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「応募検定料を、応募者が払うようにする」形よりも、TOEICや「重い書類選考」によるスクリーニングを僕は好む

「応募検定料を、応募者が払うようにする」というアイディアが話題の、「ちきりん」さんの「就活市場を一発で適正化できるミラクル解決法」という記事。僕はこのアイディアをあまり好意的に評価できないのだが、それでも現在の就活は企業・就活生双方が本来負わなくても良い負担を負っているという状況があると思うし、それを是正する必要があるという「ちきりん」さんの問題意識には同意している(ちなみに「ちきりん」さんの提案を見て「なんで、皆この提案を思い浮かばなかったんだろう?」というようなことを言っている人を見かけたけれど、約2年前に「企業は就活生に受験料制度を設けよ」というスレッドが立っていたらしい笑)。


この点に関して僕がこれまでこのブログで言ってきたことは、「エントリーの要件としてTOEICの点数などを要求することをもって、スクリーニングを行えるようにするべきだ」というもの。あるいはライフネット生命のように、書類選考として「重い課題」を課すアプローチも好意的に評価した・・・覚えがある(笑)要は、企業は箸にも棒にもかからない就活生を相手にせずともよくなり、就活生は自分を相手にしない企業を受けることがなくなるという意味で双方に利益をもたらすことを図っている。


なお、「ちきりん」さんは自身の記事で「いい加減な応募者を減らすためになら、長い課題作文を応募者に求めればいい」とか言う人もいますが、そういう人って世の中がどう動いているか、全くわかってないですよね。電通や三菱商事に送られてくるだろう数万通もの作文を、一体誰が読んで、審査するの?? その作文を読むための人件費を企業側に負担しろと言えば、企業は更に応募者を最初に狭く(大学名に加えてコネなどで)絞り込もうとするでしょう」と書いている。しかし、個人的にはこの意見には賛成できない。


まず、「長い課題作文を就活生に課している」という状況下で「数万通の作文」が企業に送られてくると言う想定をしている理由が全く分からないと言うのが一つ。そもそもこのアイディアは「いい加減な応募者を減らす」ことが目的なのだから、それで数万の応募はさすがに来ないだろうと。


もう一つは、重い課題を課すことにより就活生からのエントリー数をかなり抑えている例を知っているということ。上で触れたライフネット生命の採用ホームページに掲載されている「採用データ」を見ると、8271名がエントリーしたのにも関わらず、書類選考として重い課題を課されていたために、実際にその課題を提出して本エントリーしてきたのは111名に留まっていることが分かる(http://recruit.netseiho.com/screening/index2.html)。それに加えて、提出された書類の中から箸にも棒にもかからないものを一瞬で見切れば、書類審査のコストはだいぶ抑えられるような気がする。「ちきりん」さんは「そういう人って世の中がどう動いているか、全くわかってないですよね」とまで言っているけれど、やはり僕は「ちきりん」さんの考えには共感できない。


こうした「書類選考のハードルを高める」というアプローチの他にも、「エントリーシートのテーマの変更」が応募者数の抑制につながったと評価する例もあるようだ。経済同友会が発表した「新卒採用問題に対する意見」によれば、富士ゼロックスが志望動機の設問に関して「富士ゼロックスに対する企業研究に基づき詳しく記述するよう求めたため、他社向けに書いたものの転用をできなくし、富士ゼロックスのために時間を割いて真剣に書くことを求めた」形にしたり、加えてエントリーの際に「TOEIC のスコア記入を義務付ける」ことをしたために、結果として、応募数が対前年で4割減となったと説明されている。正直、富士ゼロックスの取り組みと応募者数の減少にどこまで因果関係があるのかは怪しいが、一応そういう結果もあるということだ。個人的には、富士ゼロックスのケースの上に書かれている、応募条件にTOEIC730点以上という要件を入れた武田薬品工業の応募者数の増減が気になっている。


「ちきりん」さんのアイディアだと企業はウハウハだろうけど、就活生の視点で見ると「100社受けても内定を取れない」という苦しさからは開放されても、新たに「受ける企業数は減るけれど、金銭面の負担がかかる」とか「自分の力に合った企業を見出すことの難しさに直面する(多分、これは「ちきりん」さんの想定ほど簡単ではない)」などの苦しさにぶつかり、トータルではマイナスなんじゃないかと考えている(まぁ、1社のエントリー料が3万5000円だったらという状況下の話ですが)。個人的な好みを挟んでいることを承知で言えば、僕は「ちきりん」さんのアプローチよりも、TOEICや「重い書類選考」によるスクリーニングというアプローチの方を好んでいる。


「応募検定料を、応募者が払うようにする」という形のスクリーニングよりも、TOEICや「重い書類選考」によるスクリーニングの方が良いという考えに共感してくださった方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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No title

この様な思い書類選考は、応募者の多い大手がやる分にはまだ許せますが、中小企業も真似しそうで怖いですね。

今でさえ中小企業が大手企業の選考を真似て、就活の難易度を上げているのですから。

また、ちきりんさん自体は、どうも企業の負担軽減に重点を置き過ぎていて若者はそっちのけな印象を抱きました(笑)

乱暴な意見ですが、個人的にはリクナビなどの就職サイトは全てなくなってもらい、求人検索サイトをハロワだけにすれば、企業への応募が減るのではないかと考えています。

もちろん、それはそれで問題も山積みですが(笑)

No title

ちきりんさんがいっているのは、とりあえず、どの企業でもすぐできる提案です。
それに対し、管理人さんがいってるのは、個別の企業が自分で工夫しろ、という提案です。
英語力はいらないと思う企業はTOEICの点数では選抜できません。
また、TOEICには受験料がかかります。TOEICは英検と違い、そのときの英語力(具体的には読解力とリスニング力のみ)を証明するだけですから、1年以上前の結果は意味がない。また、TOEICの点を上げるために何度も受ける必要がある。TOEICで選抜したら、ウハウハなのはTOIECばかり。
重いレポートを課す、というのも、それが一般化されれば、傾向と対策で、誰かに指導してもらったり、あるいは、お金を払って書いてもらう人が絶対出てくる。ウハウハなのはレポート指導者や代筆者(そういう業者が出てくるだろう)。

以前は、どう見たって早慶なんか受からない人がたくさん、早慶を受けて、早慶はその受験料で成り立っているほどでしたが、不況になって、早慶受験者が減り、早慶がお金に困った、という事実があります。
お金を払う以上、受ける企業を厳選しよう、という考えを就活生に植えつけるのは、とても大切なことであり、就活生も今より賢くなれるはずです。
受験料は企業ごとに違っていて当然。あまり人が来ないところは取る必要なし。

No title

僕自身はテストセンターのテストの試験科目をもう少し増やしたうえで、テストセンターでのスクリーニングをもっと企業側に利用せざるを得ない仕組みの構築をしてほしいと考えてますね。各企業ごとの似たような筆記をいちいち受けるのも面倒ですし、筆記等で落とすならES出すより早く落としてほしいですし…。それに試験の記録を使いまわせれば、企業ごとの試験に費やす時間をもっと有意義に使えると思うのです。
受験生自身にテストセンターでの点数または受けた試験での偏差値を教える仕組みをもうけること、過去の最もいい点数によらず最後に受けた記録のみ利用可能という制限を設けておくこと、企業側は受験期限と足切り基準を明示すること、各企業独自の採用試験はテストセンター通過後に開始しなければならないこと
このスクリーニング方法の前提に上記を採用しておきたいですね、学歴とわず自由に受験できながらも、自分が不適合かどうかすぐわかるので応募を減らせるのではないか。企業の試験を後回しにしておけば無駄なESの時間を削れるのではないかと考えました。
長所としては、偏差値や点数でどこから受験可能にするか以外の主観が入らないこと、不合格基準が明確であること、門戸が広いこと、受験可能制限を変更するだけで簡単に人減らしができること
短所としては、勉強だけが能力ではないという批判をもろにうけること、受験可能な結果の正当性はどこにあるか不明確なこと、企業の採用方針に柔軟に対応できないこと、学生が試験勉強に時間を割き始める可能性があること、試験結果のみで判断されるため不満を持つ人も出ること
って感じでしょうか。しかし僕自身は「スクリーニングするだけ」なら学歴と学力テストの結果が最も手軽で優秀ではないかと思っているので、この方法を推奨したいですね。

Re: No title

> すみさん

こちらの記事にもコメント有難うございます。

>また、ちきりんさん自体は、どうも企業の負担軽減に重点を置き過ぎていて若者はそっちのけな印象を抱きました(笑)

正直、特に14卒の人たちは「ちきりん」さんの記事を読んでムカついたのではないかと思います。まぁ、「ちきりん」さんも言いたいことを適当に言っているだけでしょうし(そして、「ちきりん」さんは無料ブログでそれをやっている以上、別にそれは全然問題ない)、あまり真面目に批判するものでもないかと思っています。僕も記事を書いておいて、こんなことを言うのもおかしいですが(笑)

>乱暴な意見ですが、個人的にはリクナビなどの就職サイトは全てなくなってもらい、求人検索サイトをハロワだけにすれば、企業への応募が減るのではないかと考えています

誰かが同じような意見を言っていたような・・・。海老原さんだったか・・・。そこは忘れてしまいました。

Re: No title

> ななしさん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。

>英語力はいらないと思う企業はTOEICの点数では選抜できません。

あ、タイトルが誤解を与えるものとなっていますが、TOEICはただの例です。第二段落で、「エントリーの要件としてTOEICの点数などを要求することをもって」と書いていますが、その他の文章からは例示であるというニュアンスが伝わりにくいと記事を読み返してみて感じたので、そこは僕がミスってしまいました。


またこういう指摘は確か前にも他の誰かから頂いたのですが、「英語力はいらないと思う企業」であっても、大学受験で英語を課す大学が多い以上は「英語の基礎学力があるか」という指標をもって脚きりすることに合理性がないとはいえないと思っています。勿論、そこは各企業の好みによりますが。

>お金を払う以上、受ける企業を厳選しよう、という考えを就活生に植えつけるのは、とても大切なことであり、就活生も今より賢くなれるはずです。

「受ける企業を厳選しよう、という考えを就活生に植えつける」のは良いと思うんですが、「ちきりん」さんの案では、その手段がかなり微妙だと僕は思っています。

Re: No title

> モテ光さん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。

>僕自身はテストセンターのテストの試験科目をもう少し増やしたうえで、テストセンターでのスクリーニングをもっと企業側に利用せざるを得ない仕組みの構築をしてほしいと考えてますね

確かにテストセンターの結果をもって「これだけの基礎学力がありますよ」という証明が高精度で出来るようになれば、企業は筆記試験を実施する手間を、就活生は試験を受ける手間を省けますね。「モテ光」さん自身仰っているように問題点はあるわけですが、個人的にはこういうアプローチは好きです(笑)

No title

ちきりんの主張は前提として就職難は学生が中小企業に行かないのが悪いという、
あれだけブログ主さん達が批判してた言説に乗っかってると思うんだがね。
人気企業に多くの学生が応募して、当然一部の優秀な人以外全員が落とされたり、
1人の学生が受かりもしない企業を100社受けて全部落ちたりするのって別に問題でもなんでもないからね。

現行の就活ビジネスに踊らされて胡散臭いセミナーにお金をつぎ込んでる家庭の学生さんとかは
多くの人気企業の選考に乗れるんだろうけど
そんな学生を当の企業が欲しがろうとは思わんわなあw

No title

途中送信してしまった。。

まあお金はトラブルの元にもなるし(親とのトラブルや奨学金で苦慮されてる方もいるしね)
流石にネタだろうが、応募者側で受ける企業を減らしたいのなら時間で制限する方法のほうがマシだな。
大学受験で言う国公立二次試験前期のごとく。

それとは別にブログ主さんの重い書類選考のアプローチは専門職採用だと効果は期待できそう。
ななしさんと同様一般化はあまり賛成できない。

No title

受験料を取るアイデアで、1つ、よいことがあります。
それは、受験料を取る以上、企業はいいかげんな採用はできなくなるということです。
以前、もう締め切っていたにもかかわらず、それを教えずにばかげた面接をした企業のことが書かれていましたが、もしも受験料を取って、これをやったら詐欺で訴えることができます。
受験料を取るというのは、企業にも重い枷がはめられることになるので、現実には、企業がやりたがらないだろう、という気はします。

大学の多くが英語を入試にしている、というのは事実誤認です。
まず、AO入試はそれがない。
そして、試験をする入試でも、英語がないところが増えているのです。
中学の英語もまったくできない大学生が増えています。
そしてなにより、大学では英語は必修ではありません(必修にするかどうかは大学が個別に決めるだけ)。
それにしても、国語より外国語の能力を重視するのは日本くらいなものではないかと?

No title

何度もすみませんが、私がTOEICでの足きりに反対する最大の理由は、就活生が納得しないだろうと思ってるからなんですが、反論が出ないってことは、就活生の多くはTOEIC足切り賛成なんでしょうか?
もちろん、学力テストなどの新しい案はあるわけですが、現状として、今あるものといったら、TOEICしかないみたいに見えるので。
(重い書類とかは、企業ごとに違うものになるので、共通テストとは別物として除外します。)
確かに高学歴で要領のいい人はTOEICみたいなのは得意なはずなので、大学名で切るのと結果的には重なる気がします。
だから、就活生自身がTOEICで決めていい、というのなら、点が低い人はあきらめもつくし、当事者さえいいなら、それでいいと思います。

Re: No title

> のさん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。体調の関係でコメント返信の文章が短いですが、ご了承ください・・・。

>人気企業に多くの学生が応募して、当然一部の優秀な人以外全員が落とされたり、1人の学生が受かりもしない企業を100社受けて全部落ちたりするのって別に問題でもなんでもないからね

ですよね~。そもそも「ちきりん」さんの問題意識からしておかしいといえるかもしれません。

>それとは別にブログ主さんの重い書類選考のアプローチは専門職採用だと効果は期待できそう。ななしさんと同様一般化はあまり賛成できない。

僕の案は「箸にも棒にもかからない就活生を相手にせずを得ない」状態になっている企業に適用すれば十分で、仰るとおり一般化までは必要ないかもですね。

Re: No title

> ななしさん

こんばんは、いつもコメント有難うございます。体調の関係でコメント返信の文章が短くなるかもしれませんが、ご了承ください・・・。

>受験料を取る以上、企業はいいかげんな採用はできなくなるということです。
以前、もう締め切っていたにもかかわらず、それを教えずにばかげた面接をした企業のことが書かれていましたが、もしも受験料を取って、これをやったら詐欺で訴えることができます。
受験料を取るというのは、企業にも重い枷がはめられることになるので、現実には、企業がやりたがらないだろう、という気はします。

その視点には気づいていませんでした、なるほど・・・。ただ「ばれなきゃ良いだろw」というクソ企業はありそうですが(笑)

>大学の多くが英語を入試にしている、というのは事実誤認です。まず、AO入試はそれがない。そして、試験をする入試でも、英語がないところが増えているのです。

「試験をする入試でも、英語がないところが増えているのです」・・・そうなんですか!正直AO入試の存在は勿論知っていまして、それでも「一般入試で入っている人は英語の試験を受けているわけで、そういう人たちの基準に合わせるべきだろう」と考えてTOEICによる脚きり案を提案してきたのですが、そもそも英語の試験が無いところが多いとなると、僕の案の妥当性もなくなりますね・・・。TOEICによる脚きりは「応募者が必要以上に来ていて、且つ英語力を求める企業」が実施すればそれで十分といえそうですね。

>私がTOEICでの足きりに反対する最大の理由は、就活生が納得しないだろうと思ってるからなんですが、反論が出ないってことは、就活生の多くはTOEIC足切り賛成なんでしょうか?

僕もこの点は分かりません(笑)
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