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「なむナビ」の挑戦~傷だらけの経歴でも「新しい生き方や働き方」の実現にチャレンジ~

本田由紀先生は著書「軋む社会」に収録されている「シューカツという理不尽」という論考において、「就職活動」の略語である「シューカツ」という言葉から「腐臭」のようなものが漂ってくると述べている。本田先生曰くその「腐臭」の中身は「多くの若者に理不尽さの感覚や徒労感を味わわせ、挙句の果てに教育と仕事の狭間に突き落とすような結果に終わる場合も珍しくない現状」であるとのことだ。


この「理不尽さの感覚」の例の一つとして「大学3年で就活を始めて在学中に内定を取らないと、まともな企業への就職が困難になるという閉塞感」が挙げられるのではないだろうか。実際に、いつの間にか見れるようになっていた「就活デモ2012」のホームページを見てみると、デモのパフォーマンスとして「リクルートスーツを着た集団が整列している状態でデモ更新。その列を貫く形で手に鎖がかけられ一番先頭を歩いている(奴隷商人)も手に鎖をかけられている」というものが行われることが分かる。今年のデモの趣旨が「新卒制度を社会の問題として提示すること」にあることも考慮すると、このパフォーマンスには「若者は、ある特定のモデルの生き方をすることを社会から事実上強いられているんだ!」という訴えが暗示されているように思えてならない。


このデモに参加する人たちにとって救いとなるのは、「多様な働き方」の例を明るみにすることだろう。就活デモ参加者らが抱えるような閉塞感が世間一般に蔓延しているからか、今年は安藤美冬さんやイケダハヤトさんら「自由な働き方」「多様な働き方」を提唱する人たちが一定の支持を受けているような気がする。この点、彼らに対しては「それは、あなたのこれまでの経歴が立派だから出来ることだ」、「実家とか、セーフティネットが充実しているから出来ているんでしょ」という批判が寄せられることがある。どうやら、「自由な働き方」「多様な働き方」は能力・経歴・環境に恵まれている人こそ出来るという固定観念が人々にあるようだ。正直僕もこうした固定観念にかなり囚われているけれど、一方で「経歴はボロボロだけれど、"新しい生き方や働き方"のモデルの提示にチャレンジしてみたい」と考え行動に移している例も知っている。それが、今回の記事で取り上げる「なむナビ」である。


「なむナビ」とは「なむ」さんという方が運営する、「なむ」さんが仕事を得るためのサイトである。特に「ライター」「エンジニア」業務の仕事の依頼を受け付けており、「ライター」業務に関してはサイトに「なむ」さんがこれまで書いた記事へのリンクが掲載されており、仕事を依頼するに当たって「この人に仕事を頼んでも大丈夫かな」と一度考えることが出来るようになっている。特にガジェット通信に載った「増加する"新卒ニート" 本当に"甘えている"のは誰なのか」という記事は結構広まったので、それを読んだことがある方もいらっしゃるかもしれない。僕もガジェット通信から記事の掲載の依頼が来ないかなぁ・・・


そんな訳で、このサイトを運営する「なむ」さんという方は「なむナビ」の開設を通じて、会社に所属するのではなく個人で仕事を取ろうとする試みにチャレンジしている。こう書くと「経歴がすごいから出来ることなんじゃないか」、「コミュニケーション能力が優れているから、出来ていることなんじゃないか」という疑問を抱く人もいるかもしれない。しかしサイトには、「なむ」さんの「10代の頃、高校を中退し、自宅に引きこもっていました。対人恐怖症、赤面恐怖症であったため、月に一度、滝のような汗を流しながらコンビニで買い物をするのが、精一杯でした。何とか社会復帰しましたが、今度はうつ病になり、新卒で入った会社を3年弱で辞めてしまいました」という告白が載っている。他にも、「俺なんか、高校中退しているし、元ひきこもりだし、無名私大の出身だし、うつ病が原因で新卒で入った会社を退職してるし、どうしたらええねん」という記述も見られる。本人も「お世辞にも、スマートな生き方とは言えません」と認めているように、経歴は勿論、対人能力も優れているわけではないようだ。


しかし「なむ」さんは「なむの特性や能力」というページにおいて、自らの経歴・対人能力に関するマイナス点を逆手に取り、「主流から外れているからこそ、見えるものがあります。上手く他人や社会と関われない、就労について悩み苦しんでいる……。自分がそうであったからこそ、なむは、"生きづらさを抱える若者たち"に強い関心があります」とアピールポイントへと転化させている。「でも、仕事をもらえていないのなら何の意味も無いじゃん」と感じる人もいるかもしれないが、「なむナビ」のトップページには「奇跡的に仕事の依頼があり、ちょっとだけ忙しいです」とあるし、また「なむナビ」開設以前にも記事を書いて見知らぬ人から缶コーヒーを送ってもらった、即ち記事という「価値」を提供することで「缶コーヒー」という対価を得るという結果も出している(http://d.hatena.ne.jp/numb_86/20120910/p1)。言い方は非常に悪いが、スペックは低くてもやり方次第で会社に依存しない働き方、即ち閉塞感溢れる「シューカツ」をしない方向性に進むヒントを「なむナビ」の試みから見出すことが出来るのではないか。


ただ勿論「なむ」さんがいつまでも仕事を得続けられるとは限らず、且つ仕事を得られなくなった時には「なむ」さんの生活が容易に破綻する可能性があることを考えると、この取り組みを好意的に紹介するのはもしかすると不適切なのかもしれない。しかし、こういう取り組みを「無謀だ」と切り捨てるのではなく、一つの試みとして応援して行ける風土が根付けば良いと思っている。勿論、仮に「"なむ"さんにライター業務を頼んだら、質の低い記事を仕上げられた」なんてことがあったら、それには「ふざけんな」と言って良いと思う。


なお、詳しくはサイトを見ていただきたいが、現在「なむナビ」では「なむナビEXPO」というものが開かれている。興味がある方、「なむナビ」の取り組みを支えて「無職の人間でも工夫次第で食べ物を得られる」成功事例の増加に協力してみたいと考える人などはぜひ参加してみてはいかがだろうか。


スペックは低くてもやり方次第で会社に依存しない働き方、即ち閉塞感溢れる「シューカツ」をしない方向性に進むヒントを「なむナビ」の試みから見出すことが出来るのではないかという考えに共感してくださった方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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No title

こんにちは。シューカツをしない、という選択肢もあるんですね。

管理人さんにご意見というか、興味本位でお聞きしたいのですが、『ガクセン』というサイトをご存じでしょうか?僕はつい最近、ゼミの先輩から見せてもらいましたが…
なんでも、その運営会社が学生個人と事前に面談をして、点数化して、サイトに写真とプロフィール(夢を追う~~みたいな学生自身が書いたキャッチフレーズも)を登録して、企業からのスカウトを待つ、というシステムでした。
以前管理人さんが書いた有名な記事、『マイナビの広告が気持ち悪すぎる件について』を真っ先に思い出し、なんだかガクセンも見てて茶番としか思えませんでした。
見せてくれた先輩曰く、ポケモンだそうです(笑)
力10 すばやさ10 みたいな感じで、学生個人にも、5段階評価で、リーダーシップだとか協調性をステータス表記にしていました。

もしも機会があれば、このガクセンについても記事にしてみてはいかがでしょうか?

No title

ガクセンて、イケダハヤトさん推薦みたいですね。

Re: No title

> pontaさん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。

>もしも機会があれば、このガクセンについても記事にしてみてはいかがでしょうか?

取り上げました!(笑)記事に書いたとおり、僕は今のところは「ガクセン」を茶番という風に捉えていないですね。むしろ、上手くいけば良いんじゃないかと思っている立場です。もっとも、「1年生からこのサイトに登録するのはどうなんだろう・・・」という気が個人的にはしてますけどね。

Re: No title

> ななしさん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。

>ガクセンて、イケダハヤトさん推薦みたいですね。

仰るとおり、イケダハヤトさんもブログで取り上げていましたよね。
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