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<ライターページ>大企業志向で中小企業を受けないことが就職難の原因か

ライターページに初の投稿を頂きました。このブログによくコメントを下さる「11卒業務未経験無職」さんの記事です。「11卒業務未経験無職」さん、この度は本当に投稿有難うございました。正直、もしデータの読み取り方にミスが無いのならば、これはいつもの僕の記事の数段クオリティが高い記事だと思います、お世辞抜きで。


専門家の中には、現在の就職難が就活生の大手志向により引き起こされている側面があること、そして大企業はともかく中小企業の求人は十分にあることを主張される方がいます。今回の「11卒業務未経験無職」さんの記事は、リクルートワークスの調査結果をより深く読み込むことで、専門家が掲げる言説に疑いの目を向けるものに仕上がっています。勿論、データの読み取り方に間違いがあるかもしれませんが、そこは気づいた人が指摘しましょう(笑)では、以下「11卒業務未経験無職」さんの記事です。


・大企業志向で中小企業を受けないことが就職難の原因か
学生の就職難の原因として学生の大企業志向が良く挙げられています。実際、大企業への就職を希望している学生は多いと思います。(実際、就活生向けの調査でも人気企業は大企業です。https://navi13.shukatsu.jp/13/contents/special/ranking/2011/ http://digital.asahi.com/job/syukatsu2013/ranking2013/bunmen.html)


ですが、lingmuさんも以前指摘していましたが、大企業が好きなのは親世代も同様で学生だけではないと考えられます。賃金だけが企業の価値ではないですが、平成23年賃金構造基本統計調査(全国)結果の概況(http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2011/)の企業規模別調査でもやはり、大企業の賃金は良いので、大企業を目指すのも合理性はあると思います。勿論、大企業が全て良いという気はありませんし、中堅、中小企業が全てダメという気はありません。実際、労使間の問題が起きている大企業や潰れそうな大企業は多くあるわけですし。


学生の大企業志向が就職難と言われているわけですが、私自身の印象としては、中小企業でも人が殺到していることが多かったように思います。中小企業がほとんどの合同企業説明会や合同企業選考会、面接会でも参加者は多かったと記憶しています。私が受験した企業の担当者の中には「まさかうちの企業にこれだけ多くの方が来るとは思っていなかった」と言っていた方もいました。勿論、私が受験した中小企業や合同説明会、合同選考会が中小企業の採用の現状を全て表しているとは思っていません。それでも、実感として、学生は大企業志向なだけで中小企業を狙えばそれで解決というような風潮には疑問があります。


そこで、学生は大企業志向が強く、中小企業を狙えば良いという根拠になっているリクルートワークス社の調査を見てみようと思います。


リクルートワークスの調査(http://www.works-i.com/surveys/adoptiontrend/)の大卒求人倍率調査では、企業規模別の調査と業種別の調査があります。学生の大企業志向、更に中小企業なら求人はあるという根拠になっている企業規模別の調査ですが、2013年卒を対象にした調査では、従業員が5000人以上の企業では0.60倍、1000~4999人の企業では0.81倍、300~999人の企業では0.93倍、300人未満の企業では3.27倍となっています。確かにこれだけ見れば300人未満の企業に行けば全て解決できるような気がします。


ですが、もう1つの業種別の調査によれば2013年度卒業生向けの調査では、製造業1.65倍、流通業3.73倍、金融業0.19倍、サービス・情報業0.42倍になっています。という事は、企業規模300人未満(中小企業)の場合、3.27倍となっていて求人がありそうに見えますが、企業規模300人未満でも金融業、サービス・情報業の場合決して簡単に受かるものではないように思えます。


製造業で従業員5000人以上の企業を狙わなければ求人はありそうですが、そもそも製造業の場合、特定の学部・学科を対象とした技術職の求人も多いと思いますし(実際、理系の実学系の学部・学科は就職に強いと言われていますし)、そうなると求人はあってもほとんどの人が応募できないという求人が多いと考えられます。企業の採用の文理別のデータがないため、就職四季報の2013年卒向けのものを見てみましたが、製造業の場合はやはり理系の大学院卒業者の採用が多いようでした(就職四季報に載っているのは、大手・中堅企業のため、就職四季報に載っている企業が製造業の採用傾向の全てを表すとは言い難いですが……)。そうなると本当に人手が足りないのは中小企業というよりも、従業員5000人未満の製造業の技術職と、様々な規模の流通業の企業のように思えます。


また、2013年卒採用向けの調査データのp.10の一番下に、*で、各従業員規模と各業種への就職希望率は、第一希望の情報をもとにしていると記載されています。そりゃあ、第一希望を聞かれたら、内心では大企業に入るのは難しいと思っている人でも、高望みして答えてもおかしくないのではという気がします。


更に、根本的な事として、この調査の対象なっているのはリクナビ会員で、実施時期が就活が本格化しはじめる2月6日~3月15日頃の調査となっていますが、掲載料等の関係から大企業が利用していると言われているリクナビを就職活動本格化する時期から利用していて、尚且つこういった調査アンケートに答える層というのは少なくとも就活に対する意識が平均以上にある人たちだと思います。そういった人たちにアンケート就活が本格し始める段階で、第一希望の企業規模を質問すれば、そりゃあ企業規模が大きいところを選ぶのではと思います。第一希望が大企業の人は大企業しか受けないという事も考えられない事ではないですが、大抵の人は大学受験等と同様に徐々に受ける企業のランクを下げるように思えます。


じゃあ流通業(リクルートワークス社の調査分類で言えば、商社と小売業)に行けば解決という意見もあるかもしれませんが、流通業を避ける就活生がいてもおかしくはないと思います。また、あくまでも推測ですが、人気企業ランキングで商社は上位に入っているので、ここで就活生に避けられる流通業とは小売業中心と言えると思っています。勿論、あまり応募者がいない商社もあるはずですが。


賃金という面から見ると前述した平成23年賃金構造基本統計調査(全国)結果の概況の業種別調査では、リクルートワークス社の調査で流通業と定義されている卸売・小売業の平均年収は決して低くはなっていません。ですが、@nifty転職の調査(http://careers.job.nifty.com/income/)では商社の年収が高くなっている事から、恐らく国の調査でも卸売業が小売業の平均年収を上げている事と考えられ、賃金の面から見ると、小売業はあまり良いとは言えません。また、就職四季報に記載されている小売り業の企業の離職率や有給消化率のデータがND(データなし)や他業種よりも良くない事も原因かもしれません。


その他の理由として、小売業は多くの学生がアルバイトとして就業することから、そこで現場の状態を知り敬遠してしまう部分もあると思います。本社と店舗では違うとは思いますが、ほとんどの社員は各店舗で勤務すると考えられるので、アルバイトで知った経験での判断もあながち間違いとも思えませんし。勿論、全ての小売業の待遇が悪いというつもりはありません。実際、人気企業ランキングにも小売業はランクインしているわけですし。


このような事から、就職難は学生の大企業志向で中小企業に目を向けないためという説はリクルートワークス社の調査では説明できないように思います。勿論、私自身のデータの見方がおかしいという可能性も充分にあるので、間違っている点は指摘して頂けたら幸いです。

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Re: 投稿してもいいでしょうか?

> 「11卒業務未経験無職」さん

この度はライターページへの投稿、有難うございます。この記事へのコメントですが、記事にて援用されたデータを見てからにしたいと思っています。もっとも、これらのデータは以前「11卒業務未経験無職」さんがコメント欄で紹介してくださったものが多いので、読むのにそれほど時間はかからないと思うのですが・・・。


>スクラップさん

まとめてのコメント返信ですみません。見ての通り、非公開コメントで投稿された文章をライターページとして掲載させていただきました。この度は投稿有難うございました。

No title

ライターさん二人のエントリー見ました。うーんおもしろかった。
二人とも大体の結論は似通ってますよね。言い方は違えど、突き詰めれば雇用は仮にあったとしても問題はその質でしょ?と。
新書の「幸せに働ける社会へ」にはこんな回答がありました。→「中小避ける若者が悪い」と叱る前に若い世代が中小に不安を抱かないで済む労働環境改善と企業についての適切な情報を得られる仕組みづくりが必要です。
詳しく言えば質の良い中小の仲介をする仕組みはもちろんの事、親会社と下請けの関係改善、労基法を守らない会社を監視するための労基監督官の増員、過労死をだした企業の氏名公表など。
ちなみに僕の友達は建設系の中小に入りましたが朝昼晩無茶な働かされ方で過労で倒れて今療養しています。中小!中小!といういう人はその労働環境の改善や適切な情報開示は同時に主張してらっしゃるんでしょうかね?某海老なんとかさんとかは。

Re: No title

> takeshi さん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。

「幸せに働ける社会へ」は一読しましたが、著者の竹信三恵子さんは、なぜ若者が大企業に惹かれ、中小企業を避けようとするのか。その理由を分かりやすく説明していましたね。

>中小!中小!といういう人はその労働環境の改善や適切な情報開示は同時に主張してらっしゃるんでしょうかね?某海老なんとかさんとかは。

うーん、忘れてしまった・・・。海老原さんに対しては、有効求人倍率に注目するあまり、なぜ企業が人手不足になっているのか、その考察が足りないという意見がコメント欄に寄せられていたようないなかったような。要は、人手不足の業界はそもそも労働環境が悪くて人が定着しないから、また求人を募集してるんでしょ?という話です。

No title

大手志向。
それはあたりまえ。
だって、何を作っているか知ってるから。
そりゃ誰だって目の前にある大企業が作った商品に自分も関わりたいと思うでしょ。
しかも、福利厚生もしっかりしているだろうという考えもありますし。

でも、「中小企業も良いところがたくさんありますよ」と様々な場所で言われているので、学生は頭の中では中小企業に目を向けるという考えを持っていると思います。

>専門家の中には、現在の就職難が就活生の大手志向により引き起こされている側面があること、そして大企業はともかく中小企業の求人は十分にあることを主張される方がいます。

ということで、リクルートワークスの調査結果を見てみました。
全体の求人倍率をみたら今年は1.27倍。
→ただ単純に、空席に人を並べるようなこの数値にそもそも意味はあるのだろうか?

中小企業の求人数をみたら、確かに「数」はあります。しかし、業種別をみたら、全然業種によって倍率が違うんですね。というか違いすぎる。
→こんな状況で大手志向が原因だなんて言えないと思うのですが・・・・・・・・・・・・・。というか、専門家ってこういった情報をみてないのだろうか?


業種別といってもたった4種類にまとめられている。
→リクナビ、マイナビ等であれだけ細かく業種が分けられているんだから、この調査もそこまで細かく分けて調査しないのか?

職種別調査はないの?

と、色々疑問に思うことが。
(こんな風につっこみをいれてしまうのは理系学生の性でしょうか)



Re: No title

> KKさん

お久しぶりです、コメント有難うございます。

今回「11卒業務未経験無職」さんが書いてくださった記事は、KKさんが抱く「求人倍率に関するデータは、もっと細かく読み取れるのではないか?」という問題意識に大いに応えるものに仕上がっているのではないでしょうか。少なくとも僕は今回の記事を読んで、専門家のデータの読み取り方には不十分な点があるから、ちゃんと自分で資料に目を通そうという気持ちが芽生えました。


「中小企業には求人があるから、就活生はそこを目指せば全て解決!」と結論付ける専門家がもしいるとすれば、「そんな仕事でお金稼ぐの止めてください」と言いたくなりますね。
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