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「社畜」と「企業戦士」という概念をきちんと区別するべきではないか

少し前にポストセブンに「真性社畜だった常見陽平氏"若者よ、社畜をバカにするな"」という記事が掲載された。これは全体的に、企業社会を馬鹿にしてノマドに走ろうとする人たちを痛烈に批判する記事となっており、記事の最後は「本物のノマドになるのは、会社の表も裏も知り尽くし、辛い思いもたくさんして、フリーでやっていく自信がついてからだ。若者よ、"社畜をバカにするな"と言いたい。真性社畜だった私からの檄文だ」と締めくくられている。


この記事で目を引いたところは2つある。一つは記事の途中で「セルフブランディングでは肩書を自由に作るのも流行りで、"○○コンサルタント"とか"○○プランナー"とかを職種名にする者が多い。"ライフスタイルクリエイター"というわけのわからない肩書を見たことがある」と書かれているにも関わらず、記事の冒頭に「今年の話題といえば、"ノマド"(場所に縛られず仕事をする人)と"セルフブランディング"(自分のブランド化)がある。その実態はどんなものか。人材コンサルタントの常見陽平氏が解説する」と書かれていたこと。やっぱり常見さんは論者としてはどうかと思うけれど、ネタとしては面白い人だ。


もう一つは、「社畜」の定義だ。引用元の記事を読んでいただければ分かるが、常見さんの記事における「社畜」とはほぼ「普通の会社員」という意味と同様のように思われる。これは、藤本篤志さん著の「社畜のススメ」における「社畜」の定義、「会社に言われれば何でも愚直に言うことを聞く、奴隷のようなサラリーマン」というものと通じるところがあるように思われる。要は会社から「残業しろ!」と言われれば残業するし、「この仕事をやれ!」と言われたら自分の希望しない仕事でもやるという状態などを指すといえる。


しかし、以前「そもそも"社畜"とは何だっけ?・・・"社畜のススメ"の著者、藤本篤志さんの定義と海外ニートさんの定義」という記事でも触れたが、ウィキペディアには、社畜とは「主に日本で、企業に飼い慣らされてしまい自分の意思と良心を放棄し奴隷(家畜)と化したサラリーマンの状態」のことだと説明されている。即ちこの場合、「自分の意思と良心を放棄する」という要素こそが「社畜」が揶揄される対象となる所以であると言えそうだ。


「社畜」の例としてまず思い浮かぶのは、海外ニートさんが述べたような「一介の雇われの身なのに何を勘違いしたのか経営者視線でモラル的、法律的にも間違った価値観(サビ残、休日返上当たり前。有給を使わせないなど)を押し付けて来るような連中」である。あるいは、一昨日読んだブログ記事「僕が会社を辞めて、バンコクに行った理由」に記されている、「お前は甘ったれだ」、「お前は先輩や上司や俺や会社を裏切った」、「お前はもう二度と社会復帰できない」という言葉を発した上司も「社畜」に該当するような気がする。これは早期に会社を辞めることを決めた引用元のブログの管理人さんに投げかけられた言葉なのだが、会社を辞めるという決断をしたくらいで管理人さんの人格までも否定する姿勢からは、この上司は「企業に飼い慣らされてしまい自分の意思と良心を放棄し奴隷(家畜)と化した」のではないかと感じられる。


常見さんは自らを「真性社畜だった」と言っているけれど、これは正しくは「企業戦士」と言うのが適切なのではないかと思った。またまたウィキペディアを見ると「企業戦士」とは「自らの身も家庭や家族をも顧みず会社や上司の命令のままに働く姿を戦場での兵士に例えたもの」と説明されている。この「企業戦士」には、「社畜」の説明にある「自分の意思と良心を放棄し」という要素は含まれていないので、両者は違う概念と言えるのではないか。


そして、「社畜」と「企業戦士」という概念はきちんと区別しておくべきではないかと考える。これは僕の考えなのだが、「"企業戦士"のことは別に馬鹿にしないけど、自分の意思と良心を放棄した"社畜"はやっぱり馬鹿にされて当然の人たちだろう」という人は結構いるのではないか。無用な軋轢を招かないためにも、両者の言葉の使い方には気をつけるべきだと思う。 


それにしても、確か常見さんは先日BSのプライムニュースという番組で「ブラック企業撲滅!」と言っていた気がするのだけど、それだったら「会社員」を擁護することはともかく「社畜をバカにするな」と言ってしまうのはさすがにおかしいのでは・・・。やっぱり、この人は訳が分からない。


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No title

 企業戦士も、社畜もそう変わらないのではないでしょうか?家族のとの時間、家庭内での役割分担を放棄して仕事をするのは、良心と意志の放棄とも見て取れます。理不尽な事を他の社員に押し付けるか、家族に押し付けるかの違いです。会社では社畜、家庭から見れば企業戦士という方も多いのでは?いずれの方にせよ、僕個人は全く尊敬できません。

「企業戦士」と「社畜」、時代によって呼び方が違っていたと思います。

高度経済成長期やバブル期は働けば働くほどお金が得られたから「戦士」という言葉がふさわしかった。

だけど現代はどんなに働いても給料が変わらないから「家畜」的な言葉がふさわしい。

でもこれから先は「旅人」的な働き方が必要かもしれない。

それはノマドだったりワークシェアリングだったり。

もう一つの会社に身を置く時代は終わりだ。

Re: No title

> らいと さん

こんばんは、またまたコメント有難うございます。

>企業戦士も、社畜もそう変わらないのではないでしょうか?家族のとの時間、家庭内での役割分担を放棄して仕事をするのは、良心と意志の放棄とも見て取れます。理不尽な事を他の社員に押し付けるか、家族に押し付けるかの違いです。

そうですか・・・。個人的には「企業戦士」が発生してしまう労働環境を是正する必要は感じているのですが、「企業戦士」の存在自体には、僕が企業戦士に「自分、あるいは家族のために仕事を頑張る」というイメージを持っているからか、批判の対象としては見なしていなかったですね。まぁ、そこは考え方の違いでしょう!

Re: タイトルなし

> 雨宮さん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。

>「企業戦士」と「社畜」、時代によって呼び方が違っていたと思います。

高度経済成長期やバブル期は働けば働くほどお金が得られたから「戦士」という言葉がふさわしかった。

だけど現代はどんなに働いても給料が変わらないから「家畜」的な言葉がふさわしい。


そうだったんですか。僕の中では「企業戦士」からさらにエスカレートした労働者を「社畜」と呼ぶのだと言う理解でした。ご指摘有難うございます。


>でもこれから先は「旅人」的な働き方が必要かもしれない。それはノマドだったりワークシェアリングだったり。

会社で働くと決めた人はそこで働く、それが嫌な人にはまた別の道が開けている、そういう環境が整備されれば良いですね。

No title

「社畜」と「企業戦士」については、概念の区別以前の話ではないでしょうか。
どちらも、確立された概念というにはあまりに曖昧です。一般的と言えるレベルの共通認識というものがなく、発信者・受信者それぞれの主観によって意味合いが左右されてしまうと思います。

ブログ主さんは主にWikipediaの記述を元に2つの概念を区別しているようですが、これは根拠としてはちょっと弱いでしょう。当のWikipediaの「社畜」の項目自体に"参考文献・出典が不十分"のタグが貼られてるわけですからね。
ちなみに、「企業戦士」の記事も確認しましたが、タグこそ設定されていないものの、出典の記載が十分とは言えない状態のようでした。

ブログ主さんが主張する常見さんの記事への指摘が、「定義があやふやな言葉をキーワードに使うなよ」 というものであれば、なるほどと思うところですが
「社畜という言葉よりも企業戦士という言葉の方が適切」というのは言い過ぎと感じます。(適,不適を論ずるのに充分な物差しが存在していない状態であるという考え)

ただ、本記事の論旨である「社畜」と「企業戦士」という概念をきちんと区別するべきという考えには賛成です。私個人としては理論家志向でもあるため、曖昧な言葉は嫌いなので。

個人的には、社畜の定義は
1. 会社に生殺与奪を握られている(と思い込んでいる)人
2. 自分の意思と良心を放棄した人
というのが最も実感と一致していると思っています。(2だけでは、単にモラルの欠如という印象)

Re: No title

> 山下 さん

お久しぶりです、コメント有難うございます。

>「社畜」と「企業戦士」については、概念の区別以前の話ではないでしょうか。 (中略)ブログ主さんが主張する常見さんの記事への指摘が、「定義があやふやな言葉をキーワードに使うなよ」 というものであれば、なるほどと思うところですが

そうですね、確かにそうした指摘に留めるべきだったかもしれません。「社畜」と「企業戦士」、どちらの定義もソースはwikipediaですからね。

>個人的には、社畜の定義は
1. 会社に生殺与奪を握られている(と思い込んでいる)人
2. 自分の意思と良心を放棄した人
というのが最も実感と一致していると思っています。

これは、wikipediaの定義と一致するのではないでしょうか。確かに僕は記事本文で2の部分を強調しましたけど、全体としては「主に日本で、企業に飼い慣らされてしまい自分の意思と良心を放棄し奴隷(家畜)と化したサラリーマンの状態」と、「企業に飼い慣らされてしまい」という要素も記したわけですから。

No title

○○コンサルタント"とか"○○プランナー"とかを職種名にする者が多い。"ライフスタイルクリエイター"というわけのわからない肩書を見たことがある」と書かれているにも関わらず、記事の冒頭に「今年の話題といえば、"ノマド"(場所に縛られず仕事をする人)と"セルフブランディング"(自分のブランド化)がある。その実態はどんなものか。人材コンサルタントの常見陽平氏が解説する」

これは確かに笑いどころですね(笑)
しかし編集者が狙ってやってるとしたら大したものだと感心します

Re: No title

>カクさん さん

こちらの記事にもコメント有難うございます。

>これは確かに笑いどころですね(笑)
しかし編集者が狙ってやってるとしたら大したものだと感心します

ですよね(笑)記事の内容から学ぶことは特に無かったですけど、この点だけは面白かったです。
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