スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

見えないことが無視につながり、逆に、関心は尊重につながる

この前の記事でも紹介したように僕は最近湯浅誠さんの本に目を通しているが、読書を通じて今回の記事のタイトル名である「見えないことが無視につながり、逆に、関心は尊重につながる」という言葉に出会った。これは、アメリカのジャーナリスト、スティーブン・グリーンハウスさんの言葉。湯浅さんはこの言葉に「実態が見えにくいと、それは"ないもの"とされやすく、あまり考慮に入れられないから無視されやすい。逆に関心があれば実態に目を向けるから、その辛さ・苦しさがよく分かるようになってきて、"その人なりの"努力や生き方を尊重する気持ちが生まれやすくなる」という意味が込められていると著書「どんとこい、貧困!」の中で述べており、ゆえにこの言葉を名言だと評している。


苦しみが見えないことを問題視し、その苦しみを可視化し、皆でシェアしようとする取り組みの一つが、「わたしのフクシ。」と「シノドス」によるコラボ企画「困ってるズ!」だ。これは荻上チキさんや著書「困ってるひと」で有名な大野更紗さんが編集長を務める、「見えない障がい」をテーマにした情報共有メールマガジン。これは荻上さんが福島みずほさんとの対談で語ったことだが、障害は「目に見えやすい障害」と「目に見えにくい障害」というものに分けられ、そして例えば発達障害や内臓に疾患があるという障害は傍から見たら健常者と代わらないように見えてしまう「目に見えにくい障害」だといえる。しかし、傍から見たら分からない障害を抱えている人も当然「こんなことで困っている」というニーズを抱えているわけで、そういう声をシェアし、「現在の~なところを変えよう」という大前提を共有することを「困ってるズ!」は目指している。


誤解しないで欲しいが、荻上さんや大野さんがスティーブン・グリーンハウスさんの言葉に直接触れているわけではない。しかし、「目に見えにくい障害」をそのままにしてしまっては、そのような障害を抱える人たちが周囲から「もっとしっかりしろ!」などの言葉をかけられ、最終的にはコミュニティから疎外されていく、まさに「見えないことが無視につながる」状態が出来上がってしまう。この点、「傍から見たら分からないけど、こういう障害を抱えている場合がある」ということを可視化することで、そうした障害について周囲が関心を持ち、それが障害を抱える人への尊重につながり得る。ゆえに僕は、「困ってるズ!」はスティーブン・グリーンハウスさんの言葉をまさに体現するメディアなのだと解釈している。


そして、「見えないことが無視につながり、逆に、関心は尊重につながる」という言葉との出会いをきっかけに、今更ながらこのブログのライターページの開設は「困ってるズ!」の活動の影響を受けていることを自覚した。開設を決めたときは「多様な就活生の意見をブログ内に取り込むことで、就活問題をより多角的に検討できるのではないか」、「デモというイベントが行われて初めて就活生の不満を吐露する場が生まれるのではなく、特別なイベントが無くても就活生の声を表現する場があれば良い」という意義をブログに記したけれど、実際にはもっと重要な意義がある、と。それは「なかなか就職できない」という「目に見えやすい苦しみ」だけでなく、現在就活をしている人たちの声を拾うことで、現在マスコミや有識者があまり報じていない「目に見えにくい苦しみ」を可視化するという意義だ。


就職難という問題ばかりがクローズアップされてしまうと、「就職さえ出来れば良いんでしょ。そして、就職先を見つけるためには、大手だけじゃなく無名の中小企業にも目を向けるのが良いんじゃない」という、あまりにも単純な結論に落とし込まれて話が終わってしまう。しかし当ブログのライターページを見ると、例えば「大学のキャリアカウンセラーの中にはとても社会人とは思えないレベルの人がいて、そういう人が就活生の相談に乗っている」とか、「集団面接のマネジメントがあまりにも下手な面接官がいる」などの課題が浮き彫りになっている。


またライターページから離れると、既卒者カフェの人たちの話を聞いて、親が就活生を精神的に追い詰めているといった課題が明らかになったりしている。幸運にも僕個人はこうした課題に直面しなかったのだが、ゆえに親の問題点について関心を持つ機会を失い、親に追い詰められていく就活生の苦しみに無自覚でいてしまったように思う。もっと就活に関する様々な問題点を浮き彫りにし、それをシェアする役割をこのブログが果たしていければと思う。ちなみに、シノドスさんからのスカウトもお待ちしています!(笑)


さて、上でマスコミが「目に見えにくい苦しみ」をあまり報じていないと書いたが、NHKが10月4日の「首都圏ネットワーク」で「既卒者カフェ」の様子を報じる予定らしい。NHKは9月26日に行われた既卒者カフェの様子を取材したらしく、既卒者が持つニーズを浮き彫りにすることが期待される・・・が、番組のタイトルが「ネット社会を漂流するワカモノ(http://www.nhk.or.jp/shutoken/2030/」となっていることから、何か歪んだ放送内容になりそうな予感がしている。番組は録画して見るつもりなので、もしNHKがふざけた内容を流したら思いっきり叩こうと思います(笑)


「見えないことが無視につながり、逆に、関心は尊重につながる」という考え方に共感してくださった方は、もし宜しければクリックをお願いします。
にほんブログ村 就職バイトブログ 大学新卒の就職・就職活動へ
にほんブログ村   
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

ちょうどニュースを見ていたので既卒者カフェの特集を拝見しました(笑)
就職難と言われている今の状況も、テレビなどでは個々の問題を含めて掘り下げて特集したりすることが少ないので、テレビでの放送は大きな前進なのではないかと思いました。ネットを頻繁に情報源としている人であれば就活の問題点などに触れる機会もあるかもしれませんが、まだまだテレビのニュースを頼りにしている人も多いでしょうし、情報源を問わずこの問題が広く認識されるといいですよね!

Re: No title

> 文転就活生 さん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。

>就職難と言われている今の状況も、テレビなどでは個々の問題を含めて掘り下げて特集したりすることが少ないので、テレビでの放送は大きな前進なのではないかと思いました。

そうですね。しかし、残念ながら放送後も既卒者カフェのtwitterアカウントのフォロワーはそれほど増えていないようですし、また「既卒者カフェ」とググると僕のブログが1ページ目に表示されるのですが、それでも昨日「既卒者カフェ」と検索してこのブログにアクセスしたのは2人だけみたいなので、今のところはあまり放送の効果はそれほど大きくないと言えそうです。しかし、メディアに取り上げられただけでも大きな前進のはず。「既卒者カフェ」が注目されれば派生的にこのブログへのアクセスも増えるはずなので(笑)、僕もブログを通じて今後も既卒者カフェを宣伝していこうと思います。
main_line
main_line
ブログランキング
おかげさまで、ブログ村の「就職バイトブログ」のカテゴリで「1位」を取ることが出来ました。この場を借りて、お礼を申し上げます。これからも記事を多くの人に読んでいただけたらと思いますので、もし宜しければ、今後ともランキングへのご協力を宜しくお願いいたします。
RSSリンクの表示
follow us in feedly 
最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ
リンク
FC2カウンター
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
プロフィール

Author:lingmu
FC2ブログへようこそ!

最新トラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。