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石渡嶺司さんと倉本由香利さんの「起業」に対する考え方の違い

自分でも理由がよく分からないが、なぜか「そういえば、石渡嶺司さんって就活についてあまり意見述べなくなったな」ということを感じ、久しぶりに彼のツイッターに目を通してみた。ある程度さかのぼると、彼が学生起業について述べているツイートを見つけ、それに興味を持った。


 
見ての通り、「安易」な理由、考え方で起業をしようとする学生を批判するツイートである。恐らく石渡さんは「学生起業」そのものを否定しているのではないのだろうが、何だかんだで組織に属さず一人で仕事と向き合い戦っている石渡さんからすれば「そんな甘い考えで起業にチャレンジするの?」との感覚を持たずにはいられなかったのかもしれない。そして、その感覚は理解できる。


しかし、僕が彼のツイートに興味を持った理由は彼のツイートの内容に共感したからではなく、最近別のブログで、起業に関して石渡さんとは異なる考え方を目にしたからである。それは、最近「グローバル・エリートの時代 個人が国家を超え、日本の未来をつくる」を出版した倉本由香利さんの「My Life After MIT Sloan」というブログだ。元々はTOEFLの勉強論を知ることを目的としてそのブログを読んでいたのだが、最近は「起業家社会論」のカテゴリに属する記事にも目を通している。


そして、石渡さんとは異なる(と僕は感じた)考え方が書かれているのが「どんだけマッチョじゃないと起業できないんだ、日本は。」という記事だ。アメリカ(というか、ボストンやシリコンバレー)で起業する人たちを多く目にしてきた倉本さんの感覚からすれば、日本で起業しようとする人によく浴びせられるであろう「たかが企業にも就職できない人が、起業して成功する訳がない」、「本当にそんな覚悟はあるのか?」、「起業するのはいい考えだと思うけど、すごく大変だよ?」、「逃げてる気持ちでは、起業は成功しません」との批判に驚きを隠せないそうだ。


詳しくはリンク先の記事を読んでもらいたいが、例えば、倉本さんは「最初に起業した理由?そんなの最初に入った会社の上司がクソだったからだよ」と、日本では「逃げ」と受け止められる理由で起業した人を目にしている。また、石渡さんがツッコミを入れたがっていた学生団体の「ビジネスが失敗しても最後の手段として就活すればいい。就活でビジネスの経験をしていたというのは大きな武器になる」という記述についても、倉本さんは「アメリカだったら、起業に失敗しても、就職できる」との認識でいる。だから、倉本さんは「起業するのに、そんなすごい理由や覚悟は、本来必要ない」と考えている。


誤解しないで欲しいが、倉本さんも現在「日本」で起業することのハードルの高さは十分認識している。つまり、石渡さんも倉本さんも「現在、日本で起業することは安易な考えでは難しい」との認識を共通して持っている。僕が感じた二人の違いは、石渡さんは「日本での起業は厳しいんだから、安易な考えで起業するな」という考えなのに対して、倉本さんは「確かに現在の日本で気楽に起業するのは難しいが、その現状を変えて、若者が起業しやすい社会にした方が良いのではないか」と考えているところにある(倉本さんの考えを知るに当たっては「若者が起業しにくいなら、起業しやすい社会に変えていけば良い」という記事を読むことも有効)。


僕は起業のプロセスについて全く詳しくないが、漠然と「日本で起業することはハイリスク」との感覚を持ち、だからこそ「とりあえず起業して、失敗してもその経験を企業が買って就職できる」ような流れがあれば良いのではないかと感じていた(勿論、単に起業サークルを作って「私たち、起業に取り組んでるんですよー!」というポーズを見せておきながら実際はビジネスに全くチャレンジしていない・・・という学生は放っておけば良いと思う)。また、「若者よ、起業せよ」みたいなことを安易に言い出す人に対しても「どうせ起業して失敗したら『自己責任だから、その後の生活に苦労するのは当然』みたいなことを言い出すくせに」と穿った考えを持っていた。そもそも「若者が起業しやすい社会を目指すべきなのか」との問いに答えを出す必要はあるが(この点、倉本さんはこの問いに一定の答えを出している)、もしその問いに「yes」との答えが導き出せたら、単に若者のチャレンジ精神を喚起するだけではなく、社会としてそのチャレンジ精神をサポートする動きを活発化させること、あるいは若者の考えに「甘さ」が見えてもそこで門前払いするのではなく、考えのブラッシュアップをサポートすること等が必要となるだろう。


「若者が起業しにくいなら、起業しやすい社会に変えていけば良い」という方向性の倉本さんの意見に共感できるとの考えに共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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No title

僕は日本的な何々するには覚悟が必要だーみたいな考え方が凄い嫌いで、理由なんかそこまで必要か、という事には同意します。
ただ正直僕には話が大きすぎて理解できませんでした。なぜならこの人のいう起業ってGOOGLEやSONYを支援する事であって介護や弁当屋を支援するような事を企業とは呼ばないんだろうと思ったからです。

Re: No title

> takeshi さん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。

>僕は日本的な何々するには覚悟が必要だーみたいな考え方が凄い嫌いで、理由なんかそこまで必要か、という事には同意します。

ですよね!

>ただ正直僕には話が大きすぎて理解できませんでした。なぜならこの人のいう起業ってGOOGLEやSONYを支援する事であって介護や弁当屋を支援するような事を企業とは呼ばないんだろうと思ったからです。

これはどうでしょう・・・。確かに倉本さんは「もっとも、弁当屋の起業くらいだと、規模も小さいのでベンチャーキャピタルは入ってこないけどね(笑)」と述べていますが、一方でボストン・シリコンバレーの起業において「プロの力を得て、学生のつまらないビジネスプランが、光り輝くものに育っていったりする」事情を明かしたりしているので、takeshiさんの「この人のいう起業ってGOOGLEやSONYを支援する事であって」との記述には少し違和感を覚えました。

No title

すいません言葉たらずかも。
GOOGLEやSONYのようないずれでかくなるであろう可能性のあるベンチャーのみを支援したいように見えたという事です。つまり世の中を変えるような可能性を持つ起業のみを。
まあ企業しやすくなればいいのにね、という言葉にはそうですね!としか言いようがありませんね。

>>あるいは若者の考えに「甘さ」が見えてもそこで門前払いするのではなく、考えのブラッシュアップをサポートすること等が必要となるだろう。
凄く共感しました。門前払い文化が非常に多いですね。脅す事は簡単ですからね。本当、俺はこんだけ苦労してんだからお前に出来るはずが無いというのが多い。せっかく知識があるのに脅すだけ脅してその知識を与えようとしませんからね。もしくは知識が無い者まで脅す側に回ってますね。

Re: No title

> takeshiさん

コメント有難うございます。

>GOOGLEやSONYのようないずれでかくなるであろう可能性のあるベンチャーのみを支援したいように見えたという事です。つまり世の中を変えるような可能性を持つ起業のみを。

倉本さんもさすがに「GOOGLEやSONYレベルまで成長する可能性がないビジネスは支援したくない」とまでは思っていないと思いますよ(笑)ただ、全く可能性がないビジネスを支援したがる人は誰もいないはずで、やはり「一定期間継続的に利益を出せる可能性のあるビジネス」のみが支援を受けるのは自然な話かと・・・。

もっとも、倉本さんの話が正しければ「ビジネスに可能性があるか否か」の認定基準が日本よりアメリカの方が緩いのだと思います。日本では練りこまれたビジネスプランと資金調達策が確立していないと起業が難しいけれども、一方でアメリカでは未熟なビジネスプランを提示しても、そのプランや起業家の人間性に可能性が感じられれば、ベンチャーキャピタルのプロや起業家がアドバイザーとなってビジネスプランの向上を助けるので、起業へのハードルは日本よりも低いといえます。

Re: タイトルなし

>sskさん

はじめまして、コメント有難うございます。

>>あるいは若者の考えに「甘さ」が見えてもそこで門前払いするのではなく、考えのブラッシュアップをサポートすること等が必要となるだろう。
凄く共感しました。門前払い文化が非常に多いですね。脅す事は簡単ですからね。

有難うございます。僕も普段から気をつけていますが、どうも日本人は何かを評価する際に「減点主義」を採用していることが多く、良い所より粗探しに夢中になる傾向が強いように思えます。僕個人の気持ちとしてはこの傾向が変わればと思っていますが、一方で僕自身ブログで何かを批判する際には少なからず気持ち良さを感じてしまっていることを否定できないんですよね・・・。根本的にメンタルを変えないと。

どこにも入社しないで独立・起業するやつを叩く


まさに奴隷国家ニッポンwww


この国ではどれだけキツい奴隷でドMなのかが賞賛される所だからな


楽する奴は許さない
楽しむ奴も許さない

そりゃあ自殺者3万人はでるわな

アメリカと日本の企業についての認識の違いで、「失敗を認めるか認めないか」というところもあると思います。

アメリカでは失敗を経験することで一人前とみなされる空気がありますが、日本では失敗=悪とみなされていますから。

それともうひとつ、ベンチャー経営者の著書を読んで知ったのですが、アメリカでは高学歴なほど、「世の中を変えてやるんだ」という気概に満ちていますが、日本の高学歴は「リスクを回避してきた結果」である、と。


これらの空気を変えていかないと、日本での起業は難易度が非常に高いままだと思います。

No title

石渡さんの言ってること、ここの引用を見る限りでは間違ってるとは思えませんがねえ。
起業が怖いならするな。
みんなでやれば怖くない→ほんとに起業したら仲間なんかないぞ。
事実じゃないでしょうか。
自営業者は個人と個人の戦いの競争社会です。
同じ業種の人が集まって、表向きは仲間のようにしていても、裏では足のひっぱりあい。
これって、別に日本だけじゃなく、アメリカだってそうでしょ?
いや、アメリカの方が競争ということではすごいかも。
倉本さんの記事も読んで、コメント欄まで読みましたが、コメント欄まで読むと、倉本さんの方も本質はずしてる感じします。
結局、「就職しないで起業したい」「やめとけよ」というのは、
「大学行かないでミュージシャンになりたい」「やめとけよ」と大差ない感じです。
ミュージシャンになるやつはなんと言われてもなるし、起業するやつは起業するでしょう。
あと、軽く起業したがる日本の若者にはどことなく会社人間の甘さが見えるから、会社人間の先輩からたたかれるのかな?
組織に向かないやつっていうのは見ればわかるんですよ。ああ、こいつは会社に入っても無理だな、って。自分なんかほんとそう見られ続けてたですから。
日本が起業がむずかしいという、感情論ではない客観的な背景を分析しないとだめなのに、どこか感情論なんですよね。

Re: タイトルなし

> 雨宮さん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。

>どこにも入社しないで独立・起業するやつを叩く まさに奴隷国家ニッポンwww

「どこにも入社しないで独立・起業するやつを叩く」というよりは、石渡さんのように、安易な考えで起業しようとする人を批判する人が多いのでしょう。

>この国ではどれだけキツい奴隷でドMなのかが賞賛される所だからな

「俺、今週○時間も残業しちゃったよー!」みたいな言葉からも見られるように、自分で自分の奴隷度を自慢する人もいるでしょうからね。ストイックなのはいいことですが、何かおかしい・・・。

Re: タイトルなし

> toyaさん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。

>それともうひとつ、ベンチャー経営者の著書を読んで知ったのですが、アメリカでは高学歴なほど、「世の中を変えてやるんだ」という気概に満ちていますが、日本の高学歴は「リスクを回避してきた結果」である、と。

起業には当然リスクはつきものですが、そのリスクの程度があまりにも深刻なものだと(ex.起業に挑戦して失敗した際に、新たにサラリーマンとして再出発することが難しい)、多くの人が挑戦したがらないのも当たり前の話です。勿論、「どんなリスクがあっても俺は起業する!」という人は少なくないでしょうし、実際そういう人はビジネスでも強いのでしょう。

Re: No title

> 自営業者さん

はじめまして、コメント有難うございます。

>石渡さんの言ってること、ここの引用を見る限りでは間違ってるとは思えませんがねえ。

別に石渡さんの発言が間違っているとは言ってませんよ。単に、石渡さんより倉本さんの意見の方向性の方が僕は好きだという話で。

>ミュージシャンになるやつはなんと言われてもなるし、起業するやつは起業するでしょう。 (中略)日本が起業がむずかしいという、感情論ではない客観的な背景を分析しないとだめなのに、どこか感情論なんですよね。

僕には記述の正誤が判断できませんが、倉本さんは記事で感情論のみではなく「(日本では)ベンチャーキャピタルや起業家コミュニティみたいな、起業を手助けしてくれるリソースが余りに少ない」とも述べているので、一応客観的な背景についても触れているのでは・・・。

「自営業者」さんが仰るとおり、僕も「起業するやつは(やめておけと周りから言われても)起業する」と感じますが、その事情を認めた上で、起業を手助けしてくれるリソースを充実させることには意義があると思います。もしかしたら「周りからお膳立てされて起業する奴なんて」と「自営業者」さん含め起業した人・フリーの人は感じるかもしれませんが、その時はその甘いビジネスに勝てばいいだけの話ですから、特に悪いことは無いのではないでしょうか。
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