スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「新しい働き方」を希求する動きは、どんどん活発化していってよい

日本を代表する家電メーカーが揃って大変な状況に陥っている。特にシャープに関して言えば、ウォール・ストリート・ジャーナルの「シャープ、将来に危機感-創業以来初の"事業継続に懸念"」という記事で報じられているように、1日の決算発表に際してシャープに「継続企業の前提に関する重要な疑義」が存在することが明らかになっている。シャープの発表によると事業継続への懸念はまだ小さいらしく、同社はリストラを通じてリスクを排除する計画を立てているそうだ。その他にも、ソニーは今春に全世界で約10000人の人員削減を実施することを発表しているし、パナソニックも今期(2013年3月期)の連結純損益予想を7650億円の赤字に大幅下方修正するなど、どうもお先真っ暗の状態としか評しようが無い。


主にメーカーの人員削減について調べようとしたところ、早々にブロガーのイケダハヤトさんが書いた「NEC1万人、ソニー1万人、パナソニック3.6万人—最近の電機メーカーのリストラまとめ」という記事を見つけたので、調べる手間が大いに短縮された(笑)イケダハヤトさん調べによれば、「パナソニック:前年比3.6万人の削減、NEC:1万人規模の削減、シャープ:5,000人の削減、ソニー:1万人の削減、ルネサス:1万人の削減」だそうな。イケダハヤトさんは「こうした動向が続けば、既に盛り上がりつつある"新しい働き方"を希求する動きは、さらに高まっていくでしょう」と評し、自らも「新しい働き方」を実践していること、そしてその働き方が結構苦しいことを明かしている。


そして、イケダハヤトさんが提唱するような「新しい働き方」論の過熱に歯止めをかけようとしているのが、最近当ブログ記事への登場率が非常に高くなっている常見陽平さん(この流れに飽きている方、本当にすみません・・・)。昨日書評を書いた「僕たちはガンダムのジムである」でも、「この仕事は明日もあるのか?」という不安が世に蔓延していることが指摘されており、その記述には僕も同感であった。しかし、常見さんはイケダハヤトさんとは提言の方向性が異なり、「新しい働き方」に安易に飛びついたり、自分磨きを通じて無理やり「すごい人」になろうとしたりする動きを批判し、自分が現在いるステージにて地に足をつけて生きていくことの必要性を説いている。常見さんの本の中には「僕たちはガンダムのジム(注:ここでいう「ジム」とは「普通の人」のこと)である。そんなことは考えたことも無かったかもしれない。あるいは、薄々気づいていたかもしれない。ひょっとすると受け入れがたい事実だろう。でも、あらためて気づきたい。僕たちはガンダムのジムであると。あえて言おう、ジムであると」と非常にしつこく読者に「お前はジムなんだ」と訴える箇所がある(「そんなに繰り返し言わなくても、殆どの人は分かっているだろう」という気がしますが)。


「そうは言っても現実問題、世の中では多くの会社でリストラや希望退職募集が盛んに行われているじゃないか」と思う人はいるだろうし、僕自身はこう思うタイプの人間だ。これに対応する常見さんの主張としては「ジムに絶望しないで欲しい。世の中は働く人の1%もいないであろうガンダムのような人ではなく、残りの99%のジムのような普通の人で動いている。いくら名経営者がいたところで、ジムがいなければ世の中は動かない(中略)全員が、ロジカルシンキングや脅威のプレゼンが出来る必要は無い。普通の人の普通の仕事で世の中は動いている」、「あえて問いたい。"ジムのままじゃダメですか?"と。世の中は、普通の人の、普通の仕事で動いているのだから」というものになる。


確かに「普通の人の普通の仕事で世の中は動いている」というのはその通りだと思う。しかし、それでも企業は「普通の人」を際限なく雇えるわけではないし、経営に余裕が無くなったらその「普通の人」を一定数切っていくのではないか。だから多くの人が不安を抱えているわけで、例えば「英会話のGaba"ビジネスパーソンのスキルと資格に関する調査"」にて、「資格を取る理由」の第1位が「何かあった時の備え」という結果が出たりするのではないか。ゆえに、常見さんのメッセージで安心できる人がいるなんて信じられない・・・と言いたいところだが、本のレビューを見る限り安心している人は結構いるようなので、これは僕独自の感覚なのかもしれない。


以上より、常見さんが主張するキャリア論にあまり共感を覚えないこと、イケダハヤトさんが述べるような「(働き方に関する)たくさんのロールモデルが登場し、今よりもオルタナティブな選択肢は取りやすくなっている」状態が実現されることが望ましいと考えることから、僕としてはノマドでもなんでも、いろいろな働き方が提案されるのは非常に良いと思っている(勿論「会社勤め」も選択肢の一つとして残されるし、その道に魅力を感じる人がそういうキャリアを歩めば良い)。「新しい働き方」と言うと、大概「会社勤めに比べて大変な道なんだぞ」と批判する人がいたりするけれど、どのような「大変さ」に耐えられるかは人それぞれ異なる。もしかしたら、「自分のポジションはある程度安定しているけれど、嫌な上司の下で働かなければいけない大変さ」には耐えられなくても、それよりも厳しいはずの「会社から独立して、自分の力でお金を稼ぐ大変さ」には耐えられるという人は結構いるんじゃないかと思う。「新しい働き方」の提案を「安易だ」と潰すのではなく、それに合いそうな人はその働き方を実践し、合わないと感じる人は普通に会社勤めを続ける。こうした流れが繰り返されることで、働き方に関していろいろな選択肢が担保される社会になれば良いと思っている。


「働き方に関するたくさんのロールモデルが登場し、今よりもオルタナティブな選択肢が取りやすくなっている」状態が実現されることが望ましいという考えに共感してくださった方は、もし宜しければクリックをお願いします。
にほんブログ村 就職バイトブログ 大学新卒の就職・就職活動へ
にほんブログ村   
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

こんにちわ。

私は「多分、自分は普通の凡人であって、偉人にはなれないんだろうな」と思いつつ
一方でまだ「いや、まだ諦めないぞ。自分の可能性を捨ててはいけない」という気持ちも少し残ってますw

結構そういう人は多いんじゃないかな。

そして、これは希望的観測ですけど、会社を辞めることも含めて新しいいろんな可能性を模索することを社会が許容することが、
元の地位では凡人だった人が成功できることに繋がるんじゃないかなと思ってます。
まあ 安易に決断してはいけないことだとも思いますけどね。

Re: No title

> ともさん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。

>私は「多分、自分は普通の凡人であって、偉人にはなれないんだろうな」と思いつつ
一方でまだ「いや、まだ諦めないぞ。自分の可能性を捨ててはいけない」という気持ちも少し残ってますw

僕もそうかもしれませんね~。個人的には、傍から見たら不恰好かもしれないけれども、自分の可能性を捨てない生き方の方が好きですね。

>そして、これは希望的観測ですけど、会社を辞めることも含めて新しいいろんな可能性を模索することを社会が許容することが、元の地位では凡人だった人が成功できることに繋がるんじゃないかなと思ってます。

よく「フリーランスは実力が無いとできない」と言いますが、会社という世界ではダメな人であっても、フリーで働くことでその人が自身のポテンシャルをフルに発揮する場合は案外あるんじゃないのかなと想像しています。
main_line
main_line
ブログランキング
おかげさまで、ブログ村の「就職バイトブログ」のカテゴリで「1位」を取ることが出来ました。この場を借りて、お礼を申し上げます。これからも記事を多くの人に読んでいただけたらと思いますので、もし宜しければ、今後ともランキングへのご協力を宜しくお願いいたします。
RSSリンクの表示
follow us in feedly 
最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ
リンク
FC2カウンター
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
プロフィール

Author:lingmu
FC2ブログへようこそ!

最新トラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。