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「倫理憲章違反」の中でも、特に大学や学生に大きな不利益を蒙らせる違反を優先的に批判していくべきだ

取り上げるのが少し遅れたが、経団連が、2014年春に卒業する大学3年生向けの会社説明会の解禁を昨年と同様12月1日にすることを17日に公表した。昨年の12月の時点で経団連の米倉会長は倫理憲章について「何年ごとに見直すとか、いまは考えていない」と朝日新聞の取材にて答えていたので、予想通りといえば予想通りである。企業の広報活動の解禁が12月へと先送りになったにも関わらず、選考活動の解禁は4月1日と従来のままのため会社説明会の日程が過密になったりするなどのデメリットが挙げられているが、米倉会長の認識は「(大学3年の就活について)このぐらい忙しくてもよい」というものなので、そんな簡単に何か変わるなんて始めから考えられなかった。


そんな訳で、2014年春の入社を志望する就活生の就活事情を考えるに際しては「倫理憲章の規定は2013年度と変わらない」という前提を足場に据えた上で、「どうしたら就活生の負担を軽減できるだろうか」などの課題を考える必要がある。


この点、自戒を込めて言いたいが、倫理憲章を巡る議論はどうしても「倫理憲章は、実は水面下で破られているんです!」という告発に終始することが多い。そして、その告発の延長線上として「形骸化している倫理憲章は、もう廃止したほうが良い」といった論調が出てくることもある(http://www.s-shiori.com/con3/archives/2012/07/2014.html)。その方向性の議論が誤りとまで言う気はないが、当の倫理憲章にサインしている企業に2014年春に入社を希望する人たちの就活は、その問題のある倫理憲章の内容に少なからず左右されることを避けられない。論者がいくら「倫理憲章を廃止せよ!」と叫んでも、就活を控える人たちはそれに対して「外野は黙ってろ!」としか思えないのではないか。倫理憲章の形骸化を告発するのみではなく、倫理憲章の存在を認めた上で、それとどう付き合っていくかを考えることもそれなりに重要だと思う。


僕の考えでは、経団連が「確かに倫理憲章には拘束力は無いけれど、~な行動は特に慎むべきだ」とのアナウンスを企業に対して行うことが少しは有効だと思う。倫理憲章の完全な遵守を企業に求めることは難しいけれども、大学や学生の利益を考えると、このラインだけは超えないで下さいという境界線を敷くイメージだ。ここでいう「~な行動」の例として思い浮かぶのは、大学の学事日程中に面接や、参加必須の説明会を開くことである。


倫理憲章上の「正常な学校教育と学習環境の確保に協力し、大学等の学事日程を尊重する」、「学生が本分である学業に専念する十分な時間を確保するため」との表現を目にすると、倫理憲章の役割の一つが、企業の採用活動が大学の学事日程や学生の勉強を侵食しないための歯止めであることが分かる。この点、一言で「倫理憲章に違反している」といっても、その違反が大学や学生の利益を侵害しているケースもあれば、そうでないケースもある。そこで、特に前者のケースが起きないようにするために経団連が特別のアナウンスをすることが必要なのではないかと考えている。


具体例を挙げると、例えば僕は以前、「"会社説明会への参加"をエントリーの必須要件とする企業は、就活生を苦しめている~会社説明会の予約で精神的に追い込まれる就活生~」という記事にて、企業が4月以前に「参加しないとエントリーの資格を得られない会社説明会」を開くことを批判したことがある。どういうことかというと、「採用選考に関する企業の倫理憲章の理解を深めるための参考資料」を読むと、本来4月1日に解禁すべき「実質的な選考活動」には「当該活動に参加しないと選考のための次のステップに進めないもの」が含まれるため、これに照らすと「参加しないとエントリーの資格を得られない会社説明会」を4月1日より前に開催することは倫理憲章に抵触していると批判したのだ。


しかし、仮に企業が2月の中旬とか3月に参加必須の会社説明会を開いたとして、それは大学の学事日程や学生の勉強を侵食していると言えるだろうかとの疑問が浮かんだ。むしろ、大学の講義がない期間に採用活動を行っているということで、大学や学生に配慮していると評価できるのではないか。別に倫理憲章に違反しているという事実自体は変わらないけれど、その違反を原因とする大学や学生の利益の侵害はそれほど大きいとはいえない。それに対して、1月下旬という、普通に考えて大学の試験真っ只中に参加必須の説明会を企業が開いたならば、それは倫理憲章違反であることに加えて、大学の学事日程を無視しているという点で大学・学生に大きな不利益をもたらしていると評価できる。だから、経団連が「大学の試験が行われている時期は参加必須の会社説明会を開くことは特に自粛すべき」とのアナウンスをする必要性はそこそこあるのではないかと思っている。そうすれば、例えば就活生はテスト勉強と並行して、会社説明会の予約のためにパソコンやスマホとにらめっこするなんていう下らない負担を負う必要は無くなる。


企業が倫理憲章を守っていないのは明らかだからその違反を批判しようと思えばいくらでも批判できてしまう。けれど、徒に批判をするのではなく、特に大学や学生に大きな不利益を蒙らせる違反を優先的に批判していくべきだ。それが、就活生の環境の向上に少しはつながるのではないかと思っている。


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形骸化なんてつかって就活の栞のコピーではないの(´・ω・`)?

19日質問の方

夢の本質について
私論、その上、管理人様欄と無関係な教育感からのお話ですが、よろしければそのコメント欄へ…。

Re: タイトルなし

> 形骸化なんてつかって就活の栞のコピーではないの(´・ω・`)?というコメントをくださった方へ

はじめまして、コメント有難うございます。


「その告発の延長線上として"形骸化している倫理憲章は、もう廃止したほうが良い"といった論調が出てくることもある」という部分へのツッコミですよね。仰るとおり、それは就活の栞の記事でなされている議論を紹介したものです。一応記事本文にも引用元のurlを貼っておきますね。

Re: 19日質問の方

> 『うたって・ゴー』さん

こちらの記事にもコメント有難うございます。

>19日質問の方 夢の本質について 私論、その上、管理人様欄と無関係な教育感からのお話ですが、よろしければそのコメント欄へ…。

これは「カクさん」さんへのメッセージですよね。この点、「カクさん」さんは「夢の本質」を「将来実現させたいこと」と捉えているという見解を既に示しているので、特に追加で言うべきことはないと僕は思うのですが・・・。

違反罰則は?

管理人様。
昔の就職協定時代だったもので、疎くてごめんなさい。
この、「倫理憲章」って、企業または、学校が違反した場合、名称公表 とかの罰則は、やはりないのでしょう?

採否の基準も不透明。
採否結果の連絡もしない。
入社しても、昇格試験(管理職試験に限らず)も不透明…。

病んだ社会の縮図みたいです。

Re: 違反罰則は?

> 『うたって・ゴー』 さん

こんばんは、コメント有難うございます。

>この、「倫理憲章」って、企業または、学校が違反した場合、名称公表 とかの罰則は、やはりないのでしょう?

はい、ありません。もっとも罰則規定を設けることの効果に僕はあまり期待していませんが・・・。あまりに罰をきつくしたら、企業が「もう倫理憲章にサインするの止めます」とか言い出しそうですし。
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