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倫理憲章にサインしていながら、大学の試験中に面接・参加しなければ選考に進めない会社説明会を実施している企業を批判すべきだ

倫理憲章をめぐる話というと「12月1日に会社説明会解禁!」だとか「4月1日に選考が解禁!」といった「時期」の話がクローズアップされがちである。しかし当然ながら、倫理憲章の規定はこうした「時期」に関するものだけではない。倫理憲章の本文を見ると、この憲章の一番の趣旨は「大学の学事日程を尊重すること」にあるように思われる(http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2011/015.html)。


実際に、憲章本文の「2.正常な学校教育と学習環境の確保」という項目においては「採用選考活動にあたっては、正常な学校教育と学習環境の確保に協力し、大学等の学事日程を尊重する」という記述が見られる。さらに「3.採用選考活動早期開始の自粛」という項目においても「学生が本分である学業に専念する十分な時間を確保するため」、「広報活動の実施にあたっては、学事日程に十分配慮する」という記述が見られる。


加えて、なぜかこのブログ以外では殆ど触れられない「採用選考に関する企業の倫理憲章の理解を深めるための参考資料」を確認しても、「(1)広報活動とは」の項目に「実施にあたっては、その後の選考活動に影響しない旨を明示するとともに、土日・祝日や平日の夕方開催など、学事日程に十分配慮することが求められる」、「(2)選考活動の開始時期について」の項目には「ただし、WEBテストやテストセンターの受検、エントリーシートの提出など、日程・場所等に関して学生に大幅な裁量が与えられているものについては、学事日程への影響がない場合もあるため、当該活動が早期開始を自粛すべきか否かの検討を行う際には、倫理憲章の趣旨を十分に踏まえた上で、各企業が活動の実態に合わせて適切に判断することが求められる(→これは裏を返せば"学事日程への影響がある"選考活動は慎むべきだと解釈できるだろう)」という記述が見られる。このことからも、「企業が12月1日以前に会社説明会を開いたぞ!」、「4月1日以前に面接をやっているぞ!」という暴露大会にとどまらず、「倫理憲章にサインしている企業の採用活動が大学の学事日程を尊重しているか否か」という観点からの観察が必要だと思われる。


この問題意識からもっとも注目すべきことは「倫理憲章にサインしている企業が、大学の試験中に採用活動を行っているか否か」という点である。勿論倫理憲章上、企業の広報活動は12月1日に解禁されている訳で、大学の試験が行われている1月~2月の初めに会社説明会を開くことは何ら問題ないという意見もあるかもしれない。また、当の就活生自身も企業理解のために出来るだけ多くの企業の説明会に参加したいと考えているはずだ。ただそれを踏まえても、さすがに大学の試験中に「面接、もしくは"参加しなければ選考に進めない会社説明会"」を実施している企業は大学の学事日程を無視しているという意味でも、学生に不利益を蒙らせているという意味でも非常にまずい。一体なぜ倫理憲章にサインしているのだと聞きたくなる。


言うまでもなく「面接、もしくは"参加しなければ選考に進めない会社説明会"」は選考プロセスに乗るためには参加せざるを得ない類のイベントだ。そうしたイベントがテスト期間中に開かれてしまっては、学生はテスト勉強と並行してこうしたイベントに参加せざるを得なくなり、彼ら・彼女らの負担は非常に重くなる。これに対して「学生が勝手に参加しているんだろ」と言う意地悪な人がいるかもしれないが、すぐ上で述べた通り、これらのイベントに参加しなければエントリーができなくなるのだから、学生からしたら多少無理をしてでも参加することが実質的に強制されている。こうした状況は是正されるべきだ。


何かの雑誌で読んだ気がするが、大学の職員も「テスト期間中に説明会を開くのはやめてくれ」と訴えているのを目にした。この問題については、学生ではなく大学の人たちがもっと声を上げるべきだと思っている。当然ながら14卒の学生はまだ「テストと就活の両立」をやったことがないのだからその大変さを知らないわけで、ゆえにその大変さを訴えるはずがない。だからこそ、例年学生を見ている大学の人が率先してこうした問題を可視化するべきだし、それは大学の責任なのではないかと考えている。

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No title

非常勤講師ですが、これまで、試験期間中に、就活で試験を受けられないといってきた学生は1人もいません。なので、試験期間中は遠慮している企業が多いのではないかと思います。

また、この件に関しては、大学もえらそうなことはいえない事情があります。
まず、就活ではなく、大学の事情で授業を休む学生が多いことです。
それは、教育実習、介護実習、部活(試合や演奏旅行)、留学説明会。
留学説明会にいたっては、なんで授業時間にやるのかと思いますが、やります。
3年までの時点で、これだけ、大学の都合で授業を休んでいるので、4年になって就活で休んでも、3年までと大して変わらんなあというのが非常勤講師の感想。

文部科学省の規定でも、出席3分の2で単位を与える要件を満たすので、残りの3分の1で就活するなら許容範囲という感覚があります。

非常勤講師としての実感ですが、多くの学生は就活で授業に出られないのをあまり残念に思っていません。一部には残念に思う学生もいるでしょうが、多くは、就活で授業を休めるのは当然と思っています。休んだ日に授業でどんなことをやったか聞いてくる学生はめったにいません。

私が出講しているのは中堅大学かその下なので、一流大学の学生は上のようなことはないのかもしれませんが、私が出講している大学では、授業に出なくても、試験ができなくても単位はもらえるべき、と考えている学生が少なくないのが実情です。また、多くの大学がそういう学生に甘く、就職が決まったといえばなんでも通ってしまうという実態があります。

最近は、就職が決まったのに単位を落とされたといって(落とされたのは学生の責任ですが)、親が裁判を起こすといってきたりするそうです。そういう話を聞くと、企業のことだけいってもなあ、と思ってしまいます(あ、その親は企業の一員なんですね、きっと)。

No title

参加しなければその後のエントリーすらできない説明会をやる会社は少ないかもしれんが
説明会の参加の有無で最終的な選考の合否に影響を及ぼす会社はいくらでもある。
最終面接後に面接結果が近似している複数名からさらに選び抜かないといけない時に
説明会に出たか否か、新卒か既卒か、大学名などほんと細かい部分の差で採用不採用が分かれることは当然にあるからね。
学生同士の比較という以上企業の姿勢を批判することもできないし、だからこそ学生も説明会からOB訪問会に至るまで悉く参加しようとするんだけど。

ともあれ現実として倫理憲章がザル化している以上、仮に新卒一括就職を廃止したところで実態はなーんにも変わらないだろうよ。
相変わらず有力大の学生には裏でコンタクト取って卒業直後に内定、んで直後に入社。
本当に卒業後から就職活動を始めようものならめぼしい企業への席はなく、それこそ通年採用だと以前にも言ったように企業側の選り好みに晒される。
新卒一括採用の将来性がないと言ってる人は仮に一括採用を廃止してその後どうなりそうかってものを想像してるのかな。
企業側が学生の利益を狙っているかはともかく、結果的には新卒一括採用は大半の学生の「ため」にはなってるよね。
(問題はそこからあぶれた人への救済措置が少ないわけで、それは既卒者カフェの人もご存じ)

それにテスト期間に面接を行うという「学生への負担」も、見方を変えると
テストと就活を両立できる人が能力ありです、ということにならないかな。
専攻をガリガリ勉強してれば能力ありというわけでもあるまい。
勿論説明会を夕方以降もしくは休日にやるなどの改善の余地はあるだろうけども。

Re: No title

> ななし さん

こんばんは、いつもコメントありがとうございます。

>非常勤講師ですが、これまで、試験期間中に、就活で試験を受けられないといってきた学生は1人もいません。なので、試験期間中は遠慮している企業が多いのではないかと思います。

なるほど。

>文部科学省の規定でも、出席3分の2で単位を与える要件を満たすので、残りの3分の1で就活するなら許容範囲という感覚があります。

こういう意見は初めて目にしたので新鮮でした。大学側の意見だと「学事日程中に就活をぶちこむなんてけしからん!」というものが主流だと思っていたので。

>最近は、就職が決まったのに単位を落とされたといって(落とされたのは学生の責任ですが)、親が裁判を起こすといってきたりするそうです。 

本当ですか!これは、親も学生もどうしようもないですね。

Re: No title

> のさん

お久しぶりです、コメントありがとうございます。

>現実として倫理憲章がザル化している以上、仮に新卒一括就職を廃止したところで実態はなーんにも変わらないだろうよ(中略)新卒一括採用の将来性がないと言ってる人は仮に一括採用を廃止してその後どうなりそうかってものを想像してるのかな。企業側が学生の利益を狙っているかはともかく、結果的には新卒一括採用は大半の学生の「ため」にはなってるよね(問題はそこからあぶれた人への救済措置が少ないわけで、それは既卒者カフェの人もご存じ)

新卒一括採用にメリットがあることは、それなりに多くの人が認めるところなのではないかと思います。「新卒一括採用には何らメリットがない!」という意見は確実に誤りです。ただおっしゃるとおり「問題はそこからあぶれた人への救済措置が少ない」という問題はあり、その対策として語られるのが「中小企業は既卒も受け入れてるよ!」という程度のものだと感じるので、現在の議論は本当に終わっていると思っています(笑)

>それにテスト期間に面接を行うという「学生への負担」も、見方を変えるとテストと就活を両立できる人が能力ありです、ということにならないかな。

それは確かにそうなんですが・・・うーん・・・(笑)ただこれまでも何度かやり取りしたと思いますが、企業が学事日程中に採用活動を行っていることを問題の全てと位置づけるのではなく、学生のタイムマネジメントの必要性にも目を向けることには賛成です。

現役大学3年生として感じたこと

初めまして。
現役就活生として、いつも興味深く拝読しています。

「なるほど」と思いながら記事を読んでいた一方で、ななしさんのコメントにも実感を感じまし

た。
この点に関して、現役大学生として所感を述べたいなーと思います。
(参考までに、大学は一応難関校と分類されているところに所属しています)

ななしさんが仰るように
わたし自身を含め、周りの友人は「就活で授業を休めるのは当然と思っています」。
また、非常勤/常勤に関わらず、多くの教授陣は「残りの3分の1で就活するなら許容範囲」とのように感じておられるようです。
実際に私が就活で授業を欠席した際にも、何事もなく承諾して頂きました。
中にはこの3分の1を超えて休んだ場合でも、「就活なら仕方ない」として単位をくれる先生もいるほどです。


実際これから1月に期末試験なわけですが、私はその時期に面接の予定が4つあります。
(ベンチャー、中堅*2、大企業)


ふと思ったのですが、多くの大学生にとっては、就活も学業も「楽しくない」ものなのではないでしょうか。
であるから、学業と就活が被っても問題ないのであれば気にしない。
であるから、どちらも同じなのだから喫緊の課題である就活を優先してしまう。

当の大学生がそんな意識であるなら、大学側も企業に「学業のために」などと強くは言えないのではないでしょうか。
(まずは学業をしっかりしなさい、という話になってしまいます)


そもそもとして、学生の間に倫理憲章というものが定着していない、ということも問題かもしれません。

No title

よいしょさんへの横レスですが、

おお、難関大学の学生は3年の1月にもう面接が4つもあるんですね。
私が非常勤してるのは中堅かそれ以下なんで、さすがに1月に面接はなさそうです。
やっぱり倫理憲章なんて誰も守ってないのですね。

ま、それはともかく。
一部の学生や先生が、授業の妨げになると就活批判してますが、この人たち、本気でそう思ってるのかな、といつも思います。
よいしょさんのいうように、学生にとっては授業も就活も楽しくないはずで、役に立つ授業ほど楽しくないと思いますし、数回休んでも本人の努力でなんとかなるのが授業ってもんです(実験、実習は別ですが)。
先生だって、学生が就職できるのが一番いいし、事実、学生の就職率や就職先で大学をよく見せようとしているのですから、本気で就活と授業の問題を考えているかどうかはかなーり疑問です(実際、先生同士の会話で、就活の欠席問題とか出たことないです)。
もういいかげん、表向きのきれいごとはやめて、みんな、本音で物を言った方がいいですよ。

Re: 現役大学3年生として感じたこと

> よいしょさん

はじめまして、コメントありがとうございます。

>わたし自身を含め、周りの友人は「就活で授業を休めるのは当然と思っています」。また、非常勤/常勤に関わらず、多くの教授陣は「残りの3分の1で就活するなら許容範囲」とのように感じておられるようです。実際に私が就活で授業を欠席した際にも、何事もなく承諾して頂きました。中にはこの3分の1を超えて休んだ場合でも、「就活なら仕方ない」として単位をくれる先生もいるほどです

教授のこうした態度は学生にとっては優しいものですし、正直僕も自分が就活中ならば教授にはこうしたスタンスでいてもらえる方がありがたいと感じると思います(笑)ただ、一方で本田由紀先生みたいに「大学教育無視して良いの?」と憤る気概があってほしいなとも感じてしまいます。

>多くの大学生にとっては、就活も学業も「楽しくない」ものなのではないでしょうか。であるから、学業と就活が被っても問題ないのであれば気にしない。

実際そうでしょうね(笑)ただ一方で気にする人も一定数いることも事実のはずで、仮にそちらが少数派であったとしても、優先的に考慮すべきはその少数派の利益なのではないか・・・というのが僕の価値判断ですね。

Re: No title

> ななしさん

こんばんは、いつもコメントありがとうございます。

>一部の学生や先生が、授業の妨げになると就活批判してますが、この人たち、本気でそう思ってるのかな、といつも思います。よいしょさんのいうように、学生にとっては授業も就活も楽しくないはずで、役に立つ授業ほど楽しくないと思いますし、数回休んでも本人の努力でなんとかなるのが授業ってもんです(実験、実習は別ですが)。

その学生・先生は本気でそう思っているのではないでしょうか。勿論、現実として彼ら・彼女らは少数派だと思いますが。だから「就活がなくなれば、みんな勉強するようになる」という類の主張は綺麗事に過ぎないと思いますし、ななしさんがおっしゃる「もういいかげん、表向きのきれいごとはやめて、みんな、本音で物を言った方がいいですよ」という意見に賛成です。
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