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マスコミの皆さん、就活しているのは「学生」だけじゃない、「既卒者」もいるんですよ

昨日、一昨日と、NHKのハートネットTVが「就職活動期の"うつ"」について取り上げていた(http://www.nhk.or.jp/hearttv-blog//900/)。この記事では番組の具体的な内容についてではなく、番組を見たある方のツイートを取り上げたい。
この山口さんは、大学等を卒業し就職活動を継続中の若者が集まるコミュニティ「既卒者カフェ」を運営している方だ。だからこそ、「学生の就職活動」という括りをして、まるで既卒で就活をしている人たちの存在を無視するかのような言動に怒りを覚えたのだろう。


山口さんの発言には同意できるし、以前から僕も、メディアがやたらと「学生の就職活動が・・・」との文脈を用いることに危機感を抱いていた。例えば、去年11月の読売新聞「就活もう過熱…短期決戦化が逆効果、焦る学生」という記事にある「再来年の春に卒業する現・大学3年生の就職活動のスタートが、今年から2か月遅い12月となった」という記述を見たときは「別に就活をスタートするのは大学3年生だけじゃないと思うんだけどな」と感じたのだ(これについては、過去記事「12月に、『大学3年生』の就職活動のみがスタートするのか?」に詳しく書きました)。既卒で就活をする人も当然いくらでもいるし、また企業も建前として「卒業後3年以内の既卒者」を新卒扱いとして受け入れる方針を示している訳だから、当然既卒で就活している人たちの存在は無視されるべきではない。


メディアの「現・大学3年生の就職活動がスタートします」とのアナウンスは、メディアが「普通、就活は大学3年生で始めるものだ」との前提に縛られていることを証明している。別に、卒業を来春に控えた4年生が3年生と同時に就活をスタートさせるという考え方があっても良いはずなのだけれど、そのような選択肢は「異端」なものと見なされる。ましてや、既卒の就活には「異端」どころか「ダメ人間」というレッテルが貼られてしまうかもしれない。


いまさら言うまでも無いが、現在「就活は大学3年生で始めるものだ」との考えが主流になってしまっており、それ以外の選択肢を採る人への風当たりは明らかに強いものになっている。別にメディアがそのような社会を作ったとまで言う気はないが、「学生の就職活動が・・・」、「現・大学3年生の就職活動がスタートします」とのアナウンスは、少なからず学生じゃない人が就活することはおかしいという価値観を作ることにつながっていると思う。そして、そのような価値観は既卒で就活する人をうつ病へと追い込むかもしれない。例えば、説明会への参加にしても既卒者を「周りは皆大学生に決まってるんだから、自分の存在はおかしいのではないか」と思い悩ませたり・・・。メディアは「学生の就活が・・・」という旧来のパラダイムから脱して「再来年の春に入社を希望する者の就職活動のスタートが・・・」とか、何か別の表現を見つけたいところだ。


もっとも、メディアに限らず、就活問題に関心がある人でも「学生」が就職活動をしているという前提に縛られている場合がある。例えば、ハートネットTVの番組に出演した本田由紀先生は就活問題に関心を持つ学者の一人だが、そのような方でも「現代就活は学生に大きなストレスを与えている」と述べていることから、無意識のうちに学生の存在のみを考えているといえる(http://www.nhk.or.jp/hearttv-blog/900/125175.html)。そういう言動が既卒就活生にストレスを与えうることを本田先生も自覚しなければならない。


ちなみに僕は、今回の記事で取り上げたような問題意識を大切にしているので、ブログ記事において「学生」という言葉は殆ど使わず、主に「就活生」「応募者」という表現を用いている。細かいことかもしれないけれど、そういったことから意識を変えていかなければならないと考えるからだ。


就活をしているのは「既卒者」も同じなので、原則として「学生の就活が・・・」という言葉を用いるべきではないとの考えに共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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卒業後3以内の方々を「新卒」扱い採用の裏側?

皆様もご存知とは思いますが、厚生労働省の奨励金を目当てにしているのです。
その条件の一部です。卒業後も就職活動を継続中の新規学卒者の方(高校・大学等を卒業後3年以内の方)を正規雇用へ向けて育成するために、まずは有期雇用(原則3カ月)で雇用し、その後、正規雇用に移行させる事業主の方に奨励金を支給します。
その金の為の雇用をし、辞めさせる方向へ向ける。
また雇用する。といった悪徳企業も出現しますね。
求職者より企業に甘い政策は前からですが、現状を知らない役人が机上で決める事は、本件も学校教育も同じで「世間離れ」しています。

「卒業までに内定貰っているのが普通」
「大学3年秋から就活始めるのが普通」
「数十社面接受けるのが普通」


「普通」という言葉はとても怖い言葉です。(「当然」に置き換えてもいいですが)


そうやって就活生を追い詰めてまともな企業選びを出来なくさせる。


その結果が早期の離職やうつ・自殺に繋がっているんですよ。

Re: 卒業後3以内の方々を「新卒」扱い採用の裏側?

> 『うたって・ゴー』さん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。

>皆様もご存知とは思いますが、厚生労働省の奨励金を目当てにしているのです。
その条件の一部です。卒業後も就職活動を継続中の新規学卒者の方(高校・大学等を卒業後3年以内の方)を正規雇用へ向けて育成するために、まずは有期雇用(原則3カ月)で雇用し、その後、正規雇用に移行させる事業主の方に奨励金を支給します。
その金の為の雇用をし、辞めさせる方向へ向ける。
また雇用する。といった悪徳企業も出現しますね。

実際、そういった悪徳企業がどのくらい存在するのかは僕には分かりませんが、「新規学卒者を辞めさせて奨励金だけを貰う」というズルいことを喜んでやる企業は少なからずありそうですね・・・。

Re: タイトルなし

> 雨宮さん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。

>「普通」という言葉はとても怖い言葉です。(「当然」に置き換えてもいいですが)

本当ですよね。いつあなたが言う「普通」が世の「普通」になったんだとか、それが「普通」なのはどうして?と疑問を投げかけたくなります。特に「普通~だよね」と言うことが就活生に限らず誰かを傷つける場合は。

No title

記事にしてくれてありがとうございます。
既卒者カフェの山口です。

同じ意見を持った方がいてくれて安心しました。

非常に面白い活動をされていると、以前から注目していました。

個人的に、
「過労死者数ナビ」や、
『ブラック企業の見分け方』という完全クローズドでやる想定のイベント、
「サイレントお祈り企業リスト」等、
やりたいことがたくさんあるので、何かありましたらまた宜しくお願いします。

山口




Re: No title

> 山口宏之さん

はじめまして、コメント有難うございます。また、ご覧の通り、今回の記事を書くに当たっては山口さんのツイートが非常に参考になりました。その件についても、御礼を申し上げます。

>非常に面白い活動をされていると、以前から注目していました。

かなり前、僕の記事をよくリツイートしてくださってませんでしたか?その時はお礼を言いませんでしたが(笑)、とても嬉しく思っていました。

>「過労死者数ナビ」や、
『ブラック企業の見分け方』という完全クローズドでやる想定のイベント、
等、
やりたいことがたくさんあるので、何かありましたらまた宜しくお願いします。

こちらこそ、よろしくお願いいたします。特に「サイレントお祈り企業リスト」、そして勿論「既卒者カフェ」の存在にも注目しています。「既卒者カフェの発展のアイデア」を読んで、非常に面白いと感じたからです。微力ですが、このブログが「既卒者カフェ」の活動の宣伝に貢献できれば嬉しいです。
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