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見るからに単なる自己満足の「就活デモ」であっても、外部の人間がそれを否定する必要は無い

今年も勤労感謝の日に就活デモが開かれる。僕が知る限り、勤労感謝の日に開かれる就活デモは2009年に行われた「就活くたばれデモ」が始まりで、その後2010年の「就活どうにかしろデモ」、2011年の「就活ぶっこわせデモ」、「カルト就活やめなはれデモ」と続き、今年の就活デモに至る。それぞれのデモの主催者・参加者は異なるが、全体としてみれば何だかんだで今年で4年目を迎える息の長い活動になりつつある。


本来ならばこの記事で「このデモは~なことを訴えようとしているんです!」という告知が出来たらと思っていた。しかし、デモの公式twitterアカウント「@d2012_shukatsu」に載っているホームページのurlをクリックしたら、まさかの"forbidden"の文字が(笑)また、デモのfacebookページを見てみても(http://www.facebook.com/d2012syukatsu)、「交流会のお知らせ」はあれども肝心の主張内容は載っていなかったので、なんとも言いようがないというのが正直なところだ。まだデモまで日数はあるので、当日までに何かしらの見解が発表されるのかもしれない。


一つ分かっていることは、今年のデモは「お祭り色」が強いものになるということ。事実、就活デモのtwitterを見ると次のようなツイートを確認できる。デモの企画者のアカウントも少し覗いてみたけれど、その人個人も「デモは社会を変える手段ではなくて、そういう意見もあるという発信だとおもっているので、お祭騒ぎと変わらないと思います」という見解を示していた。それに加えて、デモの企画者が就活デモの公式ホームページを見れない状態を放置していることを鑑みると、多分今年のデモの企画者・参加者は各々の問題意識を文章化するなどして「就活には、こんな問題があるんですよ!」と人々に気づかせることには消極的で、あくまでも現在の就活に対する不満を吐き出す「場」を作ることに力を入れているといえる。


誤解しないで欲しいが、僕はそれが悪いことだとは思わない。勿論可能ならば、去年本田由紀先生が「就活ぶっこわせデモ」にアドバイスしたような、「できるならば、そうした声をあげることが、できるだけ実質的な問題の是正につながるように、試みていただきたいと思います。現状の問題点や改善の方向を、デモに参加せず外から見ている人たちにもわかりやすい形で提示することや、より広い範囲の人々からも賛同してもらえるような観点で取り組むことが、おそらく有効だと思います」という心構えを持つことが望ましい(http://hosyukakumei.blog.fc2.com/blog-entry-44.html)。しかし、wikipediaには「デモ活動は、公の場で集団で自らの意思や主張を示す行為である(中略)主張されるテーマは、政治や経済・社会に対するものなど多岐に渡り、それらは個人的な主張から、社会問題を示して世間にアピールすることを目的とするものまで、さまざまである」と書かれており、これが正しければ、別に「デモをする=社会に埋もれている問題点を示すことで、社会をより良くする」という構図に必ずしも乗る必要は無く、単に「俺たちは現在の就活にムカついているぞ!」という意思表示をする目的で行われるデモ、悪く言えば「自己満足」のデモであっても全然問題ないと言えそうだ。去年僕は特に「就活ぶっこわせデモ」に対して、「デモをやるんだったら、外部の人にも問題を理解してもらえるような、説得力のある主張を練り上げる必要があるのではないか」という批判をしたが、それは筋違いのものだったと今では思っている。


もしかすると、「"リクルートスーツを着て鎖に繋がれる集団パフォーマンス"なんかされたら、就活生が皆馬鹿だと思われるし、非常に迷惑だ」と感じる人がいるかもしれない。しかし、そういうパフォーマンスを通じて意見を表現する権利を就活デモ参加者から奪えないことは事実なので、この点に異議を唱えるのは難しい。また、このパフォーマンスの実行を通じて馬鹿だと思われるのはデモ参加者のみであり、きちんとした形で問題提起をすればそれはそれできちんと評価されるだろうとも思っている。実際、去年の就活ぶっこわせデモには「酷すぎる」「馬鹿」という評価が下される傾向があったが、そのデモ後に発売された「これが論点! 就職問題」には就活シンポジウム実行委員会作成の「就活生からの就活改革・第一次提言」が収録されている。だから、今年の就活デモには個人的にはあまり共感しないけれど、逆に共感する人はその活動にどんどん参加していけばよいと思っている。


不幸なのは、デモ活動などを通じて「実質的な問題の是正」につなげようとする人たちが今年の就活デモに参加してしまうこと。実際、去年の就活ぶっこわせデモが開いた「就活の問題を考える院内集会」の準備に際して、関西の参加者たちが「就職活動の問題点を改めて再考して申し入れ内容の考案、プレスリリースや各種案内の文書作成、議員事務所への個別の勧誘」などの仕事を引き受け集会を実りあるものにしようとしていたのに対して、関東の参加者たちには「カップルが成立すればよいだとか、就活なんかしなければいい」という意識を持っている人が多かったことから、関西の参加者の一人が「いずれにせよ、彼ら(注:関東の参加者たち)とは私は今後いかなる形でも関わりたくはありません」とコメントしてくださっている(http://lingmu12261226.blog10.fc2.com/blog-entry-190.html)。この例からも分かるように、あまりにも意識が違う人たちと共に活動をしても得るものは少ないし、単なる時間の無駄に終わりかねない。幸いにも、今年の就活デモのスタンスはtwitterを見れば大体感じ取れると思うので、参加した後で「こんなはずじゃなかったのに・・・」と後悔する可能性は低いと思う。このデモに魅力を感じる人は参加を決めれば良いし、「このデモはクソ過ぎるだろ」と感じる人は、デモを否定するよりはそのデモを無視して、別の形での問題提起を模索すれば良いだろう。

見るからに単なる自己満足の「就活デモ」であっても、外部の人間がそれを否定する必要は無いという考えに共感してくださった方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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No title

この記事を読むと、どうも、関東の就活デモの人たちは企業に就職したくない人たちのようですね。
それなら、彼らにとって、就活だけでなく、就活する人、企業に就職したい人も敵ということになります。
リクルートスーツを着て鎖につなげられるパフォーマンスはまさに就活生を皮肉ったもので、敵は企業でも社会でもなく就活生というのがはっきりしそうな予感。

なので、結論。
就活デモを名乗るべきではない。
反就活デモと名乗るべき。

反就活=企業就職を否定し、企業に就職したい人を批判する、というのは個人的にはOK。
ただ、就職したい人たちのデモと勘違いされるのは迷惑。

デモがお祭りになること自体はよいことですよ。
ゲイとレズビアンのデモとか、わりとそうだったような気がします。

Re: No title

> ななし さん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。

>なので、結論。
就活デモを名乗るべきではない。
反就活デモと名乗るべき。

確かにそうですね。今までの就活デモは、企業に就職することを前提にしつつも「企業の~な採用活動はおかしいんじゃないか」と訴えるものであったと認識していますが、今年のデモは「本当はみんな就活なんかしたくない、毎日同じ路線の電車に乗ってに働きたくもない、でも働かなきゃいけないってなんとなく思って」とつぶやいていますからね。このスタンスだと、「ベーシックインカムの実現」とかが主張として掲げ得るものになりそうです。

>デモがお祭りになること自体はよいことですよ。
ゲイとレズビアンのデモとか、わりとそうだったような気がします。

僕個人は「リクルートスーツを着て鎖に繋がれる集団パフォーマンス」はちょっと面白いと思っているんですが(笑)、ただ去年の就活デモのブログのコメント欄を見てみると、「真剣にやれ!ふざけるな!」という声が多く寄せられていたので、もし外部の人からの支持を得ようとするならば遊び心を持ち込むのは控えたほうが良いのかなと感じます。

就活デモって意味を大きく捉えるなら生き方の多様性を求めるデモだと思う。

ほとんど一つのルート(いい大学入っていい会社に正社員で入る)でしか認められない日本ではこういうデモはとても意味がある。

今の日本人って人生の「寄り道」の大切さを知らないんじゃないかな。

僕の高校時代に担任だった先生が言っていた言葉を思い出した。

「人間も、葉っぱや枝が沢山生えた木も、同じ生き物なんだよ。葉っぱや枝が沢山は生えた木が立派に育つように、人間も寄り道を沢山した方が立派な人生を歩めるんだ。」

Re: タイトルなし

> 雨宮 さん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。

>就活デモって意味を大きく捉えるなら生き方の多様性を求めるデモだと思う。

ほとんど一つのルート(いい大学入っていい会社に正社員で入る)でしか認められない日本ではこういうデモはとても意味がある。今の日本人って人生の「寄り道」の大切さを知らないんじゃないかな。

確かに今までの就活デモは「雨宮」さんが仰るような趣旨の下行われていたのでしょう。だから、例えば「新卒至上主義ってどうなの?」という問題提起がなされていた。しかし、「本当はみんな就活なんかしたくない、毎日同じ路線の電車に乗ってに働きたくもない、でも働かなきゃいけないってなんとなく思って」という記述からは、デモ企画者の「そもそも働きたくない」という欲が見えます。別にそういう欲をもっても良いと思うし、その欲をデモという形で訴えても良いとも思うのですが、そのネーミングが「就活デモ」というのはどうなのかなと感じます。

No title

就活デモは日付は同じで毎年全然違う人が企画・実行しているようですね。
今年については恐らく就活で苦労している方や就活のありかたに疑念を持っている方は参加しないかと。
感じとして就活を苦労せずに終えた学生の自虐パフォーマンスなのではないかと考えます。
卒業式でコスプレする京大でも似たような自虐ネタを披露していた学生がいたような・・・。

しかし、学生:社会人という単純な対立構図のマッチポンプなのではないか
そのマッチポンプに意味があるのかと言えば・・・。

Re: No title

> maruさん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。

>今年については恐らく就活で苦労している方や就活のありかたに疑念を持っている方は参加しないかと。
感じとして就活を苦労せずに終えた学生の自虐パフォーマンスなのではないかと考えます。

そ、それが・・・。今確認したら「就活デモ2012」のホームページが見れるようになっていたのですが、「就活デモ2012の理念」として「新規学卒採用制度はまず大学、経済社会、学生、政府と様々な関係の中で生まれているものだという認識に立ち、学生の就活を否定するということではなく、むしろデモによって問題を提示することによって様々な立場からの意見が飛び交うことを望んでいます」、「就活デモは新卒制度を社会の問題として提示します」というものが書かれていたので(http://www.d2012syukatsu.leosv.com/wp/?page_id=18)、どうやら今年の就活デモも今までと方向性は同じのようです。「本当はみんな就活なんかしたくない、毎日同じ路線の電車に乗ってに働きたくもない、でも働かなきゃいけないってなんとなく思って」というツイートは一体なんだったんだ!(笑)

No title

>デモは良くも悪くも疑義の提示に留まると考えています。

とサイトに書いてあるので、なんとなく言いたいことがある人はデモに参加しよう、というくらいのスタンスのようですね。
「提示に留まる」とか、「終止(終始?)します」とか、なんだかものすごく消極的な印象を受けました。

Re: No title

> ななしさん

こちらの記事にもコメント有難うございます。

>なんとなく言いたいことがある人はデモに参加しよう、というくらいのスタンスのようですね。
「提示に留まる」とか、「終止(終始?)します」とか、なんだかものすごく消極的な印象を受けました。

確かにデモについては、「良くも悪くも疑義の提示に留まると考えています」と書かれていますが、同時に「昨年同様、デモだけではなく、そこから政治活動として院内集会、抗議活動、ヒアリングなどを行っていこうと思っております」と書かれているので、積極的な活動はそちらでやるのではないでしょうか。もっとも、昨年の院内集会の様子は動画で見ましたけど、中身はほぼ皆無でしたですけどね・・・。何度か書いていますが、関東の実行委員が準備に殆ど参加しなかったそうなので。

No title

見解を示していただき、有難うございます

さて、確かに「公の場で集団で自らの意思や主張を示す」権利は保障されていますし、尊重されるべきだと俺も思います
しかし単に「就活に対する不満を吐き出す」ことが目的なら、それを達成するための手段としてデモを使用することには反対です
「公の場で集団で自らの意思や主張を示す」ためには、当然対象となる無関係の第3者が必要でしょう
それに対し、「就活に対する不満を吐き出す」ためには、例えば既卒者カフェのような場つくる等、必ずしもそのような第3者が必要というわけではないはずです
それならば、場の占有等、公に一定の負荷を要求するデモは不満を吐き出す手段としては使用してはならないというのが俺の考えです

No title

もっとも、既にコメントにある通りHP上に「疑義の提示」とあることから上記コメントは最早意義がないでしょう

それでも今年のデモは以前に比べ更に疑問を抱く点があります

①昨年、一昨年のデモとの関連性
HP等で幾らか以前のデモとの関連を示唆する文章がありますが、アドバイスを貰っている等実質的・直接的繋がりがあるのかがよく分かりません
もしないのであれば、他人の褌で相撲をとっているようなもので、それは駄目だと思います

②主張がよく分からない
狙いは「新卒制度」だと明記している一方で、「就職しなければ生きていけないのに、就職ができない社会構造に怒っている」とあったり、正直よく分かりません
多分一番マクロな括りにしたいのだろうというのが憶測ですが、本当に分かりません

③ツイッタートップにある「奨学金を踏み倒せ」
意図は分かりませんが、俺は不快に感じました

取り敢えずここまでです
直接やり取りした方がハッキリして良いのでしょうが、今年に関してはそれもしたくありません

No title

奨学金?踏み倒せ
が今年のスローガンですか。
わかりやすいといえばわかりやすいです。
まあ、今は奨学金を返済しないと、ブラックリストに載せられますが。
そういうリスクわかってスローガンにしてるのならいいんですけど。
あと、踏み倒すと、これから奨学金借りたい人が借りられません。
あんな奨学金、借りるのやめれ、というのなら、踏み倒して、自分はブラックリストに載せられて、でも、借りない方がいい人を救える、のなら、いいと思います。
ちなみに、自分は大学院で奨学金400万近く借りましたが、非常勤講師で年収200万で、でも、20年で全額返しました。
親のコネで、某有名私立大に、修士論文だけで就職した人は1円も返さず、コネがない自分は論文など業績いくらあっても年収200万の非常勤で奨学金全額返済、ほんとにひどい世の中だと思いますが、世の中はこれからもそういうものだと思います。
奨学金をぶっつぶす覚悟なら、踏み倒せばいいです。
そのあとは、わかりません。
奨学金さえない、ほんとに金持ちしか大学にいけない世の中になるかもしれない。
でも、今の奨学金ぶっつぶせ、というのもわかります。
むずかしいです。
私はもう、そんなに長生きしないと思いますが、これから長く生きないといけない人は、ほんとに、本気で考えないと大変です。

Re: No title

> カクさんさん

こちらの記事にもコメント有難うございます。

>単に「就活に対する不満を吐き出す」ことが目的なら、それを達成するための手段としてデモを使用することには反対です。「就活に対する不満を吐き出す」ためには、例えば既卒者カフェのような場つくる等、必ずしもそのような第3者が必要というわけではないはずです。それならば、場の占有等、公に一定の負荷を要求するデモは不満を吐き出す手段としては使用してはならないというのが俺の考えです

記事に書いている通り、僕は別に<単に「俺たちは現在の就活にムカついているぞ!」という意思表示をする目的で行われるデモ、悪く言えば「自己満足」のデモであっても全然問題ない>という立場ですね。「場の占有等、公に一定の負荷を要求する」という点については、警察が許可したのならそれで良いのではないかと。

>それでも今年のデモは以前に比べ更に疑問を抱く点があります①昨年、一昨年のデモとの関連性②主張がよく分からない③ツイッタートップにある「奨学金を踏み倒せ」

仮に、「良いデモ」であるか否かを判断する尺度が「社会問題の実質的な是正につながるか」という点だったら、「カクさん」さんが仰る3点の理由から、今年の就活デモの質は最低に近いといえると思います。でも、別に企画者がそういう最低のデモをやるのも彼らの自由だし、それに不満があるなら直接意見を言うか、別の形で問題提起をするか、別の形でのデモをやるか、無視するかのいずれかの行動をとれば良いと思っています。

Re: No title

> ななしさん

こちらの記事にもコメント有難うございます。

>奨学金?踏み倒せが今年のスローガンですか。

多分、大学の学費の高さに対する異議申し立てなのでしょうね。デモ参加者には「奨学金をぶっつぶす覚悟」までは無いのではないでしょうか。訴えの内容自体は分かるんですけど、「就活デモ」でやることなのかな?とは思いました。

No title

仮に否定する必要はないとしても、否定する自由はありますよね。
こういうデモしちゃうような頭の悪い学生達のエゴは許されて、彼らに反対する人達のエゴは
許されないということはないです。

Re: No title

> AAさん

こんばんは、コメントありがとうございます。

>仮に否定する必要はないとしても、否定する自由はありますよね

そうですね。例えば「デモをやるのは良いんだけど、主張の中身はバカげてるよね」などの批判をするのは全然良いと思います。 
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