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<既卒者カフェ取材 前編>~既卒者の「横のつながり」を担保する意義を持つ既卒者カフェ~

7月25日(水)の夕方から夜にかけて、第5回既卒者カフェが「デニーズ新宿中央公園店」で開催された。僕はこれまでブログで既卒者カフェの活動について取り上げてきたが、たまたま予定が空いていたこともあって、この度この会に参加させていただいた。参加メンバーに「この会のことを後でブログで書きたいので、話の内容をメモしても良いですか?」と尋ねたところ皆さん快く快諾してくださったので、こうして記事を書くことが出来る(前回の記事の最後に「また近日、今までの記事とは少し趣向を変えた記事をアップするので良かったらそれも読んで頂けると嬉しいです」と書いたが、それは「取材」の記録をアップしますよという意味だった)。主催者の山口さんをはじめ、参加メンバーの方々にはただただ感謝しております!


既卒者カフェのホームページによると、既卒者カフェは「既卒者数人とゲスト、色々な人が集まり、情報交換や意見を交換する」場であり、そのコンセプトは「社会的に孤立しがちな既卒者にとっての居場所を確保すること」にある。僕は参加に際して、そのコンセプトがどの程度実現できているのかを自分の身で感じてみようと考えていた。


僕がデニーズ前に着いたときには、主催者の山口さん、そして参加者の女性2人が既に到着して話をしていた。僕は簡単な自己紹介として「既卒で就活をしているわけではないけれど、就活批判ブログを書いていて・・・」とたどたどしく述べたところ、女性二人は「読んだ事あります!」との反応。さらに、その後来た人も「(「就活生に甘える社会人」は)有識者の人が書いているブログなのかと思っていました!」という言葉をくださったり、「あぁ、このブログ書いている管理人の人かぁ」と思っているかのような表情をしている方もいたりで、嬉しさと共に「僕の文章、ひょっとして結構な人に知られているのか。あわわわわ・・・」という焦りを抱いていた(笑)最終的な参加人数は僕を含めて、男性5人(その内、途中参加2人、途中退出2人)、女性3人(その内、途中参加1人)の計8人。途中参加、途中退出自由と、多少時間の都合が合わなくても参加しやすい形式になっている。


色々と話し始める前にそれぞれが自己紹介をしたのだが、参加者のプロフィールは山口さんのブログに書かれているので、それを引用したい(http://ameblo.jp/laugh11/)。

・最近お金がなくなってドラクエXが買えなくて困っている人
・美術関係で働きたくて、ゆるーく就職活動を行なっている人(初参加)
 アートアニメーション関係でインターンを経験。超絶ブラック。
・今日の既卒者カフェのためにネタを仕入れてきた方(3回目)
 来る前にヒトカラと映画を楽しんでくる。
・関西から来てくれた方。新潟での就職活動経由で来てくれた。(2回目)
 塾講師アルバイトからの正社員登用も目指す。
・紹介予定派遣中(3週間目に突入)(2回目)、やっと決まった紹介先なので行かないとといけない雰囲気だった。しかし…
・ホームレス、ホームレス予備軍の人対象の住居支援を始めた画家さん(3回目)
 味噌汁を飲んで途中で帰る。
・意外と法学部だった既卒者カフェSNSの創始者。(2回目)
・「就活生に甘える社会人」の管理人さん
 ブログ:http://lingmu12261226.blog10.fc2.com/

そう、この会にはリピーターの方が多数参加していたのである。かといって、初参加の人が参加しにくい雰囲気では全く無く、初参加の女性の方はブラック企業でのインターン経験について詳しく話してくださった。


各自自己紹介をした後は、特定のテーマを設けるというよりは、参加者それぞれが感じている就活のおかしさをざっくばらんに語っていくという流れになった。「人はなぜ、大学3年次に会社説明会に参加し、4年次に選考を受けるという画一的な"シューカツ"の流れに飲み込まれてしまうのか」、「大学の就職課は特定の業界(金融)の就職ノウハウはあるが、それ以外の業界のノウハウが・・・」、「"その辺掃除しておいて"など指示があまりにも適当なインターン」、「ハローワークの面接会に行ったところ、一つの企業に70人集まって、面接の時間まで待たされた挙句に人事ときちんとコミュニケーションできなかった。人事の人たちも明らかに疲れていた」、「営業職が男性のみという縛り」、「ハローワークの面接会でも既卒者の応募不可の求人があった」、「就活にお金がかかるので、交通費くらいは何とかならないか」、「紹介予定派遣として働いているが、そこでは挨拶以外の日常会話は皆無で、昼休みはそれぞれ携帯をいじっている。そんな職場で働き続けるのも・・・」などなど沢山のトピックが話された。もっとも、ネガティブな話題だけではなく、新潟で就活をした女性は「就活はやっぱり縁だと感じた。この人たちと働きたいと感じた」という思いを抱くことが出来たことを明かすなどポジティブな話題もあった。


正直参加前は、「就活で苦しんでいる最中の人が多く来るのだろうから、もしかすると沈黙の時間も長くあり、山口さんが何とか皆をリードしていく展開になるのかな」と想像していたが、それは間違いだった。皆悩んでいるのだろうけれど、その悩みを他人に見せない強さを持っていて、ネガティブな話題でも明るく話すそれぞれの参加者の姿が印象的だった。むしろ、主催者の山口さんが一番口数は少なかった(笑)山口さんはひたすら参加者の発言に耳を傾け、それをメモする黒子役に徹していた。本当は一応「取材」に行った僕もそのような姿勢であるべきだったのだが、途中から取材ノートを放り出して普通に皆さんと話していた(笑)帰りの電車に乗り込んだときに初めて焦ったが、山口さんがブログに書いた議事録のおかげでだいぶ記憶が復元されたので、本当にありがたかった・・・。


この既卒者カフェは4時間を超える長丁場だったのだが、その長さを全く感じられないくらい、楽しく、そして勉強になった会だった。機会があれば、今度はある特定の話題を掘り下げる形で話を聞いてみたい。例えば、ハローワークの実情なんかは本ではあまり書かれていないはずなので、そういう点を生の声を聞くことを通じて勉強してみたい。


さて、上述したように僕がこの会に参加する際に考えていたのは「既卒者カフェは本当に"社会的に孤立しがちな既卒者にとっての居場所"としての意義を果たしているのか」ということだったが、僕の感覚ではこれは"yes"だ。ある参加者は会で「既卒になると横のつながりが無くなるから・・・」と述べていた。これは、一緒に就職活動をしていた大学の友人がいなくなり、他者と情報交換をしたり、一緒に愚痴をはいたりすることが難しくなるということだ。この点、既卒者カフェという場があることで、そのようなコミュニケーションを既卒者間でとることが可能になる。加えて、別に就活と関係ないことを話しても良いわけで、会では「一人カラオケ」の楽しさで盛り上がり(僕には理解できない・・・笑)、「今度一緒に行きましょう!」という流れの会話もあった。そして実際に、既卒者カフェの翌日に女子会が開かれたとのことだ。
こういう展開が生まれるだけでも、就活生の精神面はだいぶケアされるだろう。ハートネットTVでは「就活生のうつ」について取り上げていたらしいけど、これに山口さんが出ていれば・・・と思わされた(まだ「既卒者カフェ」はそれほど有名とはいえないので仕方ないけれど)。言い方は悪いけれど、就活生に必要なのは「就活の大変さを実況中継する大人」よりも「就活と関係ないことを含めて、色々話せる若者」だと思うし、そういう意味でも後者のような若者と出会えるフィールドを生み出している山口さんの活動は評価されて然るべきものだ(褒めすぎですか?笑)。


もっとも、実際に参加したことで既卒者カフェにはいくつか課題もあるのではないかとも考えるようになった。それについては後編に譲ることとしたい。

既卒者カフェには、既卒者の「横のつながり」を担保する意義があるとの考えに共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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No title

記事を読んでいて、既卒者カフェの場の温かさが伝わってきました。

SNSなどが広く普及し、社会的なコミュニティに参加する機会や人と出会う機会は増えたものの、居場所を感じたり本音で人と語り合うような場はなかなかないような気がしますし、このように悩みや特定の経験を持った人同士が集まって雑談して励ましあうという場や機会はまだまだ少ないですし、既卒者カフェのような集まりが就活だけではなく、色々な分野において、人々の意見交換や悩み相談、人と人との縁の構築の場として増えて行ったらいいなあと強く感じました。

No title

こんばんは。

確かに社会人になると営業でもない限り、
人脈や友達と疎遠になって「つながり」薄くなりますね・・・

しかも職がないと余計に周囲がいなくなる・・・

はぁ~
少し暗くなってきました・・・

No title

取材お疲れ様でした!報告ありがとうございます。
和やかな雰囲気が良く伝わって来ますね。

就活セミナーに参加した際、
講師のお決まりの台詞と配布されたマニュアルにはうんざりしましたが、
参加者同士で談話する時間は凄く有意義に感じた事を思い出しました。

同じ境遇の人達と話をするだけでも、気が楽になるんですよね。

新宿であれば、足を運べる範囲なので自分も参加したかったです。

ハローワーク

ハローワークの体制は、正規・非正規職員の縮図です。

職員自身の雇用不安が有る中で、求職者に対する理想のサービスは、本音として出来ないと聞きました。

地方に限ってなのかも知れませんが、半数程度の職員が有期雇用契約者。
正規=確か國家公務員?だから急に違う部署への異動も。

就労不可診断中でも、ハローワークは、景気動向を見るのに昨年は時々行っていました(今年は大失調年で無理)。

求職者相談は2時間待ちとか表示されていました。

実務の人を削減し、担当大臣とか増やしても、悪くなる一方です。

企業も同じです。規模に対して異常に役員や相談役が多い企業は要注意。


そのうち、いじめ担当大臣・就活担当大臣とか出来たりして…。

No title

なぜデニーズに「」を(笑)
当日は遠いところをありがとうございました。

コンセプトの実現、これについてはかなり実現できていると思います。
今回は少しリピーターの人が多かったです。
もう少し、初参加の人も来やすいような方法を考えないと。
何回も来る価値があるともいえますが^_^

僕はいつもあんまり喋りませんねー。
話すの苦手なので(笑)


最後に、いつも辛口なのになぜか褒められていて安心しました。


>けいすけさん
お暇でしたら是非参加してみてくださいー!

No title

こんばんは!

新宿で色んなお話ができて、あのときはとっても、楽しかったです!!!
いまさらですがフォローすでにしてもらっていたのに、
気付くの遅くなって申し訳ないです・・・すみません・・・(汗)))


今度東京に来たらご連絡しますね。
また良ければお話、いろいろ聞かせてください♪


Re: No title

> 文転就活生 さん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。

>記事を読んでいて、既卒者カフェの場の温かさが伝わってきました。

ありがとうございます。ルポルタージュを書くのは初めてだったのでどれだけ場の空気を伝えられたのか少々不安でしたが、このコメントで安心することが出来ました。

>このように悩みや特定の経験を持った人同士が集まって雑談して励ましあうという場や機会はまだまだ少ないですし、既卒者カフェのような集まりが就活だけではなく、色々な分野において、人々の意見交換や悩み相談、人と人との縁の構築の場として増えて行ったらいいなあと強く感じました。

確か誰かtwitterで、既卒者カフェをパクッて「~カフェ」というものを作ろうと考えている人がいた気がしますね。

Re: No title

> スクラップビルドさん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。

>はぁ~少し暗くなってきました・・・

仕事上の人間関係の悩みや、あるいは現在スクラップビルドさんが直面している「職がないと余計に周囲がいなくなる」という悩みを共有するためのコミュニティもあると良いかもしれないですね。 スクラップビルドさんからすれば笑えないでしょうが、スクラップビルドさんのブログに登場する上司の存在を話せばすごく盛り上がる気がします。

Re: No title

> けいすけさん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。

>同じ境遇の人達と話をするだけでも、気が楽になるんですよね。

本当にこの一言に尽きると思います。

>新宿であれば、足を運べる範囲なので自分も参加したかったです。

都合が合えば僕もまた取材に行こうと思っているので、もしかするとお会いすることがあるかもしれませんね!

Re: No title

> 既卒者カフェ山口さん

こんばんは、記事本文にも書きましたが、この度は会に参加させてくださり有難うございます。

>もう少し、初参加の人も来やすいような方法を考えないと。 (中略)最後に、いつも辛口なのになぜか褒められていて安心しました。

すいません、課題の記述は後編に譲りました・・・(笑)あれ、でも既卒者カフェのことは、これまでそんなに批判したこと無いですよー。僕が批判しているのは、特定の採用担当者・面接官、石渡さんや常見さんなど就活の実況中継に精を出している大人だけのはず・・・(笑)

Re: No title

> mojyamiさん

ブログでははじめまして(笑)コメント有難うございます。

>いまさらですがフォローすでにしてもらっていたのに、気付くの遅くなって申し訳ないです・・・すみません・・・(汗)))

いえいえ、とんでもないです!

>今度東京に来たらご連絡しますね。また良ければお話、いろいろ聞かせてください♪

こちらこそ、またお話を聞かせていただければ嬉しいです。よろしくお願いします。

Re: ハローワーク

> 『うたって・ゴー』 さん

すいません、このコメントへの返信を怠ってしまいました。

>地方に限ってなのかも知れませんが、半数程度の職員が有期雇用契約者。正規=確か國家公務員?だから急に違う部署への異動も。

これでは、求職者に対して質の高いサービスを届けることは構造として難しそうですね。もっとも、既卒者カフェでは、就職課よりはハローワークの職員の方々の方が親身に相談に乗ってくださるとの声もありましたが。
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