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俗流若者論 「ノマド」バージョン

俗流若者論という言葉がある。これは「"ニート"って言うな!」などの著書で知られる後藤和智さんが提唱した概念で、その意味は「最近の若者は・・・」というように若者を批判する言説のことである。その例の一つとしてよく取り上げられるのは「少年による凶悪犯罪の増加」。犯罪白書を読めば、少年犯罪は増えるどころかむしろ減少しているのに、なぜか少年の犯罪は増えているものとして報道されたり、それが社会に受け入れられたりもする。フリーライターの赤木智弘さんは著書「若者を見殺しにする国」の中で、俗流若者論を「若者の現状を歪め、根拠なきままに若者をおとしめています」と批判する。


この俗流若者論は、ノマドを巡る議論にも適用できるのではないかと最近考えた。というのも、人の「ノマドになりたい」という声を次のような意味として捉える人を目にしたからである。
この木暮太一さんは「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?」という著書を出すなど、「働き方」をテーマに考察をする人だ。また、別の方も次のようなツイートをしている。また、別の方も次のようなツイートをしている。
常見陽平さんが「ノマド・ブームの煽り方は80年代のフリーターと同じ」という記事で「ノマドという働き方が、地上の楽園でもあるかのように思われていることに僕は違和感を覚える」と述べるように、ノマドという働き方を選ぼうとする若者には「会社勤めという"キツい道"から逃げて"楽な道"に逃げようとする」というレッテルが貼られがちだ。


しかし、一方で逆のことを述べる人もいる。例えば、佐々木俊尚さんはノマドという働き方を選ぼうとする若者に対して「なぜ一部の若者が大企業を辞めたり、成長もしない社会起業系の小さなビジネスをやったりしているかと言うと、これは明らかに危機感の表れ。脱サラは確かにかっこいいかもしれません。でも、起業するモチベーションとしては、かっこいいことをやりたい、といった短絡的な理由ではなく、10年後、20年後の生活設計を考えることを自分なりにやっているわけですよね」と論評している(この佐々木さんの発言を取り上げた過去記事が→http://lingmu12261226.blog10.fc2.com/blog-entry-275.html)。また、イケダハヤトさんも「大企業が続々と不祥事やリストラを行う姿を見るに、多くの人がノマド的な"個"で食べていける生き方を志向するのは、とてもよく理解できる話です(http://blogos.com/article/36752/」、「多くの人がノマドを志向する背景には、"このままではまずい"という危機感があると考えられます。少なくとも僕はフリーランスになる決断をするにあたり、コモディティ化を恐れる気持ちがありました(http://blogos.com/article/38236/)」と述べている。勿論、これらの意見に対して「ノマドになったところで、一人で生きていけるだけのスキルなんか身につくかよ。会社勤めの方が合理的」という反対意見は述べられるだろう。ただそれでも、人がノマドという働き方を追求するとき、そこには「楽さ」の追求よりも「厳しさ」の追求があるということは否定できないのではないか。あくまでも、その「厳しさ」を追求してもお金もスキルも手に入れられないですよという反論が出来るだけで。


以上のように、人がノマドという働き方を選ぼうとする理由は人によって解釈が分かれている。木暮さん&RINRINさんか、それとも佐々木さん&イケダハヤトさんどちらの解釈が正しいのか僕には分からない。一つ思うのは、ノマドを薦める人にしても、安易なノマド礼賛を批判する人も、例えば「私は試しに安藤美冬さんのセミナーに参加したんですが、そのセミナーに参加している若者が皆"ノマドって自由さがあって楽そうで良いじゃないですか!"とか言っていたんです。これで、"今のノマド礼賛の風潮はやばい"と思うようになりました」というような具体的事実をあまり挙げないなぁという印象を持っている。だから、どちらの認識が正しいのか判断できない。


加えて僕個人の意見としては、木暮さんとRINRINさんが述べるような「ノマド=楽な道に逃げる」という理由付けはあまり賛成できない。これらの意見は、常見さんが掲げる「ノマド・ブームの煽り方は80年代のフリーターと同じ」という意見と通じるところがあるのだろうが、これがよく分からない。僕は社会がフリーター礼賛をしている時はただの子供だったのでその時の事情は分からないけれど、フリーター礼賛が出来たのはその時代が空前の好景気だったからではないのか。だから、「アルバイトでも生計を立てられる→好きな時に好きなだけ働けばそれで良いじゃん!」という流れが成り立つわけで。対して、今のような先がどうなるか不明瞭な訳が分からない時代に「ノマドって楽そうじゃない?」なんて軽い気持ちで職業選択をしたら爆死する可能性が高いことくらい大半の若者は予想できているだろうし、予想できない若者がいたとしてもそれはさすがに「自己責任」で片付けて良いレベルだろう(もっとも、爆死した人に対するセーフティネット並びに再チャレンジの機会はあれば良いなとは思うけれど)。このような考えから、木暮さんとRINRINさんのような認識は若者の現状認識を過小評価する、一種の俗流若者論なのかなと僕は思っている。


まぁ、そもそも若者がどれだけノマドに関心を持っているのかといえば、そんなに関心を持つ人はいないだろうと個人的には感じている。僕の周りの人たちで関心を持っている人が1人もいないことに加えて、twitterで「ノマド」と検索をかけてみても、ノマドについて語ってるのは若者ではなくむしろおっさんが多い。結局のところこの方の
というツイートが全てなのではないだろうか。「若者がノマドに踊らされている」と常見さんは述べているが、実際「ノマド論」というミュージックに合わせて踊っているのは、むしろ若者に警鐘を鳴らしている側なのかもしれない。

「ノマド論」に踊らされているのは若者ではなく、むしろ中高年なのではないか?という考えに共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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No title

自由に楽して働けるのであればノマドでいいじゃないかと思います。

ノマドが実際、楽かどうかは別ですが
なんで楽して自由に稼ぐことを責める人がいるのでしょうね?

俺も、私もって皆で楽に稼ぐことを模索していけばいいのに・・・
若者であれ、オッサンであれ、楽して働けるならそちらを選ぶでしょうね・・・
若者だけが言っているわけではないと思いますが
ノマドを選ぶ人を批判するより、大丈夫と心配してあげてほしいですね^^

Re: No title

> 非公開コメントをくださった方

はじめまして、コメント有難うございます。やはり「ノマド」「ノマド」言っている人ってそんなにいるのか?って気がしますよね。

>個人事業こそ営業力も実力も求められるから厳しい大変な仕事に思えます

僕もそう思うので、仮にノマドの定義に「フリーランス」が含まれるとすれば、「ノマドって自由で楽そうだから、僕ノマドになっちゃうぞー!」なんて言う人なんか殆どいないだろうという気がします。

Re: No title

> スクラップ さん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。

>なんで楽して自由に稼ぐことを責める人がいるのでしょうね?

ノマドの良さを語る人たちを批判する人は、「ノマドは一見楽そうに見えて実は大変なのに、ノマドという働き方が、まるで地上の楽園でもあるかのように語られている。このままではまずい!」という思考をお持ちなのだと感じます。それに対して僕は、そもそもこの不安定なご時世で「ノマドという働き方=地上の楽園」と考える若者なんてそんなにいないでしょと考えています。

No title

今の正社員としてガンガン働く働き方に疑問を持っていても
サラリーマンの立場からでは何も変えることができない

だから働き方の本が話題になっても理想だけが議論されているというイメージがある

Re: No title

> 今の正社員としてガンガン働く働き方に疑問を持っていてもサラリーマンの立場からでは何も変えることができない~とコメントしてくださった方へ

こんばんは、コメントありがとうございます。

>だから働き方の本が話題になっても理想だけが議論されているというイメージがある

そうですか。そもそも、あんまり「新しい働き方」の本に目を通したことが無いので、そのイメージの正誤が僕には分からないです・・・。あくまでも、この記事で触れた佐々木さん・イケダさんの論調を見る限り、そこまで理想論に走っているようには見えませんでしたが。 
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