきなり持参して読ませたってことなのかな?
マッキンゼーは面接のなかでたまたま研究内容で盛り上がったと捉えられるのだが。
修論内容にせよ仕事に結び付けられるような内容のものかどうかも分からないし。

ヤミンさんの例にせよ、「途中で止められる」ぐらいだから
本人が面接官無視して一方的に演説するだけだったようにも捉えられるなあ。

昔からよく言われますよね。

「類は友を呼ぶ」


バカな面接官はバカな学生を気に入るだろうし、賢明な面接官は賢明な学生を気に入る。


バカな面接官に気に入られなかったからって落ち込むことはないんですよ。


自分のスペックが高過ぎたんだと自信を持つことが大事だと思います。

No title

えーとまず企業は勉強することを望んでいるのかという答えは多分望んでいないでしょうね。
なぜなら日本の雇用制度自体がメンバーシップ型だから。つまり職に就く能力ではなく、その企業の一員にふさわしいかどうかが採用の決め手だから。

話変わりますが僕はこのDSSを初めて見て少し違和感を覚えました。
確かに本田由紀さんのいうとおり日本は大学と職の接続がうまくいっていない事は確かだと思います。
ただこのDSSって結局今の日本の雇用制度自体を前提にしているように感じる。日本以外の国の職務給ではなく。
あとグローバルうんぬんで結局この人達は上位の大学生のみをターゲットに設定していて膨大なそれ以外の人は目にはいっているのだろうか。

No title

恥かしながら俺は小暮真久の著書を読んでいませんが、小暮さんは面接官が興味感心を抱かなかったことではなく、理解できない能力の低さを批判していたのではないのでしょうか?
つまり、事例で批判されている面接官は確かに物言いは悪かったと思いますが、興味関心がないのではなく、単に論文を読む能力がなかっただけで、マッキンゼーの面接官がたまたま能力が高くて読めたのではないかと思いました
当該論文が具体的にどのような内容なのかは分かりませんが、さぞレベルの高いものだったのだろうと感じました
いくら面接官がプロとはいえ、能力には限度があります
いきなり学業の集大成ともいえる論文を渡されてその場で理解できる人がどれ程いるでしょうか
俺の知り合いにもマッキンゼーと似たようなところで働いている人がいますが、高校時代は野球部でピッチャーというスポーツマンにも関わらず、東大レベル模試で毎回A判定、しかし東大に入ると慢心してしまうからという理由で別の大学に入学し、全ての科目で優を取り飛び級で卒業、息抜きとして参加したディベートでもノープレパレーションで全国1位、勿論英語もペラペラという能力です
小暮さんのように能力の高い個人が企業の低さを批判するのは別に構わないと思いますが、企業の面接官一般にそのレベルの能力を要求することは、就活生一般に完璧を求めるようなものです

又、論点が変わりますが、たとえ相手が理解する能力に乏しくても、そのような相手にも分かるように伝えることが大事です
俺の価値観ですが、相手が理解できない責任は100%伝え手にあります
相手の立場で物事を考えて、相手が理解できるように伝える
これがコミュニケーション力だと俺は思います
企業も企業説明において定款や財務諸表、損益計算書をそのまま見せたりすれば「こんなの読めるわけない」って批判されるでしょう

長くなりましたが、要は「面接官が学業に興味関心がないのは駄目だけど、理解する力がある程度足りないのは仕方ない そこは就活生側が分かりやすく説明すべき」だということです

Re: いや、これは…

> 吊られた男 さん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。ちなみに、「カクさん」さんのコメントに応える形にもなりますが、本の記述が正しければ小暮さんが大手メーカーの面接官に落胆した理由は「『論文が英語で書かれていたから』という理由で論文を突き返されたから」というものになります。

僕の書き方が悪かったのかもしれませんが、ここでいう「きちんと論文に目を通せば」というのは「論文を精読すべきだ」との意味ではなく「論文を小暮さんにつき返さないで、とりあえず中身を見てみるべきだったんじゃないの」くらいの意味合いで書きました。

>私は面接で「これが前の仕事で書いたシステム設計仕様書。はい、読んで」と来られたらまず落とします。

それはそうでしょう。というか、小暮さんも「論文を渡したから、それ読んで俺の研究内容理解して」と思ったのではなく、その論文を元に面接官とコミュニケーションを取ろうとしただけだと思いますが・・・(そして、そもそもコミュニケーションが出来なかったからこそ小暮さんは落胆したものと本を読む限り思われる)。まぁ、僕は小暮さんの真意は知らないので、これ以上はなんとも言えませんが・・・。

Re: No title

> のさん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。僕も小暮さんの面接の事情については、本に書いてある以上のことは分かりません(笑)

>持参というのは予告もなしに、自分の実力を見せるためにいきなり持参して読ませたってことなのかな?

これも分からないのですが、面接官からの要求があろうが無かろうが、面接官が応募者が持ってきた修士論文を「英語で書かれているから」という理由でつき返していることから(「吊られた男」さんへの返信参照)、僕はその面接官はそもそも「学業を通じて何を学んだのか」ということについて興味が無いのかなと判断しました。ある程度応募者の学業への取り組みについて関心があれば、別に英語で書かれていて理解が難しいものであっても、その論文の内容・構成・作成のプロセスについて一定の質問は出来ると思いますし。

がんばれ

初めまして。素晴らしいブログですね。

政府始め、経団連も企業もマスコミも、大人は恥を捨てて全力で生き残ろうとしています。そのための若者叩きです。

私が見るに、若者の抗議はあまりに手ぬるい。具体的にどうすればいいかはわかりませんが、今のままでは99対1くらいで若者の自己責任に押し通されてしまっています。

せめて70対30くらいまで若者が押し返せば、企業の上層部も若者のことを考えるようになるでしょう。

若者がうるさいから言うこと聞いてやろうか、くらいまで押して押して押しまくってください。

がんbれ、ファイア!

Re: タイトルなし

> 雨宮さん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。

>バカな面接官はバカな学生を気に入るだろうし、賢明な面接官は賢明な学生を気に入る。

うろ覚えですが、誰か「人は、自分と同じ体験をしてきた人を過大に評価して、そうでない人を過少に評価する」ということを言っていた気がします。これに照らすと、学生時代にオールラウンドサークルの活動に打ち込んだ面接官は学業に打ち込んだ就活生を正当に評価できないし、逆に学業に打ち込んだ面接官はオールラウンドサークルの活動に打ち込んだ就活生を正当に評価できない。確信は全くありませんが、何となくこのイメージは正しいもののように僕には思えます。

Re: No title

> takeshi さん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。

>えーとまず企業は勉強することを望んでいるのかという答えは多分望んでいないでしょうね

でしょうね!

>ただこのDSSって結局今の日本の雇用制度自体を前提にしているように感じる。日本以外の国の職務給ではなく。
あとグローバルうんぬんで結局この人達は上位の大学生のみをターゲットに設定していて膨大なそれ以外の人は目にはいっているのだろうか。

「上位の大学生のみをターゲットに設定していて膨大なそれ以外の人は目にはいっているのだろうか」という点については、「調査対象である大学を限定する理由にはDSSの活動資金の問題が挙げられます。現在は、青山学院大学、慶応義塾大学、東京大学、法政大学、一橋大学、明治大学、立教大学、早稲田大学の9大学に対象を絞って調査を実施していますが、限られた活動資金を有効に使って効果を出すために、DSSの拠点である東京を中心とした首都圏にまず対象を絞りました。また、大学教育と就職活動の間にある“ねじれ”を直し、良い循環を生み出す流れをつくっていくための手始めとしては総合大学がふさわしく、なかでも有名校から変えていくことで、DSSの活動が大学や企業に波及するスピードを速められると考えました」という説明があります(http://www.npo-dss.com/faq.html#q11 ←のQ11参照)。


日本の雇用制度自体を前提にしていると言うのは、DSSが特に「職種別採用」の促進の必要性について触れていない(と思われる)ことから、その通りかもしれません。

Re: No title

> カクさん さん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。「カクさん」さんへのコメント返信ではありませんが、僕の吊られた男さんへのコメント返信の記述が小暮さんの考えを知る際に多少参考になるかもしれません。また、「の」さんへのコメント返信が「カクさん」さんの前半部分のコメント(恥かしながら~就活生一般に完璧を求めるようなものです)に僅かですが答えていることになっているかも・・・。

>俺の価値観ですが、相手が理解できない責任は100%伝え手にあります

これについては、かなり前に「「就活ぶっこわせデモ」×岡田斗司夫さんの対談・・・就活デモの訴えを聞く側にも謙虚さが必要だ(http://lingmu12261226.blog10.fc2.com/blog-entry-129.html)」という記事で「相手が理解できない責任が全て伝え手に押し付けられて、聞き手の理解力の乏しさが考慮されていない現実があるのでは」という旨の文章を書いたことを思い出しました。勿論、価値観は人それぞれですが。

Re: がんばれ

> ボボ さん

はじめまして、コメント有難うございます。

コメントの内容、大変嬉しく思います。しかし、僕のやっていることは本当に些細なことです。それに対して、中にはデモを起こして問題を訴えようとした人たちもいます(http://hosyukakumei.blog.fc2.com/)。もし宜しければ、こうした活動にも注目していただければ幸いです。

No title

2点質問させてください

1点目は、管理人様の価値観に関してです
管理人様は面接官一般がどれだけの理解力を持たなければならないと考えていますか?
具体的には、英語で書かれた卒論を理解できなければならないという価値観でしょうか?

もしそのような価値観でしたら2つ目の質問は意味をなさないのでスルーしてください



2点目は↓に関してです
「別に英語で書かれていて理解が難しいものであっても、その論文の内容・構成・作成のプロセスについて一定の質問は出来ると思いますし」

具体的にどのような質問なのでしょうか?
例えば、論文に全く目を通さなくてもできる質問
「どんな研究ですか?」や「どのような構成ですか?」、「作成にあたって苦労したことは何ですか?」
なら確かにできると思いますし、俺も納得できます

逆に、少しでも論文に目を通さないとできない、内容に踏み込んだ質問なら面接官にとっては極めて難しいと思います
「とりあえず中身を見てみる」とありますが、それがかなりハードルが高いように思えます
例えばhttp://scholar.google.co.jp/で英語で書かれた論文が検索できますが、ちょっと表題だけ見ようとしても、どれもテクニカルタームが入っている蓋然性があり、俺の英語力の低さもありますが、頭がむず痒くなってきます(笑)

どちらにせよ、英語で書かれた卒論を丸々持って行くだけでは、能力の高さを立証することには役立っても、それを元にコミュニケーションをとるのは難しいのではないかと思うのです

少し議論がずれている気が・・・

遅レス失礼します。

lingmuさんの主張したいことは、就活に関する議論において"大学生は大学で勉強していないのが当たり前""面接では大学時代に経験した勉強の話なんて出来ないからサークルやバイトの話ばかりする"といった主張がまかり通っている中、「では企業側は学生が勉強の話をすることを本当に望んでいるのか?」「勉強の話をしたところで面接官は理解出来るのか?」という疑問を投げかけているのだと考えます。

情報が少ない為小暮氏のケースが具体的にどういう状況だったのか想像でしか語れませんが、英語の修士論文をそのまま提出することがNGなら、企業側としては大学新卒就活生にどういった形で大学での学習の成果を披露して欲しいのか?そもそも企業側は大学での学習の成果に興味があるのか?といった点についても皆様方の意見を伺いたかったです。

小暮氏の例が極端な為か、そのケースをはじめとする面接官のレベルに関する投稿が中心になってしまっているのが同じく引用された立場として少し残念でした。

Re: No title

> カクさん さん

こちらの記事にもコメントを有難うございます。

>管理人様は面接官一般がどれだけの理解力を持たなければならないと考えていますか?
具体的には、英語で書かれた卒論を理解できなければならないという価値観でしょうか?

違います。明確な基準を設けることは難しいですが、僕が小暮さんの論文をつき返した面接官を批判した理由は、そもそも「英語で書かれた卒論の内容を理解しようと試みてもいない」ところにあります。

「逆に、少しでも論文に目を通さないとできない、内容に踏み込んだ質問なら面接官にとっては極めて難しいと思います 」、「英語で書かれた卒論を丸々持って行くだけでは」という記述が「カクさん」さんのコメントにありますが、普通面接官は応募者のエントリーシートを手元においている、つまり小暮さんの研究内容の概要に目を通すことも出来たはずで、その記述を前提として研究内容についてコミュニケーションをとることはそれほど難しくないと思います。質問内容については、「カクさん」さんが仰る様な「どんな研究ですか?」や「どのような構成ですか?」、「作成にあたって苦労したことは何ですか?」などのものが考えられますし、他にも「学説の対立」「なぜ、あなたはその学説を支持したのか」などの質問が出来るかもしれません。


以上より僕は、面接官は十分小暮さんと論文の内容についてコミュニケーションを取れたと考えていた訳ですが、それにも関わらず「こんなもの読めるわけない」と論文を突き返した面接官の姿勢を見ると、「企業側は学生が勉強の話をすることを本当に望んでいるのか?」「勉強の話をしたところで面接官は理解出来るのか?」との疑問が浮かんだのです。

この点、William Yaminさんがコメント欄で

>lingmuさんの主張したいことは、就活に関する議論において"大学生は大学で勉強していないのが当たり前""面接では大学時代に経験した勉強の話なんて出来ないからサークルやバイトの話ばかりする"といった主張がまかり通っている中、「では企業側は学生が勉強の話をすることを本当に望んでいるのか?」「勉強の話をしたところで面接官は理解出来るのか?」という疑問を投げかけているのだと考えます。

と仰っていますが、この記事の本旨はまさにその通りです。William Yaminさん、コメント有難うございました。また、エピソードを引用させていただいたにも関わらず、議論が逸れてしまったのを修正しなかったことを申し訳なく思います。すみませんでした。

No title

先ず1点確認させてください
ヤミンさんが当該記事の趣旨として「勉強の話をしたところで面接官は理解出来るのか?」という一文を書いて、管理人様もそれに同意されていますが、これは本当に合っていますか??
これが当該記事の趣旨に含まれるなら、面接官のレベルに関する議論は正にそれに沿うものであると思うのですが・・・



「では企業側は学生が勉強の話をすることを本当に望んでいるのか?」が管理人様の趣旨であることは俺も重々承知しており、最初のコメントで「面接官が学業に興味関心がないのは駄目」と価値観を示しています

しかし、当該主張を支えるデータとして小暮氏のケースが重要な役割を担っている以上、それが果たして本当に当該主張にアプライできるのか、つまり「当該ケースが単に面接官のレベルが低いのではなく、勉強の話をすることを望んではいないということ」は厳密に確認すべきです


そして
「普通面接官は応募者のエントリーシートを手元においている、つまり小暮さんの研究内容の概要に目を通すことも出来たはずで、その記述を前提として研究内容についてコミュニケーションをとることはそれほど難しくないと思います」
とありますが、確かに「手元にあるエントリーシート」を前提として「研究内容について」学説の対立や何故その学説を支持したのかなどのコミュニケーションをとることは難しくないし、なされて当然だと思います
しかしそれでは「英語で書かれた卒論」を読まずに行われるものです
「英語で書かれた卒論」を元に研究内容について理解するものでも、エントリーシートを元に「英語で書かれた卒論」を理解するものでもないでしょう
上記のコミュニケーションは「英語で書かれた卒論の内容を理解しようとする試み」ではないと俺は捉えます
よって、エントリーシートを前提として研究内容についてコミュニケーションがとられなかったのならばその点は俺も批判しますが、英語で書かれた論文が「理解できないため」に読まずに返却することの捉え方は面接官にどこまでのレベルを求めるかという点に依存すると考えます
(※突き返すという表現はかなりキツいので「読まずに返却する」に変えました こちらの方が本質的でしょう)
そして、面接官一般にそこまでのレベルは求めるべきではないというのが俺の価値観です


蓋し、英語力と勉強(自身の専門テーマ)を混同するから複雑になるのです
ヤミンさんに対する返答にもなりますが、勉強と英語が不可分な関係でなければ英語力は英語力、専門テーマは専門テーマと分けた方が良い場合もあると思います
少なくとも、当該記事のように「面接官は学生の勉強に興味関心がない!」と批判するには、「勉強の話を面接官にも分かりやすく伝えようとしたけど、全然聴いていなかった」という事例の方が遥かに明確に適合するはずです
英語力の重要性に関しては議論の余地はないでしょう
本当に勉強に関してのみに絞りましょう
繰り返しますが、俺は企業は勉強に対して一定の興味を持つべきだと考えます
そしてその披露方法は例えば専門用語を使わない等、できるだけ分かりやすいものが良いと思います

Re: No title

> カクさん さん

こちらの記事にもコメント有難うございます。

今回の記事は「企業は採用活動の際に大学の成績(というか、学業の成果)を参考にしたくてもできない」というDSSの考え方を疑うために書かれたものです。そして、その疑い方には「企業側は学生が勉強の話をすることを本当に望んでいるのか?」というものも「勉強の話をしたところで面接官は理解出来るのか?」というものも含まれています。そういう意味では、面接官のレベルに関する議論もそれに外れたものとはいえないですね。失礼しました。

>当該主張を支えるデータとして小暮氏のケースが重要な役割を担っている以上、それが果たして本当に当該主張にアプライできるのか、つまり「当該ケースが単に面接官のレベルが低いのではなく、勉強の話をすることを望んではいないということ」は厳密に確認すべきです

一応小暮さんの例を用いた心情を説明します。小暮さんは「オーストラリアの大学院にて英語で書き上げた修士論文」という誰がどう考えてもバリバリ学業を頑張った証を面接にて提示した訳ですが、それにも関わらず、面接官はそれをあっさりつき返していることから(「突き返すという表現はかなりキツい」とコメントにありますが、小暮さんの著書で「つき返す」という表現が使われているので、僕はそれに従います)、「仮に学業できちんと成果出しても面接官はそれに興味を示さないんじゃないの?」という気持ちが芽生えたのです。加えて、「面接官が応募者に勉強の話をすることを望んでいるのなら、小暮さんの論文には当然興味を示すでしょ」という僕の気持ちも前提としてありました。


小暮さんの例は極端だとの意見もありまして、それはそうなのですが「企業が卒論が出来上がっていない時期に採用活動を行う」、「大学の成績に興味を示さない」、「エントリーシートの設問では『200字程度で研究内容を書いて』というものが多く、要は研究内容に突っ込みを入れようとする意思が希薄であることが伺える」などのオーソドックスな理由を用いて記事を書いてもそんなに面白くないかなとブログの管理人としては思ってしまったのです(笑)主張の厳密さよりも面白さを追求した点に僕の落ち度があったかと思います。

>確かに「手元にあるエントリーシート」を前提として「研究内容について」学説の対立や何故その学説を支持したのかなどのコミュニケーションをとることは難しくないし、なされて当然だと思います
しかしそれでは「英語で書かれた卒論」を読まずに行われるものです

僕のイメージでは
「手元にあるエントリーシート」を前提として「英語で書かれた卒論」に目を通し、その上で「研究内容について」学説の対立や何故その学説を支持したのかなどのコミュニケーションをとるというものだったので「しかしそれでは『英語で書かれた卒論』を読まずに行われるものです」とのコメントは僕のイメージとは異なります。

>当該記事のように「面接官は学生の勉強に興味関心がない!」と批判するには、「勉強の話を面接官にも分かりやすく伝えようとしたけど、全然聴いていなかった」という事例の方が遥かに明確に適合するはずです

その例は使いたいんですけど、「僕は卒論の内容を噛み砕いて伝えたんだけど、面接官は聞いてくれなかったんだ!」と主張しても「自分は面接官に分かりやすいように伝えた」という内容が相当主張者の「主観」を含めているので、説得力をもたせるのは少し難しい気がしています。そういう意味では記事で用いたWilliam Yaminさんのエピソードについても、彼の「質問をしてきたから喋っただけとはいえ、向こうが本気でそんな話を聞きたかったとはとても思えなかったです」という記述も只の主観っちゃ主観なのですが・・・(個人の実感としてはWilliam Yaminさんの主観には共感できますが)。

>面接官一般にそこまでのレベルは求めるべきではないというのが俺の価値観です(中略)そしてその披露方法は例えば専門用語を使わない等、できるだけ分かりやすいものが良いと思います

僕としては、企業は就活生に高いハードルを求めている訳で、そしていまさら「求める人物像」のレベルを下げる方向にも行かないと思うので、応募者を評価する面接官のレベルも上がっていかなけれならないと考えています。

No title

遅レスになります。

小暮氏に違和感を感じたのは、凄い学術論文書ける点で企業にアピールすることをもって「学業の成果を評価しろ」って企業に言ってる点なんだよね。企業は大学レベルの論文審査機関なんじゃないんだから。
彼からは具体的なイメージもなしにただ凄い・優秀だから採用しろ、って企業に詰めかけてるようにも受け止められた。

勉強内容が仕事に関連付けられるのなら分かるし勉強の度合いに応じ企業も評価すべきだけど、
仕事に関係ないし個人の知的欲求だけでやった勉強で評価しろって言うのは変じゃね。
特に後者については専門範囲外の人事が踏み込んだ質問をして人物を評価するのは不可能。
ブログ主さんが想定するような質問であれ、学界での見解はさておき適当に受け答えができたらプラス点ってことにするの?
凄くズルい学生なら先行研究を「大学での研究内容」としてパクって、あたかも自分が大学で超勉強してたかのように振る舞える受け答えができそうなもんだが。
(専門範囲外の人事にはどうせバレないし)

英語で書いたからコミュニケーションを取らずに突き返した=だから日本企業の人事は勉強に関心がない、という主張もわからん。初対面の同じ日本人相手に英語で話しかけてるようなもんだろ。
凄い論文を書けるぐらい優秀なら、なぜその道の権威として大学で研究せず就職しようとするのは毎度のこと気になることではあるけども。

企業からすれば「勉強したかどうか」は別として「頭のいい」大学生が欲しいってことじゃないかね。
大学の成績を参考にしようとするのも「勉強できる」ではない意味での「頭のいい」大学生が欲しいって趣旨なんだし。
だったらコンサルでありがちな、論理性を問わせる超高度な筆記試験で足切りしたほうがいいんじゃないかね。

Re: No title

> の さん

おはようございます(早朝にコメント返信するのは初めてなので違和感がすごいです笑)、いつもコメント有難うございます。

>勉強内容が仕事に関連付けられるのなら分かるし勉強の度合いに応じ企業も評価すべきだけど、仕事に関係ないし個人の知的欲求だけでやった勉強で評価しろって言うのは変じゃね。 仕事に関係ないし個人の知的欲求だけでやった勉強で評価しろって言うのは変じゃね。

僕はそこまで変とは思わないですね・・・。「どのように勉強に打ち込んだのか」という過程については十分評価の対象にし得るものだと思いますし、ましてや小暮さんのように直に(英語)論文を持参した場合においては(英語力)文章能力も評価できますし。

>英語で書いたからコミュニケーションを取らずに突き返した=だから日本企業の人事は勉強に関心がない、という主張もわからん。初対面の同じ日本人相手に英語で話しかけてるようなもんだろ。

英語で書かれた論文を面接官に提出しても、その内容についての質疑応答は(恐らく)日本語でなされるはずなので、「初対面の同じ日本人相手に英語で話しかけてるようなもんだろ」というのは違和感がありました。また、「英語で書いたからコミュニケーションを取らずに突き返した=だから日本企業の人事は勉強に関心がない、という主張もわからん」については一応自分なりの感覚は過去のコメントで書いたはずなので、ここでは省略させていただきます。

No title

返信有難うございます

記事の面白さは俺も重要だと思いますし、納得しました

又、『「自分は面接官に分かりやすいように伝えた」という内容が相当主張者の「主観」を含めているので、説得力をもたせるのは少し難しい』というのは仰る通りだと思います
俺はそこまで考えられていませんでした
すみませんでした

そして「勉強の話をしたところで面接官は理解出来るのか?」は趣旨に含まれていないと考えていました
自身の読解力の無さを恥ずかしく思います
すみませんでした

面接官のレベルが趣旨に含まれるならば、当該事例が面接官のレベルが低いものと勉強の話をすることを望んではいないものどちらであっても、趣旨にはアプライするため、「面接官のレベルが低いのではなく、勉強の話をすることを望んではいないということ」を確認する必要性もありませんね

只、ならば必然的に現状ではどの程度まで面接官は要求されるのか迄議論されるべきで、おそらくこれが本質となるでしょう
そして(過程を含む)勉強の話をすることを望むことに対する要求に関しては、おそらくそこまで議論の余地はなく、それより現状の面接官のレベルに対する要求が意見が分かれるところになるように感じました

その点、応募者を評価する面接官のレベルも上がっていかなければならないとは俺も同意しますが、更に一歩進めて、現状の面接官一般がどれだけの能力を身に付けておか「なければならない」のか、管理人様の価値観を確認したいと思います

コミュニケーションをとる前に『「手元にあるエントリーシート」を前提として「英語で書かれた卒論」に目を通し』
とありましたので、現状の面接官一般はそれだけの力、すなわち専門用語や固有名詞等が多く含まれている英文を読む力がなければならないという価値観で宜しいでしょうか?

※専門用語や固有名詞等に関してはエントリーシートを前提に、たとえ単語等が分からなくてもある程度推測が可能だと思いますが、「エントリーシートの設問では200字程度で研究内容を書いて」というものが多い現状、それもかなりレベルが高いことが多いように感じるのが俺の価値観です

Re: No title

> カクさん さん

こちらの記事にもコメント有難うございます。

>更に一歩進めて、現状の面接官一般がどれだけの能力を身に付けておか「なければならない」のか、管理人様の価値観を確認したいと思います

僕自身それは固まっていないので、今のところは「面接官は何を身につけていなければならないのか」という方向よりも「こんな要素を備えている面接官はダメ」という方向性の記事を書くことが多いんですよね・・・。

とりあえずコメントにあった
>コミュニケーションをとる前に『「手元にあるエントリーシート」を前提として「英語で書かれた卒論」に目を通し』
とありましたので、現状の面接官一般はそれだけの力、すなわち専門用語や固有名詞等が多く含まれている英文を読む力がなければならないという価値観で宜しいでしょうか?

という点に関しては、論文の内容を完全に理解するというレベルまではいかなくても、ある程度は読めるレベルであるべきだと僕は思っています。
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