スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

茂木健一郎さん「日本の立派な企業が就活についてクソなポリシーをやっているんだったら、脱藩組でオルタナティヴな経済活動を起こして、そっちを大きくしちまえばいい」

茂木健一郎さんが「新卒一括採用」に強く反対していることは多くの人が知っていると思う。そんな茂木さんは、企業に「新卒一括採用」の廃止を求めることと同時に、次のような意見も述べている。茂木さんは、去年の1月に朝まで生テレビにおける就職談義に対する怒りをぶちまけるツイートをいくつかしていて、このツイートはその一つである(http://togetter.com/li/84910)。ここでいう「クソなポリシー」とは、勿論「新卒一括採用」のことである。一連のツイートの中で茂木さんは「国が法律作って、性別、年齢、学歴などの外形的基準で"入り口"で拒絶することを違法としちまえばいい」と提案しているのだが、同時に「新卒一括採用」という採用方式にこだわる企業なんか見放しても良いという発想も持っているわけだ。


今週行われる就活デモの目的は「新規学卒採用制度に関してデモという手法で世の中に疑問を提示する」ことである。ただ学生にとって苦しいのは、卑怯な人から「でも、あなたたちだって大学在学中に就職しようとしているじゃないか。あなたたちも新卒一括採用の維持に加担しているんですよ」と言われかねないこと。確かに、新卒一括採用に違和感を覚えながらも在学中に就活する人はかなりいるだろうけれど、それはその学生が、既卒になったら就職が不可能とは言わないまでも厳しくなることを分かりきっているからだろう。そんな状況があるのに、「新卒一括採用が嫌なら、起業するなり、既卒で就活すれば良いじゃん」と当たり前のように言える人はちょっとおかしいと思う。


とは言え、茂木さんが言う「脱藩組」が増えなければいつまで経っても状況が変わらないのも事実。この点、ここ2つの記事で取り上げた「なむ」さん、近藤さんの例は「脱藩組」の良い例であると考えている。しかし彼らのエピソードを見て「でもこれは、優秀な人だから出来るんじゃないか」と感じた人もいるかもしれない。ただここ最近、現在の就活事情に違和感を覚える就活生の「脱藩」をサポートする組織も徐々に存在してきていると思えるので、それらを紹介したい。


例えば「デコボコラボ」という取り組みがある。これは「面接廃止、エントリーシート廃止、服装髪型自由。既存の就職活動に違和感を感じる‘就活アウトロー’と‘ギーク’のための全く新しい就職サービス」である。会社説明会に参加できるのは「就活を辞めた大学4年生、就職浪人生、既卒生」となっており、確かに「就活アウトロー」のみが参加できるような形になっていることが分かる。会社説明会には「2013年春採用希望のメーカー、広告代理店、ITベンチャーなど様々な企業」が集まっているらしく、ミーティング・ワークショップ・合宿など時間はかかるけれども自然なコミュニケーションを取れる様な形で就活生・企業双方が互いの縁を確かめ合っていくという仕組みのようだ。特に「現在の面接なんか、ただの茶番だろう」と感じる人にうってつけのサービスと言える。


また、僕個人は面識は無いが、既卒者カフェと関わりがある「よりよく生きるプロジェクト」が実施する「わか部」という取り組みがある。サイトを見ると「わか部」が「社会に違和感を感じている"職ガネーゼ"が社会を変える働き方を実現するための活動」と説明されていることが分かる。


「よりよく生きるプロジェクト」代表の矢辺さんは、「従来の職探し」の特徴が「主に履歴書を使い、求人広告やネット上の求人で応募する」、「求人している会社を探す」、「すでにある求人の中から自分の履歴にあったものを探す」という点にあると分析する。その一方で「社会を変える働き方探し」の特徴は「自分のテーマに合うセミナー・勉強会などに参加し、コネクションを作り、活用する」、「空きポストに関わらず、働きたいと思う組織を探す。働きたいと思う組織がなければ、理想の仕事・働き方を自ら実現する」という点にあると述べ、こうした活動を応援していく旨を意思表示している。その上で、この後者の活動に取り組めるのは「職ガネーゼ」という「現在の社会、現状の働き方に違和感がある人たち」だと述べている。矢辺さん個人も就職活動を一切したことがなく、過去に所属した組織は全て入社が決まってから履歴書を提出したという。その経験から、従来の職探しに違和感を覚える人たちの「社会を変える働き方探し」を応援していくようだ。この活動の具体的な成果はよく分からないが、これも「新卒一括採用」を打破するための一つの有効な発想方法であることは間違いない。


僕の想像だが、「新卒一括採用はクソだ。しかし自分に、そのレールを外れて生きていけるだけの力はあるのか・・・?」と不安に感じる人は少なからずいると思う。その不安を解消するために「脱藩」の成功例、模索例を一般に開示することや、「脱藩」をサポートする組織を増やしそれを就活生に周知させることは有効なのではないだろうか。就活デモを否定するわけではないけれど、「新規学卒採用制度」の打破のためのより効果的な活動は、デモよりもこういう姿勢なのではないかと思う。

日本の立派な企業が就活についてクソなポリシーをやっているんだったら、脱藩組でオルタナティヴな経済活動を起こして、そっちを大きくしちまえばいいという考えに共感してくださった方は、もし宜しければクリックをお願いします。
にほんブログ村 就職バイトブログ 大学新卒の就職・就職活動へ
にほんブログ村  
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

常見さんがこの茂木さんの意見について、ブログで書いていますが、

http://blog.livedoor.jp/yoheitsunemi/archives/51243018.html

茂木さんの主張に一定の理解を示しながらも、新卒一括採用は制度ではなく慣行、そこからはずれた採用をしている企業もある、新卒一括採用が多いのは、優秀な人材と効率的に安く会えるからで、ベンチャー企業や外資系も最近は新卒一括にシフトしているところがある、等と書いています。
この記事を読む限り、常見さんは新卒一括に賛成というわけではないようで、ただ、新卒一括採用だけ変えても意味がない、といっているようです。
この記事の常見さんは、これまで、このブログで取り上げられた常見さんとは違うような印象を受けました。また、ツイッターで、茂木さんほど有名じゃない、といわれてへこんだみたいです(笑)。

確かに常見さんは、現状を打破する新しい提案をするタイプではないようで、それが結果的に現状肯定派のようになっているのかな、と思いました。
新卒一括採用が、牛丼のように、安い、速い、うまい、だからそれが主流になっているのだ、という考え方は、正しいのではないでしょうか。

また、この件に関するツイッターを見てみると、会社の人事に関する問題を指摘する人がいます。
人事に自由な裁量権がないとか、現場の意見で採用できないとか、会社側に問題があって、それで、しょうもない面接が行われているのだとしたら、結局、誰をとっても同じ、あとで採用について責任を問われたくないから大学名や新卒かどうかでとる、という、いかにも日本的な事なかれ主義の現実があるのだろうと思いました。
そして、そういう事なかれ主義でも会社がやっていけるから、会社が変わろうとしない、ともいえます。
意欲的に人を採る企業が成長する、ということが主流にならないと、変わっていかないのだろう、と。

Re: No title

> ななし さん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。

>新卒一括採用が多いのは、優秀な人材と効率的に安く会えるからで、ベンチャー企業や外資系も最近は新卒一括にシフトしているところがある、等と書いています。

茂木さんからすれば、そこは「大学3年だからって理由で就活をする従順なヤツなんか"優秀な学生"なんかじゃない!」と言いそうですけどね(笑)ただ、常見さんの記事にある「新卒一括採用にこだわっていない企業も知っているが、採用されるのは一部の変わり者もいつつも、普通に新卒一括採用のルートで採用されたであろう人とは変わらない」という記述には考えさせられます。

>確かに常見さんは、現状を打破する新しい提案をするタイプではないようで、それが結果的に現状肯定派のようになっているのかな、と思いました。

posseの雑誌に載っている常見さんと本田由紀先生との対談を読んだことがありますが、同様の印象を受けました。常見さんは「現状を打破する新しい提案」のデメリット面を挙げて、安易な提案が通らないように釘を指す役割を果たそうとしているようでした(過去記事でも、この点について書きました http://lingmu12261226.blog10.fc2.com/blog-entry-283.html)。

>この件に関するツイッターを見てみると、会社の人事に関する問題を指摘する人がいます。
人事に自由な裁量権がないとか、現場の意見で採用できないとか、会社側に問題があって、それで、しょうもない面接が行われているのだとしたら、結局、誰をとっても同じ、あとで採用について責任を問われたくないから大学名や新卒かどうかでとる、という、いかにも日本的な事なかれ主義の現実があるのだろうと思いました。
そして、そういう事なかれ主義でも会社がやっていけるから、会社が変わろうとしない、ともいえます。

常見さんは、「今後の日本企業の戦略、そして人と組織をどうするか?横並びではなく、具体的な模索をしたい。私は、やる」と決意表明されていますね。それが2011年1月の記事の訳ですが・・・、やったんですかね?(笑)

No title

茂木さんは偉そうな事を言っていますが、それで身銭を切って何かしてくれる訳でもないのがね…
結局彼自身既存の権威に守られた安心安全な場所にいるから言える事でしょうに。

Re: No title

> ななみさん

こんばんは、コメントありがとうございます。

>茂木さんは偉そうな事を言っていますが、それで身銭を切って何かしてくれる訳でもないのがね…

確かに茂木さんよりは、実際に「脱藩組」を支援する活動に取り組んでいる「デコボコラボ」や「よりよく生きるプロジェクト」の方が意義はあると思いますし、実際に行動に取り組んでいる人こそ「"脱藩"組でオルタナティヴな経済活動を起こして、そっちを大きくしちまえばいいんだ」と宣言するべきだと思います。

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです
main_line
main_line
ブログランキング
おかげさまで、ブログ村の「就職バイトブログ」のカテゴリで「1位」を取ることが出来ました。この場を借りて、お礼を申し上げます。これからも記事を多くの人に読んでいただけたらと思いますので、もし宜しければ、今後ともランキングへのご協力を宜しくお願いいたします。
RSSリンクの表示
follow us in feedly 
最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ
リンク
FC2カウンター
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
プロフィール

lingmu

Author:lingmu
FC2ブログへようこそ!

最新トラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。