スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「志望動機」なんて必要なのか

経団連の倫理憲章に基づき、企業の採用の広報活動が12月からに変更された。この変更に対する危惧の一つとして、「例年、志望動機が甘い傾向にあるけど今年はそれが顕著になる(http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20111009-00000012-pseven-pol)」というものが挙げられる。


僕の感覚で恐縮だけれど、企業が学生に志望動機を徹底して聞く理由がよく分からない。もちろん、「この会社が何をやっているのか分かりませんけど、なんとなく受けに来ました!」というのはどうなのだろうと思うのだが・・・。


ただ僕は、会社説明会に参加したり、何人かのOBに会ったりしたりする程度で出来上がる志望動機なんて全く大したものじゃないと思うのだ。言い換えれば、学生が考える志望動機なんて、いくら練り上げたところで結局は大したものにはならないと。もちろん、どこかのベンチャー企業でインターンとして実際に働いて、その上でその企業に入社したいという動機が芽生えたならば、実体験に基づく質の高い志望動機だといえるが。


そもそも、現在の学生に志望動機を徹底して練り上げることを求めるには、一つの前提が必要だ。志望動機を適当に喋って入社した社員の多くが、すぐに会社を辞めたり、あるいは仕事が全然出来ないでいるという前提が。このような前提があってはじめて、企業の組織力の向上のために、「確固たる志望動機を持っている学生を雇い入れること」を必須の要件として備えることが妥当といえる。そうでないのなら、学生に学業や友達と過ごす時間を削らせてでも、志望動機を固めることを求める必要は無いんじゃないか。


ここまで読んで、「志望動機をきちんと固めないと、入社後に後悔することになるよ!」ということを思った人もいらっしゃるかもしれない。しかし、現在の新卒で入社した社員の離職率について正確な知識があるわけではないけれど、志望動機を過度に固めることが逆に若者の離職率を高めるような気がするのだ。


もちろん、会社に入って、面接で語ったキャリアプランを実現できれば何も言うことは無い。しかし、現実には企業の都合で自分自身の希望と合致しない仕事に従事することも多い。このような状況に陥っても、学生のうちから「会社に入ったからと言って、自分のやりたい仕事ができるとは限らない。とりあえず過度な期待は持たず、与えられた仕事に取り組んでみよう」という考えを持てていれば、会社のためにも本人のためにもプラスになるだろう。


しかし、なまじっか志望動機、言い換えれば「企業において実現したい自分の夢」が学生の心に芽生えることによって、入社後にそれが裏切られたときのショックは大きくなると思うのだ。これは、学生の未熟さも原因だと思うけれど、学生に夢を持つことを事実上強制する企業の責任も大きいんじゃないか。いや、人生を生きていくうえで夢を持つことは否定しないけれど、企業の仕組みがよく分かっていない学生に「企業において実現したい自分の夢」を語らせても意味があるのか。


個人的には、富士通の「一芸採用」(志望動機は不問で、スポーツや社会貢献、勉強、起業などで実績をあげたなど、一芸に秀でた学生を特別枠で迎え入れる)という方針は面白いと感じた。面接で学生の志望動機を語らせて、中身の無い仕事観の応酬をするより、よほど良いのではないかと思う。


採用担当者の皆さんも、面接官を務める皆さんも、リクルートや採用コンサルタントの口車に乗せられて、「何となく」学生に志望動機を固めることを求めていませんか?本当に、自分の頭で考えたうえで、志望動機を聞くことが重要だと考えていますか?特に年配の社員の方は、学生のうちに考える仕事観なんて大したものじゃないということは分かっているはずなのに、なぜ「自己分析・企業研究が大切だよ」という下らない空気に警鐘を鳴らす人が少ないのだろう。就活に踊らされている学生は確かに滑稽かもしれないし、それは学生自身の未熟さの表れなのかもしれない。しかし、そんな学生をただ馬鹿にして優越感に浸っているだけの大人は、例え企業で働いていても「社会人」とは呼びたくない。

面接官は就活生に対して「志望動機」を聞く意味を再確認するべきで、仮に意味が見出せなかった場合は、直ちに就活生に志望動機を聞くのを止めるべきだという考えに共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。
にほんブログ村 就職バイトブログ 大学新卒の就職・就職活動へ
にほんブログ村
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

同意です。
現在の日本社会では真摯に練り上げた志望動機なんてものがあればある程、入ってから現実とのギャップに苦しんでやめる事になりやすいのでは。
ごく一部の特殊な仕事を除いて、志望動機なんて家に近いからとか給料がいいからで十分じゃないですか。

Re: タイトルなし

> ななみさん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。

>現在の日本社会では真摯に練り上げた志望動機なんてものがあればある程、入ってから現実とのギャップに苦しんでやめる事になりやすいのでは。

就活生に「入社後にやりたい仕事」を考えさせといて、面接で「希望する部署に配属にならないかもしれないですけど、いいですか?」と聞くのはおかしくないか(http://lingmu12261226.blog10.fc2.com/blog-entry-192.html)という記事で全く同じ事を書いたので、良かったら読んでください。宣伝すみません(笑)

>ごく一部の特殊な仕事を除いて、志望動機なんて家に近いからとか給料がいいからで十分じゃないですか。

もしかすると、面接官は「茶番」をこなせる人が欲しいがゆえに、「志望動機なんて家に近いからとか給料がいいからで十分じゃないですか」という考えを認めないのかもしれないですね・・・。

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです
main_line
main_line
ブログランキング
おかげさまで、ブログ村の「就職バイトブログ」のカテゴリで「1位」を取ることが出来ました。この場を借りて、お礼を申し上げます。これからも記事を多くの人に読んでいただけたらと思いますので、もし宜しければ、今後ともランキングへのご協力を宜しくお願いいたします。
RSSリンクの表示
follow us in feedly 
最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ
リンク
FC2カウンター
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
プロフィール

Author:lingmu
FC2ブログへようこそ!

最新トラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。